2019/11/06

ハルアカツキニテ2


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カカシ先生にチャクラコントロールを教えてもらう。ドジしよっかな、と思ったけども面倒くさいのでやめた。忍術使えることバレてるし。記憶はないけどなんか知ってる程度である。それに合わせてシカダイくん達と遊ぶよりカカシ先生に教わる日が増えた。何よりもそしてヤマトさんにも話がいったのか服が冬服っぽいものになった。ちょっと暑いがまぁデメリットを回避のためには仕方ないだろう。ちなみに不審者はカカシ先生が締め上げてサイさんに引き渡されました。ありがとうございました。
と、いうことで久しぶりにシカダイくんと再会した今である。シカマルさんに連れられてる彼に、あ、シカダイくん、と手を振っておく。
「ナマエ!?お前、大丈夫だったのか?」
「うん、今は元気。変な人もいなくなったし。今はカカシ先生にいろいろ教えてもらってるの」
私の言葉にシカマルさんがカカシ先生をみる。
「いやぁ、さすがナマエというか。飲み込みがはやいのなんの」
「やっぱり、アカデミーの忍術科に?」
「それは本人に任せるよ。別に忍者にならなくてもいいし……そもそもアカデミーの忍術科にいっても別の道に行ってもいいしね」
そうこちらを見たカカシ先生に首をかしげる。ぽん、と頭を撫でた彼はシカダイくんをみた。
「ま、なにはともあれ、ナマエをよろしく頼むよ。同じ学校には変わらないだろうし」
「よろしくね?」
そう首を傾げて告げる。シカダイくんはやれやれと息を吐いて頭をかいた。
まぁそのあとはまた遊ぼうね、と手を振って別れたのだけど。

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今のアカデミーって普通科あるんだ。もらったパンフレットを読みながら思う。必ずしも下忍にならなくてもいいらしい。フゥム、と思いながらパンフレットをみる。向かい側にいるカカシ先生はマスクを外した状態で頬杖をついていた。この人顔整ってるんだよなぁ。
「悩んでるねぇ」
「悩んでますねぇ。カカシ先生はどっちに入って欲しいですか?」
「ナマエが元気ならどっちでもいいよ」
「……ヤマトさんはどっちだろ」
いや予想できるぞ。ヤマトさんはカカシ先生より過保護である。と、いうことは忍者になるの反対派だろうか。そう悶々と考えていたら、こら、と言われる。
「ナマエ、ヤマトがどうとかより、自分で決めなさい」
「うーん、じゃあ、シカダイくんやマゴがいる忍術科にする」
「……そっか」
ぽん、と私の頭を撫でたカカシ先生はヤマトには秘密ね、とだけ告げた。やっぱりか。

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無事に試験に合格し忍術科に決まった私である。マゴイチもやはり忍術科らしい。まぁ、将来どうするかは未だ決め兼ねてるけど。そんなこんな引退したけど忙しいカカシ先生にもらったリストを見ながら必要なものを買い揃えていく。まぁ大体のものを買い揃えたので、後は重い物と夕ご飯の準備ぐらいだろうか。しかしながらカカシ先生は要らないといっていたし、軽い物でもいい気がする。バーガーでも買うかな、と最後の難関教科書とバーガーを買いに通りを引き返した。
「え、一人で買いに行っちゃったの?」
目をパチパチと瞬いたカカシ先生に頷く。テレビを見ながらお茶をすすっていれば帰ってきた彼は驚いていた。
「先生しばらく忙しそうですし、買い物ぐらいなら一人でも大丈夫ですよ」
「……重かったデショ」
「途中でワンちゃんに持ってもらいました」
「ワンちゃん?」
「一番大きい……忍犬の……ブルくん?」
「あぁ、だから……」
小さくそう告げたカカシ先生に首をかしげる。彼はなんでもないよ、と私の頭を撫でた。その手を触りつつ、おかえりなさい、といっておく。いや、グリグリと頭を撫でられたけど。

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親の七光とはボルトくんだけではなく私にもついて回るものだ。うーん、実子扱いなのかなんなのかわからないが、ちょっと面倒くさい。あと先代の子供と今代の子供どっちがどうって話も面倒くさいため基本聞き流している今だ。一緒にいて楽なマゴイチと二人セットでいるのが常である。たまにシカダイくんともいるけども、やっぱり仲がいい子同士が楽だろう。だから、女の子で集まると、困る。
「ナマエとマゴイチってどんな関係?」
サラダちゃんの問いかけに、周りの女子が「それ気になってたー!」と叫ぶ。面倒くさい。シカダイくんじゃないけど面倒くさいと呟きたいぞ。しかしながら築き上げたキャラはそう答えるのは許さないだろう。
「ふたごのきょうだいってかんじかなぁ」
「双子の?」
「きょうだい?」
「うん。マゴとはね、かぞくみたいなかんじだよ。昔からずっといたから」
「へぇ、じゃあシカダイは?」
「シカダイくんはお父さん同士の知り合いからかなぁ。仲良くしてもらってるよ」
ニコニコと笑いながら言えば、彼女達はため息をついた。彼女たちは恋バナを御所望である。
「そうじゃなくて、好きとか嫌いとか」
「好きだよ?」
こてんと首を傾げる。きゃあ、と声を上げた彼女らにニコニコしながら口を開く。
「でも、みんなも大好きだよ?」
私の発言に、ゴン!と何かがぶつかる音がした。そちらを見ようとすれば、サラダちゃんや蝶々ちゃん達がよしよしと私の頭を撫でる。
「ナマエにはちょーちはやいわだいだったね、ごめんごめん」
マゴイチが爆笑している声がする。私は周りの女子にもみくちゃにされたあと、音のしたほうをみた。シカダイくんの額があかい。なるほど。
「え?シカダイくんどうしたの?こらマゴ!シカダイくんになんかしたでしょ!」
「なんで俺なんだよ」
相変わらずケラケラ笑うマゴイチにいい加減にしてあげなよ、と思うが自分自身もそうであるためお口にチャックした。

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「ナマエは将来忍者になのか?」
分身の七代目の問いにうーんと悩む。一人で屋根の上でぼんやりしている最中だ。彼がやってきて将来の話になったのだ。いやこれマジで悩む。カカシ先生はどちらでもいいといっていたが、ヤマトさんは断固反対派だ。シカマルさんあたりはなって欲しそうだけど。うーん、と悩んで口を開く。
「アカデミーの先生か、お医者さんになりたいなぁ」
「アカデミーの先生か、お医者さん?」
「シノ先生かバンサイ先生みたいなの、できたらいいなぁって」
医療忍術は学びたい。できれば今度はきちんと。アカデミーの先生は相変わらずだけれども。七代目は何か理解したらしく、そうか、と笑って頭を撫でた。
「……今度はその夢、叶えてくれってばよ」
その発言に惚けたフリをする私を許して欲しい。

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「アカデミーの先生や、バンサイ先生みたいなことって、忍者じゃないとできないの?」
今のご時世の謎である。別に忍者じゃなくてもできる気がする。カカシ先生とヤマトさん、バンサイ先生、マゴイチといった面々の前で問いかけてみる。三人は顔を見合わせた。
「アカデミーの教員はともかく、俺みたいなこと?」
「バンサイ先生、治してくれたから、それやりたいなって」
そう言えば三人とも「あぁ医療忍術か」みたいな顔をしたし、やっぱり同じ夢をもったか、みたいな顔をした。マゴイチがコーラを飲みながら口を開く。
「あれ忍術だろ」
「じゃあ忍者にならないとダメかなぁ」
「忍者になりたくないのか?」
バンサイ先生の問いにうーんと唸りながらチラッとヤマトさんをみる。
「……ヤマトさんがなって欲しくなさそう」
「えっ」
本人は目を瞬いて私をみた。無自覚なんだろうか。カカシ先生はヤマトさんをみてから口を開く。
「ヤマトはナマエに過保護だからね。ナマエ、そういうのは自分で決めなきゃダメ」
カカシ先生がそう言って私にデコピンした。痛い。私はため息をついてオレンジジュースを眺める。忍者になれとかなるなって言われた方が楽なんだよな。
「悩んでんな。もっと即答すると思ってた」
マゴイチの言葉に両手を見た。子供の手だ。やり直しがきく、子供の手である。忍者であった、カゲマルでもあったあの大人の手じゃない。
「あの人には」
そう、縮む前の私には。
「選択肢なんてなかったよ」
私の発言にマゴイチは「さよか」と告げた。
「ま、俺は忍者になってナルトの護衛あたりにはなるけどな」
「ナマエ、あの人って誰のこと?」
その問いには「うーん」と首を傾げることを返答とする。でも視線は変えられないため仕方ないと少しだけ腹を括った。
「私じゃない私、かなぁ」

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うまく言い訳を思いついたもんで。そう思いながら椅子で船を漕ぐ。バンサイが行儀が悪いと言わないあたり、三人はナマエの言葉を咀嚼しているようだ。まぁ、なんだ。前にここにたどり着いた頃のナマエはもっと誠実な少年らしいかんじだったのに対し、今のナマエは抜けているおっとり系である。まぁ、演じているだけだろうが。
「ナマエじゃない、ナマエ?」
「うーん。だって、私、もっと大きかった気がするよ。でも、私は今ちっちゃいから、私じゃない私だよ」
そう言ってナマエはオレンジジュースを見つめた。ガラスに映るアイツは幼い。結局は歪なのだ、俺たちは。大人は俺たちをあの時の俺たちとイコールで考えているようであるが、子供にとってはまったく新しい人物なのだ。そちらの方がどれだけやりやすいだろうか。
「私じゃない私はきっと、みんなじゃないみんなを知ってるんだと思うな」
頬杖をついたナマエはそう言って笑った。みんなじゃないみんな。俺たちの知る姿から姿が変わってしまったみんな。その点は同意できるので同意する。
「それわかる。俺も多分それは知ってる。でもそればっかは仕方ねぇな。どうあがいても同じ人物には会えねぇよ」
そう、同じ場所に戻ることはできないのだから。
「俺たちは俺たちだしな」

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nrt/brt 

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