2018/07/30

没ネタ集:兼任司書かるであ

よくわからないまま書くからこうなる〜


・転生した兼任司書がカルデア職員
・立花くんと仲良しの同い年

==

その人を見かけたのは確か廊下だった。スタッフ全員が同じ服を着ているからスタッフだとはわかったけども、あったことがない人だった。黒色の髪にアジア人特有の肌の色、違うのは青い瞳を持っているということだろうか。白衣をたなびかせて歩く彼女を目で追う。まぁ、曲がり角を曲がって見えなくなってしまったけども。
「あぁ、ナマエちゃんのことかな?」
そう告げたドクターに日本名と呟く。そうそう、彼女日本人だからと告げた彼はまた口を開いた。
「カルデアの本を管理する職員の一人なんだけど、彼女以外被害にあっちゃったから彼女しかいないんだよね」
「同い年ぐらい?」
「ん?……そうそう、同い年!同じ出身だし、君なら仲良くなれるかもしれないね」
「気難しいんですか?」
「いいや、まぁ彼女の立場が立場だったから警戒してるんじゃないかなぁ?」
返された言葉に首をかしげる。

ーードクター曰く、俺と同じく何故か一般人の中から選ばれたスタッフ。ただ、俺と違うのは彼女は日本政府からの推薦でここにいること。図書スタッフの人はみんな魔術師の家系であったらしく、彼女は録に本を触らせてもらえないまま今にいるらしい。そんなこともその他色々なこともあってか彼女にとって魔術師はいいものではなく、警戒してしまうのも無理もなく、そして仕事で図書室からあまりでないため俺たちと会う回数も少ないのだろうということだった。
気になるなら図書室をのぞいたらいいと思うよ。そう告げたドクターに、ならば図書室に向かうかと思って廊下にでる。年が近いマシュを連れていけば打ち解けれるのではないか、と図書室に向かえば本は綺麗に整理されているもののそこに彼女の姿はない。
結局、すれ違いが起こっているらしく、その日会うことは叶わなかったのだけど。

=

「ナマエ?もしかして、彼女か」
偶に俺が図書室のナマエさんの話をまだまだ数少ないサーバントに話すときがある。今日だってそうだ。食堂にいる赤いアーチャーの前で、ナマエさんと今日も会えなかったとぼやいたところ、彼からそんな返答がきたのである。
「あれ?アーチャーさん、知り合い?」
「そこに座ってるぞ」
そう指差した先には確かに彼女がいた。端の席にポツンと。ありがとうアーチャー!だなんて言ってマシュと彼女のとなりの席を陣取れば彼女はこちらを見て目を瞬いた。
「ナマエさんだよね!」
「えーと」
「あー、俺、藤丸立花。で、隣がマシュ。ドクターから同い年って聞いて話てみたかったんだよね!」
「噂の藤丸さんとマシュさん。ありがとうございます、戦ってくれて」
困ったように笑った彼女に、首をかしげる。とりあえず、さん付けとかいらないって、といえば彼女は苦笑いをした。
「私の名前は苗字ナマエと申します。僭越ながら唯一図書スタッフで生き残ってしまったのでここの図書を管理させていただいてます」
「そんな畏まらなくてもいいって」
そう苦笑いする。生き残ってしまった。そう彼女は告げた。その気持ちは痛いほどわかる。かくいう俺も生き残ってしまったのだ。もっと優秀な人がいたはずなのに。
「何かできることがあったら言ってね」
「それは私の台詞です。何処にどの内容の本があるのかは全て把握しましたので……まぁ、本のこと以外でも困ったことがあったら言ってください。お手伝いします。まぁ、基本は私室か図書室かダヴィンチちゃんのところにいますので」
そう言った彼女に顔を見合わせる。だから図書室にいない時があったらしい。

==

ジッとナマエさんが赤いアーチャーことエミヤを見る。いや、エミヤというかサーバントを見る。どうした?と首を傾げたエミヤに、「いえ」と彼女は首を振った。
「人間に見えるなぁって」
やっとのことで外れた敬語。エミヤの手を取った彼女はマジマジとそれをとる。不思議そうに。触れるし、お化けというわけじゃない、と言った彼女にクー・フーリンが噴き出した。何やってんの。
「いや、英霊なんだしどっちかってーと、お化けだろ」
「そういえば、ナマエは魔術の知識がないんだった」
「そうなのか。でも、よくそれでカルデアの職員になれたな。後、離してもらえるか」
「ごめんなさい」
そう言って彼女は手を離す。
「日本政府に派遣されたって聞いたけど、本当?」
「あぁ、それは本当です。最初は勘違いからだったと思うんですけど」
「勘違い?」
「マスター云々と」
「適正者だと思われたってこと?」
「そうですね。そんなことを言われたような」
ナマエはそう言って頬杖をついた。なにかを思い出しているかのように。クー・フーリンがナマエを見た。
「なんだ、なにできるんだ?」
「なに、と言われましても」
「勘違いされるようなことができるってことだろ」
クー・フーリンの突っ込みに彼女は心底困ったような表情をした。
「あんまり変なことやってたら研究材料としてバラされるからしない方がいいって聞いたんですけど」
「今ここにはそんな魔術師はいないから大丈夫だ」
なんやかんやできになるのだろう。エミヤがそうナマエに尋ねる。彼女は「あと物騒だったりしますし」と続ける。
「英霊の方が物騒ですから大丈夫では」
マシュの言葉に彼女は困ったような表情をしーーそして苦笑いする。
「少しだけですよ。たーぬきさん、たーぬきさん、あっそぼじゃないか」
彼女が歌うようにそう尋ねる。なんだ?と首を傾げたのはクーフーリンとマシュだ。
「いま昼餉のまっさっ最中」
何処からか帰ってきた声は男の声だ。周りを見る。だれもいない。
「おかずはなぁに」
「日本酒一升」
「日本酒はおかずじゃないでしょう、日本号」
そう言った彼女の手にはいつのまにか槍がある。それが桜吹雪になり桜が一人の人の形を作り上げるとちった。彼は周りを見て酒を飲む。
「珍しいな、いっつも図書館の奴ら呼ぶだろ?」
「今日は本の管理ってわけじゃないから」
「そうかいそうかい」
そう言って彼はナマエの隣に座った。
「え、は?ランサー?」
「いや、サーバントじゃないな。かと言って、人間でもない」
ずっと目を細めたエミヤに彼はケラケラと笑って酒を飲んだ。
「……嬢ちゃん、あれだな、アンタ人間から足を踏み外しかけてんな」
クーフーリンの言葉に彼女は首をかしげる。

=没!



 Comment(0)
兼任司書関連 

次の日 top 前の日