2019/11/03
カゲデソウロウの没羅列
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「で、アカデミーの臨時教員してたわけな」
そう言ったマゴイチに、まぁね、と言っておく。マゴイチは今日は誰に教えてもらったの?と聞けば今日は自習だったと言われた。恐らく私は本格的に修行いらないと思われてるんだろう、と推測を立てる。まぁ、本日は大変有意義であったし、イルカ先生も助かると言ってくれたから良かった。味噌汁を書くかき混ぜるマゴイチを見ながら、私はこの里に忠誠を誓えるんだろうか、とぼんやり考える。所謂いい人が多いのはわかっている。が、きな臭い人間も一定数いるのは理解している。私に接触してきた一部がそうだ。面倒だから気配を消していたりするが、買い物中に接触してくるのはどうかと思うよ。アカデミーの臨時教員中も今も監視されてるしね。
「そういやカカシせんせーがお前に会いたがってたぞ」
「私は特に会いたくないんだよなぁ。降ってきたらいいのに」
「は?」
「ありゃりゃ、やっぱりバレてたか」
そう言って降ってきたカカシ先生と担当上忍、プラスアルファに、マゴイチが不機嫌そうに「はぁ〜??」と声を上げた。
「もうすぐ夕飯なんだけど!」
「あ、お構いなく」
「食べてく気満々じゃねーか!」
席についた三人にマゴイチが告げる。よそよそと冷蔵庫を覗いておかずを追加しようとしているマゴイチはなんだかんだ言って優しい。私は目の前で食べると思う。用意しないで。
「で、何か御用ですか」
「まぁまぁそんな警戒しなさんなって。バンサイに聞いたら修行してないって言うじゃない」
胡散臭いイケメンである。いや、なんというか、フォルムはアレだ……『先生』の一人ににてるけど。中身が違う。
「だから、折角だし、俺の後輩について任務行ってもらおうかと思って」
「私まだ下忍なんですけど、何に連れて行かれるんですかね〜」
にっこりと笑って告げる。担当上忍が「俺は知らんぞ」と放り投げた。
「そもそも、任務に出たら本戦までに帰ってこれるんですかね。私はアカデミーの教員になりたいのでそれはちょっと」
「ところで苗字さんってなんでアカデミーの教員になりたいの?ウチのナルトみたいに、火影とか、まわりみたいに上忍とかじゃないし」
「年下が無邪気で可愛いから。火影はナルトくんで決定してるので。中忍で十分です」
「年下が可愛いなら上忍になれば下忍の面倒観れるけど」
そう言った彼にそれは盲点だったと思う。ちょっとぐらついた意志である。頬杖をついてカカシ先生をみる。
「特定の先生ではなく、不特定多数の先生になりたいって言ったらどうします?」
「なんでそうなのか聞くね」
「私自身に特定の先生にいい思い出がないんですよね。いや、そこのバンサイさんのことではないんですけど」
「興味深いなお前には特定の先生がいたのか」
「あの孤児院に行き着くまでにね」
にっこりと笑う。あの孤児院も随分ときな臭かったようであるが。担当上忍はかすかに目を見開いて私を見た。マゴイチが野菜を刻む音がする。あの孤児院がマゴイチの出生関連、所謂里に属さない傭兵(と言えば聞こえはいい実際は盗賊)集団だとはもう出た結論である。
「いえ、別にね、その先生が嫌いだったらわけじゃないんです。大好きでした。それはもう。でもね、その先生の上にいた人間達がクソでした。むしろ、先生達以外の大人がクソでした。だから、私も彼も年上の忍が嫌いなんです。そもそも孤児がアカデミーに通うなんて決まりがなければ私は通ってませんしね」
マゴイチに向いた視線にマゴイチが眉間にシワをよせた。
「お前な、そう言うと俺にあらん疑いが向くからやめろ。俺は別に大人とか忍者嫌いじゃねぇし、俺は上忍になりてぇの」
「その心は」
「仕事の!はばが!ふえる!稼げる!」
そう言って目の前に料理を出したマゴイチに、私はいただきます、と手を合わせて食べ始める。担当上忍は思い当たったのか、眉間にシワをよせた。
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「俺知ってるんだってばよ!この前ナマエとヤマト隊長が一緒に飯食ってた!」
「みてたんですか?声かけてくれたらよかったのに」
そうニコニコ笑って返してみる。デートしてた!というナルトくんに「違います」と静かに首を振った。
「そんなことしたらヤマトさんがロリコンになるじゃないですか。ヤダなぁ、もう」
まぁ、一緒に住んでるし、任務で色々あった仲だけど。それは伏せておく。ヤマトさんが「それフォローになってないってわかってる?」と告げた。仕方ない。
「冗談はおいておいて、私がよくお世話になってる仲です。まぁ、センセイみたいなものですかね。たまにああやってご飯奢ってくれるんですよ」
そういえばなんだそうだったのかー、と納得された。ふむ、素直で可愛らしい。隣でニコニコしてるヤサカくんも可愛いのでぐしゃぐしゃ撫でたけど。
まぁ、そんなこんな、合同任務らしい。暗部の任務が終わり家で寝てたらヤマトさんに来るように言われて今である。これだけ中忍が揃うなら暁関係だろうかと思ったがそうでもないらしい。私を呼び出す意味とは?と思ったが恐らく普通はこうなんだろう。なるほど私は普通を逸脱しすぎたわけだ。
「そういや、ナマエ、アカデミーの教員は……」
「尽く試験日に任務が入ったんですよね」
なんででしょうねー、と遠い目をしてみる。目に見えない権力のせいです。わかります。
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「何も起こらないはずがないよなぁ」
そう小さくゴチてしまうのは仕方がない。マゴイチがあるわけねぇだろ、と呟いた。合同任務といっても半ば微笑ましいもので(大名の護衛ではあるらしいけど)旅行に近いものだった。しかしながら何も起こらないはずもなく。というかそもそも大名の娘があの方云々(カカシ先生の黒色バージョン)と騒いでた時点で御察くださいレベルだ。はい、以前任務で守りましたけど。敵に分断され私とマゴイチだけである。ヤマトさんからの通信によれば開けた場所でみんな捕まってるらしい。何やってんだ。
「開けた場所ならマゴイチ狙撃でオッケーでしょ。どうせスコープ付きの厄介なの作ったんだろう?」
「お見通しかよ。まぁな」
「分身つける、私陽動するから適当に見切りつけて」
「わかってる。俺の分身連れてけよ」
ぽん、という音と共にお互いの分身を交換する。もう一体の私とマゴイチにボロボロになってもらい先程倒した抜け忍の姿に化けて拘束する。そのまま開けた場所に向い、抜け忍の上司の前に立つ。
「残りの二人を捕まえました」
「ナマエ!マゴイチ!」
「ガキ相手にお前にしては時間がかかったな」
「厄介な奴らでしてね。あたりを見てきましたがこれで全員でしょう」
そう言って抜け忍達の中に立つ。まぁ、中途半端に化けてるわけであるし多分適当な所でバレるだろう。
「しかし、計画に移るなら早い方がいいと思いますよ。最後の二人、連絡を取ってましたから。追撃がくるのも時間の問題かと」
「連絡?」
そう抜け忍の一人が私とマゴイチの分身をみる。
「おい、ガキ、どこに連絡しやがった?」
私の分身は口を開く。ニコニコ笑いながら。
「それいうと思います?仮にも忍なんですよ」
「ほう、なら……」
そう言って大名の娘にクナイをあてた彼に、予測済みなんだよなぁ、と思う。
「これならどうする?」
ちらりと上忍から私の分身に目が移される。その視線に私の分身はため息をついた。
「……木の葉と連絡を」
「増援は?」
「途中で会話がと切れたので。でもまぁ、私の片割れは来るんじゃないですか」
ぶっきらぼうに私が告げる。片割れ、と言葉を切り返した抜け忍は私の分身をみる。大名の娘によりクナイを向けて吐けと彼は告げる。
「……カゲマル」
私の言葉に彼らは目を見開いた。その隙に周りにいた抜け忍の首に千本を叩き込む。音もなく倒れ込んだ周り、抜け忍と大名の娘との距離をあけて捕まってる上忍群に押し付けた。抜け忍は距離をとって私をみる。
「お前、ザンゲじゃないな……?」
「感知型がいなくて助かりました」
カゲマルの声でそうつげる。
「いや……さっきの彼が感知型だったのかな?まぁ、そんなことはどうでもいいか。さて、君は何が望みかな。中忍達への興味が薄いということは、裏のビンゴブックの賞金稼ぎか……それとも誰かの雇われか。まぁ、背後に気をつけることだね。死というのは時に音もなくやってくるものだよ」
「なにをーー」
男の首に千本が刺さる。仮死点をついてるのはさすがマゴイチというところか。バンサイ先生の様子をみると多分誰が狙撃したか気付いてるな。そのままマゴイチに通信を送り中忍達をみた。
「それ、自分でとけないのかい?」
「お前、なにものだってばよ!」
「あぁ彼らは木の葉に引き渡さないといけないから仮死状態にしてるだけだ。おびえなくていい」
==没
「お呼びしましたか、五代目」
暗部状態で上からぶら下がれば、シズネさんにビックリされてしまった。毎度のことだけど慣れてほしい。というかビックリする姿が可愛いからついから買ってしまう。上忍師達も目を瞬いているが、ヤマトさんがやめなさいという顔をしているので地面に降りておいた。
「彼が噂の黒い俺ね」
カカシ先生の言葉に心外だなぁ、と思う。でも時々鉢合わせした時に言われるためなにも言えない。バンサイ先生がやれやれしている。まぁ先生は何回か私が少年に化けてるのをみたからな。仕方ない。探るような視線はあまり好きでないので、五代目をみた。
「何かご用ですか、五代目様」
「ちょっと面倒な任務が入ってな」
「影から支援を?」
「いや、加われ。同い年だからナルト達にもいい刺激になるだろう」
そう言った五代目は上忍師達をみて呆れたように口を開く。
「というか、その反応を見ると知られてないのか」
「言ってませんね。そもそも僕が区別してますから」
肩をすくめてそうつげる。表側ということでよろしいんですね、と聞けば頷かれたので面を外す。一気に視界が広がった。バンサイ先生が訳知り顔でひくりと口角を引きつらせながら「お前な」と口を開く。
「まさか暗部の任務中ずっと化けてるんじゃないだろうな、ナマエ」
その言葉にヤマトさんが目を逸らした。いつも変化してるって知っつるからね。まぁ、変化をとくついでにいつもの姿に戻っておく。うーむ、視線が少し低い。
「だって、先生、男の方がリーチ長いし力強いんですよ。ずっと化けてたので完璧に私だってバレてませんし。カカシ先生の黒色と言われるのはちょっとアレですけど」
「理由に、なって、ない!」
そうスリーパーホールドをきめた先生に大人しくされるがままになっておく。目を瞬いた他の先生達が私をみた。
「驚いた。最近バンサイの班にあんまいないと思いきや、そっち所属になってたの」
「えぇ、まぁ、はい」
「あと適当な奴らがコイツを連れて任務に行くんだよ、まいったことにな」
バンサイ先生が手を離したのでそのままそばにいることにする。紅先生が首を傾げた。
「アカデミーの教員にならないの?」
「なりたいです。試験も受ける準備はできてるんですけど、試験日を尽く任務で潰されます」
「まぁ人手不足だから仕方ないな」
「それは分かってます。なので生きのこれればあと数年はこっちにいるつもりです。ナルトくんが火影になる頃には先生になりたいものですね」
「そのころにはならせてやるつもりだ。それまでせいぜい生き残れ」
「まぁ、頑張ります」
頭をかいてそうつげる。
「で、任務とは?」
「お前は中忍達に混じって行動してほしい。まぁ、大名の娘の護衛だ」
「またですか」
ついこの間も暗部をつけろとうるさい大名に私が借り出された気がする。まぁ、部屋に半分軟禁されているお嬢様のお守りだった。まぁ、なにをするわけでもなくただそばにいる(のとお嬢様を殺そうとする輩を殺すだけの)お仕事だったが。
「前の娘とは違う家だがな。同い年ぐらいの忍を御所望だ。同い年ぐらいの忍と交流したいらしい」
五代目が怒っている。火に油を注ぐ前に了承しよう。
「わかりました。周りにあわせます」
「あぁ、何かあればここにいる上忍に報告しろ。上忍の指示に従え」
と、言うことは何かあるらしい。
「かしこまりました」
「まぁ、何もなければ休暇みたいなものだ。休める時に休め」
その言葉にはいと返事をしておく。まぁそのまま準備して云々と言われたのでそのまま解散したのだが。
==
「めんどくさい」
そう任務前にヤマトさんに背後から抱きついて言ってみる。準備している彼はこちらを見下ろした。
「こら、そんなこと言わない」
「いやぁ、だって、私板挟みでしょう?やだなぁ。ヤマトさんと任務とか第一班で任務とかのほうがいいな」
「頑張ったら休めるようにかけあってあげるから」
「ホントに?」
「ほんとに」
「がんばる」
「がんばれ」
==没
・ボルト軸
・アカデミー教員時々忍者ナマエ、原作どおりヤマトさん、三兄妹
・ナマエ/アカデミー教師時々忍者してる。基本的にヤマトさんが心配するのでおとなしく過ごしている。子供が可愛い。できれば忍者になって欲しくなかったけど自分で決めたなら仕方ないと思っている。
・コノミとヒムロ/二卵性双生児。ミライちゃんの二つ下あたり。コノミがヤマト似で氷遁つかい、ヒムロがナマエ似で木遁使いのため、ややこしいとぼやかれる。中忍。妹が可愛い。アカデミー教師になりたいコノミと上忍目指しているヒムロ。
・カナ/転生者。末っ子。ボルトと同い年。忍術科に入った。綺麗に足して割った感じと言われる。
・ヤマト/関わった任務が任務だからなかなか帰ってこれない。たまに帰ってきても夜中だったりするのでカナとはあまり会えないらしい。娘は嫁にあげません。
==
まぁ、任務だから仕方ないとは思いつつ。久しぶりに帰ってきたヤマトさんの背中にへばりついてやる。息子二人は任務に、娘は一緒に待っていたため寝落ちてヤマトさんに運ばれている。
「ナマエ、邪魔しない。カナが落ちる」
「わかってるんですけどね」
邪魔しない程度にへばりつき、そのまま娘の寝室に運ぶヤマトさんと同じ方向に進む。生霊じゃないとか、生きていることを確認してから手を離し夕食の準備をするか、と娘をみて頬を緩ませるヤマトさんをみた。可愛いもんな。わかる。お兄ちゃん二人も可愛いんだぞ、と一人内心でごちてくるりと台所に向かった。そろそろ帰宅するだろうとは思っていたので料理は温めるだけだ。今日もあの人は生きていた。その安堵にヤバいなぁとも思う。あの人が死んでしまえば、恐らく私は笑っていられない気がする。
「ナマエ」
そう呼ばれた声に振り返る。そこにいたヤマトさんは、私のそばにくると「ただいま」と言って私の頭を撫でた。
「あんまり長期間家を開けてると浮気しますよ」
そうお玉を構えていってみても、お玉をよけられて「それは困る」と言われるだけである。
「まだモテるんですよ、こっちは」
「知ってる。ったく、こっちの心配を逆手に色々言ってくれるね」
「まぁ、しませんけど」
そう言いつつ抱きつけば、それも知ってる、と言われてしまった。
「カナが来たから何事かと思った」
「……はい?」
「カナが七代目とクラスメイトと一緒に来たから。七代目に偶には休みって言われてね」
「聞いてないんですけど」
「だろうなぁ。お母さんとお兄ちゃんに怒られるって顔にかいてあったから」
「友達の家に泊まりに行くって聞いてたんだけどなぁ」
「流れじゃないかな。サラダが父親を探してたみたいだし」
「流れ弾が当たったのか」
「まぁね。ったく、こっちの身にもなってほしいよ。ただでさえ忍者になってほしくないのに。おかげでフォローに入らなきゃいけないし、散々だ」
深いため息をついたヤマトさんはこちらに寄り掛かった。どうやらお疲れらしい。頭をぐしゃぐしゃと撫でてお疲れ様と言えば、無言で抱きしめられたのだけども。
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起きたら父親がいた私の心境を答えてほしい。いつものようにアカデミーに向かうために一階に降りたら父親と母親が朝ご飯を食べていた。おはよう、とわらった父親はこの前も思ったがどう見ても七班の隊長です、ありがとうございます。漫画じゃ結構老けてたイメージがあるが、そんなことはないのは母親が若いからとかそういうものなんだろうかと思ってしまう。通りで兄が猫目の美形だと思った。もう一人の兄は母親似の美人である。……という話は置いておいて、夢か、と呟いた私に母親が苦笑いを溢した。
「ほら、帰ってこないからこうなるんですよ」
ぺし、と母親にデコピンされて夢じゃないと理解する。朝ごはん食べないと遅刻しますよ、と告げた母に、じゃあ母親はいいのかなと見ればニコニコと笑うだけだった。
「私はもういるので大丈夫です」
その言葉に首をかしげる。アカデミーに行けば、母親がいて、ああなるほど影分身ね、と私は理解した。
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難しいな
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