2020/01/08
年末年始没ネタ祭4 pkmn@
現代人→ラティオスラティアスに転生→人の姿に化けてトレーナーする→ポケマスにお呼ばれした主達とアルトマーレ在住二人の幼なじみ転生トレーナー主
・ラティオ……ラティオスになった主。イオンの兄にあたるがほとんど友人に近い。人に化けて暮らしている。サングラスで目を隠しているが瞳は赤い。また、体温を隠すために手袋をはめている。人間とポケモンと会話が可能。ポケモンの技も出せるのは内緒。ワタルと一緒にいることが多い。チュートリアル 的な補助員的な役割。ピチュー(兄)といる。
・イオン……ラティアスになった主。ラティオは兄にあたるがほとんど友人に近い。人に化けて暮らしている。金色の瞳を晒しているが、手袋ははめている。人間とポケモンと会話が可能。ポケモンの技も出せる。ギーマに懐いている。ピチュー(弟)といる。
・ネム……アルトマーレのトレーナーに転生した主。ラティオとイオンの正体は知っている他なんやかんやで腐れ縁。招かれてきてみれば二匹がいたから驚いた。主人公組と仲良し。ピカチュウといるいわば主人公枠。
==
「は?なんでお前らいんの?」
「なんだかんだと聞かれたら!」
「答えてあげるが世の情け!」
「そういうのマジでいいから」
「世界の破壊を防ぐため!」
「世界の平和を守るため!」
「おい茶番をやめろ。今すぐな」
そう言って二人をジト目でみれば妹の方にノリが悪い!と言われてしまったが。ノリが悪くて結構。カスミさんとタケシさんが「知り合い?」と首を傾げたので「同郷っす」と言えば納得された。
「で、なんでいるんだ?」
「招待状もらったけど、とりあえずチュートリアル的な位置で落ち着いてるよ」
「なるほど理解。だからピチューコンビなわけね」
「ピカチュウも久しぶりだな」
そうこえをかけたラティオに、ピカチュウが鳴いた。相変わらずだな、とか言っているがいつもなんて言ってるんだ。
==
「お前ら別々の人といんの?」
「いや、だから特にチームを組んでないからな。イオンはギーマに懐いてるだけだ。一方的にちょっかい出してる。俺はワタルさんと仲良くさせてもらってるだけ」
==
「あ、ネムだー、おはー」
「ぴちゅー」
「お前偶になんでそんな人に懐いたってなるんだけど、なんでイッシュの人に懐いてんの?お前、行った事ないだろ?」
「イオンの知り合いかい?」
「うん、知り合い、同じ街出身なの」
そうニコニコ笑ったイオンに、ネムはため息をついた。ネムへの答えを言ってない。
==
「お兄ちゃん見なかった?」
ピチューを二匹抱えてイオンがそう首を傾げた。珍しくラティオをお兄ちゃん呼びである。近くにいたワタルさんが首を左右にふって、見えないな、と告げた。今思ったらこの空間チャンピオンと主人公ほとんど勢揃いじゃないか?こわっ。
「ピチュー二匹抱えてんならピチュー兄の方に聞けば?」
「私のとこに行けっていったあと、どこかにいったみたい。でもいつもいる場所にいなくて、探してるの」
眉尻を下げたイオンに、それはなかなかやばいのではと思う。扉をあけて顔を覗かせたギーマは「イオン、いたかい?」ときいてるあたりギーマがここを教えたんだろう。
「いないみたい」
「まいったな……ここのだいたいの場所は探し終えただろう?」
「うん」
ギーマにそう頷く。ふーむ。
「上から探したか?」
「うん、探してもらった。あとは屋内とモンスターボールの中ぐらいだけど、嫌な予感がしてるから……」
「あぁ、だからギーマについてきてもらってんのね」
「ワタルさんやアイリスちゃんも連れて行きたいなって」
「えっ、ガチじゃねぇか。お前一人でなんとかならないのか?」
「お兄ちゃんと私だとお兄ちゃんの方が攻撃的だからね。だからワタルさんといるんだと思うよ」
十数年下手したら過ごしているというのに、初めて知る事実である。なにアイツ。普段いかにも優男なふりをしてるのに、攻撃的なの。俺たちの会話に、メイがクスクスと笑った。
「イオンちゃんとネムくん、なんだか不思議な会話だね。モンスターボールの中だとか、攻撃的だとか、まるでポケモンみたい」
その発言に、俺はピシリと固まる。恐らくそれは周りも思ってることだろう。だが、こいつら兄妹が揃ってないとアルトマーレはある意味やばいわけである。まぁ、二人がここにいていいのかという問いに対しては一応今のアルトマーレにはかわりの姉弟がいるらしい。しかしながらやはり兄妹の方が強いわけだけど。はぁ、とため息をついて頭を抱える。
「イオン、強制的に渡ったか?」
「まだそれはしてないよ。だって、ラティオとネムが怒るもん。ここにいる人は悪い人は少ないのにね」
そう言ってイオンは拗ねたような顔をした。とりあえずここで話していても仕方ないと踏んだんだろう。イオンが「もうちょっと探してみるね、ありがとう。何かあったら呼びにくる」と踵を返した。俺も立ち上がり、手伝うといえばやはり人がいいのか手伝ってくれるらしい。
ーーまぁ、それでもラティオは見つからないのだけど。
夕暮れである。もう一度集まった俺たちにこれは流石におかしいという話になった。イオンの心情を感じ取ったのかピチュー達がワンワンと泣いている。俺のピカチュウが三匹をまぁまぁとなだめているが。俺はため息をついてイオンを手招いた。
「イオン、これだけ探していないなら強制的に渡った方がいい。ここはモンスターボールはなさそうだが、万が一がある。よくない噂もちらほら聴くようになったしな」
「うん」
「イオン、強制ゆめわたり」
そう手を取って告げれば、足元から景色は変わりーー室内が別の空間になる。檻のような場所だ。暴れるような視界、ではなく、横たわったような視界だ。前を通るのは見たことのない服をした人物達である。どこかの倉庫だろう。ゆっくりと景色が元の景色に変わる。
「めちゃくちゃ嫌な予感あたってるじゃねぇか」
でも、どっちだ。珍しい人間として捕まってんのか、ポケモンとして捕まってんのか。コイツらがポケモンと意思疎通ができているのはここではもう知られている噂である。周りがイオンを見る。イオンはその視線に隠れるように俺の後ろにかくれた。チャンピオンズというか俺より年上ズは何か思案しているようであるが。
「なになに、今の!イオンちゃん、すごい!」
「今のどうやったの!?」
そう騒ぐ中、ワタルさんがやってきて手袋を外すとペタリとイオンのデコを触った。それで納得したワタルさんはイオンに目線を合わせた。
「ラティオも同じなんだね?」
「うん」
「君がギーマやアイリスと、ラティオが俺といるのはそういうことだったのか……わかった、早いところラティオを探そう。見たところ、倉庫のようだった」
「……船の中、ということはないだろうか。これだけ虱潰しで回ったんだ。あの中にいた人物達と同じ服をきた人物達も見つからなかったということは、海上にいてもおかしくない」
Comment(0)
次の日 top 前の日