2019/10/23

カケデソウロウ1

・忍者してる時は男に化けてる人(何回かネタ帳に君臨してる忍者主)と知人が鳴門入り


さて、さて、今度は忍者の学校ときたか。そう聞いて、あなたは何を浮かべただろうか。教育番組の忍者の学校かもしれないが、少し違う。ジャンプの方の忍者の学校である。ちびっ子を庇って孫市ときたわけであるが、どうやら私たちは孤児にあたり、二人暮らししながらその学校に通うようにいわれてしまった。まぁ、そこまではいいし、やんわりとしか私には知識がないので孫市が教えてくれたりするが、忍術になってくるとすこしややこしい。いや、難なくできるが難なくできすぎるが故に手を抜く必要があるのだ。あと目立ちたくないが故に手を抜いてもいるから座学以外を後ろの方でうろちょろする子供になってしまった。その逆が孫市だが彼もサボっているようなのでまぁ黙っておこう。
「あれ、ナルトくんじゃないか」
そう言って大人に囲まれた彼に声をかける。大人がこちらを向いた。私はそれを無視してその中に割り込むと彼の手をとった。
「ナルトくん、ちょうどよかった、」
ニコニコしながらそういえば、大人の何かに障ったらしい。しかしながら私は彼らを睨んで下がらせると、彼をもう一度笑顔で見た。
「怪我してる。大丈夫?」
「これくらい、大丈夫だってばよ」
「夕ご飯今からなんだけど、食べにこない?」
「……いいのか?」
「いいよ」
私の言葉に彼ははちきれるような笑顔を見せてくれたのだけれど、やっぱり子供は笑顔が一番だと思うのだ。

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「どうせ忍者になるならアカデミーの先生になりたいな……」
そうぼやいたナマエに、何言ってんだコイツと二度見をする。コイツのタチの悪さはあれだ。本気を出したら上忍に食い込める超天才児の癖にちょっと出来損ないの子供に見えるように手を抜いているあたりタチが悪い。周りはそれを信じているわけだし。ナマエの言葉が意外だったのか、イルカ先生は目をまたたいて、ラーメンを啜っているナルトはナマエを見た。
「えー、ナマエ、上忍にならねぇの?」
「興味ないというか、先生の方がしたいというか……あ、イルカ先生、私は年下の面倒みるの、こうみえて得意なんですよ」
「それは見てたらなんとなくわかる」
苦笑いしたイルカ先生に、ナマエは小首を傾げた。
「アカデミーの先生って、下忍でなれないんですか?」
「中忍だな」
返答で下忍と言われたらコイツ絶対下忍以上になる気なかったと思う。
「マゴイチは!?」
「俺は適度に稼げりゃいい。ナルトが火影になったら事務処理くらいはしてやんよ」
そう返した俺は知らないだろう。話を覚えていたナルトにより将来事務処理に没頭することになるのを。




卒業試験を難なく突破した俺たちであるが、ナルトが落ちたのを見てナマエが取り消そうか迷っていた。俺はナマエの口を手で塞ぎつつ、コイツが登ってくることを知っているのでブランコに乗っているナルトをみる。
「ナルト、待っててやるから追い抜きにこいよ」
そう言えば、ハッとしたように顔を上げた彼に俺はシニカルに笑う。
「火影になるんだろ」
その言葉に彼は意志の強い目で俺を見たのだが。おう!と返事をした彼に、ナマエは安心したようであるが。

後日、ナルトが説明会会場にいたのを見て、ナマエは喜んだし俺はホッとした。追いついてやったってばよ!と言ったナルトに、言ってろ、と言えば仲良いのを知らないだろう周りがギョッとしたようにこちらを見たのだが。

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「はい、じゃあこの作戦でサクッと片付けてしまいましょう」
にこやかに告げたナマエに、俺ともう一人ーーヤサカは緊張しながらも頷いてみせた。なんやかんやと原作では不合格の第一班になった俺たちである。ちなみに担当上忍はクールでいい声の人だった。ナマエは興味なさそうであったが。では、散!の言葉に俺たちは隠れる。さてはてどうなることやら。

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データと違う。そう頭を抱えたのは仕方ないし、原作にない第一班が出来上がってしまうのも仕方ないと思うのである。油断したとはいえ結構速攻に鈴を取られたのは、アカデミーの成績表と苗字ナマエ、雑賀マゴイチの実力が噛み合っていなかったからだ。あと、作戦がどうしようもなく素晴らしかった。アカデミーで何学んでたんだ、と思いつつ下忍三人をみる。アカデミーの先生になりたいと言った苗字ナマエはにこやかに笑っているほか、ナルトが火影になるからその補佐になると言った雑賀マゴイチは苗字ナマエをみてため息をついてみせ、唯一データと=であった紙織ヤサカはちょっと嬉しそうにしていた。……これは苗字ナマエがキーだな。
「一応聞くが、作戦を立てたのは?」
「ナマエです」
「苗字さんです」
「やだなぁ、先生、偶々思いついた作戦が、偶々うまくいっただけですよ」
「苗字、お前、すんなりアカデミーの教師になれると思うなよ」
「何言ってるんです?」
そう惚けてみせたが、おそらくコイツはわかっていて惚けているし手を抜いている。マゴイチにしろコイツにしろ、同じような運命を辿ってるやつかもしれない。ため息をついて、今日のところは解散といえば彼らはわちゃわちゃとしながら帰路についた。不合格にする気満々だったのにナァ。カカシ達になんて言おう。



この班でナマエの優しさはヤサカにしか向けられない。まぁ、俺は勝手を知る他人だからだろうし、担当上忍は上忍だからだろう。ヤサカが若干ほの字っぽいがそれはそれとして、担当上忍による腹の探りが酷くて笑える。淡々と理詰めで腹を探る上忍vsにこやかにのらりくらりとかわすナマエの図だ。俺はそれを適当に聞き流しつつ、俺の癒しでめあるヤサカが餡蜜を食べているのを見た。ヤサカはマイペースなので二人の話は恐らく聞いていない。
「ヤサカくん、ほっぺにおべんとついてますよ?」
「えぇ?」
そうペタペタと顔を触ったヤサカに、ナマエはこっちですと指でとるとそれを食べた。俺は子供相手にするやつな、ハイハイと思ったし、最近世話になれたヤサカはありがとうと笑うだけであるが、先生は違う。理詰め腹探しから、そんな言動云々に変わったのだが。

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あ、もうそんな時期なのね、と思う。ついうっかりと(もちろんわざと)申し込んだC級任務、ヤサカも思ったより頑張り、マゴイチもようやくちょっと本気になり、残る苗字は相変わらず掌を見せないまま二人や俺のサポートにはいり、任務を終わらせた、ら、中忍試験の話になった。掌を見せるためには中忍試験を受けさせた方がいいとは理解しているし、なによりヤサカの為でもあるので受けさせてもいい。が、苗字ナマエは中忍でアカデミーの教員になる気が満々だ。
「バンサイはどうする?」
「アカデミーの教師になる条件ってなんでしたか」
その言葉に三人の上忍は首を傾げたが火影様は分かったのだろう。あぁ、なりたいと言っていた下忍がいたな、と思い出したように告げた。
「なにか問題があるの?」
「いや、俺の意地にかけてもそいつを上忍にしたいんだが、中忍になったので班抜けてアカデミーの先生になります!さようなら!……と言い出しそうなやつだから嫌がらせに断ろうか、一番下の成長の為に参加させるかで俺の内心が鬩ぎ合っている」
「なによそれ」
「嫌がらせって……お前な、ガキじゃあるまいし」
「第一、今年なったばっかなら年齢制限で引っかかるんじゃないの。あそこ少なくても中忍になって任務結構こなす必要あるし、試験受からないとダメでしょ」
「あー、じゃあ受けさせます」
そう頷く。苗字にいえばさぞかし絶望するだろう。

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「なんでかなぁ」
ナマエがにこやかに上忍に告げる。担当上忍もまたいつもの素知らぬ顔である。ちなみに俺はわかっているので何も言わずにヤサカのかすり傷に軟膏を塗っておく。中忍試験の二次試験を(おもにナマエの功績で)難なく潜った俺たちだ。一次試験の筆記はヤサカの忍術が冴え渡りました。折り紙便利。
「他の先生たちが私を見て普通だなっていうのはなんでかなぁ」
「なんでだろうなぁ」
「あははは、先生、惚けやがってこの野郎。貴方が十中八九何か言ったんでしょう」
「お前がアカデミーの教師になりたいことは言ったな。あと俺が上忍にしたいとも言った」
「なんで前半で止めなかったんですか?貴方結構最初から思ってたんですけど、おっちょこちょいですよね?私はアカデミーの教師になります、中忍で任務頑張って後は教師生活します。以上」
「ははは、俺が許すと思っているのか」
ふふふ、ははは、と笑っている二人に結構周りがひいているがまぁなんだ俺とヤサカにとってはなれたものである。現に軟膏を塗り終われば、ヤサカは仲がいいシノのところに行ったし。だがしかしナルトもいることも言わねばならないだろう。
「ナマエー、ナルトいんぞ」
「……あぁよかった、ナルトくん達も来ましたか」
「おう!」
そうナルトと話し出したナマエを見送り担当上忍をみる。
「アンタ火に油笑いながら注ぐタイプだよな」
「ノーコメント。見たかカカシ、あいつの本性はああだぞ」
そう言った担当上忍に、本性かどうはどうであれ、あれはまだあいつの丸い部分なんだよなぁとは思う。
「あんまり強要してやんなよ、先生。今更だけど、アイツ結構忍者嫌いだぞ。俺とナマエは孤児だからアカデミー入れさせてもらえてそのまま下忍になったけど、アカデミーの教師って目標なかったらそのまま下忍生活か下忍にさえなってなかったと思うし」
「……おい、初耳だぞ。主に忍者嫌いのあたりが」
「別に里をどうこうしようとは思ってないし、この里の忍者は好きな方なんじゃないかとは俺は思うけどな」
ちなみにアイツはここに来て幼児化してる事と周りの現場と気づいた瞬間やらかしている。まぁ、なんだ、俺たちの親だか孤児院のセンセーだかが忍者に殺された瞬間だったし、アイツは瞬間的に殺し返したわけだし。しかしながら、イルカ先生や担当上忍なんかに対する態度を見ているとそこまで嫌いじゃなさそうというのが俺の推測だ。
「……君ら何かあったの?」
「調べたらでてくるんでないの。まぁ簡単に言うとアレだ。外の孤児院にいたら先生や子供が忍者にばっさりやられて俺たちと数人だけ生き残りました的な。でもそんな人間結構いるだろ」
そう首を傾げれば、カカシ先生は「そうね」とだけ返した。そして担当上忍に「バンサイのとこの子大人びてんね」と返したのだけど。
「だろ。俺の癒しはヤサカしかいないわけだ」
「なんだと先生、ヤサカは俺の癒しなんだよ。アンタとナマエが腹の探り合いするから」

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「そう、君はどの季節が好きだい?僕ーー私としてはどの季節も捨てがたいんだけど」
その問いに答えてはいけない。なぜなら、それに答えたら最後、幻術にかかってしまうからだ。何も知らない対面している彼女は訝しげに私をみる。
「はぁ?何言ってんの?」
「何って、まずは君のことを理解したくって」
御託はいい。彼女はもう答えてしまっているのだから。彼女は馬鹿馬鹿しいと鼻で笑って、そんなのやりあえばいいでしょう、とつげる。それもそうですね、なんていえば、はじめの合図が告げられる。それと同時に攻撃をしてきた彼女にああしばらく私は分身を出して様子見をするのだけど。加減はできるが下忍のラインがわからないからもあるが、幻術をいくつもかけるために彼女に言葉を投げかけ続ける。ひらりひらりとかわしながら。もう時期、痺れを切らすだろう。彼女の三味線を拝借する。
「そうだね、そろそろ応戦しないとね。別に君の体力切れを狙ってもいいのだけど。君の三味線を拝借するよ」
「ーーっ!?」
「ははは、いつのまに、と言う顔だね。さぁて、いつのまにだろうね」
べん、と撥で弦を弾く。そのまま曲を奏で始めれば、桜の花びらが舞い始める。そしてそれは彼女に攻撃となって襲い掛かる。
「この!」
そう言って彼女は私の分身を攻撃した。その瞬間、桜の花びらをやませ、今度は水しぶきにかえる。ジリジリと燃えるような熱に彼女はまた同じように分身を壊した。今度は紅葉だ。息切れしてきた彼女をただ見つめる。また壊されたのは分身である。次は雪景色だ。そこでようやく周りは彼女は理解した。
「これはッ!!くそッ!」
叫んだ彼女は私を探す。怒鳴るように私を探す。
「いつからだ!!」
「いつからだろうね」
「くそッどこにいる!!臆病者め!」
「僕が思うに忍は基本的に臆病者なんだよ。秘密裏に任務を達成するんだから。正々堂々、真正面から向かう。それも結構。でも、僕はそうじゃない」
そう言って彼女の背後に近づく。
「ひとつ教えてあげるなら、無闇に投げかけられた言葉に返事をしないことだ。そんな些細なことからでも油断があれば付け入る暇はあるんだから」
耳元でそう告げてから恐怖に染まった彼女を見て手刀をおとす。意識を手放した彼女を支えて幻術を解いた。ちらりと審判を見れば彼は私の勝利を言い渡す。そっと彼女の三味線を返して私は息を吐く。周りは静かだ。やりすぎたに違いない。審判の視線にニコリと笑っておく。唯一何もかも知ってるマゴイチが私を呼ぶ。
「ナマエ、カゲマルになってんぞ」
「おっと……しまった……」
そう言いつつ軽やかにマゴイチのそばによる。ナマエすごいねぇ!ナマエすげぇってばよ!と褒めてきたヤサカとナルトくんの頭を撫でておく。向いている上忍達や一部の好戦的な視線は知らないふりだ。近くにいたチョウジくんが首を傾げた。可愛いなこの子。
「わぁ、ナマエってああいう戦い方するんだね。いつから幻術を仕掛けたの?」
「割と最初からだよ。具体的にいうと会話は全部幻術の布石だね」
「えげつねぇ、最初から嵌めてんじゃねぇか」
「まぁね、向こうが三味線持ってたから幻術かけてくるかなって警戒したんだけど、カラクリ三味線だったからね。分身を三味線に変化させて差し替えても良かったけど、どの程度のことができるかわからなかったし」
「いくつ幻術をかけた?」
眉間にしわをよせてそう尋ねた担当上忍にはにこやかにこう返しておく。
「いったいなんのことですか、先生」
「ナマエー、カゲマルの尾びれひいてんぞー」
そうわしゃわしゃと頭を撫でてきたマゴイチに目を瞑る。十を数えて、目を開いた。
「ちょっとマゴイチ、何するんですか」
「元に戻って結構結構」
忍者になると混ざるから嫌なんだよなぁ、と息を吐く。ヤサカが大丈夫?と首を傾げたので、大丈夫ですよ、と笑っておく。
「大丈夫です、貴方が心配するほど私はやわではありませんよ」
そう答えてから、しまったなぁ、と思ったがまぁ構わないだろう。

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「カゲマルって誰だ」
予選を突破したので修行をしなきゃいけないらしい。まぁ、マゴイチの修行に担当上忍は付きっきりみたいであるし私においては放置くらってるけども。呼び出したと思えばこれである。
「……マゴイチに聞かなかったんです?」
「お前に聞いたほうがいいだろう」
「今までわざと聞かなかったくせに?」
「お前がのらりくらりとかわすからな」
そう言った彼に私はあんみつを食べる。
「私とマゴイチについてどれくらい調べました?」
「他の里が消したきな臭い孤児院だったことはわかった。もっぱらなんかの秘密を知ったんだろうとは目星をつけてるが」
彼はそう言って私をみる。
「その消しにいった忍者も死んでるようだがな」
「木の葉はあの事件に関与していないんでしょう?私やマゴイチが助けを乞いに行けば助けてくれましたし。まぁ、結論からいうとカゲマルは私の中のもう一人の私です」
「……別人格か?」
「いえ、ただ区別したいだけですよ。私が。みんな、私がそんな人間だなんて思わないでしょうから」
頬杖をついて彼を見上げる。カゲマルは私が元の世界で忍をする際に名乗る名前だ。そして、最後の忍の名前でもある。
「まぁ、スイッチが入ったかオフのままか、という話ですかね」
「どっちがどっちなんだ」
「さてね」
肩を竦めてそう告げる。そんなことは些細な問題だ。
「何故アカデミーの教員になりたいんだ」
「年下が可愛いから」
それは即答である。担当上忍は呆れたように私に冊子を渡した。
「教師になるならこれを頭にいれておけ」
「……いがいだな」
「何が」
「貴方達は僕を利用してくるかと思った」
そう単純に感想を述べる。彼は「そんなことをするわけないだろ」ということばにもう一言追加する。
「お前は俺の教え子なんだから」
それは、かれのほんしんなのだろうか。

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まさかの僕っこか。そう思った俺は悪くない。少し目線を下げてあんみつを見た生徒を見た。恐らく自分を誤魔化す術を知っているんだろう。なんとまぁ平和ボケした同類かと思っていたが恐らくは違う。コイツは忍びの戦い方や生き方を知っている。それも生温いものではなく、残酷な何かを。それを嫌っているのならば、俺はそれを強要することはできないのだから。わしゃわしゃと頭を撫でれば、いつものようにセクハラですよと言われたが。ほんっとに可愛いくない。

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