2018/02/10
無題
・蓮子の実験(笑)で髪の毛が伸びた司書
見たことのあるような、無いような後ろ姿である。しかし、いまいちその姿は記憶の誰かと合致しない。その人物が司書室に入ろうとするのを見て、おい、と声をかけた。振り返ったのはよく知った顔である。
「……ナマエか?」
「えぇ、はい。あ、髪の毛が伸びたからですね」
そう戸惑った俺の心情を見抜いた彼女は、苦笑いを浮かべた。
「蓮子の実験です」
「またか」
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佐藤さんの言った「またか」は的を得ていると思う。蓮子がどうやってあの変な薬品達(幼児化獣化エクセトラ)を作り出すのかわからないが、今回もまた彼女の作り出したソレのせいであるし、ソレを被った私と按司、棋院の髪の毛が伸びた。様子を見ていたアカが「これはバカ売れするな」と言って何か企んでいたけども。伸びた髪は切れば戻るらしく、髪を切るにも刀やハサミがいるし、加州か歌仙に切ってもらわなければ大変なことになるとは理解しているのである。
「髪か鬱陶しいので、切ってしまおうと」
「切るのか?」
少し残念そうな佐藤さんに、鬱陶しいからなぁ、と思う。じゅるりと取り出した髪紐で髪をゆるく結べば、彼は口元にてをやった。
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