2018/07/30

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==多分下の記事書く前に書いてた話だから辻褄合わない



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その姿は基地にいる眠ったままの人によく似ていた。最近少しずつ反応を返すようになったから、もうすぐで目を覚ますのだろう。彼女は誰よりもそれを心待ちにしていて、訓練や食事、任務以外では彼にかかりきりなのだけど。
こちらに救援というか派遣というかそんな形でやってきた北米のレジスタンスの中にその人はいた。ひょろりとした男性と一緒にいる彼に、私も恭遠さんも、周りも目を瞬くしかなかった。見られている彼は居心地悪そうだけど。その隣にいた男性が口を開く。
「あの、スネークが何かしたかな?」
困ったように告げた彼に、私と恭遠さんは顔を見合わせた。眠っている「彼」もスネークだと聞いている。恭遠さんが何か答える前に、何かが落ちる音がした。振り返ればそこにいたのはヘイティさんで、彼女は目を見開いたまま固まっている。それは、似ている彼もそうだった。吸おうとしたタバコを落とした彼は目を見開いて口を開く。
「ナマエ、?」
私達は二人を見比べた。似ている男性は、ナマエじゃないか!と言って近づく。彼女の後ろにいたドライゼさん(最近よく彼女から習っている一人だ)も彼を見るしかできない。彼女の肩を掴んだ彼は口を開く。
「ナマエ、今まで何処に。その姿は。ビックボーージョンは何処にいるんだ?」
その瞬間だ。ぷつり、と何か糸が途切れたようだった。彼女は彼を見上げるとはらはらと涙を流す。それにギョッとしたのは私達だけじゃない。彼もだった。困惑したように彼は彼女を見る。
「ここにいる、でも目を覚まさないんだ」
「ーーなんだって?」
「ずっと目を覚ましてくれない。何がおこってるのかもよくわからない」
それに対し私達が何かを口にしようとすれば、ひょろりとした男性がそれを止めた。くちびるに人差し指を当てるだけのジェスチャーだったけれど、それだけで十分だった。
「最後の記憶は」
「ソ連でーー」
ソ連。そんな国はもうとっくの昔になくなっている。
「ーージャックの手を振りほどいて、私は死んだはずなんだ」
「殺されたのか?」
「違う。自ら死を。彼は私を帰そうとした、私は帰れなかった、だから、飛行機が飛び立とうとした時、真白な世界に、あの花畑に」
ーー自ら落ちた。
彼女は何かと混同させているのではないかと思う。フィクションの作品に。じゃないとおかしい。彼女の話が本当ならハワイ数十年前の人物であり、もうお婆さんぐらいであってもおかしくないのだ。しかし、彼女は若いままだ。
「目が覚めたら、そこだった。隣でジャックが眠っていた。よくわからない、揺すり起こしても起きなくて、ずっと、外に出たら戦場で、レジスタンスと世界帝が戦ってて」
彼女はそう言って頭を抱えた。彼はそっと彼女を支える。
「……ジョンは俺たちの計画を見届けてから姿をくらました。その先は誰も知らないーーとされていたが、俺は聞いた。アンタに会いに行くと言って、笑って消えた。アイツがアンタを置いて行くわけがないだろう」
あやすように告げた彼は彼女の背にゆっくり手を回す。大丈夫だ、ナマエ、と繰り返した彼に、彼女が小さく嗚咽を漏らした。



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