2021/12/31
2021年オフラインネタ帳大放出祭70
いやー、びっくりする。まぁ、元の世界云々は理解しているが、まさかあのクズが現れるなんて思わなかったからだ。各一族の血縁者を連れてきて穢土転生をする気ですか。そうですか。阻止しますけどね。とりあえず子供を助けてから眠らせて安全な場所に運ぶ。そうして戻って笑顔を浮かべた。
「穢土転生って解術するまで死ねないんでしたっけ」
「そうだな」
「ぶっちゃけ、痛覚ってあるんです?」
「あるわけなかろう」
「なんだ、痛覚があればいろいろとやろうと思ったのに」
そう言ってまぁ私の世界の服部半蔵を呼び出した私と同じ世界の子を見る。私と二代さんが違う世界から来たと憤慨しているのだが、それをいうなら自分もだと思うが。
「これ、扉間さんの責任になりません?若い貴方が私を口寄せした上で、こちらの体を楔としておいたからこうなったわけですし」
「馬鹿者、お前がコレを呼び出したのがそもそもだ」
「それをいうならお前が呼び出されている時点でおかしかろう」
「ステレオでモノラルの会話するのやめてほしいです」
そう言えば二人同時に「誰のせいだ誰の」と言われた。
「いや、そもそもどこでどうなって貴方達来たんです?私言ってあの時点で二代目と関わりありませんでしたよね。ランダム召喚でそんなことなります?」
「そんなことがあるからそうなる。第一2回目以降指定をせぬから、別世界の俺がくるのだ。あれほど指定をしろと言っただろう」
「……口煩いな」
「二代さんはこんな感じですよ」
「ほう?ナマエ、後で覚えていろ」
声のトーンを下げた彼に逃げることを決意する。たくさんのハテナを浮かべているナルトくんは可愛いのだ。
「はっ、自分は仲良しアピールってか?」
「いや、うーん、仲良くはさせてもらってるかな。参考になるんだよ、色々とね、仕事もやりやすいし。ぶっちゃけ、君のそばにいるジジイはろくでもない野郎だからさっさと下術したほうがいいよ」
そう言って相手に告げる。ろくでもない野郎だと?と繰り返したその子はまた口を開く。
「この方は俺たちの世界の忍だ、それも火影のような!」
「それ昔の話だよ。だいたい私がナルトくんよりちょっと年下くらいだったから、もう十年と前だ。一般人がその手の世界に入るのはやめておいた方がいい。君は普通の生活に戻れ」
「自分は特別なアピールか??いい歳なんだし痛いからそういうのやめた方がいいぜ。俺はあの世界で唯一の忍になり、また里を作る!」
「それは素敵な夢だ。でも、ジジイの甘言に踊らされていいように使われて死ぬだけだと思うよ」
まぁ諭しても意味はないだろうが。皆何故かこの男の甘言に踊らされるのだ。先生達も、先生の上司であった忍も。
「その物言い、まるで儂を知っておるようだな」
「ああ、知っている。お前は僕を知らないように言うけれど。ああそうか、お前が死んだ時より僕は歳を重ねているし、お前は一番偉い立場だったのに僕の変化を見抜けなかったものな」
そう言って影を纏い姿を影丸に変える。
「お前は、まさか、影丸か!」
「ご名答だ」
「……じーさん?」
「ああ、あぁ、ワシの最高傑作よ!!」
歓喜を目に宿らせる。近くにいるあの子はもう見えていない。
「許す、許す、ワシの首を掻っ切ったことなど許す。戻ってこい、影丸よ。手始めにあの者たちを呼び寄せる。先程のものを連れてくるがいい」
「……ご老人、悪いがこのものは我らの里の住人なのだ。そちらに向かわせることはできかねる」
「何をふざけたことを。お前のような男にこの化け物を扱えると思っているのか」
「最高傑作だの、化け物だの、振り幅がでかいな」
「だが的を得ているだろう?他より優れた力を持つものは最高傑作である反面、他者から見ればただの化け物よ。それは化け物よ」
「ナマエのねーちゃんは化け物なんかじゃねぇ!!」
そう言ったナルトくんはあの男をみる。
「何にも知らないくせに、化け物扱いするなってばよ!」
「それのことを知らぬのはお前よ、小僧。それはお前を殺せる。親しいものであっても、自分の育ての親である師であってもな。情など知らぬ化け物だ」
ナルトくん達の視線に、緩く笑みを浮かべて肯定する。
「僕は確かに親でも兄弟でもある師を殺した」
「……なんで」
「その道しかないと思っていたからだ。でも、僕は、私は、君たちを殺せない」
「何を言う?」
「御館様、僕はあれから幾つか世界を跨いだことがあります。今回のようにね。その中で、色々な里を見ました。でも、どこの木の葉隠れの里もみんな幸せそうだった。御館様に値する火影様は権力を振りかざすこともなく皆尊敬できる人達で、時代の影響もあるでしょうが、身寄りのない僕にも良くしてくれた。そもそも僕は忍という存在を嫌悪したはずなのに、この里の人達は好きになりました。でも、この里で過ごすたびに何度も考えました。僕や先生達が生まれたのがこの里であればきっとあんなことは起こらなかったし、あの時先生を殺すのではなく自分が死ねばこうはならなかったんじゃないかって」
「ほう?ならば何故自死を選ばない?」
「……先生達を殺めた僕には先生達から教わった忍術を誰かに継承する義務がある。そして、その子達が僕や貴方のような人間にならないように導く義務もね。貴方に、一つ前の世界で僕の養父であった六代目火影や友人であった七代目火影の言葉を送るよ」
ぽんぽんとナルトくんの頭を撫でる。
「仲間を大切にしない奴はクズだ」
「!」
「よって同胞を騙し討ちだけでなく、僕の先生や他の人たちの善意を弄び、感情も抵抗する力がなくなった僕に全ての忍を殺させたお前は、正真正銘生きる価値のないクズだ。」
「ふはっ……」
「分霊を残してるとは思わなかったし、普通の子が目覚めさせるとは思っていなかったが、あの人が探してたのはお前だな」
「ああ、あの和尚が探していたものか」
「そうそれだ。あんまりこちらに持ち込みたくない考えなんだけどな。とりあえず恐らく混乱してるあの子は訳わかってなさそうですね」
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