2019/07/17
スランプ脱却のために書きなぐってるだけ 14
相方とどれくらい双子をしてるんだか。やっと回避したニチアサ特撮女児向け男児向け世界だというのに設定をひきづっているってどういうことだ。しかもそれは神話世代の神話らしい。なんてこった。しかも同じ世界が何千年も続いてるときた。役回りが加護を与える役割なため、入ってきたカルデアとやらには知り合いがいてとても……。
「とても?」
「楽しいよね!」
「だろうと思った」
そう言って漫画をめくるネムに、私はニコニコしてベッドに寝転ぶ。構えー構えーとちょっかいを出していれば、あしらわれたが。お互い魔術師を偽ってここにいるくせに、マスター適正がないという。レイシフトは完璧だが。まぁ、ネムも私もしがない礼装職人として乗り込んでますし。私達の礼装はもっぱら強いと評判である。
「ネームー、かーまーえー」
「あとで存分に構ってやるからまてって」
「18禁の香りがする台詞だなぁ」
「自分でも思った」
そう二人でケラケラ笑っていれば、藤丸が扉を勢いよく開けて「双子尊い!」と発言した。この子オタクかな??
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「アルジュナくーん」
「……なんですか」
そう身を引いたアルジュナに、いやなんで身を引かれてるんだ?とハテナを浮かべる。近くにいたネムが、お前が追いかけて回したからだろと突っ込んだが。追いかけ回し……構ってはもらっていたけども。
「まぁいいや」
「いいのかよ」
「みて、みて、アルジュナの礼装できた」
そう言って彼に礼装1着を見せる。目を瞬いた彼に、藤丸がねーと言葉を続ける。
「藤丸に、アルジュナに礼装作ってあげてって言われたから作ったんだ」
へへん、と言いながらそれを渡せば「そういうことなら受け取りましょう」とそれを受け取った。
「ナマエとネムの腕はいいとマスターやスタッフ、他のサーヴァントからも聞いています」
「へへん、そうでしょう!」
「そうだろうそうだろう!」
そう二人で胸を張れば、また変な顔をされたが。とりあえず最後の仕上げということで、とアルジュナの手を掴み二人で口を開く。
「汝に月の祝福あれ」
「汝に太陽の栄光あれ」
そう言って二人で手をパッと離しそのまま別の場所に向かう。次はカルナだ。最近藤丸がやたら強化するのでーーというよりはカルデアの人が増えたので私たちは大忙しなのである。
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王様から藤丸の礼装作れという発注が材料とともにきたので作ろうと思う。でもそろそろ潮時の気はしなくもないんだよなぁ、としんみりしたり。とりあえず来ている/これから来るだろう英霊の礼装は作って保管してあるのであとは藤丸とマシュの分であることは間違いない。ローブにするか、アクセサリーにするかと二人で云々悩み、結局は両方作ればいいのではないかと二人で納得し、私がローブをネムがアクセサリーを作ることにする。どうやって作ってるかというとちょっと企業秘密なので外から中は入れないようにしているが。
「マシュ、藤丸、みてみてー」
食堂に行ってマシュと藤丸にその礼装を見せる。ネムは腹減ったと言って先にご飯をもらいに行った。首を傾げた二人に、ニコニコ笑いながら礼装をみせる。
「二人の礼装だよー」
「えっ、本当ですか!」
「本当に!?」
「本当本当、王様達がくれた材料をふんだんに使ったんだよ」
「ナマエー、メシはどっちにすんだー?」
「今日はネムと違う方ー」
そう叫びつつ礼装を二人に渡す。広げられたローブとアクセサリーに、汚さないようにね、と告げる。しばらくしてやってきたネムは近くにご飯を置くとマシュの手を掴んだ。
「汝に太陽の栄光を」
なので、私も手を掴む。
「汝に月の祝福を」
そう言ってから手をパッと離し、食事にありつくとする。
「え?俺は?」
「藤丸は今度ね」
「藤丸は今度な」
「え、俺も双子に手をぎゅっとされたい」
「きよひー、藤丸が手を繋ぎたいってー」
適当にそういえば清姫が現れてその手を掴むのだからシュールというか。なんというか。
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「こうなるよなぁ」
そう吐いたネムにそうだねと肯定しておく。どう考えても現れた特異点はあれです。私達関係です、ありがとうございます。ということは我々はそろそろこの世界からさよならする予定である。藤丸とマシュ達が心配ではあるが、彼らなら大丈夫だろう。うむ。
ということで自然な流れで組み込まれるのが当たり前である。観測要員的な立ち位置でレイシフト、そして巻き込まれているのだけど、目の前にいる狂化されてる人物はいつしか加わった第三者のナナシです、ありがとうございます。今は神話力で力を跳ねあげているけども元は某クリスタル時空ではちびうさの護衛騎士の立ち位置です、ありがとうございます。
「あいつにはお前だと決まってるじゃねぇか」
「えーでたよ、ネムの無茶振り。やだよ、狂化されてるじゃん」
「狂化されてるからこそのお前だろ」
「やり合えるのはネムじゃん。ていうか元はランサーでしょ。私相性悪いから」
「いや、バーサカーなら関係ないっての」
「あの、二人とも何を話されてるのでしょうか……」
マシュが恐る恐るという風に尋ねる。私達は、秘密と言いながら同じポーズをとった。藤丸が噎せたけど。ネムがため息をついて藤丸の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。わっと声を上げた藤丸にネムはケラケラ笑う。
「っていうのはウソなんだけどな」
「え、じゃあ教えてくれんの」
「アイツを倒すことはわからないが、俺とナマエで動きを止めることはできると思う」
そう言ったネムにやるらしい、と理解した。まぁ、たしかに倒せるか否かと言われたら不明であるが、なんとかできることは確かだ。私も私でネムの肩に手を置きながら口を開く。
「ナマエとネムにおまかせあれってね」
「でもどうするんですか?」
「とっておきの礼装があるんだよ。英霊に渡せればいいんだが、唯一の欠点が俺たちにしか扱えないことなんだよな」
ネムはそう言ってやれやれといきをはいた。それを聞いて藤丸がこちらをみる。
「二人が無理しないならいいよ」
「ふはっ、」
ネムが噴き出した。私はネムがむちゃをするのはわかっているため黙るけども。
「やっぱ、藤丸のそういうところ好きだわ。大丈夫、大丈夫、伊達に歳食ってねぇし修羅場くぐり抜けてないしな、俺もナマエも」
「え、二人って何歳なの?」
「お前らより年上なのは確かだな」
ケラケラと笑いながら彼は告げる。そしてフと真面目な表情をしてこちらをみた。はいはい、と頷いて手を宙に伸ばす。同時に同じことをしたネムの手には弓が、私の手には剣が現れる。
「太陽の守りてに月の祝福を」
「月の守りてに太陽の栄光を」
そう呟けば二つの武器は入れ替わる。そしてそれを藤丸にかざす。
「全ての人のつむぎてとなる彼に、月の祝福を。暖かな慈愛を」
「全ての人の守りてとなる彼に、太陽の栄光を。燃える勇気を」
「彼に」
「彼に」
「幾千の星がごとき」
「幾千の星のごとき」
「導きの光を」
「希望の光を」
そう言ってパッと笑う。これで万事オッケーとネムに言えば、ネムは私をみる。
「援護射撃頼む。流星降らせんなよ」
「そっちこそね」
そう言いつつ前を見る。私達の気配を感じたからか彼は動きを止めた、と思ったら真っ先にその切っ先をネムに向けて突っ込んできた。それを弾いたネムに私はただ彼を見る。いやこれ矢を射って絶望されて余計狂化かかっても困る。サーヴァントごとき戦闘をしているネムには悪いけどもしばらく様子見だ。いや、これ似たパターンあったぞ。ナナシは操られる専門かもしれない。その時はイヤリングか何かで云々だった気がする、ので、彼をよく見ればイヤリングがある。なるほど。そのまま弓矢を構える。生じた隙、その一瞬に矢を放てば、ネムは見てもないのに避けてみせ、ナナシのイヤリングを吹っ飛ばした。こちらを見下ろした彼は目を見開く。そして何か言葉をこぼすとーー。
「まぁ狂化外れるわけないというか!こっちにきますよね!!!」
そのままこっちに突っ込んできた彼に藤丸やマシュを庇って前に出る。その槍で刺されると思った瞬間に、ネムが彼の背後に着地して首元に剣を突き立てた。
「お前ソイツ殺して自暴自棄のヤケクソになるの目に見えてんだろ。暴れて俺と流星対決またしたいわけ?人類滅ぼそうとしてみろ首はねんぞテメェ」
「ステラトリス……なぜ、なぜだ」
「俺は無視か」
「君のイヤリング射れば狂化とけて元に戻るかなって。君を殺したいわけじゃないよ」
そう言いつつ彼を見つめる。そういう意味ではないかもしれないが。じっとこちらを見た彼はステラトリス?とまた首をかしげる。その様子は幼い子供のようだ。その目が濁った色、から、いつもの彼の目の色にかわる。
「ステラ……ステラトリス!お前、生きていたのか!!ぐっ、うごけん……この剣は……コメラトリス!!退け!」
「……お前どうやって狂化といたんだ?」
「知らない。前に同じようなこと起きた時はイヤリングだっから、イヤリングいぬいた。で、さっきからは見つめてた。でもステラステラ呼んでるから完璧にとけてなくない?」
「コメラトリス!!!どけ!!!」
「ぎゃあぎゃあうるせえよ、双子で会議してんだよ、割り込むな第三者!お前とナマエの関わりより俺とナマエの方が長いんだよ!ニチアサから出直してこい!」
ぎゃあぎゃあ騒ぐ二人に、これは収集がつかなくなるので私は立ち上がる。こちらを伺っていた藤丸が首をかしげた。
「ナマエとネム、なんだよね?」
「うん、そうだよ。あぁ、そっか、これすると外見変わるんだった」
そう言って服をつまむ。うむ、全体的に白銀だ。だからステラステラ呼ばれるんだろう。マシュが恐る恐るというように私をみる。
「ナマエさん、ネムさん、貴方達は何者なんですか?」
「マシュ」
「先輩、お二人は多分人ではないかと……かといってサーヴァントとも違う気がします。もっと神聖な何かです」
そう告げたマシュに、困ったように笑ってしまう。礼装のせいだといいたいが、その実この世界とこの世界に連なる世界ではそういうものなのだ。
「私は私だし、ネムはネム、ナナシはナナシなんだけどなぁ」
「それはそうだけど、何か事情があったりする?」
藤丸がそう言って首を傾げた。これだから藤丸は好きである。
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「流れ星が人の願いを叶えるという逸話は、まぁなんだ、ナマエの神話の残骸みたいなもんで、恐竜の隕石で滅亡は俺とアイツの神話の証拠みたいなもんだな」
ざっくりとそう告げたネムに、私は野営の場所でじっと空を見る。そうそう俺たち人間じゃないんだぜ、とあっけらかんと告げたネムにヤキモキしてみたがまぁ黙っててもあまり良くないんだろうとは思う。
「神話?」
「あぁ、俺もナマエも真名がある。この名前は俺たちを拾った魔術礼装を作る夫婦がつけるべくして名付けた名前。真名はステラトリスとコメラトリス、でアイツがメテオリス。元は三人とも藤丸の時代でいう彗星なんだけど、今は俺だけが彗星」
「?」
「俺たちが真名で生きてたのはカルデアにいる古代の王よりも昔の話、すなわち神話時代の神話だな。まぁ、そこで一回世界滅んでるし」
あっけらかんと告げたネムにネロが口を開く。
「三本の彗星の話か?」
「それだ」
「三本の彗星?」
「神の使い三本の彗星、そのうちの一つが人の元に舞い降りて人と共に暮らした。彗星は人に祝福をあたえ、人は豊かな生活を営んだ。神の使い三本の彗星、一つを追ってもう一つが降り立った。彗星は人に力を与え、人は栄光を手に生活を営んだ。神の使い三本の彗星、神の使いとして最後の一つがやってきた。彗星は人に破滅を与え、最初の彗星をその槍で貫いた。神の使いの彗星は、人を滅ぼさんと幾千の星を振らせた。人に力を与えた彗星は人を守らんと幾千の星の星を振らせた。力なき人は、最初に降り立った彗星に願った。最初に降りた彗星はその願いを叶えるために、二つの彗星を連れ去った」
そう告げたエウリュアレに、私はなんとも言えなくなる。
「悲しき彗星、力つき、流星となり闇夜に消える。悲しき彗星、神の使い、赤い尾を引き地上に落ちる。最後に残りし彗星は、流星を探して今日も空を回る」
「まぁ、そんな簡素につたわってない話でも色々あるんだよ。複雑な経緯が。基本ナマエは人間好きだからな、気づいたら人間と暮らしてる」
ネムの言葉に、人間大好きー、と言っておく。周りがバッとこちらを向いたが。
「俺は何とも言えない。藤丸やマシュ、サーヴァントなんかや今の養父母、昔の養父母、カルデアのスタッフは好きだ。でも、ナマエを悪用する奴は嫌いだし、つーか俺たちを捕らえてくる奴らも嫌いだ。そもそもステラがほいほいなつくのが悪い。最悪のシュチュエーションが神話のそれだけじゃん?」
「阿保、最悪のシュチュエーションになる前に俺が連れ帰ってんだよ」
そう言った彼にムッとする。友達ができた瞬間に連れ戻す犯人はアイツです。
「でもまぁ多分今回は俺たちは来るべくして来たんだろうよ」
ざっくりとした締めである。私はざっくりしてるなぁと言いながらまた空を見上げた。
「ナマエさんは先程から何を?」
マシュがそう言ってこちらを見る。ちなみに狂化かけられてた彼は報告がどうとかいって空に消えた。その返答待ちである。そっと人差し指を唇の前にたてる。静かになったそこに、綺麗な鐘の音が響いた。
「鐘の音?」
「女神さまが連れてこいって」
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「違うな。どうあがいてもーー流星も隕石も彗星に戻れない。だからコイツらは死ぬし、消えるんだよ。そのかわり長い年月をかけてまた生まれてくる」
そう告げたネムに困ったような顔をしてしまう。キラキラと輝く体はチカチカと点滅するように光ったり透き通ったりを繰り返している。そのうち目を開けるのも辛くなって、体は動かなくなるのだろう。藤丸君に幸あれと動かした唇に、あーあまた片割れを残していくらしいと彼を見る。そうして私の命は燃え尽きるようにーー消えるのだ。そして恐らく彼もまた私がいなくなったここに留まることはないのだけど。
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「流れ星アーチャー、ステラトリス。ナマエって呼んでね」
そう軽く挨拶すればそこにいた面々が固まった。お、藤丸ジャーン、と思いながら彼の元に駆け寄れば召喚サークルがまだ動いてることに気づく。
「おいまてこら、ナマエ!!!あ、セイバーのコメラトリスだ。ネムって呼んでくれ」
「はやくない?追いつくのはやくない?」
そうブーブーと言っていればお前がダッシュするのが見えたんだよなどと言われた。くそう。しかしながら召喚サークルはまだ動いている。
「おいお前らだけだとまたおかしなことになるから!ランサーのメテオリスだ。ナナシでいい」
「何でお前もくるんだよ!」
「うるさい、女神様が行けって言ったんだよ!」
「藤丸とマシュだー、元気?元気にしてた?」
そう二人の周りをくるくる回っていたら藤丸とマシュが号泣した。なんてこった。
カルデア久々だーと思ったら知らないサーヴァントもちらほらいた。アルジュナくん?と声をかけてみたが、猫のような耳がついたアルジュナくんにクエスチョンマークを頭上に浮かべる。ふよふよ浮いてるのはなんだ。見つめあっていれば、ナマエ?というアルジュナくんの声が聞こえて振り返る。そこにいるのはアルジュナくんである。目を見開いて固まった彼と目の前にいる彼を見比べる。
「あれ?アルジュナくんが分裂した?なんで二人いるの?」
「……バーサーカーのアルジュナ・オルタだ」
「あぁ、クラスが違うから二人になったのか。今日今さっき召喚されたアーチャーのステラトリス。ナマエって呼んでほしいな」
そう手を差し出せば首を傾げられ、おずおずと手を差し出される。とりあえず握手してよろしくねといえば彼はああと頷いた。のしのしやってきたアルジュナくんが私の首根っこを掴むとそのまま歩き出す。変な声出たよ。
「マスター!どういうことですか!」
「アルジュナ、ナマエが苦しんでるよ」
手をパッと離される。私は地面に尻餅をつく。痛い。
「マスター!」
「召喚したらきたとしかいえないんだけど、とりあえず召喚したらきた」
「サーヴァントということですか」
「サーヴァントでアーチャーだし、アルジュナお世話してあげてね」
そういい笑顔で告げた藤丸にアルジュナがため息をついて、仕方ないですね、と言った。なんで過保護なの??
==私だけが楽しい
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