2022/12/31

2022年度没ネタ整理34


高校生組が酔っ払って愉快なことになっている。何が面白いのかずっとケラケラと笑っているあたり笑い上戸の集まりなのかもしれない。しかし、ダンっと言う音と共に男二人が立ち上がる。
「うるせー、ポケモン勝負すんぞ!表でろオラァ!!」
「あぁ??受けてたってやるよ」
「ひぃーー、もうだめ、あははは!!」
だめだこれはナマエちゃんが笑い上戸なのかもしれない。私BGM係するねー!とか言いながらナマエちゃんは口を開く。
「てれれれてっーてーれってれってーれ!」
「苗字、苗字、最後半音ずれてるから。お前音痴じゃないだろう」
「てれってーれ?」
「そうだ」
一気に話がシフト通り越してドリフトする。
「ねぇ、今高校生組ポケモン勝負って言わなかった?」
「言ってましたね」
「ほら、あれじゃないか。新しく発売したろ。現実拡張型のやつ」
「あー、目の前にいるみたいに見えるやつか」
「ポケモンってなんです?」
「ポケモンっていうのは……不思議な生き物……」
「不思議な生き物?」
「俺たちの世界では育てるのがはやるんだよ」


「ナマエも持ってるの?」
「私?私はねぇ、いっぱいいるけど、だいたい一緒にいるのがマルとチコとねぇ、タマちゃんとジュゴンとロコちゃんとカイリュー。ツンちゃん達もいる」
「酔っ払ってるからジュゴンしかわからねぇな」
「リシは学年チャンピオンで星は4組のジムリーダーだから……」
「なんだそれは。めちゃくちゃ楽しそうじゃんか」
「じむりー?」
「不思議な生き物を戦わせるんだけどな、その中でも強いやつみたいな感じだな」
「想像つかないなぁ」
「ナマエちゃん、あたしもみたいなぁ」
「いーよー」
そう言ってナマエちゃんはデバイスをとりだし、スイッチを押した。ポン、という音がして現れたのはモクローである。……ん?現れた?
「……まる?」
周りを見渡したモクローはナマエちゃんをみると抱きついた。
「まるぅ〜!!」
「は?現実拡張だから実体ないはずだろ……」
混乱する俺たちをよそに酔っ払っているナマエちゃんはマルを抱きしめている。どう見ても実態がある。
「これが、ぽけもん?」
「モクローのマル!です!」
「フクロウみたいだな……触ってもいいかい?」
「マル、いい?」
ほー!と頷いたモクローに、徐庶殿がモクローを撫でた。気持ちよさそうにしている。
「俺も触っていいか?」
「ほぅ!」
「マルモテモテだねぇ」
触れる。触り心地が鳥である。
「触れる……」
「いや……これ、嘘でしょ?」
「世界が混ざってるからそっちも混ざったってことか?」
「ええっと?」
「いや、マルは不思議な生き物で育てるんだけど、現実にはいないはずなんだよ。馬岱殿の絵が生きていて、子供は育てる遊びをしている、って考えた方が早い。いるはずがないんだよ」こうなってしまうと、無害だった高校生組が一番厄介になる。ナマエちゃんの上着の中に仕舞われたモクローは嬉しそうにないた。





「俺がデバイスをプレゼントした。あれ、設定すれば何か行動すると通知来るようになってるからな」
「苗字さん結構真面目なのいいけど、ナマエちゃんもうそんな歳じゃないからな」
「何故だ。通知が可愛いんだぞ。ナマエは家ではポケモンをずっと出してるからな。マルとご飯を食べていますとか、タマと一緒に寝ています、とか、カイリューとバトルをしています、とか」
「それアウトじゃ……」


==

「ナマエさんのポケモンはとりですか。愛らしいですね」
「マルっていいます。モクローのマルです。多分フクロウです」
「マル殿ですか。ナマエさんもばとる?を」
「私はあんまりバトル好きじゃないので。バトルはリシと星の方が得意ですね」

==

「ナマエさんのポケモンは穏やかそうなポケモンでしたが」
「あいつはバトルより一緒に暮らすのが好きだからな」
「あー、そんな感じだよね、進化もさせてないし」
「ただアイツの引きがいいのか、父親が過保護だからか知らないが一部のポケモンは6vだけどな」
「……くそつよカイリュー……主人思いだからか知らんけど、悲しませないために一撃をよく耐えるドダイトス……避けるカイリュー……急所に当ててくるラプラス……ヴッ」
「急所によく当ててくるモスノウ……耐えるバンバドロ……避けるフライゴン……ヴッ」
「闇が深いということはわかるね」
「頼んで見せてもらったのかい?」
「いえ、ナマエさんが連れていたので。マルという名前をつけられていましたが」
「アイツ普通に手の内明かすから見せてくれると思うぞ」


==

「みんなびっくりするだろうからちょっと離れたところにポケモンと住めるところを作りたくて、劉備様や孔明さんたちの許可もらってポケモン達と森と山の斜面ちょっと切り拓いて木材整えてたら村の人とかが手伝ってくれて家つくった。畑も作ったし、ある程度自給自足しつつ農業開発手伝って生計立てようと思って」
「やだ、建設的……」
「お前カリスマEXだったの忘れてたな」
「お前んとこ遊びに行けばポケモン離せるのか〜」



==

「劉備様、お忙しい中申し訳ありません。徐庶さんはいらっしゃいますか?」
「おぉ、ナマエか。徐庶なら数日前より少し許昌へ使いにいってくれている。今日中には戻って来ると思うが……」
「そうでしたか」
「そう言えば、ナマエ、先日はありがとうございました。やはり、あのあたりの田畑の土の質がよくなりました」
「本当ですか!試しにね、ポケモン達に一緒に耕してもらってみたんです」
「ぽけもんに?」
「はい。土の中に住むポケモンもいるので、岩を砕いてくれたり土をかきまぜてくれます。ポケモン達も楽しそうだったので、村の人達が怖がらなさそうだったらまた試してみます」
「しかし、ぽけもんをそのように使ってもいいのだろうか。お父上殿達には戦に使っては行けないと言われているだろう?」
「駐屯地を切り開いたり誰かを攻撃したりといった戦関係じゃないですし……なにより、ポケモンは色んな人達の豊かな暮らしをするためのお手伝いをしてくれるだけなので良いのでは?」
そう首を傾げれば、ナマエがいいのであれば良いのでしょうと返されたが。それもそうか、と納得されたが。
「それにしても、貴方から元直を探すのは珍しいですね」
「そうですか?」
「そうですよ。何かありましたか?」
「ポケモンがうまれたのですが、扱い方がわからず……どうしようかと」
「士元はどうしました?」
「龐統さんはドダイトスと一緒に水辺に行ってくれました」
「……のんびりしていていいですねぇ。そもそもナマエがわからないのであれば、徐庶殿もわからないのでは?」
「うーん、徐庶さんは馬の扱いにたけてらっしゃるので……」
「馬?」
「馬、ですか?」
「はい、今度生まれたポケモンが活発で……怒らせてしまい……」
しょんぼりしながらそうつげる。
「徐庶殿って馬の扱いたけてましたか?」
「いえ、普通だとは……恐らくナマエにとっては馬の扱いにたけているのでしょう」
「……しかし、何故馬なんです?」
「もしや、馬のようなぽけもんなのか?この間木材を運んでいたバンバドロのような」
「はい。バンバドロは小さい頃から大人しかったのですが……」
「劉備殿、いつ見たんですか」
「この間、ナマエが木材を運んでいるのを見てな。しかし、そうか、馬のようなぽけもんならば、趙雲や馬超、馬岱なら扱いがうまいかもしれないな」
「……趙雲殿なら今日はこの地域にいらっしゃいますよ」
「なら、ちょっと趙雲さんに聞いてみます」

==

「仔馬みたいな感じなんです」



==

「恐らくもっと遊んで欲しいのだろう」
「なるほど」

==

「趙雲、ナマエの困りごとは解決しただろうか?」
「はい。どうやらぽけもん殿は遊び足りないと言った様子でしたので、我が白龍と共に遠くまで掛けて来ました」
「ということは、やはり馬に近い生き物でしたか」
「はい。炎の立髪を持つ美しい白馬でした。やんちゃでしたがきっと良い馬になる」

==


「その鳥はマル殿ですね」
「えっ?あぁ、そうか、荀攸殿には見せたって言ってたな」
「何故マル殿が徐庶殿と一緒に?マル殿はナマエさんの護衛では」
「ほぅ!」
「……どうやら俺の護衛をしてくれているらしいんだ。ナマエには他のポケモンがついているよ」
「なるほど……殿はこちらです」
「ありがとうございます」

==

「こう言ったぽけもんもいるのか。興味深いなぁ」
「これはわかりやすいな。梟か」
「モクローという種族ですね。苗字は丸いのでマルって呼んでますが」
「あぁそういう理由で……」
「大人しいですね」
「苗字の連れてるポケモンが懐っこくて大人しいんですよ。あいつ自体が友好的だから攻撃的じゃないやつが多いんです。あと、タマっていうこれまた丸いポケモンもよく連れてますよ」
「タマ殿……名前からして玉のように丸いのでしょうか」
「タマ殿も可愛いらしいのでしょうね」
「(荀家、ポケモンに殿付けるの面白いな……)」
「多分アイツは手の内晒すので見せてくれます」
「手の内と言われても戦に使わないのであれば、星殿だって見せてくれても良いのに」
「俺のポケモンは負けず嫌いの高慢気味なんでね、決して友好的ではないんです。貴方達に危害を加えてしまえば大変なことになりますから。ポケモンは基本的に怖い生き物ですよ。しかし、人間と共に生きれば強い力となってくれる生き物です」


==

「わっ!」
「うわっ!?」
見かけた背中にちょっと声をかけたらめちゃくちゃビックリされた。なんでだ。とりあえず賈詡殿、と言いながら振り返った彼に私は手を振る。びっくりするんだなこの人も。可愛い。
「荀攸さん、こんにちは」
「ナマエさん、どうしてこちらに」
「孔明さんに頼まれて徐庶さんを探しに来ました」
「あぁ……徐庶殿であればいらっしゃっていますよ。ご案内します」
こちらです、と手招いた彼の後ろを続く。うーん、成都とはまた違う大きな街である。
「この街は初めて来ましたが、大きな街ですね」
「はい、許昌は大きな街ですね」
「要件がなければ見て回りたいくらいです。また今度にします」
「ナマエさんはどうやってこちらに?馬をお連れではないようですが」
「ポケモンと一緒に来ました。流石に目立つのでボールの中です」
荀攸さん歩くのちょっと速いので、ととと、と偶にかければ蹴躓いてこける、前に荀攸さんがキャッチした。
「ありがとうございます」
「……いえ。すいません、長旅の後でしょうに歩く速さが早かったですね」
そう言って立たせてくれる彼はスマートである。
「あぁいえ、最近田畑の手入れの仕事が多くて色々行ったり来たりしてるので……私が疲れてるだけです」
「そうですか。あまりご無理をしないように」
「気をつけます」

==

「ナマエ!?」
「徐庶さーん、迎えにきましたよー」
私を見て目をパチパチした彼に私はそういう。マルが滑空してきて私に抱きついたのでわしゃわしゃしといた。可愛い。
「おっと……お嬢さんが迎えにきてしまうとは」
「姿だけじゃなく声まで麗しいとか聞いてないです。どこかの王子様かな??」
魏軍師ファイブのセンターじゃないですかやだぁ、とマルでブロックする。絶対あの人いい匂いする。
「ナマエさん、郭嘉殿は外見声知略どれをとっても素晴らしいです。が、女性は特に油断されない方がいいかと」
「いや、荀攸さん、私みたいな小娘に油断も何もないですって。華やかな綺麗なお姉さんとかはあるかもしれませんけど。ちょっと近づくのは気がひけるのでこれ以上近づきません」
「ひどいな、私は君ともっと近くで話してみたかったのだけど」
「私はお兄さんを遠目で見て手を振ってもらうだけで満足なので。お腹いっぱいなので」
「……ナマエさん、徐庶殿に急ぎの用事では」
「そうそう、徐庶さん、孔明さんも頼みたいことがあるって言ってましたし、龐統さんが急いで呼び戻してきてって」
「わかった」
「馬は周礼さんが連れ帰ってくださるので、徐庶さんは一緒に帰りましょう」
「……ええっと、ナマエ殿?は、何で来られたんですか?」
「空を飛んで」





2/17



 Comment(0)
未分類 

次の日 top 前の日