2021/12/31
2021年オフラインネタ帳大放出祭35
「あ、ルリナちゃんだ。今日も顔がいいね!!」
「あらナマエじゃない。何してるの?」
「カブさんにたまには他の街にもって言われてついてきた。何気にエンジンシティより北ははじめてきたから何があるかわからん。シュートシティが都会ってことはわかった」
「後でオススメのカフェにいきましょ」
「やったぜ!さすが!ルリナちゃん!ひゅー!」
「ひばっ!」
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・ジャイキリ主が死んだと思ったらポケモンの世界に飛ばされた
・とりあえずワイルドエリアでヒバニーと倒れているところをリーグスタッフに見つけられ、エンジンシティで保護されている
・サイトウあたりと同い年かつ記憶喪失かなって思われている
・カブさんにお世話になりつつ、カブさんの家を間借りしている。目下の目標は独立。エンジンシティの人達と仲良し
・ジャイキリスマホが何故か一方的に(送信専用で)機能しているが本人は気づいてない。メモ帳やにっきがわりに毎日くだらないことをグループラインや個人ラインに投下している。
・推薦状をそのうちもらいそう
・ヒバニーとボール蹴ってる姿が何故か人気である
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イギリスによく似たこの国はフットボールではなくポケモンバトルにお熱である。スタジアムは全てフットボールではなくポケモンバトルのためのものであるし。しかしながらサッカーがないわけではないようである。サッカーよりもポケモンバトルが有名なだけで。まぁ、でもそれも理解できる。ポケモンバトルは見ていて面白いし、なによりダイマックスが凄すぎるからだ。しかし、だ。
「バトル……んーー……バトルかぁぁ」
自分が上手くできるかと言われたらなんとも言えない。お世話になっているカブさんやジムトレーナーに、バトルしてみないかと聞かれたがよくわからないのだ。なんせポケモンはやってたっちゃやってたが子供の頃だし、わかりやすいわざの選択肢があったしターン制である。実際は行動と同時に指示じゃん。技の効果とかタイプ相性とか把握しないとじゃん。
「相性もだけどタイプとかうろ覚えだから、それから覚えた方がいい気がするなぁ」
「なんとなくはわかるのかい?」
「うーん、ほのお、みず、くさ、じめん、いわ、むし、エスパーにかくとう、こおり、ドラゴン、ノーマル……?まだあった気がする。……でんき、ゴースト……あ、ひこうとどくだ」
「あと、はがね、あく、フェアリーだね。知ってるポケモンはいるかな?」
「ヒバニーやヤクデたちはほのお、みずはゼニガメとかワニノコとかミズゴロウ、くさがチコリータとかフシギダネとかキモリで、じめんがディグダとか、むしがキャタピー、エスパーがソーナンスとかケーシィだっけ」
「あってるよ」
「かくとうがさわむ……さわむら?とゴウリキーか。氷はラプラス……あれ?ラプラスは水?」
「氷であってるよ」
「ドラゴンはカイリューとかフライゴン、なんだっけタツベイ?みたいな名前のやついた気がする」
「うん、いるね」
「でんきはピカチュウとかで、ゴーストはゲンガーとかゴース、ひこうはポッポ、毒ってなんだろ。べと……なんちゃら……はがねとかはまったくわからないなー、あ、まって。あくはクスネちゃんと白黒ジグザグマがそうって聞いた気がする。フェアリーはイーブイの進化系でいるってことくらい」
「うーん、話を聞いてるとやっぱりカントーやジョウト、ホウエンのポケモンが多いし君の作る食事からしてもそっちの方からきたのかもしれないね」
カブさんの言葉に私は苦笑いする。言えない。ゲームの冒険ではホウエン地方の冒険あたりで止まってるなんて言えない。そもそも現実だし。
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「仲間の数はそりゃあぱっきりきっぱりちょっきりひゃくごじゅーいち」
「ひば!」
「きみたちとのであいはーぜんぶ、ちゃんとおぼえてるー」
「ひばば!」
「きずつけあったこともあーったけどそれはーえーとわすれた」
「ひばに!」
「まだまだたくさーん、かならずどこかーに仲間はいるはず」
「ひば!」
「ひゃくごじゅいちのよろこびー、ひゃくごじゅいちのゆめー、ひゃくごじゅういちのおもいでー、めざしてー」
「ひばに!」
「がんばろ!」
「ひば!!」
合いの手っぽいの入れてくるヒバニー賢いかもしれん。とりあえずお弁当を作り終えたので私はそこら辺のお店で買ったぬののランチョンマットっぽいやつでくるんでおく。最近カブさんやジムトレーナーのお昼ご飯で小銭を稼いでる私である。一応ヒバニーが一緒にいる関係で仮のトレーナーカードは発行されたのだが、公的な手続きはもうちょっとかかるので正規で働けないのだ。カブさんの好意がなければ飢えじんでいる。仕事探さないとなー、と街に出てみるが何せ今までフットボールしか頭になかったのでなんの仕事をしたいか全くである。カフェの店員とかしてみるか。
「カブさんのお弁当おいときまーす」
「いつもありがとう。君のおべんとうは美味しいからジムの間でも評判でね」
「それはシンプルに嬉しい。いや、私もお小遣い稼がせてもらってますし、お礼言うのはこちらの方といいますか……あ、おはよー、マルヤクデ。今日もでかいなー」
そうマルヤクデを見上げる。にこっとしたマルヤクデは可愛い。
「今日もマルヤクデスマイルいただきました!ひゅー!」
そう騒いだらキュウコンとウィンディに潰されたが。ぐえって声出た。カブさんとヒバニーが慌てたけど、可愛いから許す。
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「なんか想像してたのと違うわね……」
「儚気な感じ想像してました?残念、私は超元気ですね!」
ケラケラ笑いながら言えば、ヒバニーがヒバッ!と頷いた。センチメタルな感じは外に出さないようにするタイプなんで。なんでも目の前にいる二人はジムリーダーらしい。見た目同い年ぐらいじゃん!と言えばなんかしょぼんとされたが気にしてないから気にしないでほしい。
「ルリナくんが水、ヤローくんがくさタイプのジムリーダーだよ」
「ナマエです。よろしくお願いします……。今絶賛知り合い作り中です。周りのもこもこポケモンはくさタイプ?」
「ウールーはノーマルタイプだね」
「ノーマルタイプ、ウールー、たぶん覚えた!触ってもいいですか?」
「大丈夫ですよー」
許可は得たのでもこもこを触る。うわ、ふわっふわじゃん。人をダメにするウールー、理解しました。ぐめぐめ鳴いているウールーは可愛い。
「はー、可愛い……なにこのせいぶつ……ふわっふわじゃん。おひさまの匂いする……」
「ひばー」
「……ナマエ、僕たちは会議だけどどうする?」
「あっ、遺跡とかあるって書いてたので見てきます」
起き上がりながらそう言う。ヒバニーがぴょんっといつもの定位置に乗る。遅くなる前に帰るんだよ、と言ったカブさんは完璧に保護者ですね、わかります。
なんか知らんがバトルを挑まれて勝ってしまった。いやー、あんな感じでいいのか??と首を傾げながら喜んでるヒバニーの頭を撫でておく。バトル後のマナーとかもよくわからないがお金をもらってしまった。
「うーーん、バトルやっぱりよくわからん。ヒバニー、とりあえず貰ったお金でなんか食べる?」
とか思ったらなんかの大会?だったのかなんなのか違う人にバトルを挑まれてしまった。ちょいちょいジョーイさんが回復してくれてるから助かるのだが、これなんだ??と私とヒバニーは首をかしげる。この地方の言葉喋れるけど読めないんだよな。多分地上絵の入り口近くに垂れ幕になんか書いてあるけど読めない。
「ジョーイさん、私遺跡だか地上絵だか見にきたら巻き込まれたんですけど、これ何かの大会です?この地方の言葉喋れるけど読めないんですよね」
「あら、もしかして観光受付のつもりで受付したの?」
「あー、やっぱりそれが違ったかー、」
がっくしと肩を落とす。いや、うん、観光受付かな?って並んだ私が悪いのだが、確認してくれてもいいと思うのだ。バトル大会に参加ですねもなんも言われなかったから。
「でもせっかくここまで勝ち上がったんですし、最後まで参加されてみては?」
にっこりと笑ったジョーイさんに、あ、はい、と頷く。医療従事者の意見は素直に聞くものだ。うん。
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んー、勝ち上がれたのは勝ち上がれたが、感覚がやっぱりよくわからん。これは古今東西のバトルの映像見て勉強するしかないなぁとぼんやり思う。あと図鑑とかでポケモンを覚えなければならないだろう。
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「あれ、ボールが三つに増えたね」
ポケモンが増えた。いやー、地元サッカーチームに運良く声かけられて、楽しくサッカーし始めたんだけど、遠征に連れて行ってもらえたのだ。フランスっぽいカロス地方行ったらカエルっぽいケロマツに懐かれ博士に連れていくように言われ、ハワイっぽいアローラ地方に行けばボールみたいにまんまるなモクローちゃんを私の試合みてエキサイトしたラビフットが蹴ってしまい慌てて私が保護した。燃えたもんね。ケロマツ氏がいなかったら大変なことになっていた。ちなみにアマチュアのサッカー遠征は勝ちで終わった。マンチェスター的な位置だかんね、負けたくはないのだ。
そんなこんなでサッカーを終えて間借りしているカブさんの家に戻ってきたのだが、私のボールが増えてるのをカブさんがみつけた。
「いやー、カロス地方でガレットあげたら懐かれて、アローラ地方でラビフットがボールと間違えて蹴っちゃったので保護しました」
ラビフットはその件わめちゃくちゃ反省している、ので、私の隣にいるラビフットはしゅんとした。今やモクローちゃんと仲良しだからな。
「ヒバニーは進化もしたんだね」
「らびふ!」
「なんかサッカーで勝ったら、負けたチームに腹いせでバトル挑まれたから黙らせたら進化した。ラビフットって言うんだよって本屋さんのお兄さんに教えてもらえました」
ラビフットは可愛いんだぞー。最初はツンデレかと思ったが、ちょっとジト目になっただけで中身そのままだかんな。めちゃくちゃ可愛い。今はとてとてとマルヤクデ達に帰宅の挨拶に向かったが。
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「あ、キバナさんじゃん。今日も顔がいいね!」
「おう、ワイルドエリアでぶっ倒れてた奴じゃん。今日は元気そうだな」
キバナさんの顔がいいのでそう言っているのだが、向こうも向こうで私がカブさん家間借りしてる経由を知っているのでそう返すのだ。ガシガシと私の頭を撫でた彼に、おりゃー、兄貴顔しやがってー、とポスポス殴る。
「仲が良いの?」
「私が構ってもらってる」
「俺さまが構ってる」
ドヤァとした顔をしたキバナさんに、待ってリテイクする、と言ってルリナさんをみた。
「私が構ってもらってる!」
「俺さまが構ってる」
「ナマエに至ってはドヤ顔する意味がないわね」
ルリナさんの言葉にケラケラ笑う。相変わらず元気ね、と言われたが。
「でも、ナマエはなんでここに?」
「私もシュートシティに用があって、カブさんについてきた」
「用?」
「いえーい、食っていく算段がついたんだぜー」
ピースとVサインすれば、彼は目をパチパチ瞬いた。就職か?と首を傾げた。
「うん」
「はぁ?お前チャレンジリーグ挑戦しないのか?」
「私より、ずっと参加を夢見て待ってる人がいるならそっち優先されるべきでは?」
「それも含めて運なんだよ」
ぐにっと頬を引っ張られる。いやー、それは理解しているのだが、なんていうかサッカーしてた方が同じようにもし蓮が来たら会う確率高くね?というか……。
「お前トレーナーとして良い線いってると思うのに」
「うーん、……その道は足が使えなくなったら考えるよ」
「ナマエくん、縁起でもないことを言ってはいけないよ」
「はぁい」
足?と不思議そうな顔をした周りを置いて、私は頷いておく。
「じゃあ、そろそろ時間だし、カブさん行ってきまーす。たまには帰るねー!」
そう手をブンブン振る。いつのまにかエースバーンになった元ラビフットも手をブンブン振った。二人で一緒に走っといた。それが一年たった今である。
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まさにジャイアントキリングというか。いやー、やっぱりフットボールは楽しい。あと、負けたチームから勝負を挑まれるの恒例化してて笑う。まぁ、どの地方でもポケモンと兼用スタジアムだかんね。別に良いんですけどね。あと、面白いのが、爆竹やレーザーによる妨害行為じゃなくてポケモンの妨害行為になるところである。ちなみに今はマタドガースによるえんまくなのか毒なのかわからない煙により試合は止まった。
「おぉー、普通のマタドガースじゃん。ガラルで逆に見ないやつ」
「ガラル煙突ついてるもんなー」
「煙突……?」
「見たことない?ガラルのドガースとマタドガース、煙突ついてるんだよ」
「野生かなー」
そう敵味方で漂ってるマタドガースを眺める。モンスターボール投げたらわかるかね、ととりあえず警備員のポケモンバーサスマタドガースの図になっているので、そこら辺にいる観客にモンスターボールを貰った。ぽんぽんとモンスターボールを蹴り、シュートみたいにモンスターボールをマタドガースに向かって蹴った。綺麗に当たったモンスターボールだが、捕まえる動作が発動しかけて弾かれておわる。盗難防止プロトコルが発動したらしい。なるほど。
「だれかのポケモンだったか……」
「ナマエ、野生だとしてマタドガース欲しいのか?」
「育てたら可愛いかもしれないし、最悪スタジアムの外で逃がせばいいし」
「毒タイプの飼育は結構難しいぞ」
「マジですか」
「キャプテンはセキチク出身だから確かだよ」
「なんにせよ、盗難防止プロトコル発生したから妨害か迷子かー」
ハハハと敵味方で笑ってたのだが、そういやカントー地方ってロケット団いたよな?と首をかしげる。もしかしなくてもロケット団の仕業では??サッカー賭博的な感じで。いらないことに気づいたな。忘れよ忘れよ。
「そういや毒タイプ相性いいポケモンいないなー。エスパーと地面だっけ」
「君ってやっぱりポケモンバトルするの?」
「え?」
「いや、試合の後ポケモンバトルしてるでしょ?」
「いやなんか、相手チームの人にポケモンバトル挑まれるので売られた勝負を買ってるだけといいますか……」
「まぁ、あんまりプロ選手でバトルする人少ないからね。みんな家族としてだったりペットみたいに飼ってたりするだけで、勝負の世界には踏み込まないんだ。自分が常に勝負をしてるからポケモンにせれは求めてない。僕が思うにこういう職についているけど、バトルまで手を伸ばす人は勝負に飢えてるんだよ」
そう見下ろした彼に私は彼を見上げる。なるほど、この目は私は知ってる。
「ははん、オニーサンも勝負に飢えてる人だ」
「おや、バレたか。今日はこの騒ぎでノーゲームだろうし、どうかな、一バトル」
その言葉に私は審判をみる。審判が協議している。まぁこうなると安全は保証できまい。ノーゲームまたはホーム側が負けというのが流れだろう。現に審判が試合を行わないことを告げて両陣営のサポーターからブーイングが起こっている。彼は肩をすくめて私をもう一度見下ろした。
「いいよ、結局サッカーできないみたいだしね」
「君ならそういってくれるとおもっていたよ!」
ワクワクしている。私もめちゃくちゃワクワクすっぞ、なので三対三でという話にまとまった。最前席にいるエースバーンをボールにいれればサポーターが理解したらしい。ブーイングが止んだ。それは相手のサポーターもそうである。私の手持ち判明してるんだよな。不利。でもワクワクするぞ。
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