2019/05/15
君僕ネタ出し
・ネタ出しのための会話文
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「ダッド……シャラシャーシカのおよめさん?」
ライク、ナマエを見て首をかしげる。アダムスカ、それを聞いて頭を抱える。
「違う」
ライク、ナマエからジョンをみる。
「となりのひとは、ボスにそっくりだね!」
「わかるのか?」
「だあってボス、もうちょっとクールだもん!」
その発言にジョン、微妙な顔をしてからアダムスカをみる。
「……オセロットの知り合いか?」
「あぁ……いや……元は預かっていた子供だ」
ナマエ、アダムスカの発言を聞いてライクと視線を合わせる。
「そうか、名前は?」
「ライク!ライキーって呼んでいいよ!」
「ライキー?ふふ、私と逆なのか」
「逆?」
「いいや、こちらの話だよ」
ナマエ、そう頭を撫でる。ライク、嬉しそうに顔を緩める。
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ライクとナマエが遊んでいる。それを見てジョンは口を開く。
「あの子供、遺伝子的には」
アダムスカ、ジョンに視線を移す。ジョンの表情は読めない。アダムスカ、事実を言うことにする。
「……ご察しの通り、貴方とヘイティの娘です」
「……だろうと思った。あったことはなかったが、一人娘がいると聞いた。だが、ナマエの遺伝子をどうやって?」
二人、視線はナマエとライクに向けたまま話す。
「彼女の血液、髪……そんなものの一部が保管されていたらしい」
「どうして?」
「彼女はアンタと一緒に死の灰を浴びたでしょう。彼女の仲間のうちの一人が研究者を彼女に紹介していたようです。検査のために採取されたもの、と」
「研究者?」
「放射線と白血病、そして癌。それを調べていたらしいですが。彼女はそれを承諾して年に数回それらを渡していたし、研究材料として保管されていた……と聞きましたが。」
「聞いた?」
「俺も詳しくは聞いてません。ゼロと通じていた頃は何度かあったんですが……あの計画が消えて、あの子は行方不明になった」
「だが、dad呼びなんだな」
「どういうことか、DDに保護されてきたんですよ。で、向こうは俺を覚えていた。そこから困ったことに養父扱いだ。XOFに育てられたがーー手に負えなかったらしい」
「手に負えない?」
「持っている技術は一流です。まるで暗殺者擬きのみのこなし。多国語を書けはしないが読むことや喋ることはできる。大人の指示はきちんと聞く良い子。ヘイティにそっくりだった」
「そっくりはともかく良い子なら手放さないだろう」
「どんな命令も聞く良い子だから大人は怖がった。まぁ、DDに来てからは貴方に似たが。ヴェノムにはチョコバーをたかる、寝相は酷い、犬と戯れついてけもくじゃらになる……兵士の雑誌を眺める……ダンボールを寝床にする」
「……」
「年を重ねても、俺と一緒じゃなきゃいやだというから仕方なく俺の仕事に同行させ……」
アダムスカの発言に、ジャック視線をアダムスカにむける。
「待て。フォックスハウンドにはいなかったな。どこに?」
アダムスカ、目を伏せて自嘲的な笑みを浮かべる。
「……簡単な話です。あの子はその年齢まで生きれなかった」
ジャック、発言をきいて少し申し訳なさそうにみる。
「……戦死か?」
「いいや、白血病だ。あの子は俺に隠した。気づいた時には遅かったわけだ。あの子に使われた細胞には病魔が隠れていたんだ。まぁ、それがどういうわけかデイヴィッドのような大人の姿ではなく、子供の姿で庭に降ってきた、わけですが……貴方が見たくないなら連れて出て行きますが」
「それはナマエが許さないだろう」
ジャック、顔をその発言に顔を潜めた。ナマエとライクが騒がしい。
「わー!ダメだ!ライキー!こらっ!ぺっしなさい!」
「うぇぇ、まずい……」
「オセロット!ライクが!ジャックの!葉巻を!チョコレートと間違えて!食べようとした!」
「ライキー!」
「だって何書いてるかわかんないから、チョコバーだと思ったんだもん!」
「だもん!じゃない!何書いてるのかわからないものを食べるな!」
「腹が空いたのか。チョコレートならあるぞ。食うか?」
「食べるー!」
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@さちっちょ/私の友人(以下略)委託中
ちょっとまって、友人が子供つれてた。どういうことだってばよ
@さちっちょ/私の友人(以下略)委託中
友人/スーパーウーマン
友人の彼氏/スーパーマン
友人の居候/上記の推しカプが辛い人
子供/推しカプが辛い人の連れ子 ←new!
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「マムとね、こうやって、ねたかったのよ」
「……そうか、おやすみ、ライク」
「うん」
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「ジャック、重い」
「最近ライクに構いすぎじゃないか」
「子供だから仕方がないだろう。ライクは?」
「テーマパークにサチが招待してくれてな。オセロットと二人で出かけた。泊りがけでな」
「……そうか、じゃあ存分にジョンに構えるな。私達も出かけよう」
「出かけない」
「ジョン、頼むから朝からそれは」
「限界だからそれは無理だな」
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「ダッド、ジョンとナマエちゃんのお土産、何がいいかなぁ、電話してきく?」
「ライキー、今日二人は忙しいから電話はやめるんだ」
「(察した)」
「(察した)」
「あれ?今日はナマエちゃんもや……すみだから出かけるって言ってたなぁ(途中で察した)」
「そっかぁ、メールしとく!」
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スマホは投げ捨てられているようだ。
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「おまえがあの任務に就かなければ、私と行動を共にしていた。違うか」
「……違わない。理由はどうであれ、あの時の私の所属はX.O.Fだった」
ナマエ、肯定する。ジャック、アダムスカ、狼狽える。ライキーは首をかしげる(彼女がいた時にはナマエはいないからである)。スカルフェイス、肯定したナマエに対し満足気。ナマエとジャックをみて、演説のように。
「おまえ達は対だ。鏡面を挟んで存在する。同じ世界に存在してはいけない。存在できない」
「……」
「鏡の国へ帰っておいで、私のアリス」
スカルフェイス、手を差し出す。ナマエ、それを躊躇するがジャックに名を呼ばれて手を下ろす。
「私は貴方のものじゃない。アリスなんて柄でもない。昔も……今も……鏡の国には帰らない」
否定するナマエ。手を下ろすスカルフェイス。安堵したようなジャックとアダムスカ。ライキーとサチ達はわからないので首をかしげる。
「仕方ない」
スカルフェイス、そう言って感情を増幅させるモノを集める。配下が現れる。ハットを少し上げて、笑う。
「ならば引き込むだけだ」
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ナマエのエンブレムを見てジャック顔をしかめる。エンブレムにはXOFと書かれている。ジャックのエンブレムとは鏡面のような対になっている。
「XOF……?」
ジャック、声に出したことでアダムスカがナマエのエンブレムに気づく。
「……ナマエ、その服は」
「あの任務につくまでに所属していた部隊のものだ」
ナマエ、肩をすくめて答える。装備を確認すれば、昔の彼女の装備であるらしい。
※ナマエはスカルフェイスが何をしたかは知らない。
「所属?」
「あぁ、いや、あの任務に駆り出される前に声をかけられたんだ」
「スカルフェイスとの関係は?」
「彼と知り合いなのか?」
「まぁな」
「彼は上司であったし、友人でもあった」
ライク、何か気づいて、あー!と声を上げる。
「思い出した!どこかで見たことあると思ったら、デスクの写真の人!」
「デスクの写真?」
「髑髏さんの机の上にあった、写真!」
ジャック、アダムスカ、その言葉に顔をしかめる。ナマエ、首をかしげる。ライク、思い出せて嬉しいのでニコニコ。アダムスカ、ジャックの代わりに問いかける。
「恋仲だった?」
「まさか。上司と部下の関係だ。友人と言っても一緒にチェスをしたりするだけだよ」
ナマエ、二人をみる。
「何かあるのか?」
「いいや」
ジャック、色んな感情を押し殺す。あの時生きていても彼女はいずれ敵対したのでは。病で死ぬことなく、自分が殺す、もしくはファントムが殺すはめになったのでは。アダムスカ、それを察して口をつぐむ。
「なんでもない。聞いた事があっただけだ」
アダムスカ、カズが居なくて良かったと思う。小声でジャックに呟く。
「カズが居なくてよかった」
「……本当にな」
(フラグである)
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「カズ!こっちがナマエさんだよ!」
ライク、ナマエの後ろから声をかける。カズ、話に聞いたことがある人物が日系人であることに驚きつつ、カズヒラ・ミラーだと握手を求める。ナマエ、それに応じる。その際、エンブレムが見えた。カズ、てを引っ込める。
「……XOF?ボスの想い女(おもいびと)がXOF?」
ナマエ、わからないので眉間にシワをよせる。カズ、笑いごえをあげる。ライク、二人を交互に見る。カズ、真剣な表情で口を開く。
「なんの冗談だ?アンタがXOFだって?アンタ、死んでてよかったよ」
ナマエ、発言に眉間に皺を寄せそうになるが、(先ほどの二人もあって)理由をなんとなく察して黙る。
「……そうかも、しれないな」
「そうかもしれない?アンタが死んだことから全部始まったんだぞ!」
ナマエ、変えられなかったことに気づく。内心泣きそうになるが、困ったように笑って口を開く。
「貴方はどっちなんだ、私に死んでて欲しいのか、生きててほしいのか」
その問いにカズは黙る。ナマエ、話を変えるために口を開く。
「とりあえず、仲間に合流したい。手伝ってくれ」
「XOFのアンタを信用しろと?」
「……わかった、私じゃなくライクを信用してくれ。私は前を歩く」
「……」
「ライク、彼を頼む」
ナマエはそう言って前に立ち、歩き出す。ライク、カズを見上げて手を引く。カズしばらくの沈黙、のち、手を引かれて歩き出す。
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・道中色々あった
「わかった、アンタを信用する」
カズ、ぼろぼろのナマエを見ていう。ナマエ、怪我を気にすることなくカズをみる。接戦のためか傷があちらこちらにある。
「ありがとう、というべきか?貴女に怪我は?」
「アンタのおかげでない。アンタは……酷い怪我だな」
「これくらいは平気だ。ライキー、降りておいで」
ナマエ、高い場所で猫のように警戒するライキーに声をかける。ライキー、応じる様子はない。
「まるで猫だな」
「怖がらせてしまった……困ったな……」
二人してライキーを見上げる。後ろから物音。二人で振り返り、武器を構える。現れたのはジャック。
「ナマエ!……カズ!?」
「ボス……いや、スネーク?」
お互い困惑して動かない。ナマエ、それを見て口を開く。
「ジャック、オセロットは?」
「ここだ、ナマエ。酷い怪我だな……それにカズヒラまで来たか。ライクは?」
「あそこだ、ライキーが降りてこない」
オセロット、その言葉に二人に近づく。オセロット、ライクを見上げて声をかける。
「ライク、大丈夫だ降りてこい」
「フーッ!!」
オセロット、ため息をついて「にゃあご」という。ライク、その言葉に威嚇をやめ、見下ろす。
「だでぃ?」
ライク、オセロットを認識して飛び降りると抱きつく。
「その子は相変わらずだな」
「あぁ、相変わらずだ」
沈黙。ナマエ、首をかしげる。後から来たデイヴィッドがカズヒラを見て驚く。
「マスター!?」
「今度はデイヴィッドか?どうなってる?」
「それを説明するには長い時間がかかる」
オセロット、ため息をついてライクを抱き上げる。ライク、オセロットにしがみつく。
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ーー白。
それを認識した時には世界の光景は代わっていた。見渡すばかりのオオアマナの花。傍目から見れば美しいその光景は、たしかに彼を抉った。ただでさえ、あの庭の中にいるナマエを拒むというのに、その光景の原初となる場所であるのだ。足を進めた周りに対し、彼は一歩退いた。恐れるように。
ーーここは、ジョンがナマエを殺した場所だ。ロコヴォイ・ビエレッグと呼ばれたあの。
「ジョン」
そう言ってナマエは彼を読んだ。彼はハッとしたように彼女を見下ろす。
「ここは」
「ロコヴォイ・ビエレッグ、のようだな」
「馬鹿な。彼処は核でーー」
「よく似た何処か、もしくはそれが起こる前の場所だろう」
ナマエはそう言って彼の手を引いた。足を踏み出したジョンに、また風が花びらをさらっていく。
ーーさて、敵が精神的なものに漬け込むのなら恐らくはここだ。
アダムスカはそう思いながら眉間にシワを寄せた。話を聞いて、いや、推測混じりであるが、ここで何が起こったのかはわかる。だからこそ、敵の姿がジョンの姿をしていても、特には動揺をしなかった。本物が彼女に手を引かれてこちらに来ているのを確認し、悪質なトラップだと銃に手を触れておく。一緒に行動をせざる得ない愉快な仲間(コスプレパーティー)達はその姿を見てジョン?と首を傾げたのだが。
「ミラー」
アダムスカがそう声をかける。ミラーと呼ばれたカズヒラは後ろにジョンがいるのをちらりと見て、彼を見た。
「どうした?」
「ここはジョンにとって一番苦痛な場所だ」
「どういうことだ?」
「ここでジョンはナマエを」
その発言に、ミラーは理解したらしい。
「あぁ、だからアレはジョンの姿をしてるって?タチが悪い」
「見るからに動揺してるだろう」
「俺にはナマエに甘えてるようにも見えるが」
「確かにな」
敵は動かない。ただ、なにかを見下ろしている。近づいてきたジョンが、それを見て動きを止めた。しかしながら、すぐ眉間にシワをよせて口を開く。
「……ファントムか?」
「いいえ、違うでしょう。それに、あそこから動きません」
「あの場所」
ナマエが何か思いついたのか、そう呟いたが口を閉ざす。何かあるのだろうか、と周りは彼女を見たが彼女は答えなかった。不意に、敵が茂みの中に銃口を向けるのが見える。それを見て、ジョンは理解した。理解してしまった。恐らくは、そこに。
「おい、やめろ!」
彼女が、いる。
「ーーやめろ?おかしなことを言うね」
そう聞こえた第三者の声に、ジョンは動きを止めた。いや、動きを止めざる終えなかった。体が動かなくなったからである。
「お前はここで彼女を殺した、それは事実だろう?」
耳元で囁かれた言葉に息を止める。たしかに、事実である。声はまた告げる。
「もう一度、お前が殺すんだ、国のために」
視界が変わる。気づけば自分があの時のように銃口を彼女に向けている。花畑に寝そべっている彼女が驚いたようにジョンを見上げる。体を止めようとするが、体は動きそうもない。まるで他人の体であるように言うことをきかない。周りは戸惑うだけだ。当たり前である。自分が銃口を向ける先に彼女がいるとは思っていない。ただ、指は引き金にかけられた。耳元で悪魔が囁く。
「さぁ、殺せ。それがお前の任務だ」
指は引き金を引こうとする、が、それよりはやくナマエが銃口を逸らした。その瞬間鳴り響いた銃声。彼女の頬をかすったらしく、たらりと血が流れる。
「オセロット、ジャックの背後を撃て!」
その指示にオセロットがすぐさまジョンの背後ーー何もない空白に向かって撃つ。ゆらりと現れたそれは憎々しげにそちらを見た。
「なにするのさ、もうちょっとでまた悲劇を見ることができたのに」
「生憎悲劇は間に合ってる」
そう返したオセロットに、サチが小さく「推しカプはハッピーエンドしか認めないから」とつぶやき小牟が同意した。
「ジョンになにをした?というより、私達になにをした」
「いうと思う?」
「あ……あーー!後ろにいたジャックとナマエがお人形さんになってる!」
ライクの言葉にその発言にカズヒラは後ろを見た。確かに、後ろの二人はマネキンのような化け物に置き換わっているようだ。カズヒラは周りを見る。
「位置を変えたか目くらましか一種の洗脳か、か。魔法が使える連中でなんとかならないのか」
「系統がわからねぇと無理だな」
「調べるしかありません、が」
そう向けた視線の先にはナマエとジャックがいる。ナマエが何か呼びかけるが反応はなく、ただナマエに銃を向けようとしている。懐に蹴りを入れることで大きく離れたジャックに、ナマエは立ち上がると落ちていた銃を構えた。いやにでも手に馴染む銃は自分とともにあったものである。
「オセロット!ジャックは私が相手をする!十分以内に離陸準備含めてなんとかしろ!」
「わかった!」
「そんなに簡単に済むと思う?」
わらわらと現れたのは敵の増援である。オセロットは芸がない、とただ言葉を吐いた。
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「イーライ、なーにイライラしてるのさ」
「してない」
「アンも何か言ってよ」
「アンじゃない。ナマエが大人にベタベタするからじゃない」
そう言った赤毛に首をかしげる。イーライがアンをにらんだけど。いやだって、教養を身につけるには大人たちに教えてもらうしかないのである。だから、大人に教わりに行くというか。なので周りの大人からの評価は子供兵には珍しく大人しくいい子なナマエちゃんなわけだ。
「いい子にしてると特なんだよ。英語読み書き襲われるし、ソ連の言葉も知れるし、戦闘技術も偶に教えてもらえるし、なんたって甘いお菓子もらえるのがいい」
「餌付けされてるじゃねぇか、馬鹿」
そう頭を叩いたイーライに、プラスしかなくない?と思ったりしなくもない。まぁ、イーライは良い子なナマエちゃんが実は平気で大人暗殺したりしてることを理解してるのだが。
DDと転げ回る。DDは可愛いの権化。クワイエットさんも可愛いの権化。ころころと回っていれば、DDを止める声がした。ちょこん、と座ったDDは可愛い。声がした方を見ればボスとカズさん、シャラシャーシカさんがいる。揃っているのはボスがいるからだろう。
「あ、ボスだー、おかえりなさい!」
「ナマエ、大丈夫か」
「DDと遊んでただけです」
そうニコニコと笑いながら言えば、隣にいたカズさんが「遊ばれている、の間違いじゃないか」と突っ込んだが、断じてそうじゃない……と思う。
「お前はほかよりも普通の子供らしいな」
「そうかなぁ、その他には『ネジがぶっ飛んでる』っていわれますよ」
毛を払いながらそういう。まぁ、現に私のネジは外れている。それを隠すすべを知っているだけだ。隠していれば、誰も私を恐れたりしないのだ。捨てたりしないのだ。少し開いた蓋を慌てて閉める。
「お腹減った……」
「チョコバーならあるぞ」
そうチョコバーを取り出したボスにわたしは一目散にボスに向かう。チョコバー!チョコバー!はやく!と騒げば、子供だなぁ、と彼らは笑った。
わぁ、素敵。そう思ったのはフルトン回収されてきた人物が私の人生を狂わせた人達だからだ。イーライが私をちらりと見る。私はイーライに手を振っておいた。回収されてきた人の一人が私に気づく。そして顔を青ざめた。殺されるとでも思っているんだろうか。おかしな人達である。あの人達が求めたから私はああなったのに。
「化け物、悪魔め、」
青ざめながら私を指した人に私はニコニコと笑う。ああいけない。このままでは蓋が開いてしまう。
「何おかしなことを言ってるの」
そう、私は良い子なのだ。いや、昔から良い子であったのだ。大人の言うことをきちんと聞く。なのに私を捨てたのは彼らでありーー私のネジを外したのも彼らだ。シャラシャーシカさんが私をみる。
「ナマエの知り合いか?」
「うーん……?」
あぁ、気持ちがごちゃごちゃする。これはここを離れた方がいい。ちょうど視界の端を通ったボスに、あ!と声を出して手を振った。
「ボスー!チョコバーくださーい!」
ボスはこちらをみると、仕方ないなとチョコバーを取り出すのが見えた。
不安定だ。不安定でしかない、ので、癒しであるDDと戯れておく。顔を埋めてもきちんとお座りするDDは可愛いしお利口さんだ。その実、彼が牙を剥いたら恐ろしいのだが。
「ナマエ、どうした?元気がないみたいだが」
そう声をかけたのはボスである。隣に座った彼はビッグボスではないとはメタ知識で知っているが、それでも懐が広いことには変わりなかった。頭を撫でた彼に抱きつけるのは子供の特権だろう。
「ボス、私はいい子?」
「そうだなぁ、チョコバーを食べすぎる以外はいい子じゃないか……何かあったのか?」
「……この前、ボスが連れて帰ってきた人」
「あぁ」
「……やっぱりいい」
「よくない。アイツらがどうしたんだ?」
「私を捨てた大人」
「捨てた?」
「私をこんな風にしといて、怖いっていって、捨てられた。私の戻る場所は全部あの人達が壊したくせに」
「……」
「ここもそうなるんだ。いつかボス達もわたしを捨てるんだ」
「そんなことはない」
「嘘だ、ボス達は良い子な私しか知らないからそう言えるんだ。良い子にしなきゃ、大人の言うことをきく良い子にならなきゃ!でも、良い子にしてても捨てられる、どうしよう」
ぐるぐると記憶が、気持ちが掻き回される。溢れ出た感情を抑えきれずに蓋はずれていく。ボスが私の肩をつかんで目線を合わせる。
「ナマエ、落ち着け。深呼吸だ、いいな、俺の言葉に合わせて呼吸しろ」
そう言った彼はいかにもメディックらしい。落ち着けばポロポロと流れた涙をDDがなめとった。あっという間に意識がそちらに向いて、空いていた蓋が閉じられる。キョトンとしてDDをみれば、ワン!と吠えられーーまた上にのしかかられて顔を舐められる。なんだ、遊べと言うことか、ところころ転げ回ればボスが緩く笑ったのが見えた。
「ナマエ、チョコバーを取ってきてやろうか」
「本当ですか!」
「少し待っておいてくれ」
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「けっこん?」
知ってはいるが、知らないふりである。女性隊員達が、そうよ、と言って華やかな説明をしてくれた。指輪をはめた薬指をみて、私も薬指を見るがそこにあるはずの指はない。普段私は手を袖に隠しているだけあって、初めてみたらしい隊員達はショックを受けたように私をみた。
「私はけっこんできないねぇ」
「ナマエー、動物収容区画行くけど来るかー?」
「いくーー!!」
顔を出した男性隊員にそう返事して駆け寄る。なんの話をしてたんだ?と聞かれて、けっこんのはなし!と笑っておいた。
「おにーさんはけっこんしないの?」
まぁ、無邪気を装って聞いた言葉に彼らは動きを止めたのだが。
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大人になったらアウターヘヴンにはいないけどシャラシャーシカの部下をしている
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