2019/02/23
↓改変しかし没
歌会の間に呼び出されたらどこぞの姫君と勘違いされた
十二単っぽい服+子供化してる
チャンネルがあってないので喋れない不思議ちゃん
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その子供はただただ不思議というか。孫尚香が保護したのは華やかでーー高そうな着物を着込んだ女の子だった。戦国勢、いや、源義経や弁慶はどこぞの幼姫君だと告げたが詳細は不明である。その幼姫が喋ることができないからである。捨てておくのも可哀想だと陣地に連れてきたがーーどう扱ったらいいものか、ということが問題だとだった。
「うーん、君がどの時代からきたかわからないけど、文字が書けないって珍しいお姫様だなぁ」
困ったように告げた竹中半兵衛に子供も申し訳なさそうに眉尻を下げた。
ーーその実、その子供は文字が書けたりする。ただ、神になってしまったが為に子供が書いたものには全て何かが宿るのである。
そもそも、その子供は喋ることができるし、本来子供の姿ではない。たまたま子供の姿をして、十二単をきてーー今回の主催が平安時代の人物の神であるが故にだーー歌会に出ていたのだ。そうしたら、変な歪みを見つけて迷い込みーー今に至るのである。帰り道を辿るにも恐らく保護してる彼らはきちんと言わないと心配するだろうし、陣を出てはいけないとも言われる。参ったな、と息を吐いて子供ーーナマエは空を見た。
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変な感覚がするのは戦国勢の持つ刀のせいだろうか。というか、夢で会う刀達が、ザワザワしている。まぁそれもそうでここは戦国武将の宝庫である。とりあえず、今剣に偵察がわりだと義経公に持っていてもらおうと渡してみる。私の守り刀では説が出たけど、まぁそれは置いといて。
この人はなんで私の言葉を理解できてるんだろうか。
そう思いながら彼をみる。これが蔡文姫なら彼女がそういう才能があるから当てはまると理解できるし、ガラシャや卑弥呼なら年齢の関係もあるだろう。そもそもこの人物と孫堅または曹操がいることが……いや、戦国勢がいることじたいが可笑しいのでお口にチャックする。
のんびりとしている劉禅様は「喋れたのかぁ」なんぞと言いつつ私を見下ろした。この感覚、三日月に似ているんだよなぁ、と思いつつ私は彼を見上げる。
「いえ、おそらく私の声が聞こえているのは劉禅様とガラシャ、卑弥呼だけでしょう」
そう告げれば彼は目を瞬いた。私を気にかけるねねや孫堅、氏康エクセトラという保護者や孫尚香や甲斐姫といった兄姉みたいな人達には聞こえまい。首を傾げた彼はますます三日月に似ていた。
「喋れないわけではないのです。皆さん私の声が聞こえないだけで」
中途半端な形でこちらにきたからだろう。それが完璧に神界よりならば恐らくは仙人達には聞こえるのだ。それが中途半端な形であるが上に彼らは私の正体を掴みかねているだけで。案の定、やってきた星彩は私の声が聞こえてなかった。あぁ、本当にそのようだなぁ、とのんびり告げた彼に彼女は眉間にシワを寄せた。
「はぁ?何言うてんのん?この子喋れるで」
卑弥呼の言葉に私は頭を抱える。だから、と紡いだ言葉に、彼女は「ほら、喋った!」と子供のように指差した。まぁ、大人は首を傾げたが。ガラシャが手を勢いよくあげた。
「妾も聞こえたぞ!」
「どういうことだ?」
そういつかの星彩のように眉間に皺を寄せた女*に仕方ないと口を開く。
「恐らく、私の声は卑弥呼達にしか聞こえてないんです」
「はぁ?何それ?なんでなん?」
「恐らくのめどはつくのですが、二人が子供だからじゃないですかね」
「むっ!妾は違うぞ!」
「アタシも子供じゃないし!」
「わぁ、ホントだ。会話が成立してるみたい」
竹中半兵衛がそう言って私たちをみた。子供だけが聞こえるのか、と告げたのは曹操である。視線が痛い。ゆるり、と、蔡文姫が手をあげる。
「あの、私も聞こえるのですが」
「蔡文姫様は……なんというか……貴女だからでしょう」
「この前、劉禅様とも話していた」
星彩の言葉に劉禅は「ばれてしまったかぁ」などと告げた。
「ますますどういうこと?」
「劉禅様にあたっては私もわかりません」
「決まってるじゃない、その子、人じゃないのよ」
妲己が何かを食べながらつげる。太公望サン達だってきづいてた癖に、と彼女は上品に口に酒を運ぶ。
「その子は仙人ではないのは確かね。ってことはーー妖の子かしら?」
そう可愛らしく頭を傾げた彼女に、一部からの視線というか殺気がやばいのでやめてほしい。特に夏侯惇から。とりあえず首を左右に振っておくけど。かぐやが同じく首を左右に振った。
「妲己様、悪戯に煽るのはおやめください」
「でも、かぐやちゃんだってわからないでしょ?」
困ったような表情を浮かべた彼女は困ったようにこちらをみた。私も同じく困ったような顔をしておく。
「あんまり困らせたくなかったから大人しくしてたんだけどなぁ」
まぁ敵意がないことをわからせなければ疑惑は払拭されまい。仕方がないと手の平に桜と書いて、ふっと息を吐きかける。身構えた一部、をおいて風が吹くと周りの木に桜が咲いた。目を見開いた周りに、妲己は口を開く。
「ーーちょっとアンタ、何したの?」
その問いは口元に人指し指を立てることで終わったが。まぁ、そのあとの「本当に人じゃなかったのか」という言葉に頭を抱えた私は悪くない。忘れてた。
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ガラシャや劉禅や卑弥呼や私の声が聞こえても聞こえなくても私のことをなんやかんやと大切に扱ってくれる彼らを蔑ろにするわけにはいかないな、とため息をついた。こちらはぼろぼろであるが向こうは余裕そうである。
「戦う者の歌が聞こえるか、鼓動があのドラムと響き合えば」
周りの間を縫いながら口を開く。本来ならばこんな呼び方はしないが仕方ない。
「新たに熱い命が始まる、明日が来た時、そうさ明日が」
そう言って兵はこちらを見下ろすだけである。増えた感覚に少しの安堵周りを見れば桜隊だけじゃないらしい。
「列に入れよ われらの味方に、砦の向うに世界がある」
増えた声に少し笑う。恐らくは周りには人の声だけ聞こえているのだろう。周りはキョロキョロ見渡した。
「戦え それが自由への道」
足音が増える。
「戦う者の歌が聞こえるか、鼓動があのドラムと響き合えば、新たに熱い命が始まる。明日が来た時、そうさ明日が」
一番前に来た時、左右を見れば銃が揃っている。相手はただただこちらをあやしげにみるだけだ。私はただ手を二度叩いて先を見た。
「ありはや、あそばぬともうさず、あさくらに、桜を纏いし銃士よ、勇敢なる銃士よ、不利を覆せ、人間に勝利を授けよ」
その瞬間、桜吹雪が起こる。銃を構える音がする。異変に気付いた妖のような兵がこちらにかけ始める。ひきつけろ。そう、その射撃線に並ぶまで。ひきつけろ。あと、数歩。
「撃て!」
一撃目。銃声と共に彼らは姿を現わせば、前方にいた敵は撃たれーー後ろにいた兵は見るからに動揺した。しかし、その隙を許さないのがボルトアクション式の彼らである。独特の音がして、もう一度行われる銃撃。逃げ腰になった彼らに刀を取り出す。
「まもりましませ、武勇の神よ、集いし英雄を守りませ。ここに集いし英雄は、全てが歴史の要なり。かれらを一人とうしなうならば、改変されるは正しい歴史。まもりましませ武勇の神よ、武具に宿りし神を率い、その力を我らにしめしませ……刀剣、代理抜刀」
そう言いつつ刀を抜刀する。その瞬間、桜の花びらとともに現れた刀剣達が抜刀した。そのまま切っ先を敵に向ける。
「悪しき妖を討て!」
「御意!」
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