2021/12/31

2021年オフラインネタ帳大放出祭38



死んだと思ったらポケモンの世界にいるジャイキリ主


天国って意外と自然が溢れているらしい。そう思いながら目を覚ます。木の葉が風で掠れる音、川のせせらぎ、森の匂い。ゆっくりと目を覚ませば、木漏れ日が私を照らしていた。周りを見れば森というよりは草原のような場所にいたらしい。天国……?と首を傾げていれば、ひば!っという何かの声が聞こえた。そちらを見れば、とんとんと何かがなにかをたくさん抱えてやってくる。何かーーきのみのようなものの山の先揺れるのはうさぎの耳のようなものだ。ばーん、とたくさんのそれを私の近くに落としたのは二足歩行のうさぎのような存在だ。うさぎは私をみて、ニッコリ笑う。え、なにこれ可愛い。
「くれるの?」
そう問いかけた私の声は記憶よりも高い。うさぎはこくこく頷いてオレンジのようなきのみを差し出した。私はせっかくなので皮をむいてきのみを食べる。死んでるし大丈夫だろという甘い考えだ。ちなみに味は、美味しかった。オレンジの味である。
「君も食べる?」
「ひば!」
頷いた彼はポイポイと口にきのみをいれては、満面の笑みで食べていた。うむ、可愛らしい。私はそれを横目に周りを見渡す。何処だここ。天国ってこんな感じなんだろうか。というか、何で声が高いんだ。そう思って私は自分の手を見る。子供の手っぽいのが見える。え。ではなくした足は?と思えば足は両足揃っま子供の足だ。え。近くに荷物が転がってないかとおもったら、なげだされたように昔使っていた鞄が落ちていたので拾って、服がズルズルであるので捲ってある程度整えた。
「うさぎさんや、ここが何処かわかる?」
「ひばー、びばば!」
「うーん、うさぎさんの言葉がわからない……人いるのかな。人住んでる方どっち?」
そうといかければ、うさぎはぴょんぴょんと私に飛んできて私に抱っこをせかした。私はとりあえず抱っこをする。とりあえずうさぎが指差した方向に私は足を進めた。

「ポケモンじゃん!!」
私はそう言って空を飛ぶバタフリーを見つめる。やべぇ、死後の世界はまさかのポケモンの世界か。ということは、だ。抱っこしているうさぎも見つめる。
「うさぎさんもポケモンなの!?」
「ひばぁ!」
「おおお、仲良しになりたいな!」
「ひば!」
そう抱きついたうさぎさんに私もぎゅっとする。はー、かわいいかよ。名前もタイプもわからないけど。飛んでるバタフリーとかはわかる。そうして色んなポケモンを観察したり追いかけられたり逃げたりして進んでいけば、何か古い建物があるのも見えた。階段があるのを見ると街につながるんだろう。結局だれひとりトレーナーに会えないままだ、と思っていれば建物の階段の下で誰かが数人集まって話してるのがみえた。とりあえず話を聞くしかないので私は近くに近づくとする。まぁ、私が話しかけるより先にオニイサンとオジサンが私に気づいたのだが。あとはグラサンつけてる男性とか。
「どうしたんだい!?ぼろぼろじゃないか!」
おっ。言葉がわかる。あと私はボロボロらしい。私は困った顔をして二人を見上げる。
「いや、気づいたらあのあたりにいて……今いる場所が何処かとか色々わけわかんないんで人を探してたんです」
そう言って目が覚めたあたりを指差す。三人はそこを見て、目を頷いた。
「君の名前は?」
「ミョウジナマエっていいます」
「ミョウ……?」
「あーと、ナマエです」
「ナマエくんだね。ナマエくんはどの街から来たのかな?」
「……トーキョーですね!」
にっこり笑ってそういう。いや、カントー地方ってことはわかるけど、なにシティとかはわらんない。まぁ、私の記録ないだろうけど。いや、死後の世界ならあるのか??
「カブさん、聞いたことある?」
「いや、ないね……そのヒバニーは君のポケモンかな?」
「ヒバニー?」
私が首を傾げれば、うさぎが手をあげる。可愛い。
「ひば!」
「うさぎさんヒバニーっていうんだ!」
「ひばに!」
「ヒバニーは起きたらきのみを持ってきてくれた!」
「ポケモンセンターに行けば、野生か登録かわかります。登録があればトレーナー情報が紐付けされてますから……それに、一度彼女も診てもらったほうがいいのでは?」
「そうだな、まずはポケセン行くか」
サングラスかけた人の言葉に二人は頷き私とうさぎ改めヒバニーは首を傾げた。かわわ。

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ヒバニーは野生で私のデータもあるわけなく。とりあえずトレーナーカードが発行されてヒバニーもゲットした。めちゃくちゃ感動したわ。まぁ、サトシのピカチュウみたく連れ出してるけどな。ちなみに服は何着かふるぎをもらい、スマホもカバンに入っていたけど電源が死んでおり、ロトム?が入ったけどロトムが一言「この世界に該当するデータがないロト!」と言ったから大変なことになっている。なんか伝説のポケモンが連れてきた説やらウルトラホール?からきた説やら色々あるけど私がよくわかってない。何してたの?ということばに病院のベッドで死んだと思ったらここにいた!と言えば精査されて解放されたのが今である。なんか知らんけど健康体!伝説のポケモンのおかげならお礼を言わなきゃいけない。
「はー、どうやって生活していこっかな。バイトで食べていけんのかな。サッカーできるかな」
「ひばに?」
「うさぎ、サッカー知ってる?めちゃくちゃ楽しいよ」
「ひば?」
「そうだ、なけなしに入ってたお金でサッカーボール買お!生活は何とかなるなる!」
そう言ってポケモンセンターの借りてる部屋をでる。謎に入ってたお金で多分サッカーボールくらいなら買える!ということでショップに行ってサッカーボールを買って空き地に向かう。馴染ませるためにリフティングとかして遊んでみればやっぱり体はするする動く。ボールとダンスを踊るように扱って、足元でピタリと止めた。
「うむ!絶好調!」
「ひばぁぁ」
ヒバニー(命名:うさぎ)が目をキラキラさせている。可愛いかよ。うさぎもやる?ときいてみる。元気よくへんじするうさぎはかわいいが、サイズが合わないような。でもてしてしとボールを蹴るうさぎは可愛い。こうだよ、と見本をまたみせていれば、後ろから声がかかる。
「きみ、サッカー上手だね。このあたりでは見たことないけど、他の街の子?」
その言葉に振り返る。うーん、知らない人であるが、まぁ知らない人しかいないからな。別に怪しい感じではなさそうだ。
「うん、まぁ、そんなところです!」
「へぇ、どこかのチームに入る予定かい?」
その問いかけに私は目をキラキラさせた。
「サッカーチームあるの!?」
「ん?あるよ。あれ、もしかして知らないのかい?」
「いや、まっったく!ぜんっぜん何も知らないので!」
そう言えば彼は目を瞬いて、クスクスと笑った。そうか、知らないか!と。うさぎと一緒に首を傾げる。
「ガラル地方にはチームが9チームがあるんだ。シュートシティ、あとはこの街を含めてチャレンジリーグのジムがある八つの街だね。チャレンジリーグのお休みの間、ジムスタジアムを借りて試合をしたりするんだ」
チャレンジリーグはよくわからないが、なんかカブさんやキバナのお兄さんが言ってた気がする。ガラル地方はイギリスっぽいっていうことは地図やら写真でなんとなく理解した。恐らくエンジンシティはマンチェスターかリバプールがモデルだろう。と、いうことは、だ。
「この街のサッカーチーム強いの?」
「……万年下位争いだね」
苦笑いした彼に私は目をパチパチ瞬く。
「この地方はシュートシティとナックルシティの二強だよ。この地方の代表もナックルシティとシュートシティからの選抜だ」
「ふーん」
「……というか、子供のサッカー離れやチームの人数割れで存続の危機だ」
がっくしと肩を落とした彼に私は目をパチパチ瞬く。チームの人数割れ?と聞けば、どうやら強いチームに所属したいからと抜けた人が後をたたないらしい。えぐっ。子供はダンデというポケモンバトルの優勝者に憧れており、余計にサッカー離れが進んでいるらしい。ダンデは聞いたことある。この前キバナのオニイサンに語られたからな。これはチャンスではなかろうか。私はしゅっと手をあげる。
「子供が入っていいなら、私はいる!」
「えっ」
「なんとかなるなる!」
「いいのかい?君みたいな子は普通ナックルやシュートシティに行きたがるし……何より僕らは薄給料だよ」
「サッカーできたらいいし、私うさぎと二人暮らしだから生活費とか住むところがあればそれでいいよ!」
そう言えば彼は混乱した。なんだ。
「親御さんは?」
「いないよ。今はポケモンセンターで寝泊まりして……」
「ナマエくん!」
「あ、カブさん!」
「ダメじゃないか、誰にも言わずに出歩いちゃ」
「あー……ごめんなさい」
「カブさん?」
「おや、シナモンくんじゃないか」
「カブさん、私エンジンシティのサッカーチーム入るね!これで生活費とかなんとかなる!」
そう言えば彼は目を瞬いて私を見下ろし、ニッキと呼んだ男性をみた。
「ニッキくん、少しだけいいかい?」
「えっ、あっ、はい」
そんなこんなで場所を移動するのである。
「うさぎ、今度うさぎ用サイズのサッカーボール買いに行こ!」
「ひばぁ!」
サッカーボールを抱えたうさぎを抱き上げてくカブさんとニッキさんに続く。後から聞いたらこの人キャプテンらしい。ひゅー!苦労人!!あとは流れるように保護者的な立ち位置にカブさんがついた。やったぜ。

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エンジンシティのチームに私が正式に入ったらちょっとニュースで叩かれた。エンジンシティは子供にやらせてる〜ひとそんなにいないんだ〜みたいなニュースをみて、私はニヤリと笑う。
「これはプレーで黙らせるしかないよ、うさぎ」
「ひば!」
「お、いいこというねー、ルーキーちゃん」
そうかいぐりかいぐり撫でたのは新しい監督らしい。監督の相棒がルカリオとアチャモなの可愛すぎる。後雰囲気達海監督に似てるから好きだよ。ふふふと不敵に二人で笑う。舐めてる相手をぶん殴れ!である。

舐めてるからこうなるんだよなぁー、と普通に思う。いや、キャプテン含むチームの人もそうだったんだけど、とりあえず私がボコスカ抜いたら認識が改まった。それでも劣る体力をつけるためにうさぎとエンジンシティを走ったり、街中で体格差をテクニックで補うために練習外の練習したりしてたらサポーター増えたしご飯お裾分けしてくれるからありがたい。
まぁ、ナックルシティの人に笑顔で手を振っておく。試合でめちゃくちゃ抜いてやりましたからね、ナックルシティの人達。子供に動揺したとか知らん。勝手に動揺したり手を抜いたのは向こうだ。そもそも、エンジンシティの選手は他のチーム(ナックルやシュート含む)から戦力外を告げられてきた人もいる。上手い素質がある人達がおおいし、ひと世代前のエースがいたりするのだ。土壌はあるが監督の引きも悪いとは今までの試合を食い入るように見た私の判断だ。昔のETUの試合に似てるというか。
「よっ、ナマエ、元気そうじゃん」
帰りのバスに乗る前に、中にあるエネルギー施設の説明を眺めていたらキバナのオニイサンがやってきた。そういやこの人ここのジムリーダーだった。
「あ、キバナのオニイサンじゃん。元気元気」
そうひらひら手を振れば、頭をぐりぐりされる。む!いたい!
「よくもウチのホームチーム相手にボコスカやってくれたな!」
「勝手にそっちが子供だからって油断したからね!私は知らん。スポーツの世界において年齢とか関係ない。勝った時の理由に使ってもいいけど、負けた時の言い訳につかうなーって感じ」
怒ってたらうさぎも同意するように頷いた。確かに勝負に年齢は関係ないよなというあたり彼も子供のころから勝負の世界に生きてるんだろう。
「ナックルに来るか?お前ならスタメン入れそうだけど」
「やだ」
「やだってお前な、二強の一つだぞ」
「だってさー、エンジンシティの人とせっかく仲良くなったし、二強が続いてる状態とかつまんないでしょ。エンジンシティをそこに入れるのが私の二、三年かけての目標だから。それに、ジャイアントキリングはこういうチームじゃないとできないし、話題になればもっとこの地方のサッカーも盛り上がると思うんだよね」
そうニッと笑う。彼は目を瞬いて、無理すんなよ、とチョップをおとされる。いたい。くっそー、デカイからって攻撃しやがって。
「ポケモンバトルはしないのか?」
「んー、やり方わかんないからなー。うさぎがやりたいならやってみるけど、今はサッカーしたいってうさぎも言ってるから」
「ひば!」
そうぴょんぴょん跳ねてるうさぎは可愛いのである。


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喋る方は元からできるのだが、書く方がてんでダメなわけでして。支給されたスマホに入ってるロトムに音読してもらったりしてたのだが、ファンにサインができないことにサインする寸前で気づいてしまった。まぁいいやといつもの感じでサインする。いやー、書類とかはあれだ。保護者的な立ち位置なカブさんに書いてもらってたし。見てた周りになんで書いてんだ??みたいな反応されたので適当に誤魔化しておく。うん。これ書く練習しなきゃダメだ。

と、意気込んだのはいいものの。ドリルを解こうにもその問題文を読めないのだ。とりあえず名前はトレーナーカードをみて書く練習をする。なんとなく英語と似てるっていう認識でいいのだろうか。アルファベットみたいな対応表を作ればいけるか??
「うーーん」
「どした?」
「いやー、監督、私話せるんですけど文字の読み書きできないんですよ」
「は?」
目をパチパチ瞬かれたので私はあれGM達から聞いてないだろうか?と首をかしげる。キャプテンが、あ゛みたいな声を出した。
「ナマエ、監督多分知らない。というか僕しか知らないかも」
「マジかよ。GM達も知らないのはやばくないの?」
「おちびちゃん、なにかあるのか?」
「いやー、私ワイルドエリアで保護された記憶喪失児なんですよね!」
まぁ記憶喪失というのは建前でそうしとこうということでそうなっている。周りが固まったが知らん。
「だから文字書けないし読めないんですよね!記憶にないから!」
あ、これ結構便利なフレーズかもしれない。
「……そのわりにはサッカー上手いな」
「サッカーは体が覚えてたんでない?好きだった記憶はあるよ。うさぎはその頃から一緒!」
ねー、と言えば「ひば!」とにっこり笑って返事したうさぎは可愛い。
「読み書きできないのは問題だなー。普段どうしてんの?」
「ロトムに音読してもらってる」
「便利だねぇ」
「自分で勉強しようと思ったけど文字の法則とかわからん!ってなってて詰んでるなぁって悩んでるんですよ。テキストに書かれてる文字もわからん……あ、ひたすらロトムに音読してもらって単語覚えたらいいのか。単語さえわかったら、文法は人に聞けるし」
何かメモ帳かなんか買って書いていけばいいか。とりあえずサッカー関係とポケモン関係、ついでに生活用品から覚えよう。うむうむと一人で納得していれば、小さい子向けのテキスト譲ると頭をよしよしされた。なんだ。なつくぞ。

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「くやしーに決まってんじゃん」
ムーッとしながら口を開く。万年最下位争いを脱して上位争いに食い込んだが、タイトル逃した。得点差でナックルに負けた。
「今までの成績とか知らない。私来る前だし。私は一番になりたい。というかなる。タイトルほしい。まぁ最初からタイトルは三年かかるかなって思ってたけど悔しいのは悔しい」

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死ぬのかと。死んでたまるかと。


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キバナのオニイサンとカブさんに誘われてキャンプというかご飯である。キャプテンのシナモンさんとナックルのキャプテン、監督もいるの笑う。なんでもカブさんとシナモンさんまたいにオフではキバナのオニイサンとナックルのキャプテンーーローレルさんは仲良しで、シナモンさんとローレルさんも仲良し。監督はフラフラしてたので私が声をかけた。オフだからね。今日はルカリオしかいないの?と聞けば、アチャモはチームで借りてるポケモンらしい。
「君は最初からヒバニーを連れてるから関係ないんだけど、契約でね形だけでもその街のジムリーダーのタイプのポケモンを連れてることになってるんだよ」
「へぇー、じゃ、監督はずっとルカリオといるの?」
「まーな」
「へぇーー!!シナモンさんはブースターだよね。この前見た」
「イーブイから育てたんだよ」
「ってことは……キバナのオニイサンがドラゴンタイプだから、ローレルさんはドラゴンタイプ?」
そう首を傾げれば、いや、とキバナさんとローレルさんが首を左右に振った。
「ドラゴンタイプは流石に難しいから、チームで一体って感じだな。今はジュラルドンとドラパルトだな」
「ローレルくんは元はキプロス出身だからダルマッカだよ」
「だるま……?」
「お前のヒバニーがボールと間違えて蹴ったやつ」
「あーー!効果は抜群だからポケセン駆け込んだやつだ!可愛いの!」
「は?」
「ホテルの前でサッカーしてたらうさぎがエキサイトして近くのボールっぽいやつ蹴ったらポケモンだった。のちにだるまさんとは和解したから許して欲しい」
「ひばぁ……」
「このように反省している」

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なんかおさるっぽいのがきたのでついていけば、人が二人倒れてた件について離したい。ぴえぴえないてた水色は消えた。私はとりあえず同い年くらいの子供に近づく。
「少年だいじょーぶ?」
そうひっくり返して私は目を瞬いた。蓮にそっくりだったからだ。ということは、と、もう一人の子供もひっくり返す。ハナちゃんにそっくりである。
「……ん??は??え??」
「ひばー?」
「うさぎ、とりあえず大人呼んできて」
そう言えばうさぎは頷いてきた道を戻る。そういやここ私が倒れてた場所だな。
……二人ともぶかぶかな服を着ている+日本代表ユニ=?
「え、なに、二人同時に死んだか行方不明??それだめじゃん。おきろー、蓮、ハナちゃん!」
「うきー!」
「めそ……」
ゆさゆさ二匹と二人を揺らしていれば、大人が来た。キバナのオニイサンとカブさんである。
「は!?どした!?」
「多分私と一緒じゃないかなー、私の友達だし。息はしてる」
「のほほんしてる場合か!」
「いや、頭が処理追いついてない」
「とりあえずポケモンセンターに運ぼう!」
怒涛の展開である。ナマエくんはポケモンを連れておいで!と言われたので、ハナちゃんと引き離されためそめそしてる生物を肩にのせ、おさるとうさぎと手を繋いでエンジンシティのポケモンを目指すことにする。キャプテン達も慌ててついていったようで、監督が私を待っていてくれた。
「何そいつら」
「んー、運ばれてった子に引っ付いてたポケモン!あ、監督、あの二人私の友達だけど、サッカー上手いよ!」
「お、それはいいこと聞いた」

==

「蓮とハナちゃんが起きてるー!」
ひゅー!と三匹と一緒に近づく。何か飲み込めてない二人は私を見て目を瞬いた。ナマエ?と困惑泣き顔なハナちゃんに対し、蓮がは?とキレた。いや、私にキレんでも。
「は?俺まだ死にたくないんですけど。勝手に迎えに来んな。つーか、なんでガキなのお前」
「あっはっは!知らなーい!というか私も迎えにいった記憶はないね!そっちが勝手に来た!」
「というかそもそもお前ら死んでないからな」
そう突っ込んだキバナのオニイサンに二人は首をかしげる。わかる。君らにとって多分私は死んでるんだよな。
「お前らどこから来たんだ?」
「誰おまえ」
「キバナのオニイサンはいい人だからそんな態度ダメ。ごめんねー、キバナのオニイサン。蓮はツンしかないから」
「おー、わかった」
「わかんな」
「……か、海外のスタジアムにいました。そうしたら爆発事故があって……」
「は?物騒すぎる」
「瓦礫が崩れてコイツと二人取り残されたから、変な黒い穴行ったらここだった」
「変な黒い穴?」
「振り返ったらあった」
「そこに入る勇気すごくない??」
「お前だって取り残されて瓦礫崩れるの待つか変な穴に一か八かはいるなら入るだろ」
「……入るね!!」
思わず全力で頷いてしまった。キバナさんは「いやお前大概だよなー」と苦笑いする。
「しっかし、変な穴か……ウルトラホールか伝説のポケモンか……」
「この地方そんな伝説あるの?」
「いや、聞いたことないな。ちょっと報告してくるし、ナマエは二人といろ」
「はーい」
キバナさんを見送っていれば、二人が黙っているのが見える。そちらを見て、ああ!と手を叩いた。なるほど!コレは私がオーキド博士になるしかない。
「ポケットモンスターの世界にようこそ!」
「お前頭バグった?」
「いや、ホントだってば……」
ポン、という音がしてうさぎが現れる。ひば!ひばに!と何か蓮にうったえたうさぎは可愛い。二人ともピシリと固まったが。
「は……?」
「新種のうさぎ……?」
「ひば!」
「ヒバニーって言うんだって。いやー、私もわけわかんなかったよね!目が覚めたらヒバニーと二人が見つかった森にいたし」
そう言いながらうさぎを抱き上げる。蓮がなんか爆笑している。ハナちゃんはうさぎに近づいた。
「さ、触ってもいいだろうか……」
「ひば!」
ニコーっと笑ったうさぎに、うさぎはいいってと言えば、ハナちゃんが恐る恐るさわる。花が飛んでいる。
「ふわふわだ……」
「……何、お前ポケモントレーナーしてんの?」
「ううん、両足あるし、サッカー選手」
「は?その年で?」
「うん」
「……女子のか?」
「この世界男女混合みたいだから、そうじゃないよ。なんか年齢とか性別とか関係なさそう」
「というか、サッカーあるのか」
「うん。あ!!二人もポケモンいるからね!起こそうと揺すってたからねちゃんと!」







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