2018/02/13
↓改変没
図書館にはった結界が揺れたな、と感じたので向かえばコスプレ集団がいた。「うわぁ……」と若干引いてみれば、その中にいた一人と目があった。
「成歩堂くん、人がいるよ」
「え、あ、本当だ」
「もしかしてあの子の家、とか?」
そんなことを言う彼らに何か声をかけようとすれば、「なんか愉快なことになってんな」と言う声が聞こえた。いつのまにか反対側から按司が来ていたらしい。按司に警戒した彼らに按司は気にせず声をかけた。
「とりあえずここは閉館後とはいえ公共の施設だ。武器をおろせ」
「嫌だ、といえば?」
そう告げた一人に私はため息をついた。
「按司が怪しいから降ろさないんじゃないですか」
「俺が怪しいならお前も充分怪しいだろ」
「まぁ、一番怪しいのはいきなり現れた彼らなんですけどね」
いきなり現れておいて敵意を持たれるって言う一番意味がわからないソレである。
「とりあえず、ここは日本なんで、武器を下ろしてください。ここは図書館です。武器をもつ場所じゃありませんよ」
「図書館?」
「えぇ、帝国図書館です」
そう言えば彼らは素直に武器を下ろした。まだ警戒されているけど。按司は傍観を決め込むらしい。タバコに火をつけた。
「あなた達は何処からここに?閉館後なので鍵を閉めていたはずなんですが」
「ソレを話せば長くなると言うか」
「ナマエ、まだ帰ってなかったのか?」
「お司書はん、そろそろ仕事……」
そう廊下の奥からやってきた佐藤さんとオダサクさんに、結果が揺らいだのでと説明すれば彼らは下の階にいる人たちを見下ろした。
「うわぁ、なんか個性的な集団やなぁ」
「知り合いか?」
「いいえ」
「図書館はもう閉館してるぞ」
「それは今聞いた」
「お前達は帰らなくていいのか?」
そう言葉を投げかけた人はカタギではない気がする。佐藤さんは臆することもなく答えた。
「俺たちはここの職員だからな」
「私としても早く帰って欲しいのですが」
そう本音を零せば按司が携帯灰皿にタバコを押し付けた。
「アンタ達揺らぎに巻き込まれたのか」
「……知ってるのか?」
「さぁな。ナマエ、あの赤いジャケット二人は横軸だろうよ」
「あぁ、『森羅』ですか。噂には聞いてますね。最近発足されたとか。でも、おそらく縦軸も関与してますよ。というか、それよりは、何良くないものも連れてきてるのかと聞きたい」
そう苦い顔をすれば佐藤さんは私を見下ろした。
「ナマエ?」
「ちらほらこの世じゃない奴もいるな。そいつか?」
按司の言葉に首を左右にふる。
「扉の外」
「結界の外か」
「破られそう」
「外せ、仕留める」
そう隣から消えていつのまにか銃を持った按司は扉の前に立った。その銃は恐らく軍服みたいな服の人からとったのだろう。
「外すよ」
そう言って指を真横にきる。その瞬間現れたソレに按司は持っていた武器を放り投げた。
「こっちじゃ役にたたねぇ!!オダサク!!」
「はぁぁ!?なんでコッチにコイツらおるん!?」
「佐藤さん!」
「あぁ!」
そう言って本を武器にした佐藤さんとオダサクさんは駆け出す。武器を構えた現れた人達を術で二階に移動させ、簡易な結界を張る。
「按司、手帳投げますよ」
「誰のだよ!」
「誰だっていいしょう!というか、オールマイティです」
「チートかよ!」
それにしてもこの忍者もどき余裕である。とりあえず、手帳を投げれば一回転して受け取った按司は北原先生の詩を読んだらしい。二丁の銃が現れた。私もそのまま牧水さんの短歌を読めば銃が現れる。目の前に現れた素早いそれに引き金を引けばインクが飛び散った。
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全部片付いたので強めの結界をはりなおし、後ろにいる人達を見た。
「何してくれているんですか!」
「怒られる意味がわからないんだが……」
「貴方達の起こした揺らぎのせいで、侵蝕者がこちらにきてしまったではありませんか!」
そうムッとしながら彼らを見る。
「侵蝕者?」
「ナマエ、俺たちにも説明してくれ」
そうやれやれと告げた佐藤さんに按司が腰に手を当てた。
「簡単なこった。横軸のブレが、反映されてここが本の中と同義になった」
「え、横軸云々はわからへんけど、ちょっと待って、ということは、やで?アイツらが今暴れたらーー」
「現実が消える」
按司の言葉にオダサクさんと佐藤さんが彼らを見る。
「ちょっと待つんじゃ、ワシらにわかるように説明して欲しいんじゃが」
「説明してください、だろ、駄狐」
そう高圧的に告げた按司に、駄狐と言われた女性がしょげた。うぅ、この感じ、按司とそっくりじゃ、と言った彼女に按司が口を開く。
「奇遇だな、俺も按司っていう苗字だ。按司隼人、錬金術師兼特務司書だ」
按司の言葉に赤い服の二人が固まった。
「……やっぱり縦軸経由の横軸巻き込まれてるんですね」
「ナマエ、わかりやすく頼む」
「未来から来たパラレルワールドの住民です。もっと言えば、私が昔歴史書に潜って別世界の大正時代に言ったでしょう?その未来版です」
「未来から来たってことか?」
「えぇ、それが何年後であるかはわかりませんが、按司が生きてるので遠い未来ではなさそうですね」
そう言って彼らを見る。
「普段ならこんな多勢が一気に横にも縦にも渡れません。と、なると、何か大きな物が動いているんでしょう。関わりたくないです」
「同じくだ。厄介者はさっさと次元転移してほしいもんだな」
==クロスゾーンさせたかったけどこれも没
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