ネタ帳vol.3

2025年ネタ帳5:李子の元に逆トリ ver.2

08/12 14:13 


・李子祖父家が本丸……?で夢主は家(別邸)だけひきついでいる。刀剣達はいないものの、閉じ切った門から狭間の世界にあるため異界の人が来ることができるし縁がある人が来る。
・別邸はちょっとした中華風の建物。源泉掛け流し温泉付き


ーー私が後漢の時代を経てーーあの仙人が作り出した世界より、元の世界(げんだい)に戻って三年の月日が経とうとしている。
元の原因は歴史修正主義者と呼ばれるもの達が、審神者に連なる者たちを誘拐し、色んな時代に散りばめられたことである。被害者はおおよそ三百人あまり。審神者や修正主義者の存在をしらぬ幼少のものが好まれ、審神者の従兄弟、実子、孫、養子に至るまで様々な子供が誘拐されーー異なる時代に落とされたのだ。野生動物に食い殺された者、野盗に襲われ殺された者、病にかかり命を落とした者、飢えて死んだ者、戦に巻き込まれて死んだもの、果敢に戦って死んだ者、諍いで殺されだもの。多くの子どもが犠牲となりーー生きて帰ったのは1割にも満たない。生存者の多くは、審神者の刀剣男士に保護されたか政府に保護されており、そう時間が立たずとも助けられた、らしい。
しかし、私は違う。私はあの混沌とした世界で仙人にこの時代に戻されたのである。本当ならば二千年ほど前のあの赤壁の地で私は命を落とし、犠牲者の中に名を連ねていたのだろう。私は歳を重ねーーこの邸の、門の前で眠っていたのを祖父が見つけたのである。衣服は漢代のもの、話す言葉は日本語ではないにも関わらず、祖父は私をあの日いなくなった孫だと気づいたのだ。
ーーこの国では、行方知らずとなって七年の時が経てば鬼籍に入り、死者となる。時代を跨ぐ時、ラグが発生する。多くは過去で過ごした日よりも現代で実際に経っている日の方が短くなり、体も現代である今の年にあわされるそうだ。しかし、私はこの世界でもとっくに七年の時を経ていた。私は死者となっていたのだ。どうやら祖父が動いてくれたらしく、私は審神者達が多く通う学校に通えることになりーーそのまま審神者達を管轄する政府の組織、その一つの部署で働かさせてもらっている。親の七光り、ならに祖父の七光だと言われたこともあれば、審神者を目指す親類達は私を財産を狙う偽物だとも言った。
そんな中で私は生前贈与という形でこの邸を譲り受けた。祖父が死んだ時、それはそれは騒がれたものである。乗り込んでも来られたが、見るからに中華風の邸であり異国ーー特に亜細亜の国の文化が好きではない親族は手を引いた。この邸には刀剣男士いない。一人には広すぎる邸だ。式神の力を借りても休みの日の午前中は掃除で潰れてしまうことがたたあった。今日も開かずの門あたりを掃除するつもりで箒を持って門まで来たのである、が。
ーー門が開いている。
この門は開くことはない。どういう原理かはわからないが、祖父が作ったこの門は縁を持つものを引き寄せる、とだけ聞いていた。私はその縁に引き寄せられたのもあり、この門の外で眠っていたのだ、とは祖父のセリフだった。私のいる邸は玄関にある桃の木は散ることをしらず、同じく花びらを落とさぬ睡蓮が咲き誇る見事な池が広がっているのだが、門の外は桃の花が咲き誇っていた。美しい景色だ。その中を一人の男性が歩いてくるのがわかる。あたりを見渡した彼は、私を見つけて目を少し見開くと、こちらに駆け寄ってくる。私も箒を手放して、彼に駆け寄ったのだけれど。
「嘉兄様!」
そう言って私は彼に抱きつく。嘉兄様ーー郭嘉殿、は、私をギュッと抱きしめた。あぁ、懐かしい彼の香りがする。
「真っ直ぐに私のところに来ないなんて、悪い子だ」
郭嘉殿の声だ。私はハラハラと涙を流す。私だって彼の元へ行く気だったのだ。一番に。だって彼とそう約束したからだ。私は彼を見上げて、ごめんなさい、と謝る。彼は慣れたように私の涙を拭った。
「あるじさま!扉が閉まりそうです!はやくお入りください!」
そんな声がして振り返る。確かに扉が閉まろうとしているのを式神達が止めてくれていた。私は郭嘉殿を見上げる。彼はその様子を見て驚いたものの、「あちらに行こうか」と私の手を引き軽やかに走った。病に冒された体ではない。彼は私を門に押し込む。まだ生きるんだと言わんばかりに。私は彼の手を引く。貴方もいて欲しいのだと言わんばかりに。二人してバランスを崩し、郭嘉殿が私を押し倒す形になり、邸の敷地に足を踏み入れる。ばたん、としまった扉に、勝手に鍵が嵌められた。また開かずの門に戻ったのだろう。私はそれを見てから、郭嘉殿を見上げた。彼の顔に手を触れる。そこには暖かな体温があった。嘉兄様が愛おしそうに私の手に手を重ねるのをみて、私は彼の最期を思い出す。
「……医者!!」
私がいきなりそう叫ぶものだからか、郭嘉殿は目を瞬いた。
「兄様!!色々説明せねばいけないことはありますが!!まずは医者です!!」
「おや、知らなかったな。死後の世界にも医者がいるなんて」
「違います!!嘉兄様、貴方は異なる世、異なる時代で生き返ったんです!!」
私はワタワタしながら彼を起こして起き上がる。式達が不思議そうに私を見たが、私はお医者さんに行ってきます!!と言えば、式神が冷静に家に医者を呼びましょうと告げた。それはそうである。


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やってきたのは祖父の知り合いであり、違う部署の上司でもある人だ。祖父からまるっと聞いたらしく私の経緯を知っている彼は私の話を聞きーー郭嘉殿の口元にハンカチをあてた。私はびっくりして立ち上がる。そのあとすぐ意識を失ったらしい郭嘉殿に私は駆け寄った。
「何を……!」
「眠らせただけだ。過去からきてるなら、色々拒否反応が強いことはお前達でわかってるからなぁ」
がはは、と笑った彼に私は眉時をさげる。説明してからして欲しい。恐らく彼の付き添いできた刀剣男士ーー蜻蛉切さんもそう思ったらしく、私に軽く申し訳ない‥‥と返した。
「よし、蜻蛉、病院まで運んで徹底的に調べるぞ。こんな面白い案件と、李子のこんな顔をみれるのはレアだからな!!」
そう言った彼に私は息を吐く。財布やら上着を引っ掴んで私は彼に続いた。


「とりあえず諸々一通りの検査はしたが、結核感染後ってとこだな」
「感染後」
「あぁ、体が弱ってるときは菌が悪さをする可能性はあるが、基本的には大丈夫だ。あとは貧血気味くらいか?まぁ月に一回様子見でいい」
その言葉にホッと息を吐く。検査を終えて邸に帰ってきても、郭嘉殿はまだ眠っていて、すうすうと寝息を立てていた。
「時代の関係もある。今ならよっぽどがなければ死なないから安心しろ」
その言葉に私は頷く。お金と言えば、彼はガハハと笑った。
「取らん!!過去の人間の検査なんぞ滅多にできんからな!!また似たような事案が来たら読んでくれ。お前の上司には話しておくから一週間ほど休むんだな」
彼はそう言って私の頭をぐしゃぐしゃに撫でると邸を立ち去る。私はそれを見て頭を下げた。
部屋に戻れば郭嘉殿が起きている。私はパタパタと駆け寄って、彼にまだ眠っておくようにつげる。強制的に眠らされたのであれば、まだ体が本調子でないはずだ。
「嘉兄様、もう少しお休みください。心配なのであれば、私がそばにいます」
私がそう言って見上げれば、彼はまた私をぎゅっと抱きしめたのだが。
「嘉兄様……?」
「少し驚いてしまってね……」
「もしや、途中で起きて……?」
「少しね」
私はとても困った顔をする。犬ならば恐らく尻尾が下がっていると自分でも思う。彼は私を見下ろすと、ふふ、と笑ったが。
「さて、この驚かせられた代償は何で償ってもらおうか。ナマエが言ったように、そばで眠ってもいいのだけれど……」
彼はそう言って、私の頬に手を当てる。すぐに距離が近づき、ちゅ、という音がする。私は固まる。彼は何度もそれを繰り返しーーそうして、慣れたように舌をいれた。いや、事実なれているのだろう。私は息がよくわからなくなって、彼の服を握るそうして十分に味わったかのように彼は唇を離した。私は混乱したまま彼を見上げる。
「に、にいさま」
「ん?」
「そ、そのような、こ、このようなことは、い、いちどきりだと……」
「万が一があれば貴方が裁かれてしまうから、そのつもりだったのだけれど……ここでは貴方と私しかいないようだから、ね。だめかな?」
そう言って耳元で囁かれた声に私は耳を塞ぎ、距離を取る。
「だめです!だめにきまっています!」
「一度は許してくれたのに?」
「あ、あれは!にいさまが!一生に一度のお願いだというから!」
「うん、そうだね。前はナマエの生き方を否定したくなかっただけなのだけど……今は違うようだからね。だめかな?」
「い、いきなりはだめです」
「そう。なら、宣告すればいいのかな?」
また近づいた距離に耳に手を当てる。所謂壁ドンみたくされているため逃げ場がない。
「そ、そういうわけでは……」
「私に触れられたくない?」
少し寂しそうに告げた彼に、私はぶんぶんと首を左右にふる。そういうわけ、でらないのだ。
「さほうなど……よくわからないですし……婚姻していないのに、このような……そもそもどのようにすれば……嘉兄様が……お喜びになるかもわからず……」
「私は嬉しいけれど……作法は気にしなくていい。私がまた教えてあげよう」
その言葉に小さく頷く。彼は満足気に笑い、様子を見ていたらしい式神達がお祝いムードになりながら消えた。み、みられていた!?

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朝である。目を覚ませば、起きた?と郭嘉殿の声がして目を見開く。ザッと距離をとる。羽織っているのは兄様の服だ。昨日、そう言えば、と思い出し、顔が赤くなる。郭嘉殿は私のそんな様子をみて、ふふと笑ったが。笑いごとでは、ない!!!はわはわしたが、式神がお風呂の準備できてますよ!と襖のおくから声をかけてくれる。
「お風呂」
「この国では1日に一度はいるのが当たり前です……」
「それは衛生的だね。入ら方がわからないのだけど……」
そう言った彼がいい笑顔で口を開く。それはそうだろう。そうだろうが。じとっと彼を見上げる。何もしない、と笑顔で言われたが。
「それとも何かしてほしい?」
「嘉兄様の、はれんち」
「冗談だよ」
わたしはムッとしながら彼を見上げる。彼はクスクス笑うだけだが。


サラツヤだ……そう思いながら郭嘉殿にドライヤーを当てる。この人、昔から身だしなみを綺麗にしているのでもとより綺麗な髪色、さらさらな髪なのだが、いい匂いがするシャンプーを使うとただのモデル並みなお兄さんになるんだよな。服はお風呂に入っている間に洗濯したが、服などは早めに買いに行ったほうが良さそうだ。昨日きたお医者さんに下着一式はもらったが、それにしたってあったほうがいい。色々生活について説明して、買いに行ったほうが良いだろうが、チャイナ服っぽい服目立つんだよなぁ、と思う。お祖父様の服が何着があったので、それを着れるだろうか。乾いたのでドライヤーを下ろす。
「乾きました」
「うん、気持ちがいいね。香りも良いし……」
「あとは兄様、色々説明しなければいけません。昨日は結局話せないままでした」
「医師に大方は聞いたのだけど……」
「いつ!?」
「ナマエが少し席を外している間かな。まぁもう一度聞いておこう」
そう告げた彼に、水道の使い方やらトイレの使い方やらをまず説明するか、と思う。習うより慣れろかもしれないが。あとは私の境遇、この世界の法令あたりだろう。政府の管内に若手審神者向けの安価めな服屋が入っているショッピングモールのでそこで服や生活雑貨を買い揃えたいところである。お金はあまり使うことはないので溜まる一方であるし。

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「何着ても似合うのがまた……」
そう思いながら郭嘉殿をみる。祖父が来ていた服をいくつか拝借はして連れてきたショッピングモールだ。その中にある比較的安価目な服屋でシンプルめな服をあわせてみたが、何を着ても似合う。こうなっては、何を選べばいいのか私はわからなくなるので、一度郭嘉殿を連れて退店し、本屋さんに向かった。興味津々に本がたくさんある店内を見渡す彼をファッション雑誌が並んだところにつれていく。
「兄様の好みの服はどれですか?このあたりにあるのは今流行ってる服が書かれた書物なのですが((」
「あぁ、なるほど。面白いね……ナマエが選んでくれても良いのだけれど……」
「兄様はなんでも似合うので私が選ぶのは難しいです」
素直にそう言えば、彼は目を瞬いてから少し満足気に笑って本を見る。
「柄も良いけれど、飽きがきてしまうからね。ふむ……」
と考えた彼は、数冊中を吟味し、これかな、とシンプルめな服が載ったものを指差した。わたしはそれを購入し、また服屋に戻る。それから二人でああだこうだとファッション誌をみながら服を選び、郭嘉殿に揶揄われながら彼の下着を選び、そのまま退店する。あとは郭嘉殿の生活雑貨とスマホなどだろう。スマホに関しては戸籍的なものを登録するしかなく、それは職場の上司と相談する手筈を整えている。
「買い物をするにも、倭の国の読み書きと言葉を習ったほうが良さそうだ」
「聞き取りの言葉はまぁ、なんとかなるんですが、読み書きはそうですね……織田の方たちの時代よりは読みやすいとは思うのですが……あと、元の国の字もさらに簡略化されています」
「簡略化?」
「ええ。倭の国では我々が使っていたものを使いますが、あちらではさらに簡略化されてますね」
「まぁ、書くのは面倒だからもあるだろうね。長い時間が経てばそうなるかな」
「寝具はどうします?」
「ナマエと一緒に眠るからなくても良いのだけれど……」
そう言って肩を抱いた彼をじとっとした表情で見上げる。
「兄様、また揶揄ってらっしゃいますね……攸兄様や賈詡殿、伯寧殿は何も言いませんが、ケ兄様に怒られてしまいます」
私の言葉に彼は目を瞬く。確かにそうだね、と頷きはした。
「私は眠る時もそばにいたいのだけれど……」
「……そんな顔してもダメです。狭い寝具は体によろしくありません。私の部屋の寝具は一人用です」
「では、広い寝具をナマエの部屋に置いて、私の部屋に今使っているものをおけば解決かな」
ふふ、と笑いながら郭嘉殿はそう告げた。いや私が確かにそう言ったが故に反論できないそれである。部屋には余裕がある。……広いやつおこう。


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「話は聞いた。お前が帰ってきた門から人が来たんだってな」
そう言ったのは私の上司である。近くにいた刀剣男士達も興味津々でコチラを見ていた。
「お前は確か帰った時は日本語が喋れなかったか。彼も?」
「はい」
「では諸々と手配しよう。さて……三国史の正史なのか分岐帯からきたのかは調べるとして……このイケメン誰だ?」
上司はそう言って彼を見上げた。郭嘉殿が緩やかに笑みを浮かべた。
「イケメンってことは荀ケか?」
「いえ、私の上位互換です」
「お嬢の上記互換」
「郭奉考です」
そう言って、兄様に、兄様名乗れますか?と聞いたら、結構流暢な日本語で。郭奉考と名乗った。この人覚えるのはやすぎる、と思っていれば、「ナマエの旦那です」と付け足した。
「は?」
「兄様!またあなたは初対面の方にわかりにくい冗談を!」
私はぽかぽかたたく。彼は笑っているだけだが。上司は少し考えて、まぁ、引き出しから腕輪を取り出し、郭嘉殿にはめるようにつげた。郭嘉殿がそれをはめる。
「旦那名乗るなら揃いの指輪ていうものをつけたほうがいいぞ、御仁」
急に言語を理解できるようになったから、だろう。郭嘉殿は少し驚いたようだったが、首を傾げた。
「おや、理由を伺っても?」
「今の文化とでもいうか。元はもっと西の文化だが、浸透している。独身かどうかの判別はよくそれを見て判断されるからな」
「なるほど……髪や組紐のようなもの、かな?」
「あぁ、そうなる。が、指輪は高い」
そう言って上司は郭嘉殿をみた。
「大概男が出す。さっき兄だなんだと李子は言い訳していたのをみるに、御仁が買ったほうがはやい」
「それはそうです」
「だから俺の部署に来て働いて欲しい……」
そう言って頭を抱えた上司に、私はそりゃそうなるよな、と思う。
「部署?」
「昨日、歴史を変えようとする人と戦状態と伝えたと思うのですが、こちらの部署は参謀集団……いえ、攸兄様が率いていた軍師集団のようなものとお考えください。こちらでおおまかな時代の振り分け及び戦術戦略の決定を行います。しかし、昨日述べたように一個人が兵を率いる体制です。本当に危機的状況の際は政府が主体となり動きますが、それ以外は指針を示し行動をしていただかなければならないのです」
「と、なると当たり前に指揮する奴らーーまぁ仮に将としよう。将にも兵法を学ばせねばならんが、学ばん奴が多く、学ばぬやつほど我々の意を反しやすい。李子には若い奴らに兵法を教える役目を頼んでいる」
「はい。しかし、わたしはどうしても私は後者に手を取られるため、軍師の仕事を仕事を庇いきれているかと言えばできていません。人手が足りていないのです」
「なるほどね」
「本来なら、李子にもこちらを手伝って欲しいんだがな……通常の戦さとは違い、色々制約があるからかなり難しい」
「制約?」
「御仁にわかりやすくいえばーー、あー、赤壁は違うな……」
「兄様にわかりやすく言えば、かぐや殿との騒ぎの時の、未来から来た司馬懿殿を潰すということでしょうか」
「あぁ、わかりやすいね」
「もう少し詳しく言えば、曹操様は貴方達を迎え、官渡での戦さに勝ち、袁紹殿を討たねばなりません。しかし、相手は兄様達が組み立てた策を把握した上で曹操様を討ちにきます」
「未来を変えるために、か。その変えるための戦力の相手を、ということかな?」
「それもあります。しかし、犠牲者の数などをほぼ同じにしなくてはいけません。なので、負けてはいけません。歴史が変わります。勝ちすぎてもいけません。それはそれで歴史が変わります。私達がいた場所がこの世界の過去である可能性は低いですが、この時代に残されている資料に沿って勝敗はそのままで歴史を逸れないようにする、ということです」
わたしの説明を聞いて彼はふむ、とまた考えた。
「なるほど。おもしろそうではある、かな?まぁ、何にしろ今は時間もあるし何かと入り用にはなるだろうから。あまりナマエにお金を出させてもね」



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