2018/11/11

↓続き?


・mgsいた主
ザンジバーランドにいた子供の一人。実際はパスのように栄養が不十分であったため子供の姿のまま成長が止まった人。紛争地にいたころにビッグボスに拾われてザンジバーランドに来た。年の離れた友人、狐の友人はグレイフォックスのこと。戦線を離脱するようにボスに言われていたが、ボスを庇って死んだと思ったら1014の世界にいた。

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「ベルガー?お前はまた銃の整備をサボったな」
そう後ろにもたれているベルガーに声を掛ける。寝たふりをしているのがまるわかりだ。ため息をついてかちゃかちゃと銃を整備する。パチパチと燃える火の音、誰かの寝息、そんなものを聴きながらベルガーの銃を整備していく。起きている貴銃士の一部が複雑そうな顔で私を見たが、そこはもう無視に限る。
「あぁん、ずるいわ、マスター。いっつもベルガーやきるちゅ、ナインティ、ゴーストには甘いんだから」
「お前達はこまめにするだろ。ベルガー、グリップつけてやるからこまめに巻き直せって離脱前に言ったよな?ベルガー?おーい、トリガーハッピー?」
「は?なんだそれ、何お前マスターにカスタマイズしてもらってんだ」
「任務達成したご褒美ですぅー」
「やっぱり起きてるじゃないか、トリガーハッピー」
そう裏拳を落とす。イテテと蹲ったベルガーに息を吐いて整備した銃を彼に渡した。
「マスター、どう動くつもりだ?」
「あぁ、そうだな……世界帝の兵士を起こせ」
そう言えば貴銃士とレジスタンスが信じられないという風にこちらを見たが無視をする。
「夜明けと共に民間人をここから移動させる。世界帝の兵士はそれにつけ」
「民間人、」
感触と騒いだ兵士達を見る。
「いいか、彼らは決してお前達のように毎日訓練を受けた人間じゃない。意思が強いだけの、ただの帰る場所がある民間人だ。そして、それはお前たちも同じだ。お前たちは決して軍に帰ってくるな。生き延びろ。誰かはお前たちを待つ。このおかしな争いが終わるまで隠れていろ。貴銃士は人間を守れ。銃は確かに誰かを無差別に傷つけるための武器だ。しかし、それは意思がなければの話だ。誰かを護りたいと願った時、お前達は初めて人を護る武器になる。人を護る武器は殺戮の道具じゃない」
葉巻に火をつける。
「ゴースト、お前は道を案内してやれ。お前が一番、どの道が最適かわかる。とりあえず南南等を目指せ。現代銃もついていけ。特に89とミカエルはそう言う戦術を教えたな」
その言葉にガタリと現代銃が立ち上がる。アインスがこちらを見下ろす。
「待て、マスター、貴女はどうするつもりだ、」
「私はここで迎撃する」
「一人で迎撃すると?そんなもの」
「アインスは私がこれしきのことで死ぬと思うのか?」
そう笑いながら告げれば彼は息を詰めた。代わりに口を開いたのはファルである。
「ええ、死にます。貴女は銃士じゃない。ただの人間だ。我々のようにまた元に戻る存在じゃない。一度壊れて仕舞えば貴女は二度と目を覚まさない。我々は貴女に同行するべきだ」
「無意味な戦力の浪費は避けるべきだろう。何より率いてしまった以上、私にはお前達の命を守る義務がある」
「要らないわ、そんな義務。なにより、アタシたちは銃なんだから、適用外よ」
そう告げたエフに、それでも私はね、と穏やかに諭すように告げる。
「君たちに生きて欲しい。戦場以外の喜びや楽しみを知って欲しい。それに、私は死なない。約束するよ」
『ほんとに?』
そう手で言葉を綴って、首を傾げた彼に頷く。
「本当だ」
そう、嘘をーー。

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起きたらベスに担がれて移動していた。周りに貴銃士やレジスタンス、世界帝の兵士と現代銃はいるのに、ナマエがいない。小さくナマエは、と尋ねれば近くを歩いていた89式がチラリとこちらを見たが、すぐに前を見た。
「起きたのか、マスター」
「ありがとう、ベス、歩けるよ。ねぇ、ナマエは?」
そう尋ねれば、彼は寸分の間をおいて、もうすぐ追いついてくる、と告げた。追いついて、という言葉に後ろを振り返る。その先は深い森が広がっていた。飛行機が飛んでいく。それを見上げたエフが、嘘でしょ、と小さく呟く。ベルガーが叫ぶように告げた。
「マスターは!絶対!しなねぇ!!!」

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死ぬのかもしれない。ただそう思って死体の山が出来上がった廃墟の街を見下ろした。同僚だった男も息絶えて、そこに転がっていた。廃墟の町の教会である。少しだけ離れた位置にあるその教会、信じてなんぞいない薄汚れたキリスト像が悲しげにこちらを見ていた。ああ、死ぬのか。キリスト像にもたれかかって葉巻を取り出し、火をつける。最後の一服だろう。恐らくはもう時期ここも火の海になるに違いない。逃げる力はあいにく残っていない。まぁ、元々死ぬ運命だったのだから少し生きながらえただけマシかもしれない。
「ぼすに、あいたい」
そう煙を吐く。ぽとり、と力を失った手から葉巻が落ちる。
ーー葉巻の白い煙の向こう側、誰かが砂利を踏んだ。戦う力もあるまいとそちらを見たが、その人物もまたそこで足を止める。
隻眼の老人。その人は戦場に似合わない綺麗な服をきて、銃を構えていたがーー私を見て目を見開いた。
「ナマエ?」
微かに呼ばれた名前に、彼は足音をたててやってくる。ナマエ!ともう一度告げた彼に、記憶の中のその人の面影を見た。
「ぼす、?」
そう小さく彼を呼ぶ。葉巻を落とし、彼に手を伸ばす。彼は私の手をとると抱き寄せた。香った葉巻の匂いはボスのものだ。あぁ、神さま、と彼を見つめる。
「ひどい傷だ、待っていろ、今手当てをーー」
「かみさま、にげて。もうすぐ、ここは、ひのうみに」
その言葉に彼は動きを止めた。私を抱え上げた彼はそのまま教会を飛び出した。
近くの森にをがむしゃらに進む。低空飛行する飛行機の音がして、何かが落下する爆発音がした。息を切らした彼は私を庇うようにする。なん十分かの攻撃の後引き上げた飛行機を見送って彼は私をまた抱き上げた。辿り着いたのは綺麗な川だ。彼は私のバックパックから治療道具をとると、私の服を脱がした彼は手慣れたように処置をする。襲う激痛に彼の服をしがみついて耐えた。頑張ったな、と頭を撫でた彼に力を抜く。「ぼす、」とか細く呼んで手を伸ばせば四肢の揃った彼は優しく私を見下ろした。
「どうした、ナマエ」
それを見て、笑う。ああ、嬉しい、とわらう。
「ひとりで、がんばったから、ほめて」
その言葉に彼は目を瞬いて、がんばったな、と笑いながら私を撫でた。あぁ、しあわせだ、と私は目を伏せる。このまま、しんでもいいほどの。

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ぱち、と目を覚ます。目を覚ますことなどないと思っていたのに。夢だったんだろうか、と自分の手を見る。治療など受けていないような傷である。焼け焦げた臭いが酷い。激痛を堪えながら起き上がり、周りを見ればあの教会である。見上げれば相変わらずキリストはこちらを見下ろしていた。笑みを浮かべるように。体を引きずるようにして外に出る。町は酷い有様だった。いや、もとより酷い有様だったが。何処か遠くで、誰かが誰かを探す声がする。だんだんと近づいてきた声の主が私を見つけて足を止めた。
「ますたー、?」
そうか細く呼んだ彼は大人だというのに昔の私によく似ている気がする。だから、私はあの人のようにひらりと手を振った。
「アインス」
そう呼べば彼はこちらにまっすぐとかけてきて、私を見下ろした。マスター、ともう一度呼んだ彼に、どうしたんだと葉巻を取り出しながら尋ねれば、彼は膝をついて私の手を握った。
「ますたー、生きて、」
「……言っただろう?私は死なないと」
あの人もこういう心地だったんだろうか。そっと彼の頭を撫でる。静かに嗚咽を漏らす彼を抱き寄せてやった。

私の傷が酷いと理解するとすぐさま抱き上げて歩き出すアインスは過保護であるが、正直言って今回は酷く助かる。自分のコートをわたしにかけて、私に彼の本体を持たせると彼はまっすぐに森の中を進む。
「マスター、怪我は痛むか?」
「大丈夫だ。アインスが抱えてくれるから随分とマシだ。みんなは無事か?」
「あぁ。無事に街に出た。正しくは民間人達の集落だろうが」
「……まさかスナイパーが一人で来たのか?」
「……」
目を逸らしたアインスに、一人できたのか、と複雑になる。
「……俺のことはともかく、貴方は帰ったら覚悟をしておけよ」
少し開けた場所に出ればサイドカー付きバイクである。なるほどこれを飛ばしてきたらしい。私をサイドカーに乗せると彼はバイクに跨った。

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ついた先はなるほどレジスタンスの基地である。帰ってきたアインスを見て、監視を受けていた現代銃達が目を見開いた。口々に「マスター、?」と呼んで固まった彼らにひらりと手をあげる。まぁ、アインスに抱き上げられてるけど。かけてきた彼らに口を開く。
「言っただろう、生きて合流するって」
そう言葉を発した瞬間、アインス以外が全員泣いた。というか古銃とレジスタンスの一部も泣いた。なんでだ。わんわん泣いているきるちゅとベルガー、ナインティの頭を撫でようとすれば、その手をファルに掴まれる。涙を下を向くことで誤魔化した彼は口を開く。
「マスター、よくぞご無事で……と、言いたいところですが、酷いお怪我ですね。手当てが痛くてもしかたありませんね?」
あ、これダメなやつだ。泣いていた友人がコクコクと賛同していたのが見えた。


「っぁ、ぅっ、ぃたっ、」
「やべぇ、マスターの声、エロくね??」
涙目で必死に手当て(物資がないから麻酔が少ない)を受けていれば、ベッドのそばで眺めていたベルガーがそんなことを吐いた。ちなみに私がのたうち回らないようにアインスやらファルやらに押さえつけられている。それを聞いていた一部銃士やらが吹いた。
「やめろ、ベルガー。そっちにしか聞こえなくなるだろ!」
「なんだよ、ドーテーくんもオカズが増えただけだろ」
「だから、ドーテーじゃ」
「あら、89、ドーテーだったの?アタシが筆下ろししてあげましょうか?」
「あぁ!?だから違うって」
「やめてあげなさい、エフ。そうだ、89、頑張ったご褒美にマスターに筆下ろしして貰えばいいのでは?」
「変なこと言ってんじゃねぇよ!!マスター、真に受けないでくださいよ!!つーか、ご褒美だからってそんなこと」
「あひゃひゃ!俺一回頼んだ〜、俺とイーコトしよって!」
「はぁ!?!?」
「勘違いが加速するから言うが、何もしてないからな。イーコトしてやるって言ってカスタマイズしてやっただけだ」
「ナマエ、まだ余裕そうだね。他の傷も手当てするよ〜」
「まっ、やっ、」
器具を持つ友人に暴れようとするが、それは叶わなかった。


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