2018/01/25
ノリで書いてる文ある
「さとはるせんせは、お花屋さんね」
そう言ってこの図書館で唯一の子供は机の上に色取り取りの花を並べる。その様子は可愛らしく、頭を撫でてやれば擽ったそうにわらった。そのうちの一輪を持って駆け出した子供、それを見送って花を一輪と手に取ったところで気づく。それは季節外れの花であると。
司書が連れてきた幼女、それがナマエという存在だ。館長と古い友人だという彼の子供というわけでもない。面倒を見ているだけ、とは言っていたが、基本司書は子供を放っている。庭の花を摘んだのか否か、と眺めていれば、また小さな手が花を探して右往左往した。
「花屋に何か用か?」
「ぼっさんに売りつけようって、啄木が!」
「売りつけるのは花屋の役目なんだがなぁ」
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「子供じゃないはずなんだ」
そう小さく呟いた館長に首をかしげる。子供じゃないとは?と聞けば、館長は苦笑いをした。
「あぁいや、こちらの話だ」
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「アカは未来が見えるんやったら、司書はんは何ができんの?」
「館長より確かなお前らの転生」
そうひらりと手を振った司書に、アカが首を傾げた。
「アンタ、確か誰かの研究引き継いで天候条件の研究がおもじゃなかったか?」
「まぁな」
「天候条件?」
「天候を予測するんだよ、まぁ、俺が研究を引き継ぐ前にやってた奴は一部屋くらいの天候なら変えれたんだけどな。俺は瓶の中に似非天候を作り出してその変化を研究してる」
「あぁ、お司書はんの机にある瓶はそれか。なんか時々光ったりする奴」
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「お前昨日どこで寝てたんだ?」
「さとはるせんせの、おふとん!ぬっくぬく!」
「馬鹿野郎、通りで佐藤先生が朝から全力で疲れてるわけだよ、一人で寝ろって言ってるだろ」
「えぇー」
「えぇーじゃない」
全く、と息を吐けば、がしり、とつかまれた肩そちらを見れば疲れた顔の佐藤先生が怖い顔をしていた。
「司書、説明があるよな?」
「何してるんだ?」
「いや、ナマエが佐藤先生の部屋で寝たらしい」
「あぁ……あぁ」
遠い目をした館長に、俺も遠い目をする。話題の本人はニコニコと佐藤先生の足をちょこんと掴んで、さとはるせんせと結婚する!とかほざきやがる。後にしなさい、と怒った佐藤先生は俺たちを見た。
「館長も知ってたのか?」
「あー、」
「そうか、俺は酷く驚いたんだがなぁ。幼い子供と寝たと思ったのに、朝起きたら、そばに、年頃の娘がいて、」
「何歳ぐらいの?」
「16あたりの娘だった」
「16でよかったじゃないか、まだ」
「まだってアンタな」
「ナマエ、20代まで外観が変わるぞ」
「は?」
「精神年齢は外見に引きずられてるみたいだけどな、そいつ俺たちと同い年だから」
俺の言葉に佐藤先生が、固まる。そりゃあそうなるだろうよ。
「あぁ、勘違いしないでくれ。同い年であるはずだった、が、正しいんだ」
館長の言葉に佐藤先生が「はずだった?」と微かに目を開いた。
「錬金術師はその昔、本に自分の研究分野を閉じ込めた――コイツはあんた達と変わらない存在ってわけだ」
「死んだのか?」
「二十歳の時にな。ちなみに俺が転生させたわけじゃないぞ。コイツの元の上司がコイツの技術を悪用するためにこんな不安定な形にしてたんだ。だから、年齢はコロコロ変わる。最近意図して変わることもできるみたいだが、寝てるときは不安定らしくてな、姿が変わる。ま、アンタがかち合ったソレは無意識だろうよ。ナマエ、寝るときは猫やぬいぐるみと寝なさい」
「さとはるせんせがいいー!」
「無邪気に言うな、お前は二十歳だろ」
「まだこどもだもん!司書がいじわるいう!」
「真面目な話、佐藤先生に嫌われるぞお前」
「え、ならやめる」
「今日の中身は二十才じゃねぇか」
そう突っ込めば、本人はキョトン顔をした。俺は騙されないぞ。館長がナマエを見下ろす。
「昨日から今日でまたいきなり年齢が上がったな。昨日は本当に幼児だっただろう?」
「そうだね、昨日の私がさとはるせんせと釣り合う年になりたいって思ったからこうなったんじゃないかな?」
観念したらしいナマエが佐藤先生を見上げる。一瞬ナマエが光ったと思ったら20代のナマエが現れた。佐藤先生は目を見開いて固まる。そんな佐藤先生の手を取ったナマエは口を開いた。
「こんにちは、さとはる先生。幼い私がどうもお世話になってます。割かと真面目に結婚してください。好みです、とても」
「……どう反応したらいいんだ、これ」
「ほっといていいと思うぜ」
「小さい私が好きなら小さい私も少女の私も大人の私も選べます」
==浮かばないので没。お花屋さんね!って言われてるさとはる先生を描きたかった。
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