2020/01/08
年末年始没ネタ祭 8 pkmnD
「押し付けられた感がするぞ……私もアローラに行きたい」
そううじうじしつつ部屋に来たトレーナーに着々と勝つ。たまに負けるけど他の三人が勝ったりしてる。それにしてもひどいぜギーマさん。何か準備してると思ったら、私に書き置きだけ残して他地方にいくなど。ずるい。ずるすぎる。その差し金はクチナシさんとリーグ組織だって知ってるんだからな、私。リーグが休みの期間に入ったら会いにいけばいいでしょ、とは歳が近いアイリス嬢の言葉である。その準備は着実に進めているのでぬかりない。
「ギーマさんのことだから、綺麗なおねぃさんと駆け引き楽しんでるんだよ……」
「なに、ナマエってやっぱりギーマのこと好きなの?」
「?好きだよ、好きだから一緒にいるんだよ」
ねぇ、カラコロちゃん!とカラコロちゃんに話を振ればカラコロちゃんは上機嫌にカラコロ鳴いた。
「どう見てもナマエの好きは違う好きなのよね」
「ちなみにナマエ、レンブはどうなの?」
「レンブさん?好きだよ!嫌いならここで大人しくしてないよ!お兄ちゃんって内心思ってるよ!ねぇ、カラコロちゃん!」
「カラコロ!」
「はー、ナマエはにぶちんなんだから」
やれやれと告げたアイリス嬢に、なにがにぶちんなものか、とムッとする。私がギーマさんがそういう意味でまだ好き好きいっても向こうが加護愛しかむけないからこうしてるだけなんだぞ。ムーっとしながら「リーグの休みの期間にアローラいってくる」とマフラーに顔を埋めながらいう。お金はたまった。巻き上げたというか、イカサマ潰したりしてたらめちゃくちゃ貯まったわ。いやなことも随分起きたけども。最近それが続いたからちょっとモヤモヤ期である。こほん、とレンブさんが咳払いした。
「ナマエ、最近帰りが遅いみたいだが、お前こそ何処かの男と遊んでるんじゃないか?」
「最近はお兄さんだったりお姉さんだったりするよ。だいたいみんないい人の殻を被ってカジノあらしてるご外道さまだよ。ねぇカラコロちゃん」
そういえばカラコロちゃんはシュンとした。そうなるよねぇ。
「ナマエ、危ないことはするな。お前に何かあればギーマが手に負えなくなる」
「それって私に何かあればアローラから来てくれるってこと!?」
バッと表情をかえつレンブさんをみる。シキミさんが「くるとは思うけど怒られるよ」というので私は黙って机に顎を乗せた。
「くっそー、合法的にギーマさんを呼び出せると思ったのに」
「合法的じゃないでしょう」
そのツッコミはなしだぜ、カトレアさん。
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アローラ!そう言って迎えに来たキバナさんを殴る。アローラ?と首を傾げた彼に、私はポスポスとキバナさんを殴った。カラコロちゃんもキバナさんの足をぽこぽこしている。シャンシャン鳴ってるけどな。くっそ可愛い。
「くっそー、リーグ休み期間中は、アローラ地方でバカンス決め込みたかったのに!厄介な仕事を!依頼しよって!個人経由だとオコトワリシマスできたのに!リーグを通していいやがって!」
「それはオレさまじゃなくてダンデとチャンピオン達に言えっての!というか、お前の返信かなり時間かかるからだろ!」
それは文字読むのが苦手なんだよくそう。ムーっとしながら引き下がる。周りがザワザワしている。そういやこのハンサムボーイは人気だったな。
「というか、なに。祭典なの?なんで私呼ばれたの?」
「詳しく聞いてないのか?」
「聞いてない。『残念だったわね、ナマエ。貴方はアローラじゃなくてガラルに行く運命よ』としか聞いてない。そこでチケット渡されたんだよ」
「これが終われば行けばいいだろ?」
「私の勘が一筋縄でいかないことをつげている」
そううだうだしながら歩き始めたところで、で?と尋ねる。
「実際のとこ、なんで呼ばれたの?」
「表向きはチャンピオンとダンデの案だ。この地方の歴代リーグの準優勝とか有名な奴を集めてバトルしましょうっていうな。お前はその枠で選ばれた。まぁ、お前とダンデのバトルは歴代の勝負においても評価が高いからな。チャンピオン達は表向きしか捉えてない。子供が絡むことじゃないからな」
「ということは」
「きな臭いことがある。お前に手を貸してほしいわけよ」
キバナさんはそう言いつつこちらを見下ろした。
「チャンピオン達が狙われてる。追ってるのはお前を追いかけてた奴らと同じような奴らだ」
「なるほど理解」
イッシュ方面はフルボッコにされたから、こちらに逃げ込んだのだろうか。で、チャンピオン達の誰かは私の同類、と。……これアローラいける?大丈夫?カラコロちゃんを見下ろせば、カラコロ!と鳴かれた。大丈夫か!大丈夫だよね!!
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「わー、ダンデサンお久しぶりデース」
バトルタワーの天辺にいたダンデさんに手を振る。ダンデさんは「ナマエ!」と駆け寄ってきた。久しぶりだな!とニカリと笑った彼は変わらない。眩しい。陽キャラだー!王子様っぽい服きてるからさらに眩しいぜ!
「来てくれて嬉しいぜ!ローズ元委員長が何回か誘ってたけど返信がないっていってて……」
「私基本携帯端末見ないからねぇ。電話なら出るけど」
「携帯端末の意味ねぇだろそれ」
「うるせいやい、こちとらイッシュ語で精一杯なんだよ。ガラルちょっと表記変えやがって。同じ単語でも違う意味にしやがって。私と文通したきゃイッシュの方の表記しろ」
キバナさんをまたポスポスする。カラコロちゃんも同じようにぽこぽこした。
「お前そんなキャラだったのか?いや、昔から結構変わってたけど……」
キバナさんの私の認識とは。そう思っていれば、ダンデさんが相変わらずだな!と笑った。まぁその後ろにいる年下達には首を傾げられたけどな。まぁ、おふざけはここまでにするか、と息を吐く。新しいチャンピオンは?とダンデさんに目線で問えば彼は「マサル」と人を呼んだ。かけてきたのは少年である。
「ガラル地方にお招きいただきありがとう、チャンピオン。まさかまたガラル地方に来るとは思わなかったからまぁ、大穴がきたとだけおもっとくよ」
「い、いえ、わざわざイッシュからありがとうございます」
「イッシュリーグの四天王代理のナマエです」
そう丁寧に礼をしておく。あわあわしながら慌てて頭を下げた少年と握手しておいた。
「代理なのか?」
「私正式な四天王じゃないからね。ちょっと他地方に呼び出されてる人の代わりしてるだけだから。帰ってきたらその地位返すし」
そもそも私はイッシュリーグに参加していない。いや、ジムバッチは集めたけど。四天王戦はしてないのだ。だって、私が向こうの手を知るように向こうもまた私の手をしるのである。そんな中で勝負しても楽しくないし、そもそも勝負じたいしたくない。ピンク色の少年が口を開く。
「こんな人が前チャンピオンと引き分けたんですか」
「引き分けじゃなくて、私の負けでしょ、あれ。どうであれ私のポケモンが先に倒れたんだから、負けは負け。ねぇ、カラコロちゃん」
「カラコロ!」
カラコロちゃんも割り切っているし、他のポケモンも割り切っているのである。ぴょんっとはねたカラコロちゃんはダンデ氏のリザードンに、カラカラ!と挨拶した。挨拶上手ねぇ、カラコロちゃん。
「ナマエくんは勝ち負けに関してもあっさりしてるからな」
「粘ってなにになるのさ。次に勝てる手筈整えるほうが先決でしょ」
「そういうとこだぞ、ナマエ」
キバナさんはそうやれやれと肩をすくめた。なにがそう言うとこなんだ。今んとこ私とバトルしたいサブウェイマスターから逃げまわってんだこっちは。
「というか、マサルくん以外紹介してもらわないと変なあだ名つけることになるよ。ダンデさんをエンペルトさんって呼んでたようにな」
「そういや呼んでたな」
「そんなこと言ってたのか!?」
「キバナさんに教えてもらうまで名前知らなかったから……なんか……エンペルトっぽいし……エンペルト(ガラルの姿)みたいな……」
「ははぁん、ナマエさんボケ要因ですね!」
見切った!という風なマサルくんとくりそつな女の子に、よくぞ見抜いたと口角を上げておいた。何もない時はボケ要因です。
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「ユウリちゃんとマサルくんとポップくんとビートくんとマリィちゃんと双子ちゃん」
ははぁん、理解。この双子ちゃんだな。同類は。そう思いつつ
双子ちゃんをみる。双子呼びが気に食わなかったのかぽこぽこと片方が殴る。
『俺にはちゃんとミツルギって名前があるんだぞ!第一、シルディとは双子じゃねぇし!』
「だめだぞ、人を叩いちゃ」
「ナマエさん困っちゃうでしょ。ごめんなさい、ナマエさん、この子達喋れないから……」
ポップくんとユウリちゃんは保護者かな?まぁいいや、狙われてるのはこの二人でファイナルアンサーである。ジィッと見つめればちょっとオロオロされたけど。私、あれぞよ?くさエスパーという貧弱(何度も言うが廃人であったラティ兄)タイプよ。敵意がない技の構成である。滅びの歌?滅多に歌わないし、ポケモン変えたら大丈夫だから!私、弱い、ポケモン!危害、基本、加えない!
「みんなはなんで呼んでるの?」
「ネムとカナって呼んでるぞ」
「じゃあネムカナコンビね」
そういえばムスッとされたが。おぅ、ボーイ。名乗らないからこうなるんだぞ。まぁ、声が出せないのはあるだろうが、もっとこう……意思表示覚えていこうね!そう思っていれば何か察したのかまたぽこぽこ叩いてきた為頭を掴んでとめておく。ほーら、私の腕の方が長いから届かなーい。そのままワシワシて頭を撫でる。殴るのをやめたので手を下ろしたけど。
「さて、面倒な手続きやら色々確認したいし、ダンデさんちょっといいかな?」
「あぁ、こっちだ」
「またね、ジャリボーイ、ジャリガール」
ひらひらと手を振ってダンデさんに続く。あんな人が、とまた呼ばれたけどどんな人のイメージだったんだろうね、カラコロちゃん?そうカラコロちゃんを見下ろせばカラコロちゃんは「カラコロ!」とはねた。可愛い。
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「ナマエさんの服って、こう、けしからん感じの服ですね」
ユウリちゃんの言葉に、そうかな?と思ったがそういやこれ最初に見たときバニィちゃんの短パンバージョンみたいだね、と思ったことを思い出した。ディーラーさんにもらったからきてるけど、首元の襟みたいな飾りはギーマさんからのプレゼントである。それに、ギーマさんと並ぶとお揃い感がするのだ。双子コーデ可愛いっしょ!まぁ、アローラじゃ着流し着てる写真が送られてきたけどね。私とおそろっちはいやなのか……そうか……って思ってたら着物おくられてきた。はっぴー!!
「足と背中がとてもえっちだ……」
「カジノの従業員のおねぃさんはもっとけしからん感じだよ」
「カジノ!?そんな場所出入りしてるんですか!」
「私の本職はギャンブラーだから。こら、触ろうとしない」
そう手を叩く。女の子同士だもん!と騒ぐユウリちゃんに、ポップくんが飛んでくると思ったら違った。すまんな、ウブが多い中こんな格好で。でもそこまで露出してないからね。
「あ、いいこと思いついた!勝負で勝ったら触らせてください!」
「嫌だよ」
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比較的真面目モード突入である。いや、比較的じゃなくとも真面目モードである。私が被験体の中のプロトタイプってバレたからな。とりあえずこいつらは対人に持ち込んでくるので近くにいた彼らと自分を時渡を利用して逃げる。はい、バトルタワーの最上階である。周りは目を瞬いたが気にしてられねぇ。
「え、なに、テレポート!?」
「そう思ってくれたらいいよ……ちょっと裏技使っただけだから」
「そうくると思いましてよ」
聞こえてきた声に振り返る。わぁ、幹部さんっぽい人。こんにちはー。
「プロトタイプ05。貴女の力ですわね」
「なんのことかな?」
「しらばっくれたって無駄ですわ。貴女も彼らも我々が管理すべき個体。既に融合を果たした人間でもポケモンでもないモノ」
「めちゃくちゃ失礼だな。私も彼らは人間だよ」
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