2021/12/31

2021年オフラインネタ帳大放出祭69




そもそもだ。私は何故か私の記憶があったらしい扉間さんに呼び出され、まぁ彼を庇って死んだというか元の世界に戻ったのであるが、魂の楔として私の遺体を腐らすこともなくしかもチャクラを自然から回収する仕組みをつけていた扉間さんに「おい」と言いたくなる。ちなみに私の屋敷にもう住んでいる本人に夢の中でなんでやったの??って聞いたら、さぁなって帰ってきた。なんでだ。まぁ、そんなこんな、二代目が入るなと口酸っぱくいっていた結界術を施された場所、その中に封印されていた私ではあるが、最近目が覚めた。というか魂が飛んだ感じなために、恐らく本来いる私はぶっ倒れているのだろう。だから、ご丁寧に追ってきたのだろうが。
「だから言ったはずだ。俺にはそのような記憶はないと」
「は?」
「術式を見るに確かに俺が開発した魂を留める術を使っておる。まぁ、元は違う世界の人間だ。正しく機能しなかったとみえる」
「え?いやいや、え、は?」
「チャクラで見分けようとするからそうなるのだ馬鹿者。あの家に昔出入りしていた俺はおそらく二人だ。今は俺一人だが」
その言葉に頭を抱える。違う世界の同じ人だから全く同じチャクラを持ち、全く同じ影を持っていたのだろう。そう言えば数度、記憶が混乱したような扉間さんが来た、気が、する。あと、この扉間さんが「誰か客人がきてたのか」と問いかけていた、気も、する。
「うわー、てっきり貴方だと思って接してましたよ」
「あそこにいる時に綴られた文字を見るに、俺よりは若い。それで?若い俺とは随分と仲睦まじく過ごしたようだな?」
「無理ですよ。影も同じチャクラも同じ人格も同じ人をどう見分けろと?」
「感知がまだ下手だな」
そう言った彼にはぁーとため息をつく。いや、彼よりは感知が下手なのは認めるを得ないが。
「戻るぞ。和尚の元にお前の体はおいてあるが、いつ何があるかわからん」
「それもそうなんですけど、自力で解術できないんですよね」
「何?」
眉間に皺を寄せた彼に着流を解く。腹部に術式が走ってるが故に脱ぐしかない。彼も術式に目をやったのだろう。
「還元式と招魂……楔が組み込まれた関係か。確かに一人で解けないようにしてあるな」
「これ、解けません?」
「この楔は時間がかかる。恐らくは一部が欠損しているが故に楔と還元式が濃密に関係するようになっている。しばらくこちらにいるしかあるまい」
ため息をついた扉間さんは、それで、と近くの天井を見上げた。
「見張りが多いようだが、何かしでかしたのか?」
「いや?私がいきなり降って湧いたみたいに目が覚めて現れたから猿くんとダンゾウくんが偽物か穢土転生か本人か判断つかなくてとりあえず見張られながらのんびり過ごしてるといいますか。警戒しなくて良いです。私が敵意を見せなければ何もしませんよ」
そう言いつつ服を着る。扉間さんも感知したのだろう。はぁーとため息をついた彼とほとんど同時にパタパタと走る音が聞こえる。
「ナマエのねーちゃん!!……って、誰だってばよ!?」
小さいナルトくんの発言に、扉間さんが旦那だとか言う前に口を開く。それをいうととてもややこしくなる。
「兄です」
「ナマエのねーちゃんの……にーちゃん?」
「そうです。兄も私を追って目が覚めたみたいで」
はははと笑いながら告げる。ナルトくんはふうんと言って彼をじろじろとみた。何処かで見たことあるよーな?と首を傾げた彼に、扉間さんがため息をついた。
「ナマエの兄だ。世話になってるな、うずまきナルト」
「え、なんで俺の名前……」
「ナマエに聞いた。妹が世話になっている」
そうしゃがんでぐしゃぐしゃと頭を撫でた彼に、ナルトくんが「へへっ」とにっこり笑った。
「にーちゃんなんて言うんだ?」
「兄の名前はニダイと言います」
「ニダイのにーちゃんだな!俺は火影になる男、うずまきナルトだってばよ!」
可愛くないですか?と扉間さんをみる。扉間さんはもう一度頭をぐしゃぐしゃと撫でたが。


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まぁ、私と扉間さん改め二代(目)さんがナルトくんの保護者になりつつある。一瞬に住んではいないが。父母参加系のアカデミーの行事は私と二代さんが出ることがおおい。あとサスケくんも甘やかす。知らないうちに起きたうちはのあの事件の後も甘やかす。なんだかんだ言って二代さんも面倒をみる。まー喧嘩ばっかするから主にストップかけてるけど。そんなこんなで、下忍になったらしい。イルカ先生のおかげだというか。ナルトくんはイルカ先生が大好きである。そこら辺はノータッチだ。いや私達そこら辺は触れない立場にいるしな。ずっと監視されてるし。
「あ!ナマエのねーちゃんと二代のにーちゃん!」
そう飛んできたナルトくんに、やぁナルトくん元気だねと言いながらかいぐりかいぐり撫でる。サスケくんもね、と言いながらサスケくんの頭もかいぐりかいぐり撫でておいた。まぁ反抗期だから鼻鳴らされたけど。サクラちゃんがショック受けてるけど。
「この可愛い女の子は?」
「サクラちゃんだってばよ!!」
「ナルトくんとサスケくんがお世話になってます。これからもよろしくしてください」
そう言ってサクラちゃんににっこり笑っておく。はい、と恥じらったサクラちゃんの可愛さよな。
「で、こっちがカカシせんせー!」
「二人がお世話になっています」
「いえいえ、面倒を見るのが上忍師の仕事ですからね」
「ナマエや二代達がこっちにまできてるの珍しいが何かあるのか?」
「小僧、敬称を付けろと言ってるだろう。週に一度の買い出しだ。いつもは早朝に行くんだが」
「私が寝過ごしました」
あはは、と苦笑いする。いやー、たまに不具合が出るからか寝過ごすことがあるのだ。
「なぁなぁ、今日夕飯食べに行って良い!?」
「いいよ。サスケくんも今日は食べにおいで……サクラちゃんもカカシ先生もよろしければ」
そう促せば、ちょっと目を輝かせたサクラちゃんとナルトくんに青春してるなぁと思う。まぁカカシ先生は「いいんですか?」と驚いて見せたが。
「はい、どうぞ。まぁ普通の料理しか出ませんけど」
「いやー、助かります。これから帰って食事を作るのが面倒で」
「二代さんもいいですよね?」
「……仕方あるまい。ナルトもサスケも良くしてもらっているようだしな」
ぱあっと目を輝かせたナルトくんは可愛い。頭をぐしゃぐしゃ撫でて、ついでにサスケくんの頭も撫でて、帰ろう、といつかのように声をかけた。


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基本的にナルトくん達に関わりはするが、色々とノータッチである。一応私も(いつの間にか現れたとされてる)二代さんも極秘事項な為に、他里がくる中忍試験は出来るだけ出歩かないでほしいということは言われてるのである。だからか知らんが、温泉旅行にご招待された。しばらくは留守だからねとはナルトくんにもサスケくんにも事前に伝えておいたが。しかしながら感じたその感覚に私も二代さんも暗部の見張りの近くにとんだ。びっくりした彼らを掴んだまま避雷神の術で里に戻る。火影岩に避雷神のマーキングをしておいて正解だった。びっくりしてる暗部はおいておいて。ついっと眉間に皺を寄せた彼はあたりを見渡す。
「これは……砂隠れの忍か」
「猿飛くんは……」
「恐らくはあの結界術の中よ」
「解けます?」
「やってみるしかあるまい。自我を失う前にお前にかかった術の情報を吐き出させろ。お前たちは俺たちについてくるなり里を助けるなり好きにしろ」
猿飛くん改め三代目の近くに飛ぶ。というか結界の術の上に飛び、素早く印を結ぶ。そうして結界に手をつけば、ぶわりとそれは解けた。まわりにいる四人もびっくりしてるが知らない。が、時遅し、自我を縛る札が入った後だ。とりあえず二人を蹴り飛ばす。
「貴方は……何故ここに」
「二代目火影のチャクラを感知して戻ってきたんです。あの二人は私と二代さんに任せてください」
「お主は目の前の男に集中し、解術させろ」
そう言って二代さん扉間さんの方に向かうんだもんな。私はまぁ柱間さんの方に行きますけど。印組むの早いし強いから結構嫌なんだよ。後四人も向かってきたので、私と二代さん見張ってた暗部の人にやれって顎で指示しておく。動いてくれたのでありがたい。氷遁つかうと大蛇丸に目をつけられる可能性があるため、氷遁以外で対応するしかないな、と距離を取る。飛んできた木遁に火遁で鳳凰を作りぶつける。まぁその後すぐに追加木遁きたので影から間合い取って刀を取り出したけど。
「影一閃」
そう言って影が木遁の枝と柱間さんをきる。数秒遅れて彼の体に亀裂が入ったがまぁ元に戻りますよね。私のチャクラ切れの方が多分早い。こうなると仕方ない。いや、一閃はチャクラを使わない私の世界の忍術だが、刃がダメになるし恐らくはキリがない。笛を取り出してひゅるり、と音を立てる。ひゅるりひゅるりと音を立てれば、木遁の勢いが弱まった、と言うよりは彼に向かって木遁の攻撃がむかった。意識があれば柱間さんにしろ扉間さんにしろ対峙の仕方がわかっているが、意識がなければ恐らくは理解していない。いや、理解はしているが、体に命令権がない。まぁ部外者の攻撃で笛の音が止まるとまた攻撃がこちらにくるんだけどな。避雷神で飛んできた扉間さんに刀で鍔迫り合いをする。柱間さんがくると思ったら二代さんがとめていた。助かる。
「奥方!二代殿!そのまま押さえておいてくだされ!」
その言葉に猿くんの分身とバトンタッチする。屍鬼封神をされるとこまる、のであるが、時遅く扉間さんの腹部に手が突っ込まれた。
「……猿、迷惑をかけたな……」
そう言ってから扉間さんが私をみる。あまりにも穏やかな顔で。二代さんもたまにする顔だ。
「術は成功したか……ナマエ。すまなかった」
お前にまた会いたかったのだ。
そのまま優しくほおを撫でられる。まぁその後封印されるんだけどな。まぁ二代さんが私を引っ張ったが。
「屍鬼封神か。聞くのが早くなるか、それとも解明させるのが先か」
「猿くんを助けないと」
「猿はどちらにしろアレを使えばもう生きられん、が、気に食わんな!」
「邪魔はさせねぇ!!」
飛んできたのは大蛇丸の部下だろうか。暗部は大丈夫だろうか、と思ってたら結構やられてるな。思いっきり舌打ちをした二代さんに、刀が猿くんに刺さる。そうして大蛇丸の両手を生贄にして、彼は息絶えるのだが。撤収する大蛇丸に、深追いはしない方がいいと判断する。とりあえず二代さんと猿くんを譲る。せめても遺体の傷を治そうとすれば、二代さんに手を止められたが。
「それは生者に使ってやれ」
「……はい」
「猿よ、お主の火影としての生き様、確と見届けた。よく里を守ってくれた」
そう言って立ち上がった二代さんに、私も立ち上がる。そのまま倒れている暗部の人の手当てを始め、二代さんは動ける暗部に猿くんの遺体を運ぶように指示をする。私も治ったまだ子供だろう暗部の人を見つつ口を開く。
「医療忍者を数カ所に集めてください。怪我のひどい人を優先的に治療し、動けるものがいれば軽傷のものや民間人の手当てを。民間人を寝泊まりできる安全な場所に誘導するとともに、被害の把握も行います。私は貴方達の上司では決してありませんがこの事態です。協力をお願いします」
「……わかりました」
「ナマエ、砂隠れはどうする?」
「今の情勢を詳しくは知りませんが、私は砂隠れにこうするメリットは少ないとみます。何より猿くんをあの髪の長い男が狙ったのであれば、彼が裏にいる可能性は高い。砂隠れには原因を解明する猶予を与えます。命拾いしましたね、そこにいる砂の方」
そう言って砂の忍をみる。
「貴方達が事実を解明することは、私が上層部に話を軽くしておきましょう。しかし、あまり猶予はないと見てください。あなた方だって、全面戦争は避けたいでしょう」
「お前も相変わらず甘い。が、砂隠れとの戦争はこちらに利点もない。さっさと去ね」
二代さんがそう言って睨む。さっと消えた後、無事な暗部に国境付近まで追えって指示してるあたり現実的なんだよな。指示に従う暗部の人も暗部の人なんだけれども。



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こはるちゃん、ホムラくん、私は一応死んだ枠なんだから五代目にはならないよ。五代目が来るまで二代の兄さんと仕事捌くくらいはするけど。
そう軽く言ったことをちょっと後悔する。さすが壊滅しかけたところだけあり、仕事が多い。一部はは二代さんがしてくれるし、きな臭い裏の案件は別が処理している。私を監視している暗部は火影付きと恐らくダンゾウくん付きがいて、私に協力してくれるのは火影付きの方だろう。
「アカデミーはいつも通り開きます」
「しかし、この事態ですか」
「この事態だからです。アカデミーはいつも通りでないと子供の緊張状態が解けず、精神的に参ってしまいます。気を紛らわせる何かが必要です。それに、親も留守の間一人で待たせるより学校に行ってくれていた方が安心するともおもうのですが。親を亡くした子供も一人ではないと、頼れる大人がいることを理解してもらう必要がありますし……しかし、無理に登校させる必要はありません」
そう言いつつイルカ先生と数人の先生をみる。目を瞬いてる彼らに私は首を傾げた。いえ、と首を振ったが。
「しかし、復興のために一番簡単な下忍の任務を実習としてしてもらえると助かりますが……子供に多くは望みません」
「……だがナマエ、中忍上忍も人手が足りんのは確かだぞ」
「うーん、忍を引退した教員の方もいるでしょうし、そちらの方を中心にアカデミーを継続するしかありませんかね」
そう言って、アカデミーの校長先生をみる。
「できる限りアカデミーは通常通りできるようにします。また決まり次第すぐにご連絡します」
「奥方様、わかりました。やはり記された通りの方ですな」
良妻賢母とかなんとか言いながらアカデミーの教師陣が部屋から立ち去る。それを眺めて口を開く。
「……尾鰭がつきまくってる気がするなぁ……」
あと二代さんの視線が痛い。めちゃくちゃ痛い。奥方様、とはなぁ?みたいな視線が痛い。
「……兄上がいないから仕方ない」
「ほぅ?どうせお前はここにいた千手扉間と俺の容姿とチャクラが似ていたから懐に入れただけだろうが、祝言をあげてるとは知らなんだ」
「ははは、あげてないですよ。あげてないけど外堀埋められてそうなってるんですよ。貴方もよくするじゃないですか」
「……驚いた。仲睦まじい夫婦だと聞いてきましたが」
シカクさんの言葉に肩を竦める。入れ替わりに入ってきた上忍の話だ。
「仲はいいですが、夫婦かと言われたらなんとも言えませんよ。一緒に住んでましたけど、祝言あげてないし。そもそも彼が結婚回避するために私呼び出されましたからね。柱間さんが勘違いしたから周りに勘違いして伝わったのと、彼の計算でしょうね。私が他の里につくと面倒でしょうし」
「面倒だな。対木遁、対水遁……初代二代ともにお前に劣勢となる。そもそもお前が活躍すれば霧隠れがうるさくなる。気に食わんが、お前の外堀を埋めて里に留めるのが正解よ」
「正解?」
「そこは伝わっておらんのか。コレは滅多に手の内は見せないが、少なくとも血継淘汰よ。容姿は雪一族によっているし、氷遁を楽だからという理由で扱う」
「やだなぁ、他も使いますって」
「では、兄上である二代殿も?」
「いや、オレはこれの実の兄ではない。コレが争いに巻き込まれてる時に拾って過ごしていた」
サラリと嘘をつくなー、と思う。
「詳しいことはさけるが、ナマエとはお互いに口寄せの関係が成り立っている。二代目火影がコイツに施した忍術のせいでこれがこちらにきてしまい、俺はコレに呼び出された」
そこは一部事実なんだよなー、と頬杖をつく。
「……穢土転生ですか?」
「穢土転生に近いけど少し違います。同じく詳しいことは避けますが、恐らく彼は私の死後すぐに私の魂を体に戻す忍術を施した。しかし、それがうまく発動しなかったため私の体を楔として扱い、楔を器にし、チャクラが徐々に貯まるようにした。私に溜まったチャクラの力で私自身の魂を口寄せし、目を覚ますようにしていた」
「それが数年前だった、と?」
「そうですね。元より彼は自身のチャクラを私に溜めていたようなので、もっと早く目を覚まさせるつもりだったんでしょうね」
「しかし、それで行くと誰が奥方様にチャクラを補給するのです」
「コイツが扱う忍術は特殊だ。それを聞いていたんだろう。中途半端にコレにそう言う忍術がかけられている。オレはそれを解術するためだな」
「解術すれば……」
「私の魂はあるべき場所に戻りますね」
そうはっきりと、ニコリと笑って告げる。
「私は元よりこの時代にいてはならない存在ですから、当たり前でしょう」

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「大叔父様と大叔母様……?」
「わー!綱ちゃん久しぶり、元気にしてた?」
そう言って目の前にある仕事を整える。分身で処理していたので、ポンっと姿を消した。綱ちゃんはクワッと自来也さんたちをみた。
「どういうことだ!?」
「扉間さんが入るなって伝えた場所知らない?」
「千手の森の奥ですか?」
「そう、その中に禁術施された状態で強制的に安置されてたんだけど、数年前に起きました」
「……穢土転生か?」
「いや、違うね。見る?」
そう言って腹部を捲る。自来也さんが喜んだが二代さんが視線で釘を刺した。
「……見たことない術だ」
「まー、個々の術として扱えるのは私と扉間さんと二代さんくらいなんですけど、最後が扉間さんがわざとかけた状態で書いてしまっていてね。相互作用で私はこうなんだけど、そのせいで解術の仕方がわからないわけだ」
「二代……?」
「俺だ。俺はお前の叔父ではない。コレの兄がわりみたいなものだ。コレがこちらに呼び出されたから追ってきたのだ」





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怖かったでしょう?と問いかける。怖いわけがない!!と叫んだ彼に大反抗期と思いながら近くにある椅子に腰掛けた。こう言う反抗期に飛んでくる言葉は大体お決まりで、本当の親じゃないくせに!!で終わるのだ。一族のこと、イタチさんのことをぶちまけて、案の定、親の面をするな、本当の親じゃないくせに!と叫んだ彼に、そうだね、と肯定する。飛んでくるものは一応回収しておいたが。
「私も二代さんもどうあがいても君の血の繋がった家族にはなれないよ。それは君だけじゃない。ナルトくんだってそうだ。でも、血の繋がった家族でなくても心配することはできるでしょう?」
穏やかな口調でそう告げる。敵意はないのだと目線で訴える。
「私は君が心配なだけだよ。それが君は疎ましいと思うかもしれないけれどね」
持ってきたリンゴを一つとった。一族のことをわかる、と言っていいのかどうか迷う。私はサスケくん側ではなくイタチさん側でもあるからだ。サスケくんのような人を返り討ちにした回数は計り知れない。
「私にはね、親がいた記憶があんまりなくて。君と同じ年くらいの時にはもういなかったと思うんだよね」
そう言って彼にリンゴをむく。
「そのかわりお兄ちゃんみたいな六人の先生がいたんだけどね。家族みたいに一緒に暮らして、忍術を教わって、まぁまぁ平和に楽しく暮らしてたんだ」
「何が言いたい」
「六人の先生の上には火影みたいな一番偉い人がいてさ。まぁそいつが非常にクズな男で。私と二人になったら上下関係利用して嫌なことばっかしてくるんだよ。断ったらひどいことされるし。今でもこの世で最低でクズで生きてる価値がない男だと思ってるんだけど……まぁ、ある日その人は私と先生に向かってこう言ったの。先生達を殺せって」
「私は先生たちと逃げようとしたんだけどさ、そのうちの一人が私に殺されたようにみえるように自害しちゃった」
赤いりんごの皮をウサギの耳に見立てる。
「……どうしたんだ?」
「もう戻れないと理解したから全員殺した。みんなね、困ったことに願うんだ。私に生きろって。だから私は生きる為に全員殺した。一番偉い人はとっても喜んだよ。流派を超えた最高の忍が出来上がったって。その日から私はその人の命令で働いたし、先生の仇討ちにきた人、私を危険視してきたひとを片っ端から殺した。先生が私に生きろって願ったから、死ねなかった。まぁ、次第に数は減ったけどね。まぁ、クズは有頂天になった時に結局殺したんだけど」
ウサギの形をしたリンゴを並べる。
「私は君の気持ちはわからない。どちらかと言うと、君のお兄さんのような恨まれる側だからね。自分の行いや、君のお兄さんの行いを決して正当化するわけではないし許されるつもりもないけれど、君のお兄さんにも何かあったのかもしれないよ」
「何か……」
「彼を知り己を知れば百戦殆からず。まずはお兄さんや周りについての昔の情報でも洗ってみたらどうかな?」
そう言ってぽんぽんと彼の頭を撫でる。まぁ振り払われなかったのはよしとしよう。反抗期前だから。まー、あとで私についてる初対面の暗部なヤマトさんことテンゾーさんに「知りませんよあんなこと言って」と言われましたけども。
「いやでもいつかは向き合わないといけない問題だよ」
そう言って頭をぐしゃぐしゃする。オレはそんな歳ではないです、奥方、と言われたがこうヤマトさんはかまいたくなってしまう。
「テンゾーさん、お茶菓子食べに行きません?」
「いきません。二代さんが怖いんですよ」


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まーことを起こすのは保護者がいない時ですよね。知ってた。綱ちゃんに言われて私と二代さんが砂隠れ言ってるうちにサスケくんが木の葉から出て行ってしまいました。やっぱりそこのあたりは変えられないらしい。謝ったナルトくんの頭をぐしゃぐしゃする。二代さんは眉間に皺をよせて深いため息をついたが。
「可愛い子には旅をさせよって言いますしね。大丈夫、そのうち戻ってきますよ」
「でも……」
「大丈夫、大丈夫」



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