2020/01/08

年末年始没ネタ祭 10 pkmnF

そこが、外国だったらどれだけ良かっただろうか。手元にあるコインはおもちゃのようである。これで何か買えるかと思ったらお店の人の困った顔を見るに違うらしかった。綴られている文字はカタカナでもひらがなでも漢字でもない。アルファベットに似ているけれど、アルファベットでもない。聞こえてくる言葉も何語かわからない。場所がどこかもわからない。このまま飢えて死ぬんだろうか、と路上にいればやってきたのは小動物である。見たことがないそれら、いや、画面の中、非現実な世界で見た生物だった。

数字が同じことが救いだったし、未来がちょっとだけわかることが救いである。たまったカジノのコインに席を立てば何かいわれたが、なに言われてるかわからない。ディーラーさんが声をかけたからか、バニィのお姉さんがコインを持った。手招かれたのでついていけば、換金してくれたらしい。渡されたのはたくさんの札束とコインの一部である。はっ!?こんなにもらっていいの!?とお姉さんとお金を見比べた。彼女はにっこり笑って頷いた。とりあえずよくわからないし、手間賃として札束の一つを彼女に渡す。彼女は目を瞬いた。あ、これ、お姉さん買うことになる。意思の疎通ができない。お姉さんを追ってさっきのディーラーさんがやってきて、何か会話をしている。ディーラーさんが私の目線にあわせて何かいうけども、それが理解できなくて首を傾げた。わかんないからいいやとお兄さんにもお金を渡し、他はポケットに突っ込む。入りきらないそれに困った顔をしてしまったのだけども。


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「子供?」
「あぁ、ギーマくん、彼女はそっとしておいてやってくれ」
そう告げたディーラーに、ギーマは席に座る少女をみた。赤いペンと黒いペン。その片方を持って数字を書いた少女はディーラーにそれを見せる。
「赤の15だ」
そう無線で飛ばした彼に、奥の席がざわついた。少女はといえば目の前にあるジュースに釘付けである。決して身なりがいいとはいえない。服もボロボロで、下手をすればスリだと思われるだろう。運ばれてきたコインに、際どい服をきた女性は茶目っ気たっぷりに少女にウィンクをした。少女は何も言わずに苦笑いして手で✖印をつくる。女性はそれに「あら今日はここでひくの?」と言って見せたが少女はきのみジュースにまた視線をむけた。そこでようやく女性はギーマに気づいたらしい。
「あら、ギーマくん、勝利の女神様に御用かしら?」
「勝利の女神様?」
「その子のことさ」
ディーラーはそう告げて少女は自分のことだと理解したのだろう。ギーマをみると首を傾げてみせる。勝利の女神には見えやしない。
「あぁ、そういや君は最近はこのカジノに顔を出していなかったね」
「まぁ、忙しくてね」
「最近このカジノはこの子の噂でもちきりさ。ルーレットでほとんど負けなしで大金だけ稼いで帰っていく」
「ならさっきのは」
「イカサマを疑われたようだね。新しい台を下ろして僕じゃないディーラーでゲームをしているけどこの有様さ」
「なるほど、勘がとてもよいお嬢さんというわけか……」
「取り入ろうってしても無駄よ、ギーマくん」
「人が悪いな……私はただ彼女と同じテーブルについてみたいと思っただけだぜ?他のゲームはしないのかい?」
そうギーマが少女に尋ねるが少女は首をかしげるだけだ。女性が首を振った。
「無駄よ、無駄無駄。この子、私達が何を言ってるかわかってないもの。ついでに文字もダメね。文字に関してはこの地方じゃない文字もダメ」
「わかるのが色と数字だから、ルーレットをしてるだけみたいだ」
そうなると。次に怪しくなってくるのは。
「でも、ポケモンっていうわけでもない。みやぶるにかぎわける、そんなものを使っても彼女は彼女だった。このカジノじゃ一周回ってただの不思議な子ってわけだ」
「そう、とーっても勘がいい、ね。相手がイカサマしてても当てちゃうぐらいの」
「ん……?それはおかしくないのか?彼女を負かせるためのイカサマだろう?」
「そのはずなんだけど、当てちゃうんだよなぁ、この子」
ディーラーが苦笑いして少女をみる。少女は少し嫌そうな顔をした。なんだ?と周りが首をかしげる。
「今日のジュースはお気に召さなかったかしら」
「馬鹿言わないでくれ、彼女のお気に入りだぞ」
先程から話に加わらなかったバーテンダーはそうツィっと眉を跳ね上げた。彼女は背後をみる。つられてそちらを見れば、人混みである。彼女は困ったようにディーラーをみた。しかしながら、ディーラーも首をかしげるだけだ。しかし、そのわけはすぐにわかることになる。人混みをかきわけて男が顔を出したからだ。憤慨しているようである。男を止める前に、男が少女を殴ろうとした。彼女はひょいっとジュースを持って身を伏せ、それを防ぐ。ガラガラとコインの山が崩れ落ちた。椅子から降りた少女はジイッと男をみた。
「どんなイカサマをしてやがる!」
そう吠えた男に、少女はなんとも言えない顔をした。ポケモンでも連れているんじゃないか!そう吠えた男に少女は何もせず見つめている。殴りかかられたのは流石に周りが止めたか。グルか!と男に、あら心外ね、と女性が告げた。
「イカサマしてないって証明するためにこの子はここにいるのに。それに騒がない方がいいわよ?支配人がくるから」
そう忠告した女性に、バーテンダーが「その忠告は遅いけどな」と告げた。後ろからやってきたゴーリキー達に掴まれた男はそのまま人混みに消える。そのあとからやってきた初老の男性はやれやれという風に息を吐いた。
「おや、ギーマくん、タイミングが悪かったね。巻き込んでしまったようだ」
「いえ……貴方が出てくるとは珍しい」
ギーマの言葉に初老の男性は少女をみる。
「この子はキミと同じVIPでね。失礼なことはできかねる」
「それだけ勝率がいいということですか」
「あぁ。それに、彼女の噂を聞いてこのカジノにくる人も増えた」
「まさに女神様ってわけだ」
「そういうことだ」
そんな会話をしている側で少女はジュースを飲み干す。別の女性が少女に現金を渡すと少女は周りに一礼してーー人混みに消えた。
「帰る家はあるのか」
「そりゃあそうじゃないかな、さすがに」
ギーマの言葉にディーラーが苦笑いをする。ゲームの時はデコでも笑わないくせに、こういう時の表情は豊かである。しかしながら、グラスを片付けたバーテンダーの青年が首を左右に振った。
「いや、ないと思うッス」
「えっ?」
「一昨日は路地裏でチョロネコと丸まって寝てたし、その前見かけた時は公園でマメハトに囲まれて寝てた」
バーテンダーの青年の言葉に周りは一瞬固まってーー驚いて見せた。
「は?……は!?」
「警察も見つけにくいような場所で寝てんスよ。うちのグラエナが見つけるんス。仕方ないから見つけたらウチに泊めてやったりしてますけど。遠慮してんのか次の日にはどっか行くし」
もしかしたらそういう家が何軒かあるのかも。
バーテンダーの言葉に、野生のポケモンじゃないんだから、と周りは話してその話は終わった。


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十回までなんとなく当てることができるけども、危機回避の為に五回ぐらいで止めている私である。五回だけでも倍々ゲームで結構な金額に跳ね上がるのだ。そんなにあっても使えないし。ジッと見つめてくる青年に首を傾げる。恐らく名前はギーマだと思う。彼を呼ぶ時、だいたいギーマという言葉がつくからである。今もカクテル片手に何か言っているが、本気でわからない為首をかしげる。話を変えてやろう。そろそろ言葉を覚えないといけないだろう。彼を指差して、ギーマ、と拙い発音で告げる。彼は目を瞬いた。私はそのまま自分を指差した。
「ナマエ」
そこで何をさすか彼もバーテンダーも理解したらしい。私の名前を含んだ言葉がかわされ、私はジュースに視線をうつす。ナマエ、と呼ばれた為そちらを見れば彼らは何か考えたようだった。ふむ、となると、例のアレができるな。紙に適当に何かかいて指差す。首を傾げたまわり、バーテンダーさんが言葉を発する。
『なんだこれ』
と、いうことは、その言葉が私が理解する「これはなに?」になるんだろう。私は次にジュースを指差して口を開く。
『なんだこれ』
そこで、周りが意図を理解した。ふむ、と考えた青年は「なんだこれ」と言って小さくばつ印をつくった。違う意味なんだろうか?と首をかしげる。彼は適当に書かれた紙を指差して口を開いた。
『これはなんですか?』
『これ、は、……?』
『これはなんですか?』
『これはなんですか?』
ふーむ。もしかして、丁寧な言葉なのかもしれない。同じような単語ついてるし。とりあえずメモに『これはなんですか?』とカタカナで綴る。その下に一応ローマ字で書いておいた。私は近くのメニューを見る。そうしてそこに書かれた文字を指差した。
『これはなんですか?』
そう問えば彼らは考えこむ。うーん、問いかけがわかりにくいのか。ギーマと呼ばれた人が何か思い当たったらしい。
『文字』
『もじ』
『これは文字です』
ふーむ、なるほど。『文字』ね。彼らの『これ』と私の「これ」は同じ意味だ。喋り方からして英語と似たような作りだろうか。そのことをまとめておく。
『これは文字ですか?』
隣から問いかけられた言葉にゆっくりと意味を咀嚼して頷く。
『これは文字です』

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文字と指差されたモノはどう見てもこちらの文字ではない。そうなると、色々と状況が変わってくる。似ている文字は確かにあるが、そんなモノなど使われていない。
「なんだコイツ、意味わかんねぇっスね」
そう告げたバーテンダーに周りは顔をしかめた。
「この子の使う言葉と私達が使う言葉が違うってことよね、これって。でも、そんなことってあるの?」
「何処かかなり辺境にいたのかもしれない。でも、どうしてここにいるか、なんだよね。この子自身に何かがあって、喋れないし文字が読めないのかと思っていたけど、こうなってしまえば話が違う。支配人に相談して警察に行った方がいいんじゃないかな」
ディーラーの言葉にギーマは少し考える。そうして導き出した答えに、そっと息を吐いた。

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なんかギーマさんに連れられてきたのは知らない場所である。まさか空を飛ぶをするとは思っていなかったよ。でかい鳥さんはふわふわだったからいいけど。というか、ここマジで何処。慣れたように入ったギーマさんに続き中に入る。中には四人人がいた。ポンっとボールからでてきたのは彼のポケモンである。ここ最近仲良くしてくれている。ここで待機、と言い聞かせた彼女にならい私もしゃがんで待機する。のしのしとやってきたポケモンは知ってるぞ。ルカリオだ。こちらをじっと見下ろした彼をじっと見つめる。きのみくれた。これは美味しいきのみであることを私は知ってる。まぁ、隣の猫さんに取られたけど。美しいから許す。あとシャンデリアみたいなやつと宙に浮いてる何かがきた。ポケモンだぁ。じっとこちらを見つめる彼らに私もじっと見つめる。最後にやってきた虫ポケに私は飛び跳ねたけどな。
ナマエ、と呼ばれた名にそちらをみる。手招かれた為そちらに行けば人間の目が向いた。挨拶、挨拶と、メモをめくり、こんにちは、と拙い言葉で告げてみる。返事がくるあたり彼らは優しい人だ。ひょいっとメモをギーマさんに取られたが。この人たまにこういうことする。でもまぁメモを見て何か話始めたので私は黙る。暇だ。暇である。かわされる言葉がわからない。仕切りに首を傾げていれば、彼らはまた私をみた。


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なんか知らないが、私が怪我したところを突っつくと治る。なんでや工藤。野生のポケモン達にはたまにやったり、逆に治しすぎて私が一日中寝込んだり、する、のだ。しかしながら、それは異質らしい。私の腕を掴んだまま微動だにしないレンブさんは眉間にシワを寄せている。彼が怪我していたので突っついてみたのだ。それが当たり前のように治ってしまったわけである。彼が発している言葉はわからないが。彼は私に合わせて屈むとゆっくりとわかりやすいように口を開く。彼はこれだからいい人だ。
「なにをしたんだ?」
「きず、なおす。まえから、できる、ますよ」
突く動作をして告げる。彼は余計に難しい顔をした。
「つつく、なおる、みんな、よろこぶ。レンブさん、よろこぶ、ない?」
「いや、うれしいが……ナマエはポケモンじゃないのか」
「ひどい、わたし、ひと、ポケモン、ちがう」
そうちょっと拗ねてみる。彼はあたまをかいた。
「ギーマはしってるのか?」
「なにがだい?」
ひょいっとレンブさんの後ろから現れたのはギーマさんである。やぁ、ナマエ、今日はレンブといるんだね、とわかりやすい言葉で言ってくれるかれはありがたい。
「ナマエにはーーーーがあるようだが、しってるか?」
む。わからない単語が出たな。ギーマさんは私をみた。私は首を傾げる。レンブさんは難しい言葉の羅列でギーマさんと会話をはじめる。私は暇になるのでどうしたものかと周りを見た。

ちゃんと描こうとしたけど没



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pkmn 

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