2020/06/16

↓ ウェービングフラッグ

・ちゃんと参戦したらしい
・多分ナマエと旅した藤丸は始めるのが遅かった藤丸


「おち、おちて、おちてるーー!!!」
ハロー、こちら苗字ナマエ。カルデアという組織に一年いた私は事態の一次的な終息とともに記憶を消され、まぁ、なんだ、普通の生活に戻っていたのである、が、気がついたら(恐らく)マスターハンドに召喚され、カービィやクロム氏とスマブラ世界を救うことになった、のが前回までのあらすじである。今回?落ちてる理由?学校階段から足を踏み外したら空だったんだけど。なかなか意味がわからないレイシフト的なことを起こしている。いや、旗装備だからスマブラ世界と同じことできるかもしれないけどさ!!と、思っていたら体が急に止まった。グェッていったけれど悪くない。首根っこ掴まれてる猫ちゃんの気持ちがわかる。首根っこを巨大な手に掴まれている。マスターハンドかと思ったが、左手なのをみるとクレイジーハンドらしい。
「え、なに、なにかあったの、クレイジーハンド」
そう尋ねてみても彼は当たり前であるがこたえない。そのまま何処かに連れて行かれた。そのまま連れてこられたのはお城である。連れてこられた、というか、ポイッと庭目掛けて落とされた。まぁ、そのまま星に乗った球体に助けられたけども。目の前に映ったのはピンク色である。これは私は知ってるな??緩やかに降下して地面に降りる。私を見上げた球体に私は口を開く。
「カービィ!!」
そう言ってハグをする。彼もまたハグをする。ちょっと可愛いすぎないかい。くるくると回って彼を下ろした。ということは。いや、スマブラ世界に戻ったのか?カービィが何処からか手紙を取り出す。私の名前がアルファベットで綴られていた。
「招待状?」
カービィが大きく頷いて私の手を引いた。そのまま進めば、何かパーティーをしているらしい。カービィがやってきたのをみて、入り口近くにいたルキナちゃんが私に気付いたらしい。
「ナマエ……?」
その言葉は、小さいながら周りに声が行き渡ったらしい。こちらに向いた視線にカービィだけがニコニコ笑顔でぽよっと声を上げた。なので私も便乗してやぁと手を上げる。ナマエ!と抱きついてきたルキナちゃんに、えええ、と戸惑う。なにこれなにこれ。みんな来るんだけど。
「消えちゃいますし、あの後みんなで探したのに何処にもいませんし!」
「いや私もまさか自分が消えるとは……いやでも私は一般人だし、多分どっちかの手かなんかに召喚されたみたいなもんだしな……?あ、でもまたみんなに会えて私は嬉しいよ」
そういえば、私も嬉しいです、と返したルキナちゃんが可愛い。と、感動していたら手から招待状が掠め取られる。なんだ!?と思えばブラピである。ピットくんが「ブラピ!?」と叫んだのでさっきまではいなかったらしい。
「空から何かが叫んで落ちてくるのが見えたから来ただけだ」
「えっ、助けようとしてくれた?」
「ほんっと脳内お花畑だな」
「それは肯定としよう!ありがとう!」
私の発言に彼は招待状の紙を私の顔面に押し付けた。近すぎて読めない。
「戦場であった時は覚悟するんだな」
それだけ言って彼は飛んでいく。このツンデレめ。ひらりと落ちかけた手紙をみる。なるほど?参戦……参戦!?
「えええ、だから一般市民にスマブラ参戦は無理なんだってば。あれは他の人の力を借りてただけで、今あの旗もなんもないよ」
と言っていたら旗が上から落ちてきた。えっ。旗のマークが彼女のものからカルデアのマークに変わっている。ええっ。ついでに駒が降ってきた。えええっ、ついでにドヤ顔(再三言うが彼には顔がないんだけど雰囲気それ)で現れたマスターハンドには令呪っぽいのがある。
「いや、マスターハンドさん?マスターごっこはちょっと、私サーヴァントじゃない……」
ですよ。と言おうとしたんですよ。テキストが頭に流れ込んだんですよ。駒が周りに舞って私に取り込まれたわけですよ。
「えええ……これ、最弱のサーヴァント更新されないかな……しかも誰も知らない奴だよ」
マスターハンドが名乗りまだ?みたいな感じで考えるポーズをする、ので、えー、と思いながら口を開く。
「サーヴァント・セイヴァー??え、救済者になるの??まぁ、苗字ナマエ、階段ですっ転んだ瞬間召喚されました。よろしくお願いします」
とりあえず形式だけ名乗る。参戦!ってテロップでなくていいよ。ガチで。

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「クロム氏の過保護に磨きがかかったからFE勢でどうにかしてください」
そう言いつつルフレ氏とマルス、アイクさんとロイをみる。アイクさんは一言「お前が悪い」と言ったが。いや、これ、ほんっとリュカには泣きつかれるし、ネスにも似たような対応されるし、ポケモンもなかなか過保護なんだよ。いや君たち結構メンバー入れ替わるじゃん。ってか今回全員参戦してるじゃん。その理論でいくとスタメンはその人達に過保護になるべきである。ロイが可愛いらしく両方の手で肘を突きながら口を開く。
「ナマエが急に消えるから仕方ないんじゃない?」
「ナマエを見てると一般市民の定義について考えたくなる」
「いや、ルフレさん、なにを言ってるのか」
「まぁ、最初光の世界で出会ったときはナマエは本当に戦いにもなににも慣れてない女の子だったからね。旗もなくて狙杖だけだったし。そのくせ本人はフランクリンバッジつけてるし」
「もっといっていいよ!」
「でも途中でナマエは覚醒したから、一般市民って感じではなかったかな」
「マルスさんのあげて落とす感じ嫌いじゃないよ」
そう言って机に埋まる。便利とかいう話しないでほしい。全体無敵付与はまぁ便利だけど。
「でもナマエの切り札って戦車呼び出しだよね」
「戦車?」
「ワープスターみたいな」
「旗のあれはみんながいたから発動したのであって、一人だと発動しないと思う」
「仲間がいるから発動できる?」
「うん。多分あれはみんなが打倒キーラ兼ダーズと思ってたから使えたんだと思うよ」
そういえば彼らが納得したような顔をした。じゃあ、普段の切り札は戦車か、とアイクさんが告げる。まぁあれも掴み取る駒によって変動する気がするがそれは黙っておこう。
「私の切り札はいいんだよ、クロム氏とルキナ氏の過保護についてどうにかしてくださいよFE勢」
「増えたね」

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ある日、森の中、ガノンさんに、出会った。それから記憶ないー、気付いたらボロボロー。リンクの、言うことにゃ、ナマエが、操られてた、なるほど、敵対かー、どおりでみんなボロボロー。
「ごめんなさい」
現実逃避をやめて頭を下げる。いやまさかさ、森歩いてたらガノンさんに会うとか思わないじゃん。(洗脳的な感じで)配下にされるとも思わないじゃん。ヤングリンクに「だからガノンドルフは」云々って言われたけど、これは完璧に私の落ち度でしょうよ。
「まさかガノンドルフ達に向かって無敵付与してくるとは思わないし、あの時みたいじゃなくて、時間が短かったのが幸いだったけど」
苦笑いしたリンク氏に私はまた頭を下げた。ゼルダ姫が私をみる。
「ナマエ、しばらくはガノンドルフ達に近づかないことです。貴方の力は諸刃の剣なのですから」
「はい、気をつけます……」


「お?誰かと思えばガノンドルフに操られたとかいうお嬢さんじゃないか」
「オタコン!スネークが意地悪いう!」
訪れた基地の中で嫌味言われたのでそう返してみる。オタコンが「ええっ」という困った顔をした。ごめん巻き込んで。なので私はスネークを見上げて抗議する。
「というか、不本意だよ、不本意!」
「喜んで洗脳されるバカはいないだろう。というか、一人でガノンドルフに会いにいく馬鹿が……ここにいたな」
「会いに行ったわけではないよ!森の中歩いてたら会って、記憶がそこからないんだよ!」
むきーとスニーキングスーツをきていない彼をぽこぽこなぐる。両手を捕まえられたが。くそう。
「でナマエなんできたんだ?」
「スネークと話にきたというか、寝床を求めてあちらこちらというか」
「は?」
「あぁそうか、君の世界がここにあるわけじゃないからか」
オタコンの理解がはやい。ので頷く。ファイターの多くはこの世界に世界ごと召喚されているが私はないわけである。それ以外はFE勢のとこだったり、ピーチ姫たちのお城、はたまたカービィと一緒、ネスリュカと一緒、ポケセンなどと渡り歩いていたわけだ。
「スネークのところが一番似た世界だし落ち着くのでは?という答えになった」
「今までどこにいたんだい?」
「お城とか」
そういえば、あぁ、みたいな顔をした。スネークが、あのな、とため息をついた。
「俺達の世界はあんな旗で無敵付与とかないぞ」
「無限バンダナあるんだからそのうちつくられるでしょ」
「あはは、それもそうだ」
ケラケラと笑ったオタコンに、スネークが変な顔をした。
「お前はやたらと俺たちの世界について詳しいな」
「スネークについても詳しいよ」
「ほぅ?」
「デイヴィッドって呼んでいい?」
そう尋ねれば手の拘束が外された。わぁ、驚いてる。何故それを、とか呟く彼に「プリスキンでもいいよ」と言えばオタコンが吹き出した。
「懐かしいものを持ち出したものだね」
「おい、ナマエ、何故知ってるんだ」
「スネーク、僕らがピカチュウやマリオ、キャプテンファルコンを知っているようなものだと思うよ。彼女にとって僕たちはそんな感じなんだろう」
注釈を入れてくれたオタコンに、私は頷いておく。
「じゃあなんだ、雷電達も知ってるのか?」
「私は雷電よりスネーク派だから。多分この世界にいる人の中で誰のことについて一番詳しいか聞かれたら、スネークが一位と二位を争うよ」
「誰と争うんだ?マリオか?ピカチュウか?」
「いや、争うのはいるかはどうかは確実じゃ無い人だから。まぁとりあえずスネークについては詳しいよ。だから、あの時に言った、会えて嬉しいは本当。伝説の傭兵とか、そんなこと関係なく、ただスネーク本人に会えたのが嬉しい」
私がそう言って笑えば、彼は変な顔をした。オタコンが眼鏡をあげながら口を開く。
「まぁまぁスネーク、立ち話もなんだし、彼女も基地の中はあの時に一度は歩いてたんだし中に入れてあげたら?」
「……仕方ないな」
はぁ、とため息をついたスネークは「ついてこい」と歩いていく。私とオタコンはそれを追いかけた。

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「君の世界と僕たちの世界は似てるっていうけど、君の世界には魔術があるよね?」
「秘匿されてるから普通に生きてたらまず関わらないよ」
オタコンとそんな会話をしてみる。
「多分、歴史的には第一次世界大戦あたりからスネークの世界とは若干違うんだと思う。いや私が知らないだけかもしれないけど」
スネークが扉を開けてーー閉める。私は背中に激突する。いたい。なんだ。休憩室的な単語がみえる。まぁ間髪入れず扉が開いたけどな。グイッとスネークの後ろに隠される。誰だ?と思えば聞こえた声はスネークと同じ声である。どれだ。そっとスネークの後ろから相手を覗く。そこにいたのはビッグボスである。わ。彼もまた私をちらりとみたが、私はあまりの展開にスネークの後ろに隠れた。いや推しキャラがいるって辛く無い?私はつらい。まぁ、ビッグボスに覗き込まれたのだが。
「あの時のお嬢さんか。君が解放してくれて助かった」
「こちらこそ、あの時は力になってくれてありがとうございます。ナマエです」
そう手を差し出せば彼は目を瞬いて「スネーク、は、被るし、ボスもかぶるな」と思案する。まぁ最終的にはスネークでいいか、と呟いて「ネイキッド・スネークだ」と握手に応えてくれたのだが。おおお。
「で、ナマエはどうしてここに?」
「私は世界ごと取り込まれてるわけじゃ無いので、スネークのところに押しかけてきました。一般市民がお城で寝泊りはちょっと」
「一般市民……?」
首を傾げないでほしい。可愛いから。私です、と手を上げる。スネークがタバコに火をつけた。
「旗を掲げて無敵にしてくれる一般市民か」
「一年間ちょっと事件に巻き込まれてたとはいえ、経歴は普通のティーンだからね?というかそれさえも忘れさせられてたんだから実際ただのティーンでしょ」
「そういやナマエって今幾つなんだい?」
「17歳。日本の学校に通う17歳」
「その事件に巻き込まれたのが……確か13歳の頃だったよね?」
「めちゃくちゃオタコンに知られてる」
でもまぁEEがやってたゲームとかいう発言があったからきっと私(というか藤丸お兄さん達)のゲームがあるんだろう。
「13歳で世界を救った?」
「うーん、表立って動いてくれてたのは少し年上のお兄さんとお姉さん、後は数人の大人のサポートがあったから」
「大人は動かなかったのか」
「動けなかった、が正しいと思う。どういう理論でできるか知らないけど、色々と時代を遡る必要があって、それに適合してるのが大人じゃなくてその人たちと私だったから。それに、私達だけじゃなくって、いろんな英雄達が力を貸してくれてたから解決できた。今も力を貸してくれてるから参戦できてるだけで、それがなかったら……まぁ頑張るんだけど、精一杯頑張るんだけど、余計に足を引っ張ってたと思う」
率直に言えばスネークがグーを軽く私の頭に落とした。痛い。抗議しようと見上げれば彼は口を開く。
「力が無くても俺を救ってみせただろう」
「……あの時はガムシャラに頑張っただけだよ」
えへへ、と笑いながらその手を受け入れる。この人達は結局なんだかんだ言いつつ優しい人なのだ。

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答えは全員知っている、であるが、それを言ったところで色々起きそうだから黙っておけとスネークに言われたので黙っている。いや、ザ・ボスやメリルさん、オセロットさんは厳しいけど優しい人であるし、リキッドさんも基本良い人だと思ってるし、大佐やメイリンちゃんも優しいし、ソリダスさんも普通に賢い優しい人だった。ということでホイホイ私が懐いてスネークがストップをかける。そんな様子を見て優雅にコーヒーを飲んでいるソリダスさんが口を開くのだが。
「まぁ、ソリッド・スネークの言うことも確かだ。君のような人物からしてスネークを名乗る四分の三が世界を脅かした人物であることは変わらない」
「でも、皆さん優しい人だと思います」
そう言いつつジュースを飲む。渋い顔されたけど。
「君は些かお人好しすぎるな。私達もガノンドルフのように君を利用するかもしれないぞ」
「その時はその時で考えるまでです。ガノンさんに利用?された時はまぁ洗脳?されてわからないままだったんですけど、後日尋ねたら洗脳されなかったし……本人にも怒られたけど」
まぁ私がそう言った瞬間、スネークにcqcかけられたけどな。うう、苦しい。軽くだろうけど苦しい。
「お前な!誰が!操った相手を!尋ねにいくんだ!」
「いや、ガノンさんの話も共感できるかどうかは別だけどいろんな話は面白いし、あの人とは絶対考えが合うわけじゃ無いけど、まぁ色んな話ができて面白いよ。スネークも話してみたら?」
「みたらじゃ無い。まさか、クッパ達とも喋るなんてこと」
「喋りに行くよ。あの人のマリオさんを倒す構想聞くのも楽しい」
計画に穴があってそこで負ける気がするんだよな、とは思うがそこは口に出さないお約束である。手を貸すつもりもないし向こうもそんなことは思っていないだろう。
「そもそも、世の中の評判よりも本人と話して感じたことの方が重要かなって思いますし。確かに人によっては私の時代の倫理的に間違ってる考え方だったり、私とは絶対に分かり合えない考え方だったりを持ってるけれど、その考え方になったのはきっと理由があるんだろうし、その行動の意味も評価も時代によって変わってくるから一概に良いもの悪いものとは言えない気がします」
そう宣言しておく。というか、そうするしか、なかったとも言える。何も知らない私に色々教えてくれた彼らを歴史は悪くいうときがあるし、必ずしも歴史上の見解と一致しないのだ。
「私みたいな子供じゃとくに大人の思惑なんてわからないですし、だからどうであれ、私は私が感じることや私に向けられる感情を信じたいなって」
それを信じるしかなかったと言えるのかもしれないが。とにもかくにも、色んな偉い人と出会って最終的に思ったのがそうだ。まぁ、たまに直感からコイツはヤベェってなる人もいるけど、ここにいる人は大丈夫だ。まぁザボスにそれでも警戒するべきって怒られたけど。ごもっともである。

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「そもそも、最後の切り札の時に舞う駒はなんなんだ」
試合の後、なおかつ私が珍しく最後の切り札をぶっ放した結果、スネーク達に不思議がられている。FE勢とかゼルダ勢とかパルテナ勢とか……まぁファンタジー勢は突っ込まないもんな。
「私に力を貸してくれてる人の……スピリットみたいなもはねかなぁ」
そう言いつつ鞄から駒を取り出してみる。八つを順番に並べる。騎兵と剣兵、狂兵が金色、あとは白銀色である。だいたい誰がどれかわかるんだよなぁ。というのは、すこし年上だった彼とは違い私が契約していたのは九人だけだったからだ。旗は彼女なのだから、あとは八つというわけである。


間違えて違う駒取っちゃったよ。いやいやいやと手元に現れた銃っぽいのーー正しくはクロスボウをみる。距離をとったというか、段差の上に上がった周りが?を浮かべる。そうだよな、いつもの最後の切札、横一列の攻撃だよな。でもこれ使うと一人狙いになるような気がする。
「あああ、ちょっと待って、間違い、間違えた!」
いやこれ打つまでこれなの!?と逃げ回っていたら時間でゲームセットである。ひとまずは安心である。ホッと息を吐いていれば、他の面子がやってきた。
「ナマエ、なんで最後の切札を使わなかったんだ?使ってたらお前の一人勝ちだったろ」
「ううー、いや、あの、いつもと違う駒をとっちゃって」
そう言ってクロスボウをみおろす。アイクさんとルフレさん、カムイさんが首を傾げてクロスボウをみた。
「……あの時違う駒を選ぶと変わるの?」
「……そうみたいです。最近気づいたというか……こる、ファーティーのものなんですけど、これ多分一人に対してスマッシュ攻撃になると思うし、みんな切札一つだからフェアじゃないし……」
「遠慮はいらん。それ込みで俺たちとお前は対等ということだろう」
アイクさんの言葉に目を瞬く。なるほど!そういう考え方か!と手を叩いた。クロスボウはちなみに消えた。ごめんよ……ファーティー……私にはまだはやいよ……
「でも困ったな、ナマエの戦車の攻略法最近掴んだのに変わるのか」
「え、最近FE勢がジャンプして回避しようとするのルフレさんからの指示?」
「はははは」
「えええ……」


「ということで無駄に上飛んで回避しようとするFE勢にはクロスボウで頑張りたいとおもいます!」
「ちょっと待てナマエ今どこから取り出したんだソレ」
「ルフレさん狙いでいっきまーす!」
はははは、と笑えばスネークに首根っこ掴まれた。痛い。こちとら最近プレイヤー(?)が私を使うからめちゃくちゃ参戦してて疲れてるんだぞ。チーム戦である。フォックスがため息をついた。
「ナマエはこれが終わったあとしばらく休戦だな」
「あぁ、マスターハンドに行っておこう。で、ナマエ、どこからこれを出したんだ」
「ファーティーが貸してくれたんだー」
「ファーティー?誰だそれ。スネーク、そんなファイターいたか?」
「いや……」
エレベーターがあがり、戦場になる。なるほど、移動していくタイプの戦場。クロスボウを構えながらルフレさんを追いかける。
「ルフレさーーん、まってくださーーい!」
「は?!ナマエなんで最初からそれ持って!?あ゛!!最初から切札チャージしてる!?でもこの距離ならさすがにかわせるはず……!」
「ーー当てるさ。それ以外に何か言う必要はある?『放たれし信力の一矢』!」
そう言ってクロスボウを撃つ。ルフレさんの服にクロスボウが刺さり、そのまま吹っ飛ばされた。わーい!と喜んでいたらスネークに首根っこ掴まれ、フォックスに旗を渡された。
「ナマエ、まだ先があるぞ!」
「がんばりまーす」


==

お目目がぐるぐるしている気がする。スネーク達に連れられてマスターハンドの部屋に行ったらしばらくの休みと私の家的な場所が用意されたということだ。でもまぁ向かう前に私の意識は吹っ飛んだのが。

目を覚ましたらよく知った場所だった。なるほど、私のマイルーム……
「ってカルデア!?」
ガバリ、と起き上がり周りを見る。間違いなくカルデアのマイルームだ。ワタワタとベッドから降りてカルデア内を探索する。食堂だった場所、司令室だった場所、トレーニングルームだった場所、そして観測所。そんなところを巡っても誰もいない。誰か、と思ったところで足を止めた。いなくて当たり前じゃないか。だって、ここは、マスターハンドが作り出した、仮初の。
「う、わ、」
ポロポロとないてしまうのは仕方がない。あの時、記憶を失う前、これからどうなるかなんて何も知らなかった私は何も言えなかった。さよならさえも。会いたいなんて言えるはずがないのである。
大丈夫、大丈夫、と繰り返す。息を整える。大丈夫、大丈夫なのだ。
「どうした、お嬢ちゃん」
不意に頭から降ってきた言葉に動きをとめる。
「お前さん体調が悪いんだろ、あんまり動き回るのは良くないと思うが」
「ファーティー?」
「あぁ、そうだ」
「私達もいますよ、マスター」
そう顔を覗かせた彼女達に私の涙腺はまた崩壊するのである。

==

マスターハンドのなんやかんやによりできたカルデアであるが、何故かカルデア内のみで駒が人型になれるらしい。らしいというのもサーヴァント達も完璧に理解しているわけではなく、そういう世界なのだとざっくりした認識があるだけと言われた。
「だから嬢ちゃんの代わりにオレ達が出場するのは無理だな」
「くっそー」
キャスターにポスポスとパンチをする。相変わらず痛くも痒くもないな、と言った彼に割かと本気でパンチしたらうずくまった。ナイスパンチとはライダーのセリフである。
「そもそもどうして君はライダーの宝具ばかり使うんだい?僕の宝具も使えばいいのに」
「え?えー、最初に目の前に舞うのがライダーだから……」
「まぁ、オレはマスターに一番に召喚された星5サーヴァントだからな」
「ライダー、同時に私が来たことをお忘れなく」
コホンと釘を刺したルーラーに、ランサーが「まぁ、それでいうと」とアーチャーをみる。
「アーチャーが一番早いはずなんだけどねぇ」
「ん?まぁ、大勢をぶっ飛ばすならライダーの宝具が剥いてるだろうさ」
「アサシンとバーサカーはそれで良いのか?」
「構わん、余の宝具を使って血塗れになられても困る」
「私も構わない。この世界において暗殺はあまりに似合わない」
二人の返答にセイバーは息を吐いた。今度使います、と言っておく。でも剣の使い方とかわからないぞ。旗?あれはほぼ槍だから。藤丸のお兄さんの連れていたランサーの一人にちょっと教わってたから。ぽん、と布団を叩かれる。
「まぁとりあえず今のお前さんに必要なのは休息だ」
「……」
「どうした、マスター」
「起きたらみんないなくなってない?」
布団に入りながらそう尋ねる。アーチャーが「ルーラーのお嬢さんが言っただろう」と口を開いた。
「わし達はマスターのそばにいる。たとえ姿が見えなくとも」
その言葉に小さく頷いて私は目を伏せた。おやすみ、マスターと聞こえた声は優しいものだった。

==

起きたらやっぱりいなかったが、駒がそばに置いてあった。実体化できる云々は夢か、と、しょんぼりする。だいぶ体力も回復したし、と思っていればとてとてと誰かが走ってくる音がした。扉間が開いた先にいたのは、カービィである。フルーツを持った彼は私をみると声を上げた。
「カービィ!」
抱きついてきた彼を抱きしめる。ふふふ、程よい感触よな。そのあと顔を出したメタナイトはナマエと口を開いた。
「体調を崩したと聞いていたが」
「うん、でもだいぶ元気になった」
「そうか。他のファイター達も心配していた」
「ありがとう」
そうニコニコしてしまうのは仕方ない。メタナイトってかっこいいよね。

==

「ファーティーとなると……父親か?」
「うん?」
スネークの言葉に首をかしげる。この前クロスボウの、と言った彼にアァー、と頭を抱えた。なるほど、体調悪い時に口走ったらしい。
「うん、まぁ、実の父親ではないけれど、父親がわりをしてくれてたというか。だから日本語のお父さんとかじゃなくて、ドイツ語のファーティー」
私の説明に、バイリンガルか?と首を傾げられた。バイリンガルというより、周りの教育の成果みたいなものがある。
「というよりは周りにその言語ができる人がいて、なんとなくで覚えたというか。だから日本語以外はたまに混ざる」
私の説明にスネークやリュウさんは納得するが他は首をかしげる。まぁ、言語が違うって概念なさそうだもんね。
「まぁ私のところは種族や地方ごとに扱う言葉が違うから」
「面倒くさいな」
「ほんとにね。一説によれば昔は同じ言語だったけど、神様怒らせて違う言語になったらしいよ」
スネークがあんまりいい顔をしないが、まぁ、彼もファンタジー系を納得させるにはそうする方が楽なので黙っているだろう。現にFE勢とかは納得している。
「何語が話せるんだ?」
「日本語英語、ドイツ語フランス語ルーマニア語ラテン語あたりがちょっとずつ……でも混ざる」
「ファーティーはドイツ語圏の人間か?」
「幾つもある公用語の一つってだけだと思うよ」
「ナマエのお父様がわりの人も、ナマエの世界の英雄なのですか?」
首を傾げたルキナちゃんに頷く。まぁこの世界において真名を知られたところで、な、話のような気もするが。
「ヒトラーじゃないだろうな」
「違う違う、ファーティーの本職狩人だから」
ひらひらと手を振る。狩人?、と周りが首をかしげる。狩人と英雄が結びつかないんだろう。
「大きな魔物を射止めたのですか?」
「ううん、息子の頭の上に乗った林檎を射抜いたの」
私の発言にスネークとケンさんは思い当たったらしい。
「息子の頭の上に林檎?」
「悪代官がそうして、射抜いてみろって言ったんだって」
「まぁ、それで見事に射抜いて見せたのですね!」
「それで英雄か?」
「まぁそのあと隠してたもう一本の矢が見つかって投獄されて、抜け出して、悪代官の頭を射抜いたっていう話があるから。あまりにも息子の頭に乗った林檎を射抜いた話が有名なだけで」
「……そのあとその地域の独立運動は大きく広がることになった。まぁ独立運動の立役者だ。オレの世界では実在するかどうかは不明だがな」
「ファーティーは私のそばにいるからいいんだよ」
「駒の一つか」
「うん」
そう素直に頷く。
「そういえばナマエの駒でも剣士のものがありますよね。前は弓を扱う駒を使って弓矢のような物が出たと聞いています。ならば、剣士の駒を使うとナマエも剣士になるのでは?」
こてんと首を傾げたルキナちゃんに苦笑いする。いや、多分そうだ。絶対に剣が現れる。聖剣ではないだけましだけど。劇場を作り上げてしまう。本日は暁版のアイクさんが私を見下ろす。
「稽古をつけてやろうか?」
「まぁ、それならお父様に任せたほうが!」
FE勢のクロム氏推しなんなの。

==

ということで、クロム氏に剣の扱い方を聞くとする。剣?と首を傾げた彼に頷いた。
「なんでまたそんな話に」
「いや、駒の中に剣兵があって、それを使うと間違いなく剣を扱うことになるというか」
「慣れてないなら扱うべきじゃないだろ」
そう言ったクロム氏にそりゃそうだ、と納得した。じゃあ撤収ー、としようとしたらルフレさんが「クロム、扱えて損ではないと思うけど」と告げる。
「マスターハンドが修正して最後の切り札を選択するというよりそれに、、カラーチェンジでナマエの武器を変更できるようにしたいって言ってたし」
「なにそれ私が聞いてない」
「まだ案の状態だからじゃないかな?ナマエが休みの間に対応したいってさ。ナマエはとりあえず剣の使い方を知らないと」
そう言ったルフレさんに、むっとしながら剣兵を選ぶ。するとどうだ。青を基調としたセイバーの服っぽいものになった。手元にある聖剣は重いし大きい。こりゃ無理だ。
「重そうだな」
「重い。どっちかというと、クロムさんの方が体格的に合う気がする」
とりあえずアーサー王っぽく剣先を下げた状態になる。振り回すって難しくない??クロム氏が振り回したほうがいい気がする。太陽の騎士じゃなくてよかった。上に投げれない。
「振り回したらのけぞりそう」
「やってみたら?」
ルフレさんの発言に剣を振り上げる。やっぱり体重が後ろにいった。まぁクロム氏に支えられたけど。
「その剣はナマエに向いてなさそうだ」
「結局は筋力がないからなんだろうけど……最後の切り札の時に使うのが正解な気がするなぁ」
剣を下ろしてそうつげる。いや、うん、やっぱり抜いた本人が使わないといけないんじゃないかな。この剣、大きいんだよなぁ。クロム氏が後ろから支えてくれてやっと軽々と振れるくらいだ。クロム氏とふーむ、と考えていれば顔を覗かせたロイ君が口を開いた。
「あれ?今日はすごい距離が近いね!」
その発言に私ではなくクロム氏が慌てて面白かったです。……いやまさかそんなフラグなんてありえないでしょ。いやいやいや。

==まさかのクロム氏落ちになるかもしれないやつである



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