2018/07/30
没ネタ集IリアのかるでA かきかけ
・スマホメモに溜まってたのを放出でした
もうほとんど会えなくなった友人に、カルデアという組織に呼ばれたからしばらく会えなくなるかもしれない、といえば彼は少し目を見開きーー伏せて、そうか、吐息を吐いた。ゆるりと伸ばされた手、私の名を紡いだ彼に首を傾げて彼の名を呼ぶ。なんでもないんだ、という割には抱き寄せて見せた彼に首を傾げたのだけども。
「シロウ?」
そうそこにいた一人を呼び止める。バッと振り向いたその人は、感覚からして英霊と呼ばれる立場だろう。ああ、すまない、知り合いと似ていて、と紡ごうとすれば彼は微かに言葉を漏らす。目を見開いたその様はやはり似ている。
「すまない、知り合いに似ていたから……リツカ、新しい英霊かな?」
「うん、アーチャーのエミヤ。エミヤ、こっちはリアさん。えーと、職員?」
「……今は一応ね。元は違う組織の人間さ。こうなった今協力せざるを得ないだろう?」
「え?そうだったの?」
「はい、先輩。リアさんは元は国連より遣わされた使者です。もとよりオルガマリー所長てはお知り合いのようですが」
「なに、すこし交流があっただけだ。少し私はこう見えて顔が広い」
「謎です、リアさん、本当に謎なお方です」
「私は私だよ、なぁ、フォウ」
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「君は友人に似ているね」
そう告げたリアさんにエミヤはただ目を見開いた。そして、そうか、と緩やかに目を伏せる。リアさんの友人?と首を傾げた俺に彼女は「あぁ」と頷いた彼女は俺を見る。
「なんというかーー無茶をよくする友人でね、いつも私の小さな家に怪我をして転がり込んでくる。昔はもっとよく来てくれていたが、今はもう半年に一度会えたらいいぐらいか」
つまらなさそうに頬杖をついた彼女に俺は首を傾げる。
「リアさんの恋人?」
「さぁね、彼は私に隠し事をしているからなんとも言えない。遊ばれているだけかもしれないーーでも、恐らくもう時期会えなくなる」
ゆるりと目を伏せた彼女に、俺がどうして?と尋ねるより先にエミヤが口を開いた。
「どうしてそう思うんだ?」
「なんとなくわかる。会えなくなる人は皆そうだから。私はそれに寄り添うことしかできないが、彼はそうもさせてくれないだろうし、この間会ったのが下手をすれば最後になってしまうかもしれない」
いつもより饒舌である。そこで初めて、彼女の側にワイングラスが置いてあるのに気づいた。恐らくは誰か彼女に酒を勧めたのだろう。恐らく彼女は酔っている。珍しく。
「何時ももどかしく思ってしまう。先に終わるのはいつも彼らで、私が先に終わるのはたまにしかない。アレを追って来たとはいえ、まったくもってーー理不尽な世界だ」
その言葉の意味はわからない。ただ彼女は俺ではなくエミヤに手を伸ばすとそっとほおを撫でた。彼はただ目を見開く。彼の耳元で何か囁いた彼女にエミヤは硬直した。彼女は何も思っていないのか空になったワイングラスと本を持って俺の頭を撫でて歩き出す。
「ーー待て、待つんだ、」
ハッとしたようにエミヤが彼女を追う。待ってくれ、リア、と叫ぶように願うように告げたエミヤに俺は首をかしげるしかないのだけど。
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「やぁ、久しいね、イェン・シッド。いや、イェン・シッドは偽名だったかな?」
そう彼女に声をかけたのは今日来たばかりのマーリンである。知り合い、なのだろうか?と首をかしげる。じゃあ、リアさんは実はマスター適性があるとか?というか、イェン・シッドとは。そうたくさんの疑問符を浮かべる。そういえば数人、彼女について誰かと間違えている時があった気がする。かのアーサー王だとか、多くは神話時代というか伝説となった人達が、であるが。今を生きていると知ると落胆していたのは懐かしい。近くにいた二人のアーサー王のうちの一人、アストリアがマーリンを見た。
「マーリン、彼女は今を生きる人です」
「だろうね。でも彼女は彼女だ。王達は彼女を別人だと?」
「彼女は子孫では」
「いいや、彼女は彼女だよ。だからここにいる」
「何?どういうこと?」
たくさんの疑問符を浮かべた俺に、リアさんは何も言わない。英霊達がやって来てなんだなんだと首を傾げた。マーリンだけが全てを理解しているように口を開く。
「マスターは知らないのか。彼女は賢者だ。世界を渡り歩く」
「え?でも、国連の使者だって」
大きくため息をついた彼女は腰に手を当てる。
「私が国連の使者であることは間違いないよ」
「え?え?」
「……だが、彼の言うことに間違いもない。隠し通す気でいたんだが……」
「それは無理だ、私が来てしまったからね」
そうクスクスと笑ったマーリンに彼女はまたため息をつく。全くお前は変わらない、と告げてみせた彼女にマーリンは口を開く。
「いつかは言わないといけないことだろう?」
「あぁ、そうだな。できればそうなることを避けたかったのだけど」
「それは無理、私が来てしまったからね」
彼女の言葉にマーリンはまた否定する。彼女はおおきくため息を吐いてーー俺をみた。
「本当は黙っていたかったんだが」
「ええと?」
「改めて小さな二人に自己紹介をしようか、リツカ。私の名前はリア」
「知ってます、リア・ステイシーさん。国連の大使です」
「マシュ、それも正しい。それも私であることは間違いがない。ただ、君達が思っているよりもあの組織は複雑でね。魔術のそれとは違うがな。私は確かにオルガマリーとは旧知の仲だったが、だからカルデアとの調整役に遣わされたわけではないよ」
淡々と彼女はそう告げる。
「じゃあどうして」
「私が適任だったから」
「魔術の心得がある?」
「いいや、そうじゃない。あるのはあるが、それならもっと上の技量を持つ人も多い。簡単なことを言うとね、リツカ。
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