2022/12/31

2022年度没ネタ整理20

うわ、あぶね、ということで咄嗟に飛んできた矢を掴んで近くにいた人の弓を取って飛んできた方向に射ってしまった。反射的な行動だった。次に婆娑羅纏ったやつは弾いたけど。ん……?婆娑羅……?
「ナマエ、よくやった。お前は本当に将来が楽しみよ」
そう言った曹操様にえへへと照れておく。褒めても何にも出ないけどな。とりあえず落ちた燃える矢を拾い上げる。炎属性の婆娑羅付属されてんなこれ。近くにいた荀攸殿もそれをみた。
「火の矢、でしょうか」
「んー……多分、これ婆娑羅です。妖魔側に私と同郷の人がいるのかも」
そう言いつつ氷の婆娑羅を馴染ませて炎を打ち消す。炎属性結構いるから誰かはわからないし、上司みたいに複合してる人もあり得るわけじゃん。とりあえず婆娑羅を警戒してたら戦に勝ったらしい。友軍加勢してた毛利織田家臣がやってきた。毛利元就誰か連れてる。ふむ?と私が首を傾げていれば、は?という声が聞こえた。
「いやこれガチで俺死んだのか?いや死んでもおかしくない状況ではあったけどよ」
「……あ、この人見たことあるあるー!」
連れてこられた男に、わーい同じ世界の人、と両手を上げつつ、曹操様や荀攸さんにアピールする。
「知り合いか」
「知り合いではないですけど、この人、織田にいる人ですよ。たしかねぇ、名前は池田……つね??」
「池田恒興だ、つねおき」
「え?」
「は?」
困惑を返した人に、池田さんはあ?と口悪く返した。私は彼による。
「ねぇねぇ、なんでいるの?ってか、妖魔に味方したらダメだよ。今人間対妖魔っていう構図らしいから」
「目が覚めたらあいつらしかいなかったんだよ。意味ワカンねぇし従うしかないだろ。そういうお前は何してんだ」
「私?私はねぇ、気がついたらこの世界にいて兵士になろうとしたら止められて、その国の人達に恩情で育てられてる。ねぇねぇ、久秀さんや義輝様一緒じゃないの?」
そう彼の周りでぴょんぴょん跳ねながら聞けば、彼は動きを止めた。なんだ?と首を傾げる。
「それは俺の台詞だ、馬鹿野郎。深手を負ったお前抱えて同じく深手を負った将軍はどっかいったんだぞ。連れてきやがれ。あの首、信長公に献上してやらぁ」
んー??と首を傾げる。そんな記憶はまったくない。
「記憶にないなぁ」
「そりゃあんだけ深手ならそうだろうよ」
「あと、義輝様いないよ」
「坊主が先にどっかいってる間にお前がふらふら出歩いたんじゃねぇのか」
「えっ、それ困る」
「ホントにな」
「曹操様、荀攸さん、どうしましょう」
振り返って眉尻を下げてそうつげる。荀攸さんが彼がナマエの同郷ということはとりあえず理解しました、と返されたが。そうだな、まずそこである。毛利元就さんが苦笑いして口を開いた。
「えーー、と、ナマエと同じ世界から来たって理解したらいいのか。彼はナマエと同じ世界の織田にいたってことだね」
「毛利殿、それはどういう……?」
明智光秀らしい人がそう告げる。池田さん家の恒興さんが私をみた。
「毛利?知り合いか?」
「この人毛利元就だよ」
「……お前病かかってるんじゃねぇか??何処をどうしたらこの人があのスカした日輪信仰になるんだよ。どうみても、別人だろ」
「うん。違う世界らしいし、同じ名前の違う人らしいよ」
ピシリ、と固まった彼に私は首を傾げる。普通は理解できませんよ、と荀攸殿が告げた。毛利元就さんが他の人に説明に入った。
「この子達は私達とはまた違う世界からきていて、同じ名前の違う人がいるみたいなんだ」
「……では、先程将軍の名前が出ていたのも」
「私達にとっては違う人だね」
池田さんは一周回って理解を諦めたのか、まぁどんな場所であっても負けは負けだからなと頭をかいた。
「よくワカンねぇし、アンタに誘われたからついて行くけどよ」
そう言った池田さんは近くにいたちょっと背の低い男性をみた。私はむぅっとする。
「えー、なんで?」
「あ?同じ国じゃねぇのか」
「彼らは今回援軍に来ていただいた国ですので」
「そうかい。悪いが俺は俺の君主がきたら鞍替えするんでね。でも降将には間違いねぇよ。アンタらの指示に従う」
「曹操殿、そちらとこちらでは生活様式が違うし彼をこちらで預かりたいのだけど、どうかな?」
毛利元就さんがそう尋ねる。ふむ、と目を細めた曹操殿に毛利元就さんがまた口を開く。
「もちろん、戦の時には援軍を約束するよ」


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やってしまった。嫌な夢見たとは思ったのであるが、部屋の中が見事に氷漬けである。あちゃー、と思いつつ寒いそこから脱出するかと外に出れば、荀攸さんに見つかったが。
「ナマエ?」
「嫌な夢みてー、やっちゃいました」
そう素直に申告すれば彼は部屋の中を見る。うわっ、と声を上げた彼に眉尻を下げる。夏でよかった。
「怪我は?」
「ないです」
「普通の氷であれば時期に溶けますが……」
「多分そのうち戻る」

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