2018/02/20


太宰さんにとても依存を向けられている。まぁあの状態じゃ仕方ないかぁ、と思って添い寝したりしていたけども。
佐藤一門揃えるかいなかについて相談したい。
そう書いた紙を森先生に見せる。あぁ、太宰か、とボヤいた森先生は「君がいるから不安定になることはないとは思うが」と呟いた。
「まぁ、司書の負担を考えるとよんだほうがいいのではないか?」と告げた森先生に、私は紙に文字を綴る。
――ただ、佐藤先生は私がちょっとしんどくなる。
「どうして。君が彼の生前関わったというわけではあるまい?」
――違うけど似たようなものというか。
「似たような?」
――多分、いなくなった夫に似てるだろうから精神的に辛い。
私の書いた文字を読んだ森先生は少し目を見開いた。
「これは驚いた。君にもそういう存在がいたのか」
――昔、ね。
「君の昔がどれくらい前かはわからないが……どうしていなくなった?」
――人じゃなかったから。役目が終われば帰ってしまった。
そう書いて頬杖をつく。彼は、そうか、とまた告げる。
「無理はするな。まぁ、佐藤が司書という存在に良からぬ感情を抱いている可能性はなきにしもあらずだから、慎重にだな」

「佐藤春夫だ。門弟三千人の人望は伊達じゃないぜ」
そんな会話をしていたのはつい最近であったのに、目の前にいるのはかの佐藤先生である。ランダムで現れると私の会派が先に来るだろうとは思っていたけれど(現に正岡先生が三番目に来たわけだし)、やっぱりひいてしまうのだなぁ、と彼を見上げる。同じ、佐藤春夫だけど、違う人だ。
「太宰から話は聞いた、アンタが新しい司書、なんだな?」
そう少し困惑したようにこちらを見た佐藤先生に頷く。
「春夫先生、司書は話せないんです!」
「そうなのか……悪いな」
ぽん、と頭を撫でた佐藤先生に、これは本当にヤバイなぁ、と思うわけで。ポケットから紙を取り出して、太宰君は佐藤先生を館長のところに連れて行って下さい、と書けば彼は頷いて、佐藤先生の手を引いて駆け出した。これで行くと次は牧水さんあたりだろうな、と思いながら調速機を使う。現れた正岡先生に続きやはり現れたのは若山牧水で。
「酒の歌人、若山牧水とは俺のことだ……またか?」
……ランダムはやめよう、心臓に悪い。

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佐藤先生は太宰君を庇う。というか私と二人にさせようとしない。太宰君が来る=佐藤先生が来る、なので私が疲れる。だから、井伏先生を呼んで太宰クンに過保護佐藤一門をつくり、これからの為に白秋先生を呼んでおいた。白秋先生は牧水先生に頼む。無駄に疲れたので、中庭のベンチで寝る。最近誰かが外から干渉しようとしているらしい、から、余計に疲れる。丸々神域に移したほうが楽かもしれないが、私が疲れて何年も目覚めない可能性は充分にあるわけで。そうなると侵蝕が進むわけで。
――参ったなぁ。
そう息を吐いて目を伏せた。

「お司書はん、お昼にダイレクトメッセージで参ったなぁって聞こえてんけど、どうしたん?」
夕飯の時である。オダサク先生の言葉に私はピシリと動きを止める。
「ダイレクトメッセージ?」
「お司書はん、普段疲れるからやってくれへんけど、偶にああやって声聞かせてくれんで」
「いきなり聞こえたから何事かと思ったが、司書の声だったのか」
「何かあった?司書さんの為なら俺、超、頑張る」
その言葉に、太宰クンじゃなくて佐藤先生と井伏先生が頑張る羽目になるからやめてください、と同じ方法を使えば太宰クンにシュンとされ、周りに驚かれた。そして私は疲れる。
「でも、本当にどうしたんだ?」
その言葉に正直に言うかいなかを考える。太宰クン絶対怯えるから良くない、が、共有はしておきたい。仕方ない、と、私の隣にいる太宰クンの頭を撫でてから紙に文字を綴る。それを両端から見ていた太宰クンと堀先生の顔が真っ青になっていくのが見えた。ついにはガタンと立ち上がった太宰クンに、「太宰?」と佐藤先生が心配したように見る。紙をみんなに見えるように見せれば彼らは目を見開いた。
――外から干渉されてる。
「いつからだ?」
紙はまどろっこしい。疲れてしまうが、仕方ない。

――昨日から。多分、文学が戻りつつあるのを向こうが勘付いた。
「向こう――文学排除側か」
――恐らく。
「入っては来ない、のか?」
――今、ここはフツウの人が干渉できる場所にはない。どちら付かずの、でも安定した空間にある。まぁ、それ、は、おいといて。今私の力で安全だけど、何かの干渉の力が私の力より上回ると大変なことになる。
「例えば」
――侵蝕者が雪崩れ込んでまた同じ現象が起こる。

そう言えば周りはシン、と静まった。堀先生が眉尻を下げる。
「嫌です、そんな、」
――私も嫌だから、今考えてる。ここを完全に干渉できない場所に飛ばす方法もあるけども、それをすると私が何年も目覚めない可能性がある。それじゃ同じだ。
そう目を伏せる。
ん?まてよ。建物ごと移すから大変なのであり、本だけ写せば良いのではないだろうか。
「お司書はん?」
――いいことは思いついた。でも、もうちょっと考えさせて。おやすみ。
「は、おやすみって――」
眠気には勝てないんだよ。

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最適解がわかった、と起き上がる。朝である。今日の朝食は志賀先生が作ると言っていたからいい。
図書室だけを別の世界に飛ばし、あの司書室の扉に繋げればいいのではないか。そうすればかなり楽にはなるである。そして、司書業を分担すればいい。何人か、私を理解して、尚且つ文豪に理解を示す人物がいる。検非違使も修正主義者もいなくなったあの世界で、二人ほど。
とりあえず身支度を整える。そうするにも、館長や周りに理解を求めなければならない。紙に文字を羅列して食堂に向かう。
「お、今日は一番遅かったな、司書」
「揃ってるし食べようぜ」
そういった彼らに、文字を見せる。
――最適解を見つけた。
「最適解?」
――でも、私の知り合いに二人、司書がいる。だから、その二人に協力してもらうことになる。
それを見て彼らは目を見開いた。
「いやちょっと待ってや、お司書はん。司書が三人になるって嘘やろ?」
そうくると思った。
――私の知ってる場所じゃ司書は七人いた。最初は五人だったけど、七人に変わった。
「七人?知ってる場所?」
――これから図書室だけをその知ってる場所と混ぜる。そうすれば本が干渉されることはない。そして貴方達をそちらに一時的に避難させる。
「司書、話が突飛すぎてわからない」
その言葉に首を左右に振った。あとて、と口をパクパクさせた。
「やり方、は、苗字さんに頼るしかないのが現状だ。でも、その司書と言うのは信頼できるのか?」
そう尋ねた館長に頷いた。文字を書いて彼を見せた。
――信頼できる。約束する。
「男か女か」
――一人ずつ。
「司書じゃダメなのか?」
――移動の負担やらなんやらを考えたらそっちの方がいい。私一人で補っていたら、いつ消えるかわからない。
「俺たちが?」
首を左右に振って、自分を指差す。
「司書が、?」
「は、嫌だ、俺はヤダ!司書さんが消えんのが一番嫌だ!」
そう首を振った太宰さんに、でもね、と口を動かす。彼にそっとマントの端をつまんで見せた。ひらり、と桜の花びらが散り、マントの色がなくなったり現れたりしている。
「っ!?」
「――人じゃない、とは聞いていたが、まさか本当に人じゃないとは……」
「その方法を取ればお司書はんは消えへんの?」
頷く。彼らはため息をつく。
「司書が消えない方を優先したほうがよさそうだな」
「司書を連れてくるったって、外に出るのか?」
志賀先生の言葉に、首を左右に振って紙に文字を書く。
――呼んでいいなら呼ぶけど。
「待て、今、ここでか?」
佐藤先生の言葉に頷く。あぁ、でも、ちょっと説明したほうがいいだろう。
――あぁ、でも、向こうにも説明するから時間ください。ご飯食べてからにします。ご飯食べたら各自必要なものとかを図書室に放り込んでおいてください。お腹減った。
文字を見せれば、それもそうだな、と言われた。では、いただきます、と手を合わせれば、いただきます、と声が重なった。

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「手を貸して欲しい」
夢の中に現れたのは、消えてしまった人だった。幼い頃の記憶と何一つ変わらない。
「何をすればいいの?」
そう尋ねた私に、彼女は。

「手を貸して欲しい」
現れたのは図書館と共にいることをえらんだ人だ。置いていかれたとは思ったことはない。ただ、歪な存在である自分を大事に大事に守った人だ。
「何をすればいい?」
そう尋ねた俺に、彼女は。

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繋がった。そうそっと目を開ける。了承は得られたし、話もある程度できた。あとは二人を呼ぶだけだ。
「司書さん、持ち物の移動終わったぜ!」
そう言って私をマジマジとみた太宰くんは、よし、消えてない、と笑った。後から入ってきた井伏先生は「連絡はできたか?」と首をかしげる。その言葉に頷いて三人で図書室へ向かう。
忘れ物はありませんか?と尋ねればそもそも持ち物は少ないからなぁ、と牧水先生に言われる。人の数を数えれば、全員揃っているらしい。
はじめますか、と扉に触れて力を込める。青く光ったそれに無事に離れたようだと息を吐いた。目を瞑り、言葉を紡ぐ。カチリ、カチリ、とダイヤルが回る音がした。そして、カチャリと鍵が開く音がした。第一段階は成功である。後は二人を呼ぶだけだ。そっと片方の扉に手を乗せる。
「――ほしのたび、めぐる旅、汽車は誰のせ銀河を巡る、乗車券は誰かの手紙」
そう扉に向かって呼びかければ、扉の奥から声がする。
「――綴られたのは優しき詩、忘却の彼方に彼は行く、最愛を残して彼は行く」
そっと扉が開く。奥から現れた女の子はナマエちゃん!と駆け込んできた。ぎゅっと抱きしめた彼女はその奥にいた人達に気づいていないのか。ぽんぽんと頭を撫でて、「ちょっと待っておいて」と言えば、彼女は離れ――後ろにいた文豪達を見つけて固まった。さて、次は。
「俺はそんな方法しなくても来れる」
そうもう片方の扉を開けてやってきたのは青年である。
「もう一人って菜乃花さんだったのか。てっきり按司さんか棋院さんあたりかと思った」
「……?」
「あぁこの感じはわかってないな。俺だよ、朝陽だ」
「朝陽?嘘でしょ?」
「嘘ついてどうすんだか……」
そう呆れた青年――朝陽は文豪と館長を見る。とりあえず、私も振り返っておいた。
「司書、というのは彼らか?」
「ええ」
「司書さん、喋れたの?」
「今、なりました。少しの時間だけ。紹介します。右側が菜乃花、左側が朝陽」
「はじめまして。苗字朝陽だ。小説は書くより読む方が好きだ。どっちかっていうと俳句と野球が好き」
そう言った朝陽に、正岡先生が同志見つけた!という感じでニヤリと笑った。平和だ。
「苗字ってことは、司書さんの兄弟?」
「いや、息子……みたいな感じ」
そうサッと目を逸らした朝陽に、別に構わないんだけどな、と思う。
「甥っ子。面倒見てたんです」
「なんだぁ、甥っ子かぁ」
「えーと、私は、鈴原菜乃花です。童話と詩が好きです……ナマエちゃん、これ何処まで言ったらいい?」
「何処まででも?ただ、私は色々説明を一切してない」
「あぁ、やっぱそうだったのか」
「あと、今にもエネルギー切れ起こしそうだし、起こしたら喋れなくなるので、おやすみ」
そう片手を上げれば、二人がキョトンと目を瞬いた。文豪達や館長の方が訳がわかっているわけで、ぐらりと揺れた体に誰かが私をキャッチしたのはわかった。

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ぐらりと倒れたナマエちゃんを抱きとめたのは佐藤先生である。あぁ、やっぱり!と感動する私に、朝陽くん(私の知る限りではまだ少年だけど青年の朝陽くんだ)はやれやれと息を吐いた。
「あのな、菜乃花さん、違うと思うぞ」
「ん?」
「いや、なんでもない。とりあえずそこのソファにでも寝かしといてくれ。色々話が聞きたいし、俺たちも話をしなきゃいけないことがある」
そう言えば佐藤先生はソファにナマエちゃんを寝かす。駆け寄っていった太宰さんが何かを見て安心していた。
「まず、第一に、ここは帝国図書館だが、アンタ達が知る帝国図書館じゃない」
「それ、司書も言ってたけどよ、どういう意味だ?」
「そのまんまの意味だ。まぁ、中を歩けばわかるとは思う。わかりやすく言えば、アンタ達は『仮定』の世界にいる」
「仮定?」
「あー、と、菜乃花さん、この人達の時代に平行世界の考え方ってあったっけ?」
「私そういうの全くわからない人だからなぁ」
「平行世界、なら、確か1957年あたりのアメリカの論文だったはずだからら知らない人の方が多いな。井伏先生ぐらいじゃないか?」
そう告げた私の記憶よりも若い叔父さんに、井伏先生が「SF小説で題材にされるモノ、であってるか?」と尋ねた。
「あぁ、仮定――もしもの数だけ世界があるっていう考え方だ」
「もしもの世界、ですか?」
「そうだ、ここは、ある意味アンタの世界の逆だな」
森先生が少し考え、口を開く。
「――俺たちが勝ったのか、こちらでは」
「そういうことだ。あと加えるなら、司書が多数いた」
「もしかして、司書が言ってた『七人』いたっていう話ですか?」
「あぁ、多分、それ。隣がそのうちの一人」
そう言った朝陽くんに頷く。
「はい!でも、私も子供だったからよく覚えてないんだよね」
「アンタが子供だった、ということは、もう過去の話なのか」
「はじまったのが、私が五歳ぐらいの時だったからなぁ」
「五歳で特務司書に?」
頭を抱えた叔父さんに、えっとね、と口を開く。
「貴方の世界でどう司書が選別されたかわからないけれど、私たちの世界じゃ試験があって、私が転生の力があるか否か測る機会に悪戯しちゃったの」
「悪戯」
「そしたら、誰よりも高い数値出しちゃって、でも、お飾りみたいなものだよ?私は図書館に住んでたし、毎日賢治くんや南吉くんと遊んだり、パパとお絵かきしたり、たっちゃんと本読んだりしてたみたいだから」
「たっちゃん?僕ですか?」
「そう!堀先生!だから違う人でも会えて嬉しい!」
そうギュッと堀先生の手を握る。
「パパ……父親もここで働いてたのか?」
「菜乃花さんのパパは高村先生」
「高村?高村ってあの高村かい?」
「パパの名誉を守らないといけない気がする。私はパパの実娘じゃないです、舞姫の残された赤ちゃん側です。本当のお父さんはお母さん探しに海外行ってそのまま亡くなりました。だからパパがパパになってくれたんです」
「あぁ、それを聞いて納得したよ」
「ちなみに白秋先生に手習いしてました、また機会があればお願いします」
そう頭を下げれば、僕は構わないよ、と笑われた。
「とりあえず、司書は私合わせて五人いたんです。主に業務は年上の四人がやってくれました。ナマエちゃんはそのうちの一人です」
「はー、なるほどね、だから慣れてたのか」
そう言った秋声先生に、頷いておく。秋声先生は朝陽くんを見た。
「君は?」
「俺は特務司書はやってないが、力はあるし、何回か転生と潜書の経験はある」
「朝陽くんは特殊だから先生たちと一緒に潜書できるよね?」
「一応はできる」
「ん?俺たち以外って本の中に入れるのか?」
「かあ……ナマエさんも入ってた」
「ナマエちゃんに関しては侵蝕者に攫われたり、歴史書に閉じ込められたり、按司さんと消えたと思ったら二人で本から出てきたとか割とあるからなあ」
「なにやってんの、お司書はん」
「まぁ、あの人も俺も空間の錬金術が得意なんだよ。その関係で、本に入れるんだよ。ただ、俺はアンタ達の世界にはいけないし空間も繋げれない。ナマエさんにそこまで教わってないからな」
その言葉に考え込んだ周りに、朝陽くんは遠い目をした。
「あといらない情報を言えば、俺の名付け親はこっちの正岡先生だし、短歌教えてくれたのはこっちの若山先生だったし、家事は露伴先生、甘やかし担当は井伏先生と菊池先生、兄貴がわりが徳永先生、森先生と荷風先生に外国語、悪い見本は三面鳥と谷崎先生と言われ、総合教育は佐藤先生」
聞いてる分には豪華だけど、多分私も変わらない気がする。
「佐藤くんがいいそうだね、悪い見本は」
「ノーコメントだ……と言うか、司書の息子がわりなんだよな、何で俺が教育を?」
「ナマエちゃんの初期文豪は佐藤先生だったから」
「ん?ワシやないんか」
「オダサクさんは按司さんっていう男の人だよ」
「こっちじゃ三羽烏じゃなくて四天王だったからなぁ」
「ははぁ、ワシらと気があう男やってんなぁ」
「だから司書は迷ってたんだね、最初。佐藤くんにするか、他にするかで」
「ま!選ばれんはワシやけどな」
「その言葉は腹がたつな」
そうオダサクさんに佐藤先生がそういう。後で理由を聞くか、とボヤいた佐藤先生に何か考えていた森先生が「偶然だろう、気にすることじゃない」と首を振った。
「ちなみに徳田先生は棋院さんっていう男の人で、重治先生は蓮子ちゃんっていう女の人だったよ」
「一人一冊で五人か」
「……俺も最初はそうするつもりだったんだがな、上層部に止められたんだ」
少し考えていた叔父さんが自嘲しながらそう告げる。
「今思えば、それが布石だったのかもな」
「……過去を嘆いても変えられない、変えれるのは未来だけですよ。変えるきっかけを得たのなら過去よりも未来のために尽力しませんか。俺と菜乃花さんはそのために来たんだ、その為なら力は惜しみません」
そうはっきり告げた朝陽くんに、叔父さんはそうだな、と笑った。



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