2021/06/21

ぽけむそおろち

・夢主ポケモンの技を使うので若干人間じゃないこと仮定中だけど、あの世界サイコメトラーならテレポートつかってんな……?


「なんで俺なんだい?」
「徐庶さんみて思いついたから。あとちゃんと面倒見てくれそう」
そう言ってどこか他の世界からきた彼女は俺に大きな卵を渡す。聞けば彼女のいた世界の生き物は多くが卵から生まれるらしい。食べちゃダメだよ、と言いながら赤子を固定するように卵を固定した。
「戦以外はつれあるいてね」
「卵なのに?」
「よく動くようになったら孵るから」
「何がかえるかくらいおしえてくれないかなぁ」
「いやだって徐庶さんの世界にいない動物だし……」
そう言ったナマエに、たしかにそれもそうかもしれないけど、とぼやく。ナマエは何かいたのようなものを取り出し、俺に渡す。
「孵ったらこれで連絡くれたら飼育セット持って飛んでくるから」
「ええっと、この板でどうやって?」
「あー、オーパーツ」
ナマエはそう言って頭を抱える。説明を受けたが俄かに信じられにくい。分解しないようにね!とつげたナマエに、俺は頷いたのだけど。

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そろそろ徐庶さんの卵が孵る頃かなぁ,と思ったらドンピシャで戸惑いながら孵った報告がきた。私が今から行きますね!と言えば声が聞こえたことに彼は驚いていたが、まぁ気にするまい。オーパーツである。なんで電波繋がってるかも不明だしな。とりあえずテレポートで徐庶さんのいる国にいけば、めちゃくちゃ驚かれたが私だからで終わった。その認識はなんだ。
「ナマエ、この動物は……」
「うん、ちゃんと生まれて良かった。この子は……うーん、鴨だとか鶴だとかそういう名前で呼ぶならナックラー。私の世界では砂地に住んでる動物です」
「砂地に?」
「蟻地獄作って落ちてきた虫なりなんなりをパクリと食べちゃう動物なんですけど、人が育てるとそうでもないです。噛む力が強いので、太い枝とか割ってくれます」
そう言いながら徐庶さんにモンスターボールを渡す。このボール、ある程度ポケセンみたいな回復機能がついてるので治ってしまうボールなのだ。
「これは?」
「私の世界ではこれにあの子をいれて運んだりします。まぁ、あの子結構ずっしりしてるので。このままあの子に向かって軽く投げてみてください」
そう言えば戸惑いながらも徐庶さんがボールを投げる。ナックラーに当たると、ナックラーはボールに入りグラグラと揺れた。かちり、という音と共に徐庶さんに渡した端末が機能する。わっ!?と驚いた彼にとりあえずボールを渡し,真ん中のボタンを押すように言えば彼は押した。中からまた現れたナックラーに彼らは驚くばかりだ。
「えっ、どうなってるの?」
「さぁ,こればっかりは私も仕組みを知りません。私が生まれるずっと昔からあるものなので」
あとはフードやら遊び道具やら一式を徐庶さんに渡し、説明をする。
「果物は与えても大丈夫ですが、味の好き嫌いがあるので気をつけてください。元の世界に戻るまででいいので大切にしてあげてください」
「今更投げ出す気には慣れないからいいけど、危ない動物ではないんだね?」
「それは貴方次第ですというしか。頭がいいのでやってはいけないものを教えたら理解します」
「わかったよ」
困り顔の徐庶さんに私はうむと頷いた。様子を見ていた劉備さんが私を見下ろした。
「しかし、ナマエ殿の世界は不思議なものだな。親から卵を引き離して良いのか?」
「うーん、私が管理しているのは私の世界で育児放棄された卵や人間が好き勝手に繁殖させて放棄した卵なので」
「繁殖?」
「より強かったり、より綺麗な個体を目指して卵を繁殖させたのはいいけれど、面倒を見切れなくて私のとこにもってくる、が多いですね」
そう言いながら持っているじゃらしでナックラーと遊ぶ。必死にぱくぱくしてる様は可愛すぎないか。ナマエの世界はナマエの世界で色々な問題があるんだねぇと告げた龐統殿にそうですねと頷いておく。
「まぁ、この子はあと2回姿が変わるので」
「姿が変わる?」
「はい。どの姿も可愛いし、成長するにつれ徐庶さんに似合うと思います」
「ええっと、それってどういう意味だい?」
「そのままの意味です」

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「ナマエ殿に会うと不思議な卵を貰えるって聞いたんだけど」
「んーーー、満寵殿に合う子はもうちょっと考えさせて欲しいというか、世話をすっぽかされそうだからな……」
たまたまあった満寵殿にそう告げる。ナックラーの卵は偶々フライゴンが徐庶さん似合いそうだなということで渡したというかそういうことなのであるが。
「ということは噂は本当なのですか」
「私の世界の動物はほとんど卵から孵るのですが、私がたくさん卵を保護している状態で飛ばされて今なので猫の手も借りたかったと言いますか。私は本来戦してる場合じゃないといいますか。あ、荀攸殿手伝ってくれません?」
「は?」
「荀攸殿にぴったりな卵があるんですけど、育ててくれません?」
そう言えば、(恐らくは面白そうという理由で)郭嘉殿や賈詡殿、満寵殿からゴーサインがくる。愉快そうで良かったです。
「ナマエ殿、そんな急に……」
「というか、元々荀攸殿に頼もうと思ってたんですよ」
そう言いつつ鞄から卵を取り出す。待て,どうやって取り出したんだ?と聞かれたがスルーである。そのまま徐庶さんと同じく固定する布やらなんやらを渡す。
「まだ了承してません」
「まぁまぁそう言わずに」
「……。……せめて、何が生まれてくるかぐらいは教えて欲しいです」
「お楽しみです。でもお化けとかじゃないですよ」
「お化け……」
「私の世界ではお化けも卵から生まれることがあるので」
「ナマエ殿の世界は意味がわかりません。どうして卵からお化けが生まれるんですか?」
「さぁ、私もわかりません。私が生まれる前からそうです」
そう言いながらまた端末の使い方を教える。板?みたいに言われたので、私の世界の技術が詰まったオーパーツですと言っておいた。


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数日後に魏に遊びにいけば、孵る前だったらしい。最近よく揺れます,と言った荀攸さんに、そろそろ孵りますね,と卵をみる。ピシッと音が鳴ったそれに、卵の位置を調整して最初に荀攸殿をみるようにする。
「えっ……」
「孵るので」
そう言った瞬間集まってくる軍師達よな。仲良しか。ピシリピシリとヒビがはいり、最後にはかおを覗かせたのはココガラである。荀攸さんをみて、鳴き声を上げたココガラに、彼らは目を瞬いた。
「鳥ですか?」
「こちらの世界でいうと鳥です。鶴とかそういう名前だとココガラといいます。賢いかつ勇敢な種類なので、教えたら理解します」
パタパタと飛んだココガラは荀攸殿の腕にとまって擦り寄った。私は鞄から遊び道具やらフードやらを取り出し、ボールも渡す。同じやりとりは割愛だ。ちなみに徐庶さんはボールに入れず連れ歩いているらしい。うむ、やはりいい人だ。満寵殿がジャラシを揺らせばパタパタと啄もうと飛びついている。
「青い鳥は初めて見ました」
「2回姿が変わるのですが、ここまで青いのは次の姿まで」
「姿が変わる?」
「はい」
「成長ではなく?」
「ううーん、成長は成長なんですけど、なんだ、とりあえず姿が変わります。大きくなるので、その時にボールに入れたらいいと思います。元の世界に帰ることになったらもらいに行きます」
「……わかりました。覚えておきます」
「あぁ、あと、名前をつけてあげて欲しいです」
「名前ですか……考えておきます」

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「ナマエちゃん、卵ちょうだい」
「本人から来るパターンは考えてなかったなぁ」
そう言いつつ小喬ちゃんに「噂になってる?」と聞けば、「なってる!」と返された。
「周瑜様に贈り物したくて、ナマエちゃんに卵もらえないかなって」
「うーん、呉は小喬ちゃんちゃん達以外は陸遜くんや徐盛さんと話すくらいだからな……周瑜さんと話したことないや」
基本的に私が話して信頼できる人(かつ思いついた人)に渡していくスタイルである。ちなみに徐盛さんに卵を渡そうと呉に来ていたわけであるが、小喬ちゃんに見つかっていまだ。
「先に徐盛さんに卵届けていい?」
「仕方ないなぁ、もう」
こっちだよー、と言った彼女に続いて歩く。部屋に入ればなんか集まっていた。
「ありゃ。徐盛さん含めて会議中では?出直そうかな」
「いや、かまわない。そろそろ休憩にしようかと話していたんだ」
そう言った孫堅さんにありがとうございますと頭を下げた。
「ナマエ?どうした、珍しいな」
「徐盛さんに頼み事しようと思ったんですけど」
「もしや噂の?」
「そう、噂の卵です」
「俺か?」
「いや、最初は陸遜くんに会う動物考えてたんだけど、さきに徐盛さんが浮かんだというか……猫の手を借りたいくらいだから卵を孵して育ててくれると嬉しいです」
そう言いつつ徐盛さんを見上げる。いいぞ、と告げた彼はやっぱりガーディだろうか。卵を取り出して徐盛さんに渡す。
「何が生まれてくるんだ?鳥か?」
「秘密。ちなみに私の世界は鳥だけじゃなく馬やらお化けやらも卵から生まれてくるから。あ,おばけではないですよ」
卵を固定する布やらオーパーツな端末を渡して説明をする。あと親元はなして云々は聞かれたのでそれも返答しておいた。周りも一緒に聞いてるあたり仲良しである。
「じゃあ徐盛さん、よろしくお願いします。また孵ったらご飯とか色々持ってきます」
「危ない動物ではないのか?」
「危ない動物は流石に渡せないので選んでますよ」
「ナマエちゃん、帰ろうとしないでよー!」
むぅ、と怒った小喬ちゃんに、いや、仲良くないのに押し付けるのはちょっとなぁ、と思う。うーん、と悩んで卵をもう一つ取り出す。ロコンはロコンなんだけど、アローラの方か通常の方かわからない卵だ。
「これ育ててみる?」
「もふもふのふわふわ?」
「うーん、もふもふはもふもふ。ふわふわかはちょっとわかんないけど、ほんのりあったかいか、ほんのり冷たいか生まれてくるまでわからないものなんだけども。可愛いは可愛い」
「うーーん、周瑜様にあう?」
「小喬……」
ということはあの髪の長いお兄さんが周瑜さんですかね。キュウコン合いそうだからいいか。
「大きくなったらあうとは思うけど……大きくなるには条件が必要だから」
「条件?」
「まぁ、それは慣れた頃においおい」
そう言いつつ予備の布とかを渡す。まぁ、端末は流石に用意してないため二人で使ってね!だが。楽しみだね、周瑜様!と笑った小喬ちゃんは可愛いとおもいました、まる。

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荀攸はんから呼び出しされたので向かってみる。うーん、荀ケさんのポケモンどうするかなぁ。
「荀攸さん」
そう窓から声をかければハッとされた。めちゃくちゃびっくりされてしまった。すまん。私と認識した荀攸さんが大きくため息を吐いた。
「ナマエ殿、普通に入ってきてください」
「次からそうします。どうしました?ココガラ……じゃなくて、メノーちゃん元気です?」
「はい。竹簡を届けたり、郭嘉殿や満寵殿を連れ戻したりととても賢くて助かっています」
「それは荀攸さんがそう教えたからですよ」
「いえ、どちらかと言うと自主的に手伝ってくれました」
わかるー、ポケモンってそういうところあるよね!うんうんと頷いていれば、メノーちゃんが飛んできた。ポフィンあげとこ。
「何かありました?」
「……この間瑪瑙が光ったのですが、俺たちがおどろいたら瑪瑙が光るのをやめてしまいました」
「ああー、そっか……私の説明不足です」
頭をかいて荀攸殿に告げる。
「説明……?」
「私の世界では動物はある程度経験を積むと姿を変えます。光のは姿を変える前兆です。また少し経験を積めば光るでしょう。まぁこの子は大きくなるので」
「大きくなるんですか」
「最終的には背中に人一人乗せて飛べるくらいですかね」
そう言ってメノーちゃんの頭をかいてあげる。目を細めた姿は可愛いな。人一人乗せて飛ぶ……とこちらをみた彼に、私は彼をみる。
「私の世界の移動手段です。私の世界は海も空も陸も動物に乗って移動します。あまりに長距離だと動物がつかれてしまうので人間が作ったものをつかいますが」
「ふむ……」
そう言って考えた彼は「それはそれでいいかもしれません」と呟いた。
「まぁ、次の大きさはまだ室内でも飛べるかと」
「わかりました、次は見守ることにします」
「そういやこの地方、雪降ります?あと水辺とか」
「雪は降ります。水辺はものと地域によりますね。この周辺の水辺なら庭や川などはありますね。それが何か?」
「いえ、荀ケさんにお願いする卵を考えていたのですがどっちにしようかなー、と」
荀ケさんはユキハミとパウワウで迷ってるし、賈詡さんはニューラとムーマで迷ってるし、郭嘉さんはチョロネコとラプラスとラルトスで迷っている。満寵はんはなーー、意外とピカチュウとかメタモンかなと思っているが。でもやっぱり海がないとパウワウは可哀想かもしれない。ユキハミにしよう。イケメンとユキハミ、イケメンとモスノウの相性は半端なく良いと私は思っている。
「よし、決めた。ユキハミの卵をお願いしよう」
「ユキハミ?」
「成長するととても綺麗な蝶になりますが、ある特殊な条件下でないとその姿になりません」
「蝶となれば虫ですか」
「可愛いですよ、ユキハミ。いわば癒しです。雪を食べるのでユキハミといいます。あ、もしかして荀ケさんは虫苦手でしたか?」
「特にそんな話は聞きませんが」
そう言った彼にならば任せようと卵を取り出した。ほんのり冷たいのはこおりタイプだからだろう。
「公達殿……ナマエ、来ていたのですか」
「ちょうどいいところに。はい、荀ケさんにお願いしたい卵です。癒しがうまれます」
そう言いながらポイポイと必要なものを渡す。癒し?と言いながら触った荀ケさんが、冷たいみたいな顔をした。
「文若殿?」
「いえ、少し冷たかったので」
「冷たいのはこの子のタイプ……うーん、種族の……種類といいますか、そう言う関係。でもメノーの時と一緒です。大事にしてあげてください」
「わかりました」
うーん、やっぱりこの人たち人がいいんだよなぁ,と思う。メノーちゃんがぴょんぴょんきて卵を見下ろした。まぁ,そのあと今度は荀ケ殿かみたいな感じで魏軍の人たちがよってくるのだが。
「瑪瑙の光ったのは解決したのか?」
「どうやら大きくなる合図だったらしいです。次は見守るとします」
「え、荀ケ殿の卵冷たいけど大丈夫なのかい?」
「そう言う種類だそうですよ」
「種類?」
暇を持て余した軍師達の遊びである。まぁ私も時間あるしな。
「私の世界の動物は犬も猫も魚も虫も鳥も18種類の性質をもっているんです。といっても、最大二つですけどね。例えば、瑪瑙は種類としてはひこうです。空を飛ぶことができる動物が基本的にその種類になります。一番大きい姿になると別の種類が追加されますが」
「逆に、徐庶さんのもつ動物は今の段階だとじめんという種類になります。地面に潜ったりするのが得意な動物が多いです。徐盛さんがもつ予定の動物はほのおです。火を吹いたり火をあやつる動物がそれに値します」
「おや、そう言うのもいるんだね」
郭嘉さんがそう言って首をかしげる。私はいますねと頷いた。
「あはは、まだ徐盛殿でよかったよ、これが陸遜や朱然なら火計が捗ってしまうね!」
「かけい?」
「わざと火事にしてしまうことです」
「わーー、悲惨、こわっ、あんまり策にいれないでポケモン勝負してって言っとこ」
「また新しい言葉がでた。ぽけもんしょうぶってなんだい?」
「先に種類の話を聞いた方がいいのでは?」
「うーん、といってもなぁ……荀ケさんの卵から生まれるのは氷や雪を操ります。だから冷たいんです」
まぁ、卵の温度感がわかりにくいのがリージョンフォームのポケモンなのだが。
「後はノーマル、みず、くさ、でんき、かくとう、どく、エスパー、むし、いわ、ゴースト、ドラゴン、あく、はがね、フェアリーなんですが」
「意味がわかるものわからないものがありました」
「ノーマルは……うーん、この世界の馬や動物みたいな感じです。エスパー……超常は人の心をよんでしまったりします。ゴーストはお化け、ドラゴンは龍でしょうか。フェアリーは妖精……ううん、精霊?」
「でんきは?」
その問いかけに、あぁー、電気がない時代だもんな!と思う。いや、うん、そりゃあそうだわ。わからないわ。
「でんきは雷です」
そう言いつつ紙に筆でマークをかいていく。なんせ私はこの世界の文字が書けないのである。相性表をつくらねばなるまい。
「ぽけもんしょうぶは?」
「私の世界の動物をポケモンというのですが、人間が指揮をしポケモン同士で戦わせます。一対一、二対二,いろんなルールがあるんですよね。地域で年に一度大きな大会が開かれることが多いです。ポケモン勝負はポケモンと意思疎通ができていないと戦えないし強くなれないんですが、より強いポケモンを目指して卵をたくさん作る人もいます」
「ははぁ、それでナマエにいらない卵や動物をもってくるのか」
「そうですね、私はそういう動物や卵を新しく大切にしてくれる人に渡すのが私の主な仕事ですね」
おもな、と繰り返した彼に、私は頷いておいた。いやぁ、バトルしたり色々したりするけど、主にはそうである。
「まぁ、動物を持ってる人が多くなればそういうこともできますね」
そう冗談めかしていっておく。いや多分軍師枠の人は戦術練るから。好きだと思うんだよね。

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魏でした説明を一応蜀でもしておいた。進化したら光るとか、種類とか、魏や呉にもいるよ!とか。流砂のメディカルチェックしながらそういう話をしていたら、徐庶さんが俺だけ?みたいなことを尋ねてきた。
「龐統さんと孔明さんは今迷ってるので」
「あっしらは迷われてるのかい」
「色々考えてるんですよー。あんまり大きくなりすぎてもダメだし,元の世界に戻るまで面倒見てくれる人にお願いしたいとか、その人にあうやつとか、虫とかお化けもいるのでそれも考えたりとか」
「あぁ、そういう相性もあるんだねぇ。あっしは特には大丈夫だよ」
「その球に入れてしまうなら、大きさは関係ないのでは?」
「あぁー、正論だ!この世界の人みんな動物外に出してるのが多いから大きさは考慮してたけど、そりゃそうだ!」
最後に端末で流砂のレベルを確認する。うむ、レベル21。いい感じに育っている。話を聞く限り、木の枝折ったり井戸の穴掘り手伝ったりしてるらしい。技とかは徐庶さんがわからないから恐らくナックラーが覚えていっている感じだろう。そろそろバトルのやり方を教えねばな。それには蜀でももう一人くらいいた方がいいか。そう思いながら鞄から卵を二つ取り出す。
「迷ってるんじゃなかったのかい?」
「いや、流砂の成長状態のことを考えると仲間がいた方がいいかなって思いまして」
はい、龐統さんの分、こっちが孔明さんの分,と渡す。
「おや?この卵はえらくあったかいね」
「うーん,その子は私の世界の地方によっては昔話で太陽から落ちてきたとか言われてるので。大きくなった姿は太陽の化身と言われてたとか」
「では、種類は炎になるわけですね」
「そうですね。孔明さんのは……生まれてからのお楽しみ!でも悪い動物じゃないですよ。一番成長すると海の化身といわれてます」
「ん……ナマエ、流砂はどうなるんだい?」
「えっ,聞きたいです?」
そう首をかしげる。彼はちょっとだけ?と首を傾げた。
「ちょっとだけ……大きくなると砂漠の精霊とよばれてますね!」
私の言葉に三人が流砂をみた。流砂は首をかしげる。砂漠の精霊,と繰り返した孔明さんと徐庶さんに龐統さんが想像つかないねぇと笑った。

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呉の卵が生まれたときき迎えばガーディと通常のロコンがいた。ふむ、リージョンフォームじゃなかったか。これは急ぎで水タイプを配置せねばならない。もふもふのふわふわであったかいの!とは小喬ちゃんのセリフである。
「どんなものが生まれてくるかと心配していたが……」
「周瑜さんと小喬ちゃんと仲良しなのがロコンといいます。きつねに近いと思います。育つと六本の尻尾が美しいと評判です。で、徐盛さんと一緒にいるのがガーディといいます。ガーディはいぬに近いですね。忠実で勇敢です」
「がーでぃ、が、こいつの名前か?」
「こっちの世界でいう、鶴とか鱒とかそういう感じなので名前をつけてあげてもいいと思います」
「ふむ、種別の名前なのか」
納得した二人に私は火の粉やら種類のことを話さねばなるまいと口を開く。
「ええと、先に言っておくと,あの二匹は大きくなると炎を扱いますので」
周りがこちらを見て目を瞬いた。ううむ。種類を説明するしかないか。


とりあえず種類を説明すれば、若干陸遜さんと朱然くんの目が輝いたような気がする。気のせいであれ。
「ナマエの世界の動物は不思議だな」
「この世界の方が不思議では。とりあえず、火事になっては困るので種類が水の動物をお渡ししたいのですが」
そう言いつつ腰につけたボールを取り出す。今朝生まれたばかりのルリリである。ポンっと現れたその姿は可愛い。大喬さんがまぁ!と言ったの聞き逃してないぞ。ぴょんっと跳ねたルリリは大喬さんに近づいた。
「ルリリと言って水辺にすむ動物です。ルリリ、向こうに向かって水鉄砲」
ルリリは私の言葉に水を吹く。
「このように水を吹きますのですみやかに消火してください」
「指示を聞くのか?」
「うーん、私の世界では動物同士を戦わせて上位を目指す大会があったり、動物と人が力を合わせて人を助けたりします。動物と人間が信頼関係を結べば指示を聞きますが他人から譲られた動物は聞かなかったりします」
「うん……では、その子は聞かないのでは?」
「この子は特に気性が大人しいですし、今朝孵ったばかりで私と信頼関係を結ぶ前なので大丈夫だと思いますよ。後もう一匹一応」
そう言ってこれまたボールを宙に投げる。ポンっと言う音と共に現れたのはキャモメである。
「この子はキャモメといいます。この子も今朝生まれたばかりで、水を吹きます」
そう言いつつルリリのボールを大喬さんに、キャモメのボールを魚粛さんに渡す。なんとなく、ほら。
「他の国の方にちょっと陸遜さんと朱然さんには炎系はちょっとみたいなこと言われたんですけど、なんか心当たりあります?」
そういえば一部が笑い、呂蒙さんが頭を抱えた。
「心外ですね。どんな動物でも面倒をみます」
「あぁ、だが、火の粉を吹く動物がいいな」
「うーん、かたくな」
そう言いつつ卵を取り出して陸遜さんと朱然さんに渡す。
「この子は、成長すると八種類のうちのどれかに姿を変えます。それはまぁ大きくなったら話しましょう」
「火の粉は?」
「生まれたころは吹きません。どちらかと言うとこの世界の動物に近いですね」
そう説明すれば,彼らは目を瞬いた。うむ、意外だろうか。
「私の世界では玄人から初心者まで大変人気の動物です。育てやすいが故に初心者でも扱いやすく、成長後の姿が八つあるが故に応用がきき玄人からも求められます。大変人気であるが故に卵を繁殖させる人間が後を立たず、捌ききれなくなり私の元に送られてくるのです」
そういえばちょっと顔つきを変えるあたりやっぱり軍師なんだよなぁ。
「お二人がどんな風にその子を育てるのか楽しみにしています」
「わかりました、立派に育ててみます」
「八種類か、どの姿になるか楽しみだな!」
ちなみにイーブイは姜維さんにも渡すつもりだから。多分全員違う姿になると思うんだよなぁ。


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荀ケさんに抱かれるユキハミの可愛さをちょっと語りたい。やっぱりイケメンとユキハミのセット可愛くないですか!あと無事にメノーがアオガラスに進化していた。
「荀ケさんが抱えてるのはユキハミといいます。雪を食べるのでユキハミです。種類は氷と虫です」
「虫なのですか?」
「はい」
「そうには見えないですが……氷だから背中が氷なんですね」
「寝てる姿はつららみたいでしょう?あと可愛い」
「たしかに可愛らしいですね。たまに瑪瑙が抱えて飛んでくれます。瑪瑙の時もそうですが、思ったより表情が豊かですしこちらの意志や指示を理解するので驚きました」
「私の世界の動物は基本的に人に寄り添ってくれます。信頼関係が成り立つので指示も聞いてくれます」
ユキハミちゃんのお口辺りをフニフニする。その子が食べる量には驚いたけどね,と告げた賈詡さんにさりげなく卵を渡す。
「……いやはや、今度は俺か」
「賈詡さんお化け大丈夫でしょ」
「ということは」
「お化けが生まれます」
そう言って卵を渡す。いいなーー!と言った満寵さんにも卵を渡す。
「私もかい?」
「そうです。満寵さんはかなり悩んだんですよ。三日三晩ぐっすり寝ながら悩みました」
「楽しみだなぁ〜!」
そう言いながら満寵さんが卵を持ってくるくるまわる。メタモンにしようかピカチュウにしようか迷った挙句、ピカチュウにした。メタモン渡したら愉快なことにはなるけど大変そうだからである。
「それ以上きめちゃくちゃ悩んでるのが郭嘉さんなんですけどね!悩んでる間に孵ってしまって、もうこりゃ本人に選んでもらうしかないなと」
そういえば騒ぎを眺めていた郭嘉さんが不思議そうにした。わー、顔がいい〜!と思ったらボールから勝手にポケモンがでた。
「あ、こら、ラルトス」
ちょこん、と郭嘉さんの服を握ったラルトスは可愛いんだけどな。抱き上げた郭嘉さんも可愛いんだけどな。
「この子かな?」
「この子ですね。この子はラルトス。種類は超常。大きくなり姿を変えるにつれ未来を見通すと言われています。今のこの子は人の感情に敏感です」
「おや、面白いね。そういう子もいるんだ。……種類も他にかぶってないようだし、この子でよければ面倒を見よう」
「ラルトスも郭嘉さんを気に入ったみたいなのでそうしてもらえると嬉しいです」
ラルトスが嬉しそうに鳴いた。うむ、交渉成立である。これは美男美女コンビ爆誕ですね!!
「もう一匹は私が面倒をみるのでおきにせず」
ラプラスは幼いポケモンと遊んでくれるから助かるのだ。それにこの子がついていきたいと思った人と旅をすればいい話だし。
「これで育てばポケモン勝負できますね!地方対決とかしたら楽しそうですし」
「今は他の国はどうなんですか?」
「今は蜀が徐庶さんと……龐統さんと孔明さんには卵を渡しました。呉が徐盛さんと……周瑜さん小喬ちゃんは二人で見てますし、大喬さんと魚粛さんが鎮火のために水の動物を朱然さんと陸遜さんが卵をもってます」
「おっと、呉が一番多いのか」
「そうですね。できれば同数に私もしたいんですけど、魏で仲良くしてる人というかきちんと話してるのが皆さんだけというか……」
そうゴニョゴニョ告げる。流石に知らない人にポケモン育てない?っていえないしその人の性格みてから決めたいしな。
「悪いことに使わないでねって言って聞いてくれそうな人に出来るだけ渡したいですし、ポケモンは人を傷つけたり戦争の道具ではないので……どうしてもポケモン使いたいならポケモン同士戦わせてください。ボールに入れればある程度回復しますし」
しょんもりしながらそう告げる。彼らは苦笑いしたのだが。策に使う気だったなぁ。
「ナマエの世界はきっと平和なんですね」
「そりゃあこの世界に比べたらうんと平和です」
まぁ伝説のポケモン呼び起こして危機とかよくあるけどな。それでも世界を旅できるくらいには平和だ。






なんか危機っぽい人がいる。というか、多分危機だわ。妖魔に追いつめられている彼らに策だろうか?と思ったがちがいそうだ。仕方ないと息を吐く。テレパシーで飛び降りるといいよ,といえば彼らはこちらを見たので私は頷いておく。まぁ多分見えてないだろうけどな。とりあえずリザードンクロバットボーマンダオンバーンをボールから出しておく。私もピジョットにのる。私もいやあ、今日が飛行パーティーでよかったよね。上から落下音がしたので四匹に迎えを頼み、私とピジョットと一緒に空を飛ぶ。
「ピジョット、おいかぜ!」
そう指示をすればピジョットは風を起こす。グングンと五匹のスピードがあがり、そのまま上に上昇していく。
「なっ!?」
「わわっ!?」
「えっ!?」
「はっ!?」
「ナイスキャッチ、リザードン、クロバット、ボーマンダ、オンバーン」
うまく背中に乗せた四匹はいい子だ。
「皆さん動物に捕まっといてくださいね……ピジョットもう一回追い風!」
ピジョットは答えるようになく。そのままグングンと崖の高さまで戻れば妖魔は振り返って驚いた顔をした。
「オンバーン、クロバット、前方に超音波!」
オンバーンとクロバットが前方に向かって超音波を出したのだろう。妖魔が失神した。よしよし。状態が分からないのでそのままグングンとまた空に昇る。うーん、他に人はいないようだしこりゃ撤退したほうが良さそうだ。
「このまま撤退しますね。もうちょっと空の旅我慢してください」
そう言いつつ戦場から離脱する。うーむ、妖魔が活発化してるみたいな話は聞いてたけどまさにそうだな。とりあえず本陣っぽい場所にいけば人間にもびびられた。
「あ、徐庶さん達と荀攸達がいる。おーい!」
「ナマエ?」
緩やかに降下すれば他も習って降下する。四人が降りたのをみてポケモンをボールに戻した。四人を見てびっくりしてるのを見ると四人を救援にむかうつもりだったのだろうか。
「ナマエ、もしや楽進殿と李典殿達を助けてくれたのですか」
「散歩してたら危ないのが見えたというか感じたので」
「はー、助かったぜ。誰かが助けてくれるいい予感はしてたんだよな」
「李典殿の勘は当てになるようですね」
「崖から飛び降りた時は生きた心地がしなかったよ」
「そのあと空を飛ぶとも思っていませんでした」
そう口々に告げた彼らに私は親指を立てておく。そのまま私は家に帰ったが、どうやらそのあとは妖魔を返り討ちにしたらしい。つよつよ。

==


流砂の成長の確認と、生まれたポケモンを見に蜀にきた。メラルバとミニリューが予定より少し早かったのはおそらくメラルバの卵があったかかったからだろう。
「メラルバはあったかいので良いですよ。冬は暖になります」
まぁ私は威嚇されて炎を出されてるけどな!!くそう。私もメラルバで暖を取りたい。
「めらるばが種族の名前かい?」
「うん、そうなります。大きくなるには少し時間はかかりますが、炎の繭をまといます」
メラルバをぷにぷにするのは諦める。龐統さんには大人しく一緒にいるらしい。羨ましい。
「孔明さんの動物は、ミニリュウといいます」
「……ナマエの世界の竜ですか?」
「正しくは竜の一種ですね。脱皮を繰り返して大きくなります。あ、水辺が好きです」
そう言ってミニリューの顔をうりうりする。すべすべだー。二人にボールやご飯を渡す。
「徐庶さん、端末ある?」
「あるよ」
はい、と渡されたそれに私はボールからロトムを取り出す。ビビビとあたりを飛び回ったロトムに端末を向ければロトムは端末に入り込んだ。よし。
「ロトム、この前学習した言語に書き換えちゃって」
そういえば画面に数字の羅列が並び、しばらくして再起動がかかった。そうしてロトムは完了ロト!と声を上げて浮かび上がった。



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