2020/01/08

年末年始没ネタ祭5 pkmnA

・ポケカ
「んあ、お前、俺と同じタチかよ」
そう言った青年に誰だコイツと凝視する。なんやかんやいまだ保護者なギーマさんと新しい保護者なクチナシさんは私をみて、知り合いか?と尋ねた。
「しらないひと」
私の返答に、ギーマさんが彼をみる。君は?と尋ねれば青年は「怪しいやつじゃねぇよ」と弁明した。私は反論する。
「怪しい奴はみんなそう言うんだよ……私知ってるんだぞ……怪しい奴じゃないと言ってきた中で怪しくなかったのはあのディーラーさんとギーマさんとクチナシさんぐらいなのをな……」
そうちょっと警戒しながらいえば、青年はヒクリとほおをひきつらせた。そんな彼の後ろから「あらどうしたの、ネム」だなんて言いながらやってきたのは綺麗な女性である。それをみてギーマさんが警戒を解いた。なるほど、凄い人らしい。
「シンオウ地方のチャンピオンであるシロナさんの連れということは怪しい人物ではないかな?」
ギーマさんの言葉に女性は納得したようだ。
「あぁ、そういうことね。でも、ネム、珍しいじゃない。普段は一匹狼なのに。イッシュ地方にでも興味が沸いたの?」
「うるせぇ、同類を見つけただけだ」
「同類?」
青年は私を指差し、シロナ、さん、も私をみる。なんだそれ?と首を傾げればシロナさんは難しい顔をした。
「何も知らないあたり、途中で連れ出された奴か逃げた奴だとは思う」
「……そう」
「ナマエについて何か知ってるのかい?」
ギーマさんはそう二人に尋ねた。
「この子は貴方と?」
「あぁ、ちょっとした縁があって。彼女、イッシュ地方の一部ではちょっとした有名人でね。ルーレット荒らしと有名だぜ」
ギーマさんの言葉に、クチナシさんが私をみた。
「なんだ、挑戦者としてあったかと思えばカジノであったのか、お前ら」
「うん」
そううなずけば、シロナさんが「あら、いがいね」とつげた。
「生活費稼いでた、仕方ないよ」
「……また一番細工がしにくい奴で賭けてたんだな」
「あぁ、それは違うぜ、クチナシ。ナマエは細工を何一つしていないんだ。触れさせなくても、新しい台に変えても、誰かが細工をしたルーレットでも当ててくる。だから彼女の発言は最後にさせる、それがイッシュ地方のカジノのルールだ」
「は?」
「というか、そもそも、ルーレットを選んだのは色と数字伝えるだけだったからだよ」
私はそう言ってちょっとムッとする。
「周りの言葉わけわかんないし、書かれてる文字も数字以外はわかんないから、必然的にルーレット」
その発言に、青年は「シロナ、コイツはクロだ」と発言した。
「間違いなく同類だ」
「だから、何が同類なの?」
「お前、ポケモンの技使えるな?」
突拍子もない発言である。突拍子もない発言なのであるが、それは事実なので私はそっと目を逸らす。あー知らない知らない。実はルーレットも未来予知で当ててましたとか言えない。ちなみにギーマさんはなんとなくわかっている節がある。私のルーレットは10回しか当てれないからである。それ以降だと本格的に運任せになる。だから私は5回ぐらいでゲームから降りることが多い。
「さぁね?」
ニコリと笑ったギーマさんに私も合わせるように首を傾げた。クチナシさんが当たり前のように「ポケモンの技なんざ人間が使えるわけないだろ」と突っ込んだ。いいぞ、クチナシさん、その調子だ!
「もし、君とナマエが同類だとしても、何かあるのかい?」
「イッシュ地方に追手が来なけりゃいいけどな」
「きな臭い話だな」
「俺たちはそういう立場なんだ。俺も逃げてる途中にシロナに助けられた」
「……なぜ君は追われてるんだい?ジュンサーに追われているようには見えないけれど」
「俺たちは所謂被験体なんだよ。ある騒動で逃げ出したからな、逃げ出した組織の奴らが血眼で探してるってわけ」
あー、だからイッシュ地方でも怪しい奴らに追われたのかぁ、と理解する。逃げたけど。ギーマさんはニコニコ笑って、そうか、いい話が聞けた、と言っているが、私は知っている。後でドヤされるのは私だ。ジリジリとギーマさんから離れてクチナシさんの後ろに移行する。悪いね、少しこれからいかなければならないところがあって、また何かわかれば連絡するよだなんて話を切り上げたギーマさんはくるりと振り返る。
「さて、ナマエ、少しお話ししようか」
「やなこったい」
ナマエ は にげだ……そうとした! クチナシに首根っこを掴まれて逃げ出せない!
「嬢ちゃん、諦めるのも肝心だぜ」
「諦めたら試合終了って誰かが言ってた」
まぁ、ギーマさんのレパちゃんに捕まるんだけどね。

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「ナマエがルーレットで勝つと言ったろ?あれには必ず勝てる回数があってね」
優雅に座っているギーマさんに私はなんとも言えない。レパちゃんの頭が膝に乗っているから逃げ出せないのである。可愛いの極み。
「回数?」
「10回だ。10回以上は外す。それに覚えはないか?」
「……みらいよち、か」
ほぅら、わかってるんだよこの人。もうどうにでもなぁれ!である。
「ナマエはポケモンの技を使える。それは確かだぜ」
「嬢ちゃんがポケモンってことか?」
「いいや、そうでもないんだろう。ナマエ?」
「私は人間ですぅ。確かにみらいよちしてたけど、喋れなかったけど、人間ですぅ」
ええい、拗ねてやる。そう思いながらレパちゃんに顔を埋める。嫌がられたけど。顔面に肉球押し付けられてるけど、爪出てないから。お嬢、私にはツンデレだから。デレをくれ。
「気がついたらイッシュの路地裏にいた。ちょっとの小銭しかもってなかったから、カジノ入って生活費稼いでただけだよ」
「追われてはないのか?」
「ナマエの場合、カジノのバックにある組織か彼の言ってた組織かプラズマ団かわからない」
「それもギーマさんに保護されて落ち着いたけどね」
そう言ったところで思い出す。トウコちゃん達に図鑑かざされて誤作動起こしたのはそういうことが原因か。
「イッシュ地方の前はどこにいたんだ?」
その問いは困る。気付いたらあの街にいたのだから。

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「うーん、イッシュ地方の前ねぇ」
そう言って青年をみる。フラフラと外に遊びに出て出会ったあの青年とカフェでお茶なう。
「違う世界にいた、違うか?」
そう尋ねた彼に、目を瞬く。あたりである。少なくともポケモンはいない世界に私はいたのだ。
「そっちの方がどうやら都合が良かったらしい。まぁ、足はつかねぇわな。お前がどの段階であそこを離れたかは知らないが、元の場所に戻りたい奴らが壊滅させたに近い」
「ふぅん……実感がないんだよなぁ」
そう言いつつジュースを飲む。甘いそれは好物だ。青年は頬杖をついて私をみる。
「お前、なんかちっこいポケモンっぽいよな」
「うるせぇ」

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・なんか主達が暴走した後の話

声を出せなくしたのは自分だから仕方がない。私の手を引いて走るギーマさん達をじっと私はみた。きっとここには出口はない。立ち止まった彼らはくそッと苛ついたような声を出した。あまりにも青年の傷も、彼らの持つポケモン達の傷も深いのだ。私は繋がれている手を見つめた。この人は使うタイプこそ悪タイプであるが、いい人だ。いや、この人達だけじゃなく、みんないい人だ。そして、ここで消えてしまっていい人じゃない。この空間から出る方法はある。時渡であの時、この空間に来る前に彼らを飛ばせばいいのだ。そして、いやしのねがいをつかえばいいはなしなのである。周りが薄ら緑に光る。それをみて、ギーマさんが私を見下ろした。ナマエ?と尋ねた彼に私はそっと手を離す。そのままいやしの願いと時渡を同時に発動させた。何か球体のように包まれた彼らに私は笑顔を浮かべて手を大きくふる。空間が割れて、彼らは吸い込まれるように消える。残された私の視界はくろくなり、ああ死んでしまうのか、と、我ながら遠いことのように感じた。


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「セレビィの探し人いるかな?」
そう私を抱えているミヅキちゃんは可愛い。メイちゃんのご近所さんで妹分である彼女はイッシュ地方からアローラ地方に引っ越してきたのであるが私は便乗中である。なんとか回復して他のポケモンの力を借りてギーマさんの部屋に行ったらギーマさんいないし他のトレーナーに捕まりかけるしで散々だった。騒ぎを聞きつけたカトレアさんに保護され、ギーマさんがくれたリボンを首につけているのに気づいた彼女達とメイちゃんによりミヅキちゃんに預けられたわけである。そりゃあ珍しいポケモンの姿をしていたらゲットに走るよね。でも、セレビィはクソみたいなタイプって元々ポケモン廃人だったラティオス兄が言ってたからオススメはしない。破滅のうた聞かせて悪かったな!その節は!そんなこんなギーマさんに会いにアローラ地方なうなのであるが、私草エスパーだから彼のポケモンとは相性がよろしくない。いらないって言われたらミヅキちゃんと一緒に冒険する気満々である。ここのきのみジュースおいしいしな。

「この子は預かってるんです」
ミヅキちゃんが私のボールを指差していう言葉である。なので、ミヅキちゃんの友達もといライバル達はミヅキちゃんが六匹+私を持っていても何も言わないのである。たまにきのみくれるしな。代わりに回復させるけど。リーリエちゃんにはおっかなびっくりな感じで接される。わかる、セレビィってピカチュウみたいな可愛さないよね。お人形さんみたいっていうか。帽子とってからかったりするけどな。まぁ、とりあえずジムの代わりにシマキングとやらを倒していくらしい。あと、カプ神?とかいう神様にもちゃんとあった。なんか同情されたし、最終トレーナーに捨てられたら森にいたらいいんじゃない?と言われた。ミヅキちゃんと旅するので無理です。
そうして旅をしているうちにバッタリ会うわけなのだが。幸いなことに私はボールに入っているわけである。着流をきた彼はコイントスで教える教えないを決めるらしい。知ってるぞ、コイツはイカサマだぁ。ミヅキちゃんは純情だからどっちかっていうけどな。上にはエアームドがいるあたり、彼もしくは彼女が奪っていくんだぞ。トンとコインがはねられて、蓋がされる。うーん、と考えているミヅキちゃんに、上!という思念を送る。はかなそうな見かけに騙されちゃいけないぞ。上上念じていたらボールが揺れる。ミヅキちゃんは何かを感じ取ったのか上をみた。彼はそれをみて微かに目を見開いた。
ーー答えはどっちでもない!
そう念じればミヅキちゃんは私の入ったボールを見下ろして口を開く。
「どちらでもない?」
首を傾げた彼女に、彼は目を見開いてからーー笑った。
「……正解だ」
そう手の甲をみせた彼にイカサマだー、という。しかしながら、ミヅキちゃんはいい子なので私のボールを見つめてから彼をみた。
「私もイカサマしちゃいました」
「イカサマ?」
「この子が教えてくれたんです」
そう言ってミヅキちゃんは私のボールを取り外すとギーマさんに渡した。やめて心の準備がおいついてないから。
「メイさんから預かったんですけど」
「チャンピオンに?君はイッシュ地方からきたのかい?」
「はい!ギーマさんっていう人に渡すように頼まれたんです」
貴方がギーマさんでしょ?と彼女は首を傾げて私のボールを彼に渡そうとする。彼は目を瞬いて私の入ったボールを見下ろした。
「あと、四天王のカトレアさんから伝言も頂いてます」
「……伝言?」
「『貴方の部屋から現れたの。急いで出ていくからこうなるのよ』って」
そう言って彼女は笑う。何かを考えているーーというより動きを止めていた彼に号を煮やしたミヅキちゃんが私をボールから出した。ポン、という音がして私は外に出るとじいっと彼をみた。私をみた彼の目に光が宿った、気がする。彼は小さく、ナマエかい?と私の名を呼んだ。私はそれに頷いて首元についたリボンを指差した。それをみて、彼は笑い出す。嬉しそうに、ははは、と笑い声を上げた彼に私は不満を抱き俯いた彼を覗き込んだ。目に薄らと涙がたまっている。随分と待たせてーー悩ましてしまったのかもしれない。
「随分と愛らしい姿になってしまったようだ。まるでポケモンだぜ?」
彼はそう言って目元を拭うと私に手を伸ばす。私はその手に手を重ねる。ふむ、拒絶はされていないらしい。……タイプ不一致だけどな。
「賭けに負けたと思ってたんだが……とんだ番狂わせだ」
彼はそうクスクスと笑って、ミヅキちゃんを見下ろした。
「届けてくれてありがとう。この子は確かにオレの友人だ」
「いえいえ!私もセレビィと旅ができて楽しかったですし!」
そう首を左右に振った彼女に、私も楽しかったよ、と彼女の顔に触れておいた。ありがとう、と言ったが彼女に伝わったのだろうか。

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ポケモンの姿の方が楽だな?みんなきのみやきのみジュースくれるしな?愛想振ってたらみんなくれるしな?でもまぁ少食だからあんまり食べれないし草食だから食べれないもの多いんだけどな!
しかしながら、クチナシさんのニャース、貴様らは許さん。ぴょんぴょん追いかけてきやがって!という風に高いところを旋回する。高い場所なら届かないだろう。
「セレビィ……?まさかあの嬢ちゃんか?」
「さぁ、どうだろうね」
ギーマさんの言葉に私は突撃をかました。お前、感動の再会したわりには信じてなかったんかーい!ぽこぽこ殴ればクチナシさんは「その動作は嬢ちゃんみたいだな」と呟いた。まぁ、ニャースが来たので逃げたけど。仕方ないのでクチナシさんの周りをぐるぐるまわっておく。ニャースがクチナシさんに群がった。コイツらなんとかしてくれ。ギーマさんは放置してるから。
「ニャースが怖いのか?」
「タイプ的には最悪だからね。キリキザン達は上手いこと制御してるけど、ニャースはそうじゃないし、オレの見立てでは反撃ができない」
そうである。
「反撃できない?」
「ナマエの未来予知はどういったわけか攻撃として作用しなかった。と、なると攻撃は滅びの唄しかないがナマエはあの時喉を潰していたからそれもできない。残ったのはいやしのねがいといやしのすずだけだろう」
「あの時、時渡と作用したのは」
「恐らくいやしのねがいだ。人間として死んで、ポケモンとして蘇ったのかもしれないね」
そう言ったギーマさんに私は寄る。いやこれ時間がたてば人間の姿になるってホウオウのお姉さんが明るくいってたよ。ドラマチックな感じで、と星を飛ばすような感じだったのでパルキアのお兄さんが呆れてた。とりあえず、気にすんなというように覗き込めばアンニュイな表情である。なんだ、いやしのすずをきかせてやろうか。



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