2020/12/31
大晦日だよ!没ネタ整理!4
そもそも、父親がどうとかいうよりもデミゴッドと言っても個人なのだから個人として見て欲しいものである。確かに父親の血は引いているが、私が直情的かどうかと言われたらノーであるわけで。あの神の子供のくせにぼんやりとしている出来損ないと偶に言われるが十中八九前世的な影響であるためになんとも言えない。だが、顔は整っているし父親似である。そんなこんなで私はあの訓練所というかコテージにはいたくないので365日世界中を旅をしたりバイトしたりして過ごしていた。のであるが。
「なんかめちゃくちゃピリピリしてません?」
そう言って父親よりは父親らしくめちゃくちゃ世話になっているヘパイトス神をみた。彼の工房は私がもれなく大好きな場所一位に君臨する場所である。魔法みたいな技で色々なものができていく様子は美しいのだ。難点は熱いことだが。
「あぁ、ゼウスの雷霆が盗まれたらしい」
「は?えっ、そんな命知らずなことする人か神か知らないけどいるの?」
思わず素で返してしまった。ヘパイトス神は「ゼウスはポセイドンを疑っているようだ」と答えた。
「うわー、七つの海を行く船旅しようと思ってポセイドン神とトリトン王に挨拶に行きたかったのに」
「今は双方に会わんほうがいい。ポセイドンが息子を使って盗ませたとおもっているが、お前を疑う可能性もある。ポセイドンがお前を頼る可能性もあるからな。船はあるのか?」
「中古で買ったのをちびちび整備してたんです。それがようやく整ったので」
くっそー、思わぬところで足踏みである。
「アメリカ横断の旅でもしようかな」
「何回目だそれは」
「第六回目です。それかヘパイトス神の工房の手伝いしようかな」
「それがいい。訓練所にもどうせ行かぬのだろう。どちらにせよ期限は夏至だ」
「……夏至までにどうにかならなかったらどうなるんです?」
「神々の戦争になる」
うっわー、それは避けて欲しい。
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というか、そもそもである。予言がどうのこうのと神々はいうが、個人に与えられた予言については回避不可能であると私は思っている。なので私にこっそりと与えられた予言は覆すことなど不可能であり、私は恐らくこの神々の争いで死ぬ。そんなことを世界各地の旅友に言えば驚かれたのだが、さすが全員神の子(もしくはその血を引く一族)だけあって受け入れが早い。でも最低限何が起こりうるかを話しつつ、それなら十二神の力の象徴というか加護を集めて一時的に封じるとかできたらいいねという話になったのだ。だから準備を進めていたので、ああこのタイミングかぁ、と思ったりするのだ。そもそも、さすがにBIG3の子供とはいえ彼らは年下なのだ。年下に同行できる話ではあるまいて。まぁ見事に怯んじゃって、と頭をポンポンする。神々が動きを止められてるから仕方ない。なんてチート持ちなんだ相手は。まぁ、こっちにもいるチートちゃんの相互作用的なものなんだろうけど。
「君たちは年下なんだよな。あと潜った修羅場の数も違うし」
「ーーナマエ?」
「そもそも私はこのためだけに生きてた感じはあるから、まぁ気にしないんだけど、普通はそうじゃないわな」
そう言いながら手を前にだす。
「貴方が戦うですって!?貴方、出来損ないのデミゴットじゃない」
「酷い。まぁ、でも、それは正しい気もするな」
肩をすくめて笑う。
「出来損ないだから一人で動けないのさ。さぁ、円卓ごっこを始めようじゃないか、諸君」
そう言ってコインを投げて剣とする。諸君?と首を傾げた相手に肩をすくめた。
「出来損ないの戯言だよ。ま!逃げるだけだけども!」
「はっ!?」
ははは、と笑えばまぁ味方からも敵意を向けられた。仕方ないね!
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めちゃくちゃ頑張って円形に十二神の加護というか力を持つものを配置したうえで、ヘパイトス神の見えない罠上に鎖を配置していく。そうして真ん中に誘導しつつ、剣を投げてアレス神の位置に突き刺した。
「外したな」
「そうだね、わざとだけど」
そう言ってバックステップしてから指を鳴らす。地面が軽く光り、見えない鎖が音を鳴らしながら相手の体に巻きついた。宙吊りである。私はそのまま剣の位置に飛びのいた。相手はパニックになっている今しかない。あの鎖の強度はそんなにないのだ。そうしてささっと剣に手をかざした。
「我が名はナマエ。軍神の子、ナマエ・グラディウス。神に代わり発議する」
そういえば11の円柱ができる。
「同じく12の神には及ばぬ12の力を持つもの、我が考えに賛同するもの、円卓の席につきて、会議とする」
「貴様に私を殺す力はない!」
「あぁ、そうだとも。だが貴方を封じることはできよう。それさえできればなんとかなる」
「それと引き換えにお前は死ぬのだぞ!」
「それがどうした?」
そう言って剣を地面に刺した。円柱ができる。
「私はこうなることを知っていた。神々の信頼を得るために彼らと多くの言葉を交わし、この時のために旅をし、己の負の部分と向き合ってきた。私の命はこの時のためだけに存在する。全ては我がアポロン神の血を引く母が残した予言がため」
「くそっ!くそっ!こんな!」
「私を恨めばいい。ーー決して恨んでくれるな、この世界を」
そう言って目を伏せる。鎖が強固なものになっていく。相手の声がか細くなっていく。あ、此れたてねぇわ、と思って私は膝をつく。これちゃんと封じれるのか?と思っていれば微かに鐘の音がした。
「全く、貴方という人は!こうなるときは声をかけろと言ったでしょう!」
「しかし、ナマエらしいことだ、兄弟よ。だが声はかけて欲しかったな」
「ナマエお姉さまー、次どこに行きます?南極いっちゃいますか??」
「アフリカあんまり言ってねぇしアフリカとかもいいと思う」
「と!いうか!私の舞台をみにくると!約束したではないか!」
「いつも通りサクッとすませてどっか行こうぜ」
「アンタが死んだらつまんないでしょ」
「そうそう、というか予言は予言なんだってば」
「解釈の自由という言葉あるのだよ」
「お前が死ぬとは思いにくい」
「私的にはおいでませなんですけどそれは……」
「いやこいつの場合、死んでも星座にされるとか?」
友人達の言葉に少し気力を取り戻す。はぁ、と息を吐いてもう一度立ち上がる。
「星座は回避したいな……問おう、神の血を引く、12の友よ。今決議の時ーー是は我らの命運をかけた戦いである」
そう口端をあげて告げる。そうして光は相手を貫いた。鎖が消えて敵に模様を描いた。そうして相手は動かなくなる。まぁ口は動いてるけども。一時的でも封じれたのだろうか。やった!?みたいにパーシーがいうが、違うと思うのだ。いや、これ多分違うフラグだよなぁ。
そう思っていれば背後、味方側から矢が射られ突き刺さった。ですよねぇ。こうなりますよねぇ、と私は膝をつく。友人達がマジギレするのが目に見えている、が、違う神話との対戦になりたくないので私は無理矢理でも立ち上がった。
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