2019/10/28

カゲデソウロウ5

「あれ、普通の忍服着てる」
長期任務が終わり休みを言い渡されたので街をふらふらしていればテンゾウさんがいた。素顔は休みに晒しているから見慣れているが服は違う。オフの日にきている服ではなく普通の上忍が着ている忍服だ。私の声に気づいたのか彼は振り向いて私を見下ろした。随分とこの数年で身長は近づいたがまだ彼の方が高い。まぁ本来の姿でいる今、カゲマルでいるときより背が低いのは仕方がない。
「無事でよかったよ」
「ありがとうございます。えーと、その服を着てるということは表側所属に?」
「掛け持ち。この姿の時はヤマトって呼んで欲しい」
「わかりました、ヤマトさん」
そう言えば「物分かりが良くて何より」と私に並んだ。
「また急ですね、表の所属」
「まー、ナマエが西に東に、北に南に隊員率いて走り回っている間に色々あったんだ」
「砂の件は聞いたというか……処理も受けもったので知っています。我愛羅くんが無事でよかったです」
「知り合いだったの?」
「中忍試験で見かけていこう個人的に気にかけてたぐらいですよ」
「……驚いた、ナマエも一目惚れするんだ」
「違いますよ、あんまりにも目が鋭かったので力になれたらと思っただけです」
「冗談。この後食事でもどう?」
「行きます。そのあと物件探し手伝ってください」
「同居人と何かあった?」
「私の部屋が口寄せ様の武器庫になってました」
「あらら」
「お前家にいる方が短いじゃんと言われて」
「あー、ナマエ、最近忙しいから余計じゃない?」
「いや、ヤマトさん家に住ませてもらえとか言い出して」
その言葉に彼は私をまた見下ろしたらしい。まぁ、ヤマトさん家に泊まったことは確かに数度あるのだ。私が任務で怪我を負った、逆、あとは家には入れなかった時とか。
「いいよ、ボクは別に」
「本当にいいんです?」
「今更だろ?」
それもそうだ。じゃあ遠慮なくお邪魔します、と言いながら馴染みの店にはいり、食事の注文をする。
「そう言えば表側配属ってことは上忍師になったんです?」
「いや、隊長を任されてね」
「表側の?」
「そ」
「今ついてきてる彼らのだとすれば大変ですね。ありがとうございます」
「わかってくれる?ありがとう」
運ばれてきた料理を受け取り、並べる。ナルトくんと春野さんの班、となれば。いただきます、と一礼してから割り箸を割る。
「カカシ先生の代理ですか」
「そういうこと」
「はー通りで私にもちらほら表側の仕事がきてるわけだ。これ美味しいです」
「まぁそれはナマエの実績づくりもあるんじゃないかな。一つもらうよ」
「私はいつになったら教員になれるんだ……?嫌がらせのように毎年試験日に任務を被してくるのホントやめてほしいです」
「こら、キクラゲをボクの皿にうつさない」
「食べれない訳じゃあないんですよ。どちらかといえば嫌いなだけで。ところでナルトくんたちと一緒にいるということはサイも?」
「……知り合いだったのか」
「私じゃなくて、カゲマルとね。私が一方的に構っていた感じです」
私がヤマトさんの卵焼きを突きながらそう言えば、ヤマトさんが大きなため息をついた。

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nrt/brt 

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