2020/12/31

大晦日だよ!没ネタ整理!2

・ライズフラッグの番外

気付いたらちっこくなっていた私である。これは二周目的なことなのでは。そう思いながら首をかしげる。嫌だって今回は藤丸のお兄さん改め藤丸のお姉さんと私だけがマスターではないのだ。あの時いなかったマスター達が全員いる。なんと心強いのだろう、と思いながら召喚する。現れたファーサーは目を瞬いた。
なにやら私は一応魔術師枠らしい。魔術については未だによくわからんけどいいのだろうか。というかどっちかっていうといろんな世界を回った私はサーヴァント的な何かなのでは。サーヴァントがサーヴァント呼べるっておかしいけども。
「なんなんだろうなぁーー」
そうファーサーと歩きながらウンウン唸る。そうさなぁ、と告げたファーサーは私を抱き上げた。一から修正していくのは別に構わない。違う世界だから、こうなってるんだろうし。
「でも旗はだせるんだろ?」
「多分できるよ。あそこに弾かれちゃったかなぁ」
「おいそれとそうなるとは思わないが」
そう言う。ちなみに周りが逃げる態勢に入ったのかいろんなマスター達がサーヴァント達と退避していく。何かあったらしい。向こうからは何か羽が生えた生物がみえる。これってあれでは。
「はなしのとちゅーだけど、ワイバーンだ!」


うるせぇ。ファーサーは確かに星三つだけど強いんだぞー、と、むっとする。というかファーサーと私に守られておいてなんという言葉を吐くんだこの人達は。まぁ、魔術師に私の魔術は英霊の劣化版みたいな話をされるからそういう家系の出身ということは理解できたが。ならば、別にピースを使っていつもみたいに英霊をよんでもいいのでは?というかスマブラの必殺技繰り出してもいいのでは?と思う。鞄の中にはきちんとそのピースが入ってるわけだし。ファーサーは気にしていないのか、私の頭をポンポンする。
「気分転換するか?」
「うん、する!」
そう言ってファーサーと手を繋いで移動する。一部のスタッフがニコニコして私達をみた。いいだろう!親子みたいで!
「あら、ナマエじゃない。どこかいくの?」
「ぺぺさんだー!ファーサーとシュミレーターにいくの!」
「あらそうなの、いいわねぇ」
「ぺぺさんのアーチャーさんは?」
「霊体化してどこかにいるわ」
「カルナのお兄さんが探してたよって伝えといてください」
「わかった、伝えとくわね」
ニコリと笑った彼もしくは彼女に手を大きく振っておく。多分近くにアーチャーのお兄さんがいるんだよなぁ。

「あはは、グルメレースだ!」
めちゃくちゃ笑ってしまったのは仕方ないと思う。ファーサーに舌噛むぞと言われたがまるでグルメレースである。こんな特異点あったっけ?と思ったが多分イベント的なアレだ。私も藤丸のお姉さんも適性がありすぎるからこうなるのである。とりあえずグルメレース歌っとこ。降ってくるフルーツをキャッチしながらすすむ。まぁ背後から大量の敵がきてるからみんな逃げ惑ってるわけですけど。私の歌を理解した藤丸のお姉さん達一般枠が同じように笑いながら歌っている。ゴール!と言いながら逃げ切れば、カドックさんを筆頭に魔術師さん達に怒られた。解せぬ。


これ今回私の魔術?ぶっぱでいける気がするよなぁ、と思う。集団ってことは旗を掲げたら無敵付与なわけだし。ドクターに無敵付与されないだろうか、とドクターの手をフニフニとする。ええっと、ナマエちゃん?と首を傾げた彼に、「ドクターが犠牲になって解決って話はなしだよ」と告げた。目をかすかに開いて私をみた彼に、私は手をフニフニするのを辞めた。なんとかなるのではないか。ドクターに力を貸せば。そのかわり、私がやべぇことになるのかもしれないけども。

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ファーサーの手が好きである。ぐしゃぐしゃと頭を撫でられるその手が好きだ。なんやかんや向こうに続き初めてのサーヴァントである彼は父親のようなものなのである。今外見10歳児あたりだからな。別にファーサーと寝たり手を繋いでもなにも言われないし。前はカルデアちっこいものクラブの一人だったが今は別にちっこいサーヴァントがいないというか関わりがないので私は基本的に暇であるのだ。ちっこいものクラブ、今はフォウさんしかいねぇ。周り年上しかいないし年上にとって子供な私は結構邪魔であるとは承知の上だ。所長も私嫌いだしな。まぁ所長は肩の力を脱いだほうがいいとは思う。その点、藤丸のお姉さん改めリツカのお姉さんがいる一般枠はとても良い。どこまでも普通なのだ。
「ナマエちゃん、魔術師の家系なんだって?」
「え、ほんとに?」
「うーん、よくわかんなーい」
そう言って本のページをめくる。わかんない……と動きをとめている彼彼女らに、マシュさんが口を開く。
「ナマエさんは投影魔術が得意な家系の出だとドクター達にお聞きしています。なんでも武器だけでなく人も投影できるとか」
いやある意味正しいんだろうけどなぁ、とゴロゴロする。よくわかんなーい、ともう一度言っておいた。いやマジで私もわかんないから。

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あぁ、そういうことね!と自分のパーソナルデータをみる。きたんじゃなくカルデアの外にいるのを見つけられ、保護されたらしい。なるほどなるほど。投影魔術云々というのはその後私を調べてわかったことで、外野を黙らせるためにそういう家系ですと言ったらしい。と、いうことは、である。これ私サーヴァントなのでは?スマブラの時と同じ立ち位置の。デミサーヴァントに近いやつなのでは??
「いや、えー、うーん??」
ということはやっぱり私は旗を掲げるか何かしなければならないような気がする。うええ……英霊の前でそれすんの。あと私の駒のサーヴァントも一部置き換わってる気がするのは気のせいではない。これFE勢では。クロム氏では。ベッドに座ってボーガンの手入れをするファーサーを後ろから足で襲撃する。
「ファーサー、これ私ってさぁ」
「ん?お前さんはワシのもはや娘ってことは変わらんだろう?お前さんが何もしなくてもいいよう、ワシらが頑張るさ」
「これだからファーサー好き!」
そう言って抱きついた私は悪くない。ワシワシと頭を撫でたファーサーがとても好きだ。がんばろう、と言えばファーサーがお前さんはあんまり頑張らんでくれよ、と告げたが。そりゃそうか。

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ファーサーと逸れて私はメソメソする。いやだってまさかレイシフトしてすぐに逸れるとは思わないじゃん?迷子の女の子的な状況である。召喚したら誰か来ないかな……アキレウスのお兄さんとか。カルデアとの通信取れないし。うう、と町角でメソメソしていたらサーヴァントの気配がしてそちらをみる。見つめ合うこと数秒、そこにいた花嫁なサーヴァントは私を見下ろした。
「む?もしや、そなた、迷子か!」
「うぅ……迷子ですぅ……」
メソメソしながら答える。彼女がハリウッドとする、と叫ぶのはすぐのことだ。

「うわーん、ファーサー!!!」
そう見つけた姿にトトトとかける。おぉ、マスター、無事だったか、と私の頭を撫でた彼に抱きついた。ぺぺさんが私を見下ろす。
「あら、ナマエちゃんじゃない。何処にいたの?」
ピピッと通信が入りドクター達が何処にいたの!と叫んだけど……怒られたけど!
「うわーん、レイシフトしたら、一人知らない場所にいたんだよう!ネロ様に助けてもらったよう……」
ぐすぐすしながらそう言う。ネロ様?と首を傾げた彼らにネロ様がやってきた。
「うむ!余である!見たところ、ナマエの知り合いのマスター達のようであるが……」
「仲間です……」
ぐすぐすしながらそう答えれば、ナマエは頑張ったぞ、と言われた。これだからネロ様は好きです。所長に怒られたけど。私には何もできねぇよ。レイシフトの調整ミスである。あと通信機エラーと。

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めそ!ぽた!みあ!
はっきり言ってあまりいい思い出がないそこである。新人類的なあれ怖くない?あれ夢に出そうじゃん。ちなみに一つ前はやっぱりアラーシュのお兄さんとバイバイするとき泣いたし、オジマンディアス王の首にどうなってるのか?とひたすら首を傾げ、一緒に行ったアトラス院でホームズさんに意味ありげな発言をされた。あと王様にちらみされた。まぁそんな話はおいといて、ドクターのマーリンお兄さん苦手な感じもおいといて、女神同盟の話をおとなしく聞く。でも最終的にケツァルのお姉さんもイシュタルのお姉さんも優しかったような?あれは藤丸のお兄さんが人誑しだったからか??
色々と思い出に浸っていれば、慢心してないギルガメッシュ王(藤丸のお兄さんの保護者)がこちらを見た。ちわーす、と言わんばかりにスマイルを浮かべておく。まぁ、多分腕試し的な流れになるような気がするんだけど。リツカのお姉さんのそばにいる私である。マーリンお兄さんが苦笑いした。
「あぁ、やっぱり、君も気になるよねぇ、彼女」
これ前もそうなのであるがファーサーははぐれ魔獣狩りとかに向いてるんだよなぁ、と思う。それとなくアピールするかなぁ、とワザと違うことを考えていたらファーサーに抱えられて回避した。藤丸のお姉さんはマシュのお姉さんの盾で守られた。追撃が来るなぁ、とファーサーをみる。頷いた彼は次の王様の動きをみている。まぁ、王様の攻撃って本みてるだけだからほぼノーモーションなんだよなぁ。しかしながら王様に認められずともやりあわないといけないんだよなぁ。今度こそはファーサーの矢をスレスレに射たい。マーリンがまぁ手合わせってところかな、っと告げた。
「あの子たちの小手先を調べるだけさ」
常識人なカドックさんがつっこむ。
「おい、なにいって……」
「大丈夫!エミヤお兄さんの真似をちょっとだけするだけ!」
そういえば他のチームのエミヤお兄さんが顔をしかめた。正しくは二番煎じだけど!ごめんね!!まぁ、ファーサーが援護してくれるし、ファーサーがうまいこといれる動きに持っていけばいいのだ。マシュさんとリツカのお姉さんに目配せする。トレースオン、と言いながら出た剣がファルシオンなあたりやっぱりセイバーがFE勢に変わっている気がする。でもあれだ、旗の間合いに慣れてるんだよなぁ。あと補正入るにしろクロム氏の心なしかファルシオン重い気がするんだよな。なので初撃を外した瞬間に手を離しルキナ氏のファルシオンに持ち変える。ファーサーが追撃してくれているので間を縫うようにはしる。まぁ、おんなじものなんだけどな!!私のマークも血筋もクソもないから切れ味が悪いただの剣である。死角を狙ったのに弾かれたけどな!!そのまま宙返りしてーーその隙を見てガントしようとしたけど盛大にこけた。ずさーーっとこけた。い、いたい……その様子に周りが静かになる。私は涙目で、ギルガメッシュ王が爆笑した。
「ううっ……いたい……ひどい……爆笑するのひどくない??」
「大丈夫か、マスター。また盛大に転けたな。これはしみるぞ」
「うぇぇ……」
「どれどれ治してあげよう」
そう言って魔術を使ったマーリンのお兄さんに駆け寄ってきたリツカのお姉さんがつれていたフォウくんがキックしていた。強い。

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「で、お前はいつになったら旗を持つんだ、たわけ!」
ごつん、と頭を殴る。痛い。暴力反対!と言えばもう一発殴られたけど。そうかいそうかい、王様は未来が見えるんだもんな!ということは私はどっかで旗を持つんだな!なるほどな!というかこの数のサーヴァントいれば楽勝なのでは??

と思ったけど、結構あのラフムの侵攻がやばい気がするな??節々は違っても同じ流れになるのはわかっている。今までがそうだったからだ。
「ナマエちゃーん、いくよー」
その言葉に「はーい!」と返事をした。


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流れが違うな??七つの特異点を解決したはずなのに、ゲーティアが現れない。ファーサーと二人で「?」を浮かべる。管制塔に赴いてみても、どうもラスボスが何処にいるかわからないらしい。なんか間にいなかったっけ??とシヴァを見てみても答えはない。うーん??と首をかしげる。どうなってるんだろう?と思えば、やってきたドクターが「あれ、ナマエちゃんじゃないか」と告げた。ドクターをじっとみつめる。どうかしたのかい?と首を傾げた彼にうーん??これはもしや根本的に私達の勘違いだろうか、と私も首をかしげる。ゲーティアじゃない可能性なんて見ていなかったが、可能性はあるのでは。
「……ラスボス、現れないねぇ」
「ラスボスって……でも、そうだね……何も現れない」
「ドクターは、どう見えてここにいるの?」
二人とファーサーしかいないから聞く質問だ。彼は「え?」と動きをとめた。
「世界が終わる姿を見たから?」
じいっと彼を見つめる。彼は動揺した。これとても嫌な予感がしているぞ、私は。目を逸らして、悩む。悩んで悩んで、ファーサーを見上げる。頷いた彼にもう一度ドクターをみた。
「ドクター、ちょっとだけ、ちょっとだけお時間欲しいな。賢王様とマーリンのお兄さんも呼びたいな。ダヴィンチちゃんも呼んで」
「……今じゃないとだめかな?」
「うん、あのね、ドクター。これ、私の知ってるお話だと思ってたんだ、でも、違うみたい」
「知ってるお話?それってどういうこと?」
「それを話すには一から全部話さなきゃならないの。どうしたらいいかわかんないから、相談したいの」
そう言った私に彼は私の目線に合わせて屈むと手をとった。
「……わかった。所長は呼ばなくていいんだね?」
「所長、ずっといっぱいいっぱいだから、きっと聞く余裕なんてないと思う」
「部屋は工房でいいかな?」
「うん」
「僕は他の人……サーヴァントを呼んでくるから、先にアーチャーとダヴィンチちゃんといってくれるかい?」
「うん」
そう頷いてアーチャーと部屋を出る。
「マスター、いいのか?」
「うん。凄い嫌な予感がするから」
「嫌な予感?」
「あの人が違うくて、私がここにいる理由を考えたときね、私 
なんかの抑止力かなっておもったの。あの人が違うのはきっと誰かが願ったことなんじゃないかなって」
「ーーまさか」
「うん。だから、どうしたらいいかわかんないから、ドクター達に聞いてみるの」
そう彼の手を握る。彼は目を伏せて私の頭を撫でた。

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とりあえず集まった人は私の意見を聞いてくれる人達で助かった。プラスAチームとぐだましゅコンビだけども。チャチャをいれたら賢王様に黙らされるのだ。ドクターの正体は隠すけども。
「だから、最初から、私の知ってる話とは違うくて、でも同じような流れだから、てっきりラスボスも同じだっておもってたんだけど、違うなって」
「ちょっと待て、色々ぶっ飛びすぎてるぞ。本当にただの夢じゃないのか?」
「ただの夢じゃない。それはわしらが保証しよう」
「じゃあ、ナマエちゃんのしってるお話でのラスボスって誰だったの?」
「ゲーティアって言って……ソロモン王の一部なのか影なのか
わからないけど、その人」
その言葉にドクターが動きを止める。
「私が知ってる世界なら、ゲーティアを消滅させるために知ってる人が消えちゃった。結果、人理は修復したよ、っていうお話。でも、多分、誰かが願ったからこうなってるんだと思う」
「その誰かがラスボスってこと?」
リツカのお姉さんに、たぶん?と首をかしげる。キリシュタリアさんが私をみた。
「その誰かに心当たりは?」
「私じゃないーー」
そう言った瞬間感じた気配に、ファーサーが私を掴んだ。バチリと青白い稲妻のようなものが走る。現れた外苑を纏う彼に私はじっとみた。
「藤丸のお兄さんのセコム」
「ひさしいな、ナマエ。まさか久しぶりの対面がこういう形になるとは思わなかったが」
「仮定が正解だってわかってしまった……」
「そうだな」
「……なんとかならないかな」
「無理だろう。お前はとことん善良に染まった。行き着いた旅路が良かったんだろう」
彼はじっと私をみた。
「うまい具合に辻褄合わせが起こるものだな」
「……」
「まぁ、いい、我が共犯者は逃げも隠れもしない。止められるなら、お前だけだ」
そう言って消えた彼に私は息を吐いた。ゲーティアの位置に彼がついた。ならば、正反対の位置に私はきっと着かなければならない。駒は揃った。よし!と私は頬を叩く。そして、ドクターの手を握る。
「ドクター、私、がんばる!」
「えっ!?ナマエちゃん!さっきの男は!」
「多分終局特異点できた!」
そう言って先にその場を後にする。怖いなんて感情を隠す。ファーサーが私の手を強く握ってみせた。
「夢が覚めるだけだよね?」
「あぁ、そうだな……」

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やっぱりラスボスじゃーん、と彼を見上げる。結構なボロボロなんだよな。魔神柱とシャドウサーヴァントの乱立だもんな。しかも全部彼と契約してるサーヴァントなんだよな。吐きそう。怖いか怖くないかと言われたらそりゃあ怖い。泣きそうだ。でもがんばると決めたのだから頑張るしかないのだ。ファーサーを見上げる。ダンテさんの相手をしてくれるという彼に抱きついて、別れを告げる。きっと次に会うとき彼は彼でない他の人になる。次があるのかないかもわからないが。彼の猛攻を旗を取り出して止める。旗を一振りすれば銅の星屑が舞う。身長が少し高くなる。
「サーヴァント?」
もう一振りすれば銀の星屑が舞う。もう一振りすれば金の星屑がまい、そして虹色の光にかわる。そうして距離をとる。喋らない彼ではなく、私は彼らをみた。
「藤丸のお兄さんを止めるのは私の役目だから、気にしなくていいよ」
「よせ、君が消えるんだぞ」
「知ってるよ。こうなるのは初めっからわかってたことだ」
そう言って旗を掲げる。サーヴァント・救済者。私に貸されたクラスはひどく重く、強く、脆いものなのだ。


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ーーごめんね、俺のわがままに付き合ってもらって。
ーーいいんだよ、私のわがままでもあるんだから。

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目が覚めるはずなんてないのに目が覚めた。うむ?と首をかしげる。周りの景色はFE的な場所でもスマブラ的な場所でもない。長いことみなかった自宅、だと思われる。手の大きさからしてカルデア云々の前だろうか。ほうっと息を吐けば母親が私をよぶ声がしてベッドから降りる。きっと、長い冒険の夢を見ていたのだ。

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最年少。その言葉にがっくしと肩を落とす。この半ばコスプレパーティーのようなそこにおいて私は確かに最年少であるし、一般人でもある。まぁいわば巻き込まれはしたが戦闘ができず守られる立場なのは変わりない。が、なんというか……ほら……他が動けなくなったら私がどうにかするしかないじゃん、とは思うけれども。
「いてて……」
ジリジリと感じた手の甲の痛みに私はそれを見る。マークが浮き上がっている。ならばできるだろうか、と、車両から顔をのぞかせて有栖さんを踏みつけようとしている敵に指を向ける。ガント!と言ってそれを放てば敵は動きを止めた。となりに現れた気配にそちらを見る。そこにいたファーサーに嬉しくなったが、その暇はない。
「ファーサー、なんとかなる?」
「なんとかするさ」
そう言ってあの銃に似たクロスボウを構えた彼は動きを止めていたのは相手を射抜いた。それは順次周りの敵にも向いていく。全体になぎ払う必要があるのであるが、多分撤退したほうがいい。動けるようになった周りに私は手を振った。
「アリスさーん、てったいてったーい!」
「……そうだな!」
こちらにやってきた味方各々に敵がぐるりとこちらを向いたがまぁ、ファーサーの威嚇射撃で動きを止められた。裏嶋博士が車なのか飛行機なのかを動かすのを感じて私もファーサーと引っ込む。そうしてファーサーに抱きついた。
「ファーサー!なんでいるの!?」
「さぁなぁ、わしにもさっぱりだが……他にもいるようだぞ」
「本当!?」
そう言って周りを見渡す。……いないぞ。ただ、鞄の中には駒がある。なるほど確かにみんないるらしい。アリスさんと小牟さん達がこちらにやってくる。
「ナマエ?」
「む?知らん顔が増えとるな」
「ナマエの保護者!!」
そう言って手を上げる。保護者??と首を傾げた周りに「ナマエが世話になってるようで」とファーサーは口を開いた。
「ワシは……アーチャーだ。ナマエからはファーサーと呼ばれている」
「ファーサー……ということはナマエの父親?」
ジルさんが首をかしげる。私は大きく刻々と頷いた。
「血は繋がってないけど、お父さんなの!」
私の発言にファーサーは私の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。
「アーチャーとは変わった名前だが……どこかの軍の人間か?」
「いいや……まぁ、この子の護衛みたいなもんさ。本職は狩人なんだがな」
「護衛?」
「ワシを含めてこの子には護衛が数人いるんだが……どうも逸れてる間に巻き込まれたみたいでね」
そう言って彼はあたまをかいた。ナマエって金持ちかなんかか?とか、実は王族?と首を傾げた周りにファーサーに抱きついたままないないと首を左右にふった。
「えへへ、ファーサー達がいるなら心強いね」
デレ全開じゃな、と言った小牟さんは無視である。いやだって、みんながいるなら私は大丈夫なのだ。

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「ナマエはお父様が大好きなのですね」
「うん、大好きだよ!一緒にいれたのは一年とちょっとだけだけどね!」
ぴょこぴょこと跳ねながらルキナちゃんにそういう。一年とちょっと?と首を傾げた周りに私は頷いた。
「うん、色々あってね、本当の家族と会えなくなった時にね、一緒にいてくれたの。あとはねぇ、お姉ちゃんとかおじさんとか王様とか……」
そう指折り数えれば、周りは目をまたたいたが。
「よくわからないけど……あだ名かな?」
「あとは……ボイジャーくんとか大きいワンコと首なしニックもいるよ!」
「なんだそれは」
「大きいワンコと首なしニック……」
まぁそろそろ混乱するから黙る。ファーサーが苦笑いした。
「ナマエ、あれは狼だぞ」
「うん?あぁー、そっか!」
ぽん、と手を叩く。しっかし、ナマエの言動もだがおっさんの武器も意味わからねぇな、とこぼしたハセヲさんにカイトがゲームみたいな武器だよね、と頷いた。非現実的って、非現実的な人が多いここで何をいうか、と思う。が、推定同じ現実世界にいる人間だもんな、私。そりゃあ非現実的である。

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いや、ファーサー人間じゃないから確かに走るの早いんだけども。ドドドと走る周りの中私はファーサーに抱えられて走る。とりあえず一発大きい敵にガントして動きを止めた。逃げ込んだ先、というより追い込まれた先は広い部屋だ。うぅーん、いやな……いやな予感が……いつかの夏イベのような……ホラーな……
「うぇぇ、いやだいいやだい、ホラーはいやだい」
こちとらゾンビだけで卒倒しそうなんだぞ。夢に見るわ。そうジタバタする。ファーサーがぽんぽんと私の背中を叩いた。
「はっ、お姉ちゃんの付与からの王様のカリバでなんとかなるのでは?」
「ワシらみたいじゃないが、付与されるのかね」
そう言って私を下ろしたファーサーにしがみつく。壁や扉がどんどんいってるよぅ……
「うーん、この状態、絶体絶命じゃな」
「くっそー、ぎゃくに腹立ってきた」
「ナマエそれを死亡フラグとよぶんじゃぞ」
「うー、なんとかなるなる!」
そう言いながら頬をむにっとつねる。うむ、もう大丈夫である。大神さんがこちらをみおろした。
「ナマエくん、大丈夫かい?」
「ん、もう大丈夫。よし、こういうときは脳筋的にいくに限るって藤丸のお兄さんがいってた!」
「脳筋的?」
「来た敵はまとめてぶっ飛ばす!」
そう言ってガッツポーズを決める。周りが苦笑いしたが、ファーサーだけが本気だと分かっているらしい。
「ナマエ、誰を呼ぶ気なんだ?」
「王様とかおじさんとかアキレウスのお兄さんとかキャスターのお兄さんとか!」
「マスター、死霊魔術相手なら燃やすに限るとオジサンは思うけどなぁ」
不意に後ろから聞こえた声に跳ね上がる。
「おじさん!!」
「久しぶりだねぇ、マスター。まぁ俺たちは実はそばにいたんだけど……」
「えっ、なにそれ!」
「まぁ、とりあえず脱出路を確保して燃やしちゃうのが早いかな?」
そう言ったおじさんことヘクトールはファーサーをみた。まぁそうだな、と頷いたファーサーは一時変わるかねとあたまをかいた。
「変わるってなに?」
「マスター、カルデアがない今二人以上使役はちょっと難しい。だから、切り替える必要があるの」
「おじさんとファーサーチェンジ?」
「いーや、俺とアーチャーじゃなくてキャスターとチェンジ」
「了解!」
そう敬礼すればおじさんがぐしゃぐしゃと私の頭を撫でた。わーい、と喜べばおじさんが他を見た。
「あんたらは脱出経路を作った方がいい。燃えるぞ」
「あんたは……」
「あんたらがマスターの味方なら味方さ」
そう言って私を見下ろしたおじさんに鞄からキャスターのピースをとりだす。
「キャスター!」
そう呼び掛ければ二人が消えてキャスターのお兄さんが現れた。
「マスター?どうした?アーチャーとランサーのおっさんといるんじゃなかったのか?」
「外にいるアンデットを一掃したいです!二人以上はだめっていわれた!」
はーい、と手をあげながらいえばキャスターのお兄さんは「あぁ、なるほどな」と頷いた。
「燃やせばいいんだな?」
「うん!おもったよりゾンビいっぱいーー」
そういう途中で扉がやぶられる。やめてくれ。ひぇっと声を上げてキャスターのお兄さんの後ろに隠れた。
「おいおい、きたぞ!」
「あんたらはさがってな、片っ端から燃やしてやるよ!いくぜ、マスター!」
「うおお、なんとかなるなる!キャスターのお兄さん、頼みます!」
燃やせ!!燃やすのだ!!


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王様に頼んでえくすかりばる?とおもったのだけど、謎に聖剣しか現れなかった。なぜに。剣の使い方とかわからないぞ。振り回すしか脳がないんだぞ、私は。とりあえず無理くり振り回していたらクロム氏が戦闘後に私を呼び止めた。
「ナマエ、さっきからなにを振るってるんだ?」
「え?剣」
「剣?」
クロム氏の言葉に私は首を傾げる。そういや結界で見えないようになってるんだっけ。試しにクロム氏がファルシオンで私のもつ剣先をつつく。確かにそこにある感覚に彼は首を傾げた。
「確かに……剣先があるみたいだな。どうして見えない?」
「うーん?これを本来持っている人からは有名だから隠してるって聞いたよ」

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雑多 

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