2020/03/01
こちら帝国劇場刀剣支部
・ふざけてはないけど妄想してたら三万字超えてたのがもったいないのでアップしてみる。
ナマエ……転生者で花組隊員で男役。生まれつき付喪神が見えたり人外が見えるので同じくみえていた弟を守るために頑張ってたら花組に迎えられた。二都作戦22歳。1の時点で十五歳でありスミレの家と比べられると困った顔をしてしまう。同じ二天一流を扱う大神を兄として慕い、許嫁をきちんと(年上の)旦那様として慕っている模様。なので個別ルートはあくまでも儚い恋系になる他、「みんなはみんなの大神さん、私は私の許嫁」となっているが二都作戦までに結婚はまだしていない。花組にきて他の人が付喪神を見えるかと思ったらそうではなかったのでちょっとショックをうけた。付喪神からの愛が重くて若干困る。二都作戦後、十年ぶりに帰ったけど色々あって死んだと思ったら違う場所。審神者に任命されて複数審神者がいる本丸に配属されて困った。愛刀が愛刀なだけに目立ちまくって困っている。
・鶯丸/春告……ナマエを許嫁殿と呼んだり主と呼んだりナマエと呼んだり忙しない。自分が戦うよりナマエが戦う方が好きなため帯刀させている(ので降りていない)。別に見えなくてもナマエが見えてるので良いと思っているがもう一振りの自分に関しては複雑になる。和装というよりは平安っぽい姿。鞘が鶯色になっている。
・大包平/秋告……池田家がナマエに守り刀として持たせていた刀なのであるが他の刀と偽って池田家から出された。ナマエを主と呼んだりナマエと呼んだり娘とよんだりする。鶯丸と同じく帯刀させ降りてない。ナマエからは兄と慕われる。もう一振りの自分は案外どうでもいい。和装というよりは平安っぽい姿。鞘が紅葉色になっている。
・倶利伽羅江/夏告……どういう曲折でそうなったのかは不明であるがサクラ時空では池田家所持に変わっている。ナマエの生まれた時に打ち直されナマエの護身刀になった。ちなみに初めて見た付喪神は彼になる。ナマエを主と呼ぶ他、ナマエの身を守るために刀のままでいるがちょっとおろされてもみたい。鞘が瑠璃色に変わっている。
※ちなみに冬告は存在しないが、それはナマエの許婚が「春夏秋まであるから自分は冬かな」と言ったからであり、また立冬の日に亡くなった為に余計にそうなってしまった。
・黒……複合本丸にいる喋れない男児。どういうわけか服部が来るまで彼一人であったらしい。母親が審神者だったと思われる。
・服部……服部半蔵だと思った?残念、影丸だよ!というばかりに影丸に転生なり変わった青年。ナマエと同じような経緯で審神者になった。黒の保護者をよくしている。政府の仕事にも駆り出される。
・カナ……平成から迷い込んだ女子。周りがイケメンすぎてひいひいといっている。内番に駆り出されている
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この人の大包平トークを私が持つ大包平はどう思ってるんだろうか。そもそも私は知っているからどうってことはないし話を合わせられるけども平野くんは知らないわけである。よく聞いてられるなぁと思いながら時々口を挟みながらお茶を飲む。
「ナマエ様は刀剣にお詳しいのですね」
「まー……家族が好きだったからね」
平野くんの言葉に私はそう告げる。そばにいるからとは腐っても言わないぞ。そうなのか?と首を傾げた鶯丸さんに私は肩をすくめた。
「それにしては、もっと詳しいようだが」
「昔から貴方達みたいなのが見えていたから展示されている大包平を見るたびに見えてたんですよね」
それは嘘ではない。嘘は一応いってない。お茶と一緒にその言葉を飲みこむ。彼はそうかと花びらを散らした。何に喜んだんだろう。
「ナマエから見て大包平はどうだった?」
「美しい刀ですね。審神者になる前に何振りか見ましたけど、その中で一番綺麗で……」
「綺麗て?」
「騒がしい気がします」
その言葉に平野くんと鶯丸さんがふっと笑った。いやだってああではないこうでもない俺を連れて行け危ないことをするなと口煩かったのだ。兄や姉、弟にかかりつけの両親の代わりをしようとしてくれたのかもしれない。いい兄貴分であるが、保護者というか、そんな存在だ。十年ぶりにあった家族の対応に一番憤ったのは彼であったし、ずっと味方でいてくれた存在でもあるのだが。
「でも、いい刀です。色んな面を含めて」
「あぁそうだろう、そうだろう」
鶯丸さんはそういってお茶を飲む。私はからになった湯飲みを横に置いて彼を見た。
「貴方も良い刀ですよ」
その言葉に彼は目を見開いて動きを止めた。彼もまた私にとっては良い刀なのだ。小さな頃から許嫁殿、許嫁殿と何かと私に構ってくれたし今も今で甘やかしてくれる。それはいなくなった「旦那様」を埋めるにはもってこいというかそんなものだった。
「貴方も優しいし、刀身は綺麗だし、良い刀です」
「いけません、ナマエ様、それ以上は」
平野くんがそう言って私の言葉を遮った。なんだ?と思いながら彼を見れば耳が赤い。なるほど照れている。良いものが見れたかもしれない。平野くんが、ほら、ナマエ様、執務の時間です!と私を追い立てた。私は返事を一つ返してそのまま自室に向かう。その時、桜の花びらがたくさん舞うのが見えたのだけど。
自室に入ると、許嫁殿、と先程までお茶を飲んでいた声と同じ声が聞こえた。俺を揶揄うのは寄せ、というかと思えば、俺の評価は俺に言って欲しいときた。いやだって言ったところで彼は「そうか」と笑うだけなのだ。年上の威厳か。私のへやであぐらをかいている大包平はため息をついた。
「主、物を誑かせれば痛い目にあうぞ。前にもあっただろう」
「でも春告だよ?」
「あのなぁ」
眉間にシワを寄せた大包平に私は春告ーー鶯丸さんをみる。彼はにこりと口角を上げるだけだ。
「許嫁殿、仕事をしなくていいのか?」
「する」
そういえば大包平はため息をつく。まぁ近侍がいない私の見張り役である。
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何故私に近侍がいないかといえば、みんな私の部屋に近づくのを嫌がるからだ。何もないように近づいてくるのは平安刀及び天下五剣に値する人だけなのである。カナちゃんは感知できないから普通にくるが、服部さんは余程がないと近づかない。黒はたまにフラフラくるが。何故。
「なんでってあの部屋、なんかいるだろ」
そう言ってのけた獅子王のお兄さんに私はぎくりとする。カナちゃんが「なんか?」と首を傾げた。前田くんがこくんと首を縦に振った。
「はい、あそこに入るととても緊張します……」
「切先むけられてる感覚がするよねぇ」
髭切さんの発言に私は頭を抱える。いやどれだ。切先向けてるのは。私はもぐもぐと食べる。鶴丸さんがあっけらかんと笑う。
「君の部屋に驚きを仕掛けようとしたら首の皮一枚切れたからな」
「えっ」
「驚いたぞ。見えない何かに仕留められるかと俺が驚いた。たまにそのスリルが味わいたくて入る」
「えっ、やめてくださいよ、私が部屋に入ったら惨殺死体とかやめて、本当に」
「でも、なんとかした方がいいぞ。ナマエに寄り付かないのはその気配がある時があるからな。今はあの部屋だけだが、きた当初なんて君からあの感覚がしたもんだ」
私はもぐもぐとご飯を食べる。きた当初帯刀して歩いてたのは江くんである。
「えー……うーん……過保護なんですよ、多分」
「過保護?」
「そういやナマエちゃんの部屋、刀置いてあるよね」
あっけらかんとカナちゃんが告げる。周りが彼女をみた。
「刀?」
「入り口からは死角だから見えないけど、床の間?みたいな空間に三振り」
それは正しいので「あるね」と私は肯定する。
「私の守り刀だから、飾ってある。十中八九それだなぁ。でも悪い人達じゃないんだよ」
「人?」
「うん」
あんまり詳しく言うと怒られるから言わないが。全員がふと空いている襖の方を見た、と思えば「許嫁殿」と春告さんが呼ぶ。
「どうしたの?珍しいね、降りてくるの」
『端末?とやらに何かメッセージが届いていた。確認したほうがいいと、倶利伽羅が言っている』
「ありがとうございます。って秋告さんは?」
『呼んだか』
ひょこりと顔を覗かせた秋告ーー大包平さんが首をかしげる。
「いや、珍しく迷子にならなかったのかと」
『なるからついてきているんだ。行くぞ、主』
どしどしとやってきた彼は私の手を引く。
「えっ、ご飯中……」
『至急と書いていた』
「至急の要件こんな時間にもってこないでよ」
『政府にいえ!』
「あぁーーー、ご飯ーー」
ずるずると引きずられる私を周りは唖然とみる。春告さんがクスクスと笑った。ナマエ、周りが驚いている。そう告げた彼に私は広間をみる。唖然とみられている。ワクワクした顔で鶴丸さんがやってきて、近くにいた鶯丸さんと目があった。
「ナマエ、俺も行こう」
「俺も俺も!」
『しまった』
『何がしまっただ。自業自得だろう』
ずるずると引きずられていればそのうちひょいっと姫抱きにされる。こっちの方が早いか、とそのまま運ばれる私の身にもなって欲しい。秋告さんが春告さんを叱ったけどな。江くんはそんな二人から私に目をやるとキラキラした瞳でこちらをみる。
『主!主!』
そう手招かれた先には演練についての回覧と至急の回覧のデータが届いていた。
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ナマエちゃんはたまに独り言をいう。恐らくはイマジナリー大包平的な何かと思っていたが先程のやつを見る限り違うようである。一瞬にして強張った全員に、ナマエちゃんだけが普段通りーーいや、みえない誰かと喋ってはいたけれどーーで引きずられていった。しん、と鎮まったままのその空間に、ついていった鶴丸と鶯丸が帰ってくるのはすぐのことだった。
「あれ?ついていかなかったの?」
「逃げられたんだ」
つまらないという風に鶴丸は告げる。ひょいっとナマエの体が浮き上がってな、多分何かがナマエを運んだ。その発言に私は変な顔をしてしまう。どうやら彼らもみえていないらしい。神様なのに?といえば彼らは波長が変わるからねとよくわからない返答をする。
しかし、それからしばらくしてすぐにナマエちゃんが勢いよく駆け下りてきたことで周りは騒がしくなった。
「服部さん、政府より緊急の入電が2件です。一件は片方に比べ緊急性が薄いため共有に通達しておきます。もう一件は時間遡行軍が現れました。数が多く本丸合同の作戦になります。場所は、演練場です」
「ナマエちゃん、もう片方も聞いておくよ」
「この本丸にはまだきていないので時間の余裕はあるんですが……演練場で遡行軍が抑え切れない場合、各本丸に遡行軍が雪崩れ込む可能性があります。これにより主戦力を三つに分けることを提案します。」
「ちょっと待て、演練場って、たしか審神者同伴じゃないといけないだろ!?」
「はい、なので今から投入される本丸はみな自らを守れる審神者のみ」
「数が限られるな……だが、主戦力は二つだ。君はのこれ。万が一流れ混んできた時守れる人が少ない」
その発言に彼女はスッと目を細めた。
「貴方は買い被りすぎです。人を守るのならば貴方の方が向く」
「君の命は僕と同等ではないよ」
「いいえ、同等です。貴方は自分を下に見過ぎだ。命は全てにおいて平等だ。死がそうであるように」
「そう言う君は」
「問答している暇はありません。貴方は御庭番。そんなに卑屈になるのであれば、貴方はこの庭を守るのがふさわしい」
ナマエちゃんはそう言って服部さんから視線を離す。時々彼女達はこう言った発言をした。
「クロ、君はカナちゃんや短刀たちといるんだ。いいね」
「!」
「あと服部さんを頼んだよ。彼なかなかに死にたがりだから」
そうはっきり言った彼女に、クロがうなずいた。ぎゅっと服部さんの服を握ったクロの頭を撫でると彼女はさてと刀剣をみた。
「太刀槍大太刀中心に十二振り借りていく」
「わかった。どうあがいてもこちらは室内戦だ。連れていってくれ」
諦めたような服部さんの言葉に彼女はポンと彼の頭を撫でる。
「第一部隊隊長、鶯丸」
「拝命する。まぁせいぜい期待に応えるとしようか」
「蛍丸・御手杵・同田貫・獅子王・山伏国広」
「俺は無しか!?」
「鶴丸国永、第二部隊隊長」
「よし!驚きの結果をみせよう!」
「三日月宗近・燭台切光忠・石切丸・蜻蛉切・小狐丸」
そう彼女が呼べばそれぞれが立ち上がる。
「一期一振、江雪左文字、へし切り長谷部、カナちゃんとクロを頼みます。他は服部さんの指示に従ってください」
そう言って彼女はスッと息を吸う。
「ただ今時刻一三〇〇を持って任務を遂行する。総員、出撃準備をせよ!」
その一言に一部が返事をしてなれたように動き出す。彼女はそれを聞いてそのまま出陣ゲートにむかった。わぁ、と謎の感動に包まれたりザワザワする周りに名を呼ばれた彼らはなれたようにひらりと私たちに手を振って彼女を追った。服部さんが頭を抱えている。
「困る……本当にあの子のあのモードは困る……ついていきたくなってしまう……」
ペチペチと叩くクロくんに彼はハッとしたように顔を上げて手を叩いた。
「何があるからわからないからね、見張りを強化しよう」
そう言って彼は次々と指示をだしていく。私は長谷部と一期さんたちにクロ達と安全な部屋に通された。ちなみに夜が明けるまでその部屋にいたが、外の残場からして多少なりとも遡行軍が来たらしい。ナマエちゃんは謎に無傷で帰ってきており、一緒に出陣した刀剣が騒いでいた。
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「面倒くさい」
そう言って彼女にはあの時の気迫なんか無い。ただ本当に面倒くさそうにしていた。本当に同一人物?と加州くんの言葉に私は多分と返す。服部さんがあの子のあのモードというから何か切り替えスイッチがあるんだろう。こんのすけが困ったようにうろちょろと彼女の周りをみる。
「そんなぁ、ナマエさまぁ」
「嫌だ、絶対に嫌だ。絶対面倒なことになるから嫌だ」
彼女はそう言ってお茶を置いた。こんのすけが可愛い顔でナマエちゃんを見上げている。
「あのね、こんのすけ、そんな可愛い顔しても……」
「……」
「しても、ダメなものはダメ。というか、その申し込みの内訳わかってるんだよ。一通は手合わせ願いだろうし、後は私を男と勘違いしての求婚でしょうが」
その言葉に私と加州、大和守が吹き出した。嫌だって仕方がないと思う。こんのすけはチョロチョロと走る。
「うぅそうなんですがぁ、ひとめでも、ナマエさまにおあいしたいという審神者さまと刀剣たちが多発しておりましてぇ」
「……」
「政府としても、ナマエさまに一度公の場所に出てもらえばおさまると……」
「あのね、こんちゃん」
ナマエちゃんはそう言ってこんのすけを抱き上げた。そうして数分見つめると彼女はこんのすけのお腹に顔を埋めた。
「お見合いは勘弁、演練で我慢して……」
その一言にこんのすけは心底嬉しそうに彼女に抱きついた。彼女はそのまま縁側に倒れ込む。さっそく報告してきます!といったこんのすけは消える。彼女はそのまま縁側に寝転んだ。
「だっるい、こんなことなら服部さんにいかせればよかった……わかってるよ、自分が選んだよ。だってあの人なかなかのしにたがりじゃん……春告さんもそんなこといわないでよ……浮気じゃない……」
彼女はそう言って丸くなる。誰かいるらしい。鶯丸が向こうからやってきて、ナマエ?と首を傾げた。
「愉快なことをしているな」
「よしっ、一蓮托生しよう、鶯丸」
「熱烈だな。俺は歓迎するが、そちらが歓迎していないな」
「春告さん刀おろしておろして。春告さんがおりたくないからこうなるんだよ」
「春告、は、どちらだ?鶯色の鞘の方か?」
「うん」
「作風が俺に似ているように見えた。赤い方は大包平に似ていたが」
「彼は秋告。短刀が夏告」
「春夏秋……冬を告げるのはいないのか」
「冬は許嫁だったんだけど、病気で死んじゃったから今はいない」
すらりと彼女が告げた言葉に私達は動きを止める。鶯丸だけが、そうか、とお茶を置いた。
「いい男だったのか」
「そりゃもう。刀の扱いはてんでダメだったけど、優しくて強い人だった」
「なんだ、惚れていたのか」
「そりゃあもう、ベタ惚れでしたよ。王子様やら月下の君やら色々言われたけど、私が女の子になるのはその人の前だけって決めてたからね」
彼女はケラケラ笑って起き上がる。ま、そんな話はおいておいて、と告げた彼女は起き上がって鶯丸をみた。
「演練に来るように通達きたから一緒に来てくれません?」
「あぁ、拝命しよう」
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