2022/12/31
2022年度没ネタ整理5
原作よりちょっと若い足利さん家に落ちて、なんやかんや居候できてはや半年。なんか知らないが婆娑羅が使えるようになった。いや、帝の武器の使い方を教わってたら勝手に出た。いやこれ武器の属性云々か?と思っていれば、帝がほう?とちょっと喜ぶ。
「ナマエは光の婆娑羅を扱うか」
「帝、帝、これどうやったらおさまるんです?」
そう聞いたら帝はどうとは?みたいな顔されたが、なんとなく見せて教えてくれた。ありがてぇ。
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推しが揃っているここ数年である。顔がいい、と思いながら談笑しながら二人並んでいる姿をみる。顔がいいな〜とぼやけば、近くを通りかかったマリアさんにおじ専(意訳)と言われたが、まぁ当たっている。いやしかし、帝って私の世界だと享年29では?ってことはこの帝もそれくらいでは??
「マリアさんはいつ見ても美しいですもんね。いやー、二条城にいると目の保養ばっか」
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帝って結構来る人拒まず去る人追わずなイメージあるんですよね、ってこの世界の三淵さんに聞いたらあの人は神様に似てるから的な返答を言われたが、帝は神様じゃなかろうてと私は思うわけですよ。いや、拝みたくなるけど。攻撃ハイリスクハイリターンでやること人間じゃないけど。
「まぁ、忠誠心と信仰心って似たもんか」
「ほう?君がそのようなことを言うとは意外だが」
「うわっ!?」
そう飛び跳ねる。いつからいたんだ松永おじさん、とか思っていたら、三淵さんと話してた時から実はいたらしい。私が他の人と帝について話してるのは珍しかったそうだが、私結構マリアさんと帝について話すぞ。
「いやだって似てません?」
「似てるかどうかは判別しかねるな。君の言葉で言うと私も信仰される側なのでね」
「あー、松永さんとこも忠誠凄いですもんね。偶に家臣さんと話しますけど、みんな忠を尽くしてるのわかりますし」
「君には同じか。信仰心と忠誠心は」
「盲目的に信じたり、熱心に祈ったり、困った時に頼んだり、その為に死んでみたり。一緒に見える。宗教的な人は死を恐れないから怖いけど、それは誰かに忠誠を誓った人も一緒じゃないですか。ここの人達の多くは帝のために死ねるでしょ。死ねないのは農民とか忠誠がない浮遊層の雑兵だけだろうけど、将軍家や松永家は浮遊層の雑兵すくないし。それを見るたびやっぱり一緒では?って思う」
私は罰当たりな奴でしょうよ。お供えかいつまんでる盗っ人みたいな人だし。
私の言葉に彼は少し驚いたように私を見下ろした。
「私は君の認識を少し正さねばならぬらしい。君は案外賢いな……帝に忠誠はないのかね?」
「過ごさせてもらっている以上は恩は返したいなとは思いますけどね。それ以上もそれ以下も……まぁ、帝や松永さんやマリアさん達とは仲良くなりたいとは思ってますとも!!」
ケラケラ笑う。はい、シリアスモード終わり!
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げぇ、関羽、的な感じで、げぇ、ナマエ、と言われた。いやお前失礼な。そう思って眉間に皺を寄せていたら、帝に知り合いか?と見下ろされた。うむ、帝は顔も声もいい。とりあえず同郷とだけ伝える。彼は不思議そうにしたが。可愛いかよ。
「お前はおじ専だからお前がいるとしたらそこかなって思ってたけどガチでいるとは思わなかった」
「おじ専おじ専五月蝿いな。帝の上に落ちたんだよ。暗殺者と思われて一悶着したわ」
「いやお前実際似たことしたことあるじゃねぇか」
「公達殿の悪口はやめろ」
彼にメッと叱る。上杉謙信のそばにいる青年というか同郷というか腐れ縁があたまをかいた。
「誰も失敗したとか言ってないんだよな。つーか、お前らが失敗したのは俺が知らない口割ったもう一人のせいだろうよ」
「そう言う君はなんで上杉にいんの?」
「……謙信公の上に落ちたらお姫様抱っこされた」
そう言った彼に指を刺してケタケタ笑う。大の男が性別不明の人にお姫様抱っこ!というか、空から舞い降りてきたらしい。
「おやかた!空から変な武者が!!」
「お前その台詞バッドで打ち返すぞ」
「私は帝の寝室だったから。ね!帝」
そう軽いノリでそういえば、そうだったな、とにこやかに笑われた。暗殺者か夜這いにきた誰かか、みたいな話になったし、あと私もパニックになったのを覚えている。自分よりパニックな人がいると落ち着くよね。
「はいそっちの方がアウトー」
「いや、見た目的にはそっちじゃない?」
「わぁ、二人とも相変わらず賑やかだなぁ……」
「「その声は我が友李徴子ではないか」」
聞こえてきた声に二人してそう言えば、少年っぽい人が困った顔をした。この人外見ショタなくせに歳重ねてるからな。
「その冗談、周りに通じないから辞めてほしい。僕が李徴だと思われてしまう……」
「このネタ、同郷しか通じねぇしな」
そうケラケラ笑った青年に私はショタの家紋を見て目を瞬く。
「えっ、嘘、名無さんまさかの島津?妖怪首置いてけ野郎がそこじゃなく」
「あ?誰が妖怪首かり男だ……ガチで島津じゃん」
「うーん、空から落ちたら島津殿に助けてもらったんだよねぇ」
うーんと考えた彼になんで揃って上から落ちてるんだ??と首をかしげる。と言うかそもそもなんでこの世界に来ているのかも謎である。いやそれ言うとワンクッションあるからそれも謎だが。
「こうなってくると一つの勢力に一人私たちみたいな人が落ちてきてる可能性ある気がするな」
「いや、実はな、ナマエ、そのとおりなのだ」
帝の言葉に私は目を瞬く。マジかよ。
「もしかすれば、ナマエと繋がりがあるものかも知れぬと久秀に言われてな。本当に繋がりがあるものだとは思わなかったが」
ふむ、と考えた彼は私を見下ろす。
「ナマエよ、実は其の方天女の類か?」
「帝、それはない。絶対ない。ありえない」
ないないと首を左右に振る。
「何処をどうみたら天女になるんです?」
「しかし、ナマエよ。お前と同じようなものの中には天女と名乗る輩もいるそうだぞ」
「うっわ、凄いその人、めちゃくちゃ心強いな、自ら天女とか」
「空から落ちてくるものも多い」
「帝、私は天井あったでしょ」
「うむ、そうなのだがな……?」
「ていうか、帝は私が天女に見えます?」
「見えぬな」
即答である。ぶはっ!!と吹き出した周りに私はやれやれする。多分松永さんいたらずっと笑ってると思う。
「この即答よな」
「というよりは結びつかんな。其の方は墨がはいっておろう?」
「は?いつみたんです?」
「降ってきたすぐ後だな。普段は見えぬが」
「あーあの時着てるものボロボロでしたもんね」
「うむ」
そう肯定した彼に、上杉謙信(仮)が少し眉間に皺を寄せる。
「……みかど、そのようなものをそばにおいてもよいのですか?」
「あぁ、構わん。ナマエは予を害するつもりもなければ、そのようなものでもなさそうだからな」
そうさらりと言った彼に、帝は結構人たらしなんだよなぁと思う。
「まー、出も育ちも悪いですからね!多分こんなことがないと帝達とは一生関わらないような人間ですし」
ケラケラ笑いながらそう言えば、ならばお前を落とした何かに感謝せねばな、と帝もケラケラと笑った。私はその言葉に動きをとめる。私を落とした何か。私が落ちる原因になった人物。ああいけない、と、笑う。笑ってしまえ、あの世界のことなんて。
「ホントにそうかも知れないですね!」
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松永おじさんが二条にきた。なんでも天女にあってきたらしい。顔が良かった?と聞けばそこそこはな、といわれた。何でもいろんな人物がいたらしい。
「上杉や島津にも同じようなものがいると聞いたが」
「聞いて驚け、私の知り合いでした」
グッとサインをだす。彼は「それは面白い」と私を見下ろした。
「ならば、皆同じ場所から落ちてきたか」
「うわー、それちょっと困るな」
何その代理戦争になりそうな構図。そう思いながら苦笑いをする。
「そもそも君は帝の上に落ちてきたそうだが、こちらに来る前何をしていたのだね」
「私?水に落ちましたね。沈んだなって思ったら帝の上に落ちました。いやー、あの時は急に息ができるようになったわ、下に帝いるわ、帝武器持って襲ってくるわでめちゃくちゃ慌てましたよね」
「水に落ちた、か。水月でも手に入れようとしたのかね?」
「そうかも知れませんね」
ケラケラと笑いながら、帝のいる部屋の方へ進む。手に入れられないものを見つめていたのは一緒だ。
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「んー……満腹で眠いから寝る……」
そううつらうつらしているのは呂布軍にいたナマエという人物である。向こうでは犯罪者やら笑顔の裏切り者やら忠誠心皆無やらと言われるこの子ではあるが、多分悪い子ではない。結果論としてそうなっただけだろう。眠たそうに立ち上がるとふらふらと廊下を進んでいく。となりにいた松永殿は「またかね」と膳を見ながら口を開いた。公方殿は同じく膳を見ながら口を開く。
「今日は食べた方だとは思うが」
その台詞に僕たちも膳をみる。4分の1ほどしか食べていない。しかし、あの子は前の場所でも話を聞くに元々少食な上に、推測ではこう言った豪華な膳は苦手な気がするのだ。
「あの子、恐らく多分豪勢な食事嫌いですよ」
「ほう?」
「アイツは元々いた場所でろくな目に遭ってないからなぁ」
「ろくな目にあってないのならば、このような膳は喉から手が出るくらいほしいんじゃないか?」
「いや、かすが、アイツはほんっと向こうでは散々な目にあってんだって。俺とかショタオジとか比類なきって感じ。元いた場所でこういう膳がよく出たんだろうけど、アイツそこで多分碌な目にあってないから」
「君ってそういや何処で知り合ったの?僕は僕の上司とあの子の上司が一緒に行動したことあったからだけど」
「あぁー、まだアイツの元上司が実権にぎる前。そのきっかけになった場所で会った」
「あの子が墨を入れる前ね」
「そ。同じ部隊になった、つーか、助けてもらったっていうか……」
そう苦々しい顔をした孫呉の青年に僕は何も言わない。曹魏にいる青年の話を聞くにあの子はそんな節があるからだ。松永殿が僕たちをみる。
「ナマエの同郷かね」
「えぇまぁ」
「では、卿らは天から?」
「あんな場所は天なわけないだろ。俺たちがいた場所はここより治安悪かったりするんだぜ。他はしらねぇけどな」
やれやれとしながら話した彼にかわり、あの子には聞いてないのですか?と尋ねる。
「前に聞いたが、水に沈んだとしか教えてくれなくてね」
「む?だから外が雨でもないのに濡れていたわけだな」
松永殿と公方殿にぴたり、と動きを止める。それはもしかしなくても。
「あの直後……なんであの子僕に敵意持たないんだろう。原因は僕らにもあるはずなのに」
「アイツには上司に忠誠が基本ないから上司が対立してたってだけで、別にアンタ達に敵意はないんだろ。アイツ結構そういう節あるぞ」
そう言った青年に僕は困った顔をする。それを理解している人は少ない。恐らく、彼女の大切な人の周りもだ。
「しかし、胸糞悪いな。アイツの信じたやつはアイツを見殺しかよ」
「……彼女は悪評をつけすぎた。それだけだよ」
それだけだ。彼女は噂のような人ではない。きっとなすりつけられたものもあるんだろう。誰も彼女を見ずに、彼女の評価を見たのだ。それは、彼女の大切だった人たちも。手を伸ばすことはなく。
「ううっ、ここぐらいでは幸せになってほしい……」
「まぁ、毎日帝にちょっかいを出して楽しそうにはしているよ」
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帝にお着替えを見られてしまった。いや、汚い体だから見られてもアレなんだけど。襖閉めて入ってきた彼に、帝ー着替え中ですーとかいう。彼はどうじることなく墨を見て触れたが。
「ふむ?改めて見ると手首ではなく服で隠れる場所に入れられたのだな」
「脱いだら見られますからねー。まー、一応は禁止されてる刑罰でしたし、識者の人とかに見られたらまずかったんではないですか」
するすると背中を手のひらがすすむ。こそばゆい。そうして背中の中心あたりで手が止まり、傷に合わせて指が這う。
「これは?」
「あーその辺りは刑罰で打たれた跡です。百回ぐらい打たれた」
「ナマエ、さては見かけによらず中々の悪か?」
「んーー、わからないです。ただ、刑罰のは巻き込まれたと言いますか。私が子供のころから一人だけ上流階級の人と仲良くさせてもらってて、その人が最高権力者を暗殺するっていうんで協力したんですよ」
「ほう?刑罰を受けたということは失敗したか」
「はい。まぁ、その人も投獄されたんですけど、その人は他の方に助け出されたみたいですね。私はそのまま最高権力者の宴の余興で禁じられてた刑罰を受けたというか……そのまま生きてたのが気に入ったのか、そのままその人捨て駒みたいに扱われたりしてるうちに悪評がつきまくったというか……」
ケラケラと笑う。やったこともあればやった覚えがないこともあった。女官庇ったこともあれば、女官や文官に陥れられていることもある。まぁ、欲の吐口や、誰かのための犠牲にはちょうどよかったのである。私を気にしてくれた人なんてほんの少しで、そのほんの少しは呂布将軍についていた。だから私は彼らといた。彼らといるしかなかった。助けてほしいと願った人は助けに来てくれることなんてなかったのだ。
「まぁ、色んな人に見限られて、今なんですけどね」
総評としてそうだ。帝の手が腹部にまわる。うーむ、恐らく距離が近い。
「……もしや、水に身投げを?」
「似たようなものですかね。まぁ、あっちでは運がなかったんですよ」
そう言って笑いながら彼を見上げる。帝の顔が至近距離である。くそう。顔がいい。吐息がかかるほどの距離だ。流されてはいけない。私はマリアさんとは違う汚い人間なのだ。帝から離れるようにひらりと交わして服を着てケラケラ笑うのだが。
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