STAGE.1

STAGE.8

「グー‥‥」

「あーる晴れたー、ひーるさがりー」


幕府のお偉いさんだというガマのお守りに出動中の真選組。
その豪華な屋敷の縁側で、いつものアイマスクを装着し眠る総悟の横で子守唄を披露するオレ。

そんなオレの美声を聴きに来たのか、刀を携えてゆっくりと歩み寄ってくる土方副長の姿が目に入った。


「警備中に惰眠を貪るとはどういう了見だ」


カチャッとその剣先が総悟に向けられる。


「しかも何でその唄なんだよ、悲しくなんだろ」

「あーる晴れたー、ひーるさがりー」

「そこしか知らねェのかよ!」


今度は刀がオレに向けられた。
ちょ、ドナドナの歌詞知らないだけで斬られんのかよ。


「なんだよ母ちゃん、今日は日曜だぜ」


会話が聞こえて起きたのか、アイマスクを取って「おっちょこちょいなんだから」と土方さんを揶揄する総悟。


「そうだよ母ちゃん、昼まで寝かせろよ」


それに乗っかってみる。


「今日は火曜だ!」


キレた土方さんが両手を伸ばしてオレと総悟の胸ぐらを掴んできた。
寝てたのは総悟だけで、オレ悪くなくね?

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