2018/09/26
ただの没ネタ羅列
・死んだと思ったらトリップしてきた主
・帰る方法をさがして万事屋にいるけど、帰れないんじゃないかとは思っている
・もう何人かトリッパがいるらしい
なんかで書いた主なんだけど忘れた
==
この世界面白すぎて毎日毎日めちゃくちゃ笑ってる気がする。まぁ、あんまりにもケラケラ笑うものだから坂本辰馬と似たようなキャラづけされてる気がしないでもないが、彼のキャラは結構好きなので文句はない私である。まぁ、帰りかたを模索はしてるけど。
「平和だなぁ」とぼやけば、何処がだ!!っと突っ込まれたけど、私は非戦闘員であるからに、かなり平和なのである。いや、たとえ指名手配犯と知り合いでも私の周りが平和ならば平和なのだ。
==
「ひぇっ、ナマエちゃんのそっくりさんがいる」
そんな声に首を傾げてそちらを見た。ヤンキーお巡りこと真選組の中に女の子が一人。知らない子である。側にいた土方さんが知り合いか?と私と彼女を見比べる。
「はじめまして、ですよね?」
「ひぇ、声まで一緒!」
そう叫び声にも似た声を上げ感激しているらしいその子に再度首を傾げた。もしや元の世界を知っているたちだろうか、と思っていれば、あの、と声をかけられた。
「付かぬ事をお伺いしますが、お名前は」
「苗字ナマエです。今はなんやかんやと万事屋に世話になってます」
私の言葉に彼女はもう一度悲鳴みたいな声を出した。なんだ、と答えを求めて土方さんをみる。頭をかいた彼はこちらをみる。
「あぁ、なんだ、コイツは新しく入った奴でな。松平のとっつぁん曰く降ってきたらしいんだが……」
「初女隊士?」
「っつっても事務方だけどよ。まぁ、女同士仲良くしてやってくれ」
そうタバコに火をつけた土方さんに、やはり絵になるなぁと思いながら、わかった、と頷いておく。ううん、同郷さんの気がする。「とりあえず、よろしくね」と言えば彼女は刻々と頷いた。
==
再び立つ日が来ようとはなぁ、と思いながら広いそこをみる。巻き込まれて巻き込まれて、転倒して今である。正しくは、万事屋にきた依頼で真選組とかち合い、誰がそこに立つかという争いに不意の事故みたいな感じで突き飛ばされる形でやってきた私である。救いなのは色眼鏡というかサングラス的な眼鏡をつけているし、普段とは違う服装なことだ。チラリと舞台袖を見れば銀さんたちがかなり引きつった笑みを浮かべているし、新八くんが両手を合わしているのが見える。仕方ない、と静まったそこにギターというか三味線みたいなそれをかりて、立つ棒に似たそれに近づく。ぶっちゃけ万斉さんどっかいるし大丈夫だろう。そっと口を開けば何処からか聞こえたピアノの音に目を伏せた。
とりあえず、依頼なのだ。こなさなければならないし、楽しまないと負けである。チラリと舞台袖を見れば唖然とした彼らに酷い顔だと笑ってみる。
曲がやむ。しばらくして聞こえた拍手歓声に喋ることなくひらりと手を振って舞台袖に下がる。
「あー、びっくりした」
「あーびっくりしたって、こっちの台詞ですよ!!」
そう叫んだ新八くんに、首を傾げてみる。なんだか感動してるらしい女隊士ゆかりちゃんには完璧に苦笑いしておいた。いやだって、まぁ。
「まさかナマエさんの生歌拝める日が来ようとは……ありがたや、ありがたや。今度一緒にカラオケいきましょ、お金出すんで」
「ううん、気分が乗ったらね」
南無南無と両手を擦り合わせるゆかりちゃんに、そう答えれば、未だに処理できてない銀さんたちがこちらをはっとしたようにこちらを見た。
「お前、マジでナマエか?」
「うん」
「万事屋さんのナマエちゃん?」
「うん、銀さんの家に居候してるナマエちゃん」
そう言えば、ガシリと私の肩を掴んだ銀さんはそのまま優勝を狙いなさいとギラギラとした目でこちらをみた。
「いや、でも、同日棄権した人の代わりに出場するだけだよね」
「それでも優勝しなさい!!」
「ナマエ、銀ちゃんは優勝賞金がどうせ目当てネ」
「あぁ、家賃……なら仕方ないかぁ」
頭をかいていれば、ここぞとばかりにゆかりちゃんが手を掴んだ。
「ナマエさん、次、あれ、あれ歌ってください!」
==
とりあえず優勝しておきました。デビューはお断りしときました。他人名義だし。優勝賞金は銀さんが使う前にお登勢さんに渡します。とりあえずみんなに合流する為に歩いていれば、その先にいた人物にひらりと手を振る。こちらに気づいた彼はこちらをみた。待ち伏せしていた可能性もあるけど。絵になる人である。
「これはこれは有名なプロデューサーさん」
「これはこれは性善説論者殿」
「それはなんかちょっと違う気がする」
そう頭を書けば、彼は「では物好きとするか」と告げた。
「まさか主をこのような場所でみるとは」
それはこっちの台詞なんだよなぁ、と思っていたし特別審査にお通ちゃんがいたからその関係だろう。
「話を断っていたが、あそこに立つ気は無いのでござるか?」
「うん、ないかな」
即答である。懐かしいとは思うし、戻るべき場所もそこではあるのだけども。この世界のその場所ではないというか。
「そうか……それは残念でもあり、嬉しくもあるでござるな」
「残念は言われそうだけど、嬉しいは言われなさそうだなぁ」
そうぼやけば彼はそっと私の顔に手を添えた。
「拙者は、拙者だけが主の唄を聞ければそれでいい」
この人はまたそんなことを言うんだなぁ、と苦笑いをする。彼は生真面目だ。とても。だからその手に手を添えて笑うのである。
「残念だけど、籠の中は嫌いなんだ」
にこり、と笑って、じゃあね、と言えば彼がため息をついたのがわかる。追うも交わすもヒラリヒラリと、と言った彼の目には確かに欲が見えたのだけど。
==
銀さんたちに合流する。いえーい、優勝ー!と言えば、よくやった!と頭を撫でられる。悪い気はしない。そしてそこにいたお登勢さんに優勝賞金を丸々渡す。え、と固まった銀さんに、家賃足ります?と聞けばお登勢さんも目を瞬いて、すぐに悪いねぇと言いながら何割かを引いた。後は神楽ちゃんの給料と、新八くんの給料、食費、エクセトラだろう。と思ってたら依頼人がかけてきて、私のお金!と言った。
「あなたの依頼は出場するだけなはずでは」
「私の名義で出場したんだから、私のお金でしょ!」
なるほど一理ある。確かこの大会の出場枠は一口三千円だっただろう。なのでお財布から三千円取り出して渡した。
「はい」
「あんたふざけてんの!」
「出場一口三千円じゃないですか。その料金戻ったんだから正しいでしょ」
そう割り込んだのはゆかりちゃんである。仕方ないのでもう三千円上乗せすれば、ゆかりちゃんがとめた。
「あぁ、ナマエさん待ってください、ナマエさんが出場枠買う為にプラス三千円したとしても、万事屋の依頼は優勝することじゃなくて出場することだけだったわけだし、ここからナマエさんの拘束時間分に最低賃金かけて……」
そうお金を私のお財布に戻すゆかりちゃんは強い。小銭あります?とか聞いてくるゆかりちゃんつよい。はい、と依頼人に小銭を渡したゆかりちゃんに、依頼人は警察呼ぶわよ!と言ったけど、ゆかりちゃんがすかさず警察手帳提示してことなきを得た。ゆかりちゃんつよい。
==
銀さんみたいな猫がいたものだから、モフモフしたくなる。耳なし芳一とはズッ友だから。黒猫も綺麗だし、ゴリラ……ゴリラはどうすればいいんだろう。なーご、と鳴いて私の足にすり寄ってきた芳一を抱き上げた。
「飼うにも銀さんが反対しそうだしなぁ、野ゴリラは流石にいないだろうから真選組に連絡でもして保護してもらうかな。芳一、ご飯食べる?」
そう尋ねれば、なーご、とまたなかれる。
「猫は鰹節ご飯でいいか……ゴリラさんはバナナ食べる?」
そういえばドラミングされた。それがおかしくて笑ってしまった。
「なんか、意思の疎通できるみたいだなぁ」
その様子に、銀色わんこがにゃーごと鳴いた。
ご飯をあげて猫を抱いてぬくぬくする。今日のバイトは終わったし、あとは帰ってご飯の準備をするだけである。今日は銀さんは帰ってくるのだろうか。猫を抱えたままボーとしてたら山崎さんが通りがかった。
「あれ、ナマエちゃん、何してるの?ってゴリラ?」
「猫で暖取りながら野ゴリラと一緒にボーッとしてる」
「バイトは?」
「終わりました。山崎はお仕事ですか?」
「まぁね、局長がいなくなっちゃって」
「お妙さんとこは?」
「それがいないんだ。何かに巻き込まれてなきゃいいけど」
「そういや銀さんも帰ってきてないです。見かけてません?」
「万事屋の旦那も?みてないなぁ」
「話は変わりますがこのニャンコ銀さんに似てません?」
そう言って膝の上を陣取る猫を伸ばす。にゃぁぁぁ!となんか突っ込まれた気がする。
「あはは、似てる似てる!目の感じとか、癖毛の感じとか……あぁ、いけない、そろそろ行かないと怒られる……またね、ナマエちゃん。今度甘味屋にでも」
「はーい」
そうひらりと手を振れば猫が威嚇した。
「天人の技術で動物になったかと思ったけど違ったか……そういう事件なら山崎さん知ってそうだし。私もそろそろ行かないと」
猫を下ろしてそう告げる。ばいばーい、と手を振れば、猫がにゃあにゃあと鳴いた。ごめんよ。
==
私はノット戦闘員のはずなのになぁ、巻き込まれてるなぁ、と思う。いや、伊東さんのやつも巻き込まれたけど、車飛ばしてただけだし。映画の撮影みたいだな、と思ったけどもどうしても命が落ちる感覚というのが苦手を通り越している。怪我してる人に手を差し伸べようとする私をみた河上さんが私を性善説論者というのである。まぁ、銀さんもそれを察しているが為にそういうのには巻き込まない。なんと慈愛に満ち溢れた人だこと、とは嫌味だろうなとは思うが。
戦えないわけではなさそうな気がする、とはゆかりちゃんの言葉である。確かにそうだ。何回もいや何十回、何百もアクションシーンをこなしているので、振りはできる。でも、それは振りだ。いざ、木刀を振りかざしたって、それは手前で止まり隙を生むのだ。痛いのは嫌いだ。でも、自分の行動で人が痛みを感じるのも嫌いだ。飛んでいた木刀、ちょっと軌道がそれた刀は頬を掠って髪を切った。痛い。
「ほぉ、軌道は逸らしたか」
そうこちらをみたその人に、どうしたらいいかを考える。でも、おそらく彼から意識を逸らせば待ち受けるのは死だ。演じろ。そう、目を伏せる。演じろ。戦える。怖くなんかない。人を傷つけるのは、怖くなんかない。大丈夫だ、これは、フィクションだ。
何度も言い聞かせて木刀を蹴り上げて手にもつ。反撃だ、と息を軽くはいてその木刀で鋭く突いた。
==
なぜ殺さぬ、と聞いたその人に、違うよ、と小さく答える。その人のすれすれ、横に突き刺さった木刀。私も向こう傷だらけだ。
「私は人を殺す覚悟なんてない」
そう言って彼を見下ろす。
「殺せない。だって、誰かはあなたを待ってるだろうから。私が待たせているように」
それはあるいは肉親かもしれない。仲間かもしれない。犬や猫、そんな動物かもしれない。待ち続けるのは辛いだろう。だから、私は殺せない。認めてはいけない。私も向こうで待っている人がいる、待たせているから自分が死んだと認めたくない。
「そんなものいない」
そう私の首を掴んだ彼は私を地面に叩きつける。形成逆転である。
「この私にそんなものはいない!」
泣きそうな顔である。ギリギリと締められる首。苦しい。でも、彼の方が。
「いないならなってあげる。私は貴方に生きて欲しいよ」
そっと髪を撫でれば彼は目を見開いた。ああ、意識が落ちるな、と思っていたら彼が吹っ飛ぶ。吹っ飛ばしたらしい銀さんは私を軽々しく投げてーー神楽ちゃんがキャッチした。
「ナマエは下がってろ」
投げかけられた言葉にそっと目を伏せる。ナマエ!!と叫んだ神楽ちゃんの声が聞こえた。
==
怖くて怖くて泣く。命のやり取りが終わったのだという安堵と、恐怖を思い出して泣く。銀さんがため息をついて私の頭を撫でた。
==没
Comment(0)
次の日 top 前の日