ネタ帳vol.3

2025年ネタ帳33:おまけの子はがんばる

08/12 14:45 

いやだって、私はオマケだしな。そう思いながら、他を見る。頭が良い人、顔が良い人、武器を取れる人、そんな中で私は一般の学生であり、出来ることが圧倒的に少ない人間なのだ。だから、強制的に増やすしかないのである。例えば、厳しいという于禁将軍の訓練に参加してみたり、礼儀を聞いてみたり、書を読んでみようとしたり、なのだが。何から手を伸ばせばいいかわからないし、そもそも読めないことに気づいた。あちゃあ、と、書店的な場所の前で頭を抱える。子供向けのやつとかあるんだろうか。
「お、そこにいるのは、于禁殿のところに入隊した天の子じゃねぇか」
そんな声に振り返る。そこにいたのは李典将軍とこの世界では傭兵の紫鸞殿だ。私は目を瞬いたのち、慌てて頭を下げる。
「いいっていいって。お前の話は于禁殿から聞いてるぜ。根を上げずに文句も言わずについてくるってな。俺は李曼成。こっちは読書友達の紫鸞殿だ」
そう言った李典将軍に、紫鸞殿が紫鸞だ、と言って頭を下げた。
「苗字ナマエです。ええっと、なんか色々と珍しいので、ナマエとお呼びください」
「ナマエだな。お前も意外と書を読むのか?」
その言葉に困った顔をする。
「いえ、あの、こちらで生きていくには学問もしておいた方がいいかと思ったのですが……」
私はそう言って棚を見る。
「私の知る文字と貴方様達が使う文字が違うことを思い出したというか……そもそも何から学べばいいかわからないというか……子供向けの教材があればそれで学びたかったのですが……」
眉尻を下げてそう言えば、彼らは目を瞬いて目を見合わせる。ふーむ、と考えた李典将軍は「俺たちで教えてもいいんだが」と言ってくれたがそれは申し訳ないので、お忙しい中申し訳ないです、と言えば、彼はまた考える。
「そうだなぁ……それなら学問所に行ってみたらどうだ?」
「学問所?」
「あぁ、まぁ子供が多いかもしれないが、そこなら教えてくれると思うぜ」
その言葉に、じゃあそっちに行った方がいいな、と判断する。紫鸞殿が場所を教えてくれたので、そちらに行ってみよう。とりあえず、ありがとうございます、と頭を下げてそっちに行ってみることにした。


まぁ周りは小さい子が多いがわかりやすいからよし。礼儀とかも併せて教われるのでよし。学問所畑鍛錬の繰り返しで余計なことを考えないのでさらによし、だ。これならちょっとだけでも邪魔にならない気はする。他の人達がいるような煌びやかな世界ではないが、まぁ市井の人達や兵達と随分と仲良くなっているから良しではなかろうか。私は泥臭くいこう。

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ナマエ:トリップした一人。末っ子。できることを増やそうと頑張っている
于禁::いなくなったと聞いたら、自分の修練場にいてちょっと驚いた。文句も言わず規律を守ってきちんと参加してるのでそのまま曹操に話し許可している
李典:楽進経由で話は聞いてるし于禁からも聞いた。読書友達が増えるかな?と思ってる
紫鸞:于禁から聞いた。小さいのに頑張ってるなぁ、と思っている

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何とか生き残っている今だ。妖魔的なものが相手だが、それにしたって命を奪うのはあまり嫌だなぁ、と思ってしまうのだが。まぁその迷いを振り切らなければ多分私が死ぬので戦中はあまり考えないようにしている。今日は鍛錬も休みだし、学問所も休みなので、ようやく読めるようになった兵法書を読むとする。意味わからない単語は後で学問所の先生に聞けばいい、というスタンスである。しかし、だ。帰師、囲師、窮寇ってなんだ。それがわからなければこれは意味がない気がする。
「帰師……?帰る……帰る先生……を阻むな?先生を……囲う……?」
なんだそれは、と、?を浮かべていれば、ふはっという笑い声が聞こえて私は肩を揺らす。そちらをみれば、軍師の荀攸様である。
「失礼……帰師は帰る敵という意味です。囲師は囲まれた敵、窮寇は追い詰められた敵、ですね」
「なるほど……」
それなら意味は通るな、と感心してから、私は慌てて礼をする。
「失礼いたしました、えっと……」
いきなり呼ぶのはダメだったか、とそこでとどまり、口を開く。
「于禁将軍の隊でお世話になっている、苗字ナマエと申します。色々と珍しいので、ナマエと呼んでいただければ」
「ナマエ、ですね。俺は荀公達と言います。軍師をしています」
「存じ上げております。えっと……」
姓名を読んだら無礼か……?字の方が無礼か??いやでも、みんな荀攸様って呼んでるしな。
「申し訳ありません、勉強中であるがため礼儀にまだ疎く、何とお呼びするのが正しいのでしょうか……」
しょんぼりしながらそう尋ねれば、彼はそうですね、と口を開く。
「貴方の立場がどちらになるか、という話にはなりますが……姓と殿や様といった敬称で良いでしょう。立場によっては姓名を呼ばれることを疎む方もいらっしゃいます。しかし、俺の場合は、荀家が他にもいますから、……公達と呼んでくださってかまいません」
そう言った彼に、公達様ですね、と名前をきくNPCみたいなことを聞いてしまった。まぁ彼はええと頷いた。
「ナマエは兵法も勉強を?」
「はい、こちらで生活して戦場などに出る上で、目を通した方が良いだろうと思ったので……」
「学問所にも出入りされているようですし、それは良い心がけです」
そうちょっと笑んだ彼に、私は「えっ、」と声を出す。何で知ってるんだ?李典将軍から話が行ったのか……?と考えたりする。
「俺でよければ兵法を教えますが……」
「えっ、ありがたいです。……しかし、公達様も忙しいのでは……」
「お気にせず、俺も息抜きがてら、ということです」
「……なら、お言葉に甘えても?」
そう伺うように見上げれば、えぇ、と頷いた。いついつなら、と言われたので私は内心るんるんである。いや一人で勉強するには無理があるから仕方ない。


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ナマエ:よくわからないが、先生が増えた。市井の民と一番仲良しで兵士達や民とは普通に喋れるようになった。
荀攸:于禁のところで頑張ってるのも知ってるし、学問所で勉強を一生懸命してるのも知ってる。頑張っているナマエを知らないうちに目で追うようになったが年上なのでいかんせん黙ってる。かかわりがなかったが、関わりができた。

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荀攸様改め公達様の教え方めちゃくちゃ上手い。めちゃくちゃ理解しやすい。前の于禁将軍と一緒に動いてた時はこういうことですか?と聞いても教えてくれるのでめちゃくちゃ理解できるようになってきた、気がする。後は最近それでも余裕ができたので練兵場に自主練にいけば、何故か将軍達が武芸教えてくれたりするので、めちゃくちゃ捗っている。
そして何故か紫鸞殿に呼び出されて食事を奢ってもらっている。
「あまり無理をしなくとも良いのでは」
「無理?」
「荀攸殿が最近は色々と詰め込みすぎではと心配していた」
そう言った彼に私はなるほど荀攸殿の差金、と理解する。心配してくれていたらしい。
「いえ……あの、色々詰め込んだ方が、色々考えずにすむので……」
「色々?」
「元の世界のこととか、家族のこととか、自分のこととか……」
そう言って私は紫鸞殿から目を背け、並べられた料理を見る。
「私は他に一緒に来た方に比べて何にもできないですし……元の世界で忘れ去られてたらどうしようとか……家族に会いたいなとか……そういうの、考えだしてもキリがないし意味がないとはわかっているんですが……皆さん、よくしてくださってるのに、そんなことを考えたくないといいますか……」
そう言ってから紫鸞殿をみて、困ったように笑う。
「今の生活に慣れるためにも、いっぱい詰め込んだ方が、心情的にも楽なので。一人でじっとしていたら、うだうだ考えてしまいますから」
「……そうか」
紫鸞殿はそう言って料理を私の前におく。いっぱい食べろ、らしい。そんなに食べれないのだが。

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ナマエ:一生懸命していると色々考えなくていいので色々やってる。余裕ができたらその余裕に違うことをいれていくスタンス
荀攸:ナマエが無理していないか心配になったが、自分が聞くと絶対大丈夫だと言われるのがわかってるので紫鸞に頼んだ
紫鸞:荀攸から話はきいた。小さいのが頑張ってるからお腹いっぱい食べてほしい

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「馬に乗ったことがないです……」
そう言って肩を落とせば、公達様が目を瞬いた。
「乗ったことがない?」
「ああ、えっと、私の世界には身近に馬がいません。別の手段で移動をします。別に習う必要があり、私は習ったことがなく……」
私の言葉に彼はなるほど、と頷いた。公達様から気分転換に遠乗りにでも行きますか?と提案してもらったのだが、私は馬に乗れないわけで。
「では、今回は馬に慣れるということで俺と一緒に乗りましょう」
そう言った彼に私はえっと声を上げる。ご迷惑では……!?と言えば、いえ、迷惑だなんて思っていません、と返される。
「声をかけたのは俺ですから」

馬って思ってるより大きいし、思ってるより速い。わ!?大きい!?わ!?はやい!?しか言ってないし、公達様にしがみついてしまって申し訳ないと思う。
「思っていたよりはやくてびっくりしました」
そりゃあ轢かれたら怪我する。馬の前を歩きたくはない。いつも撤収する馬を見るくらいだからもあるが。公達様といえば、そうですか、と少し笑いながら告げた。指摘するとすんってすぐに表情が消えるので言わないようにしている。
ついた場所は綺麗な場所である。景勝地、というのか、大きな川が流れているのを見渡せる場所だ。海外旅行をしている気分に浸れる。いやまぁ異世界旅行?はしているか。すごい綺麗な場所、といえば、気に入りましたか?と尋ねられたので頷く。
「また気分転換に遠乗りに誘っても?」
「馬に乗る練習をしておきます」
「いえ、俺が連れて行きますので結構ですよ」
その言葉にきょとんとする。無理をするな、ということだろうか。
「しかし、」
「大丈夫です。心配ありません。必要になれば俺が教えます」
公達様の言葉に刻々と頷く。なにはともあれ、心配してもらっているなら、多少はそれに甘えるべきだろう。確かに馬に不慣れな今、いきなり乗るのは無理だろう。馬になれることから始めべきか。

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ナマエ:厩に行って馬を眺めることからはじめた。仔馬が可愛かったが、無限にペロペロされて実家の犬を思い出した。
荀攸:しばらく馬の乗り方は教えない

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荀攸殿の、とは最近関わりがない人に言われることである。最初は于禁将軍の、と言われていたのに、最近はもっぱら荀攸殿の、荀攸様の、と言われることが多い。はて??と思っていたが、最近公達様に学問を習う時間やらどこかに連れて行ってもらうことが増えたからかもしれない。……。お邪魔では??控えた方がいいのでは??と、練習用の剣を持ってそう考える。
「おや、貴女は荀攸殿の……」
ほらまたである。そちらをみれば郭嘉様だ。私が挙礼すれば、堅苦しいのはいらないよ、と笑みを浮かべられたが。う、かっこいい。いい匂いする。アイドルにいそう。
「確か……ナマエ、だったかな?」
「はい。えっと、苗字ナマエです。ナマエとお呼びください」
「私は郭奉考。荀攸殿と同じく軍師をしているよ」
「はい、郭様のお話を皆様から聞いております。公達様からは特に凄い方だと……」
「郭様……名を呼ばれるのを嫌がる人もいるからかな?私は気にしないから呼んでいい」
困った顔をする。奉考様が正しいのか?郭嘉様が正しいのか?彼は私の表情に、クスクスと笑って、郭嘉でいい、と言ってくれた。う、顔がいい。
「郭嘉様」
「うん、それでいい。ナマエは何を?」
「少し考えごとを……」
「考えごと……悩み事かな?」
そう少し小首を傾げた彼に、悩み事というか……とぼやかす。
「私に話せない?」
「いえ、……皆様、あの、最初のころは皆様私をみて、于禁将軍の、と言われていたのですが、最近は、公達様の、と言われるので、どうしてだろうと最近を顧みつつ考えていたところ、公達様が私の面倒を見てくださっている時間がたくさんあって……仕事のお邪魔をしているのでは……と」
私のことばに、郭嘉様は、ニコリと笑みを浮かべただけだ。なんでだ。
「それで、控えた方がいいのかとか、交友関係を増やした方がいいのかとか、色々と……」
「……荀攸殿が苦手かな?」
「いえ、ただただ申し訳ないというか……」
「あぁ、その点は心配いらないから大丈夫。むしろ貴女と過ごすことが荀攸殿の気分転換になっているようだから、上司としても一緒に過ごしてくれると嬉しいかな」
そう告げた彼に私は目を瞬く。本当ですか?と聞けば、笑顔で本当だよ、と言われる。疑い出すとキリがないので、私はそうなのか、と安心して嬉しくなる。
「安心しました、郭嘉様に相談してよかったです」
「それはよかった……それにしても、ナマエの髪色は珍しいね」
郭嘉様はそう言って私の前髪に触れる。白と黒、ツートンといえば聞こえはいいが、ただのプリンである。
「えっと……白い方が父親譲りの地毛です。会ったことない祖父もこうなのだとか……こちらに来る前は髪を黒に染めていたので、髪が伸びてこんなことになっています」
「黒に?」
「はい。周りは黒髪ばかりなので、地毛でいるとあまりいい目にあわないので染めてます。こちらでは染め方がわからないので……」
そう言っていれば、郭嘉殿、と公達様の声がした。いつもより低い声だが、姿は郭嘉様で見えない。
「おや、噂をすれば」
「……噂?」
「ナマエが荀攸殿の迷惑になっているんじゃないかと心配していてね。大丈夫だと答えておいたよ。あとは前から髪色が気になっていたから聞いただけ、かな」
そう言った郭嘉様に公達様が小さく息を吐いたのが聞こえる。やっぱり迷惑なのかと郭嘉様の後ろから顔を覗かせた。
「ナマエ、心配のしすぎです。言ったでしょう、俺の気分転換にもなる、と。紫鸞殿がお待ちになられていましたよ」
その言葉に私はハッとする。待たせているのはいけない。私は慌てて郭嘉様と公達様に頭を下げて紫鸞様のところにむかった。

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ナマエ:女性人気の郭嘉はアイドルみたいな感じかなと思っている。荀攸に安心する。
郭嘉:酔った荀攸がナマエの話をするので知っているし、外堀を埋められてるなとはおもっている。もっと話したいが荀攸が怒る気がするので一歩引いてる。髪の毛不思議という話をナマエの同郷からきいた
荀攸:郭嘉がナマエを口説いてるかとおもってびっくりしたが、あとで郭嘉に酒を持ってお礼を言った。


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「もっと身なりに気を遣った方がよくない!?」
とは、お姫様待遇な同じ世界出身者に言われたことである。なんか郭嘉様を通して同郷の人に話したいと言われてビビり散らしながら行けば、普通に三人とも先輩であったらしく、普通にいい人だった。あと軍師の人達が近くで仕事してたり、曹操様達がいらっしゃったりする。通常軍議で使う部屋らしい。いいのかそんなところに私が入って。
身なりに気を使う。荀ケ様が頷いてるのが見える。いやしかし。
「……私は一兵士なんで、違うくないですか?」
そう困った顔をして言えば、周りは私をみた。
「一兵士」
「はい」
「……俸禄は何に使って?」
「書物とか武器とか食べ物とかですね」
そう言えばあんまり衣服にお金を使ってなかったなと思う。
「あ、そうか、身分が高い公達様と出かける際にこのような服装はあまり良くありませんね」
買うか、服……余裕あったかな、と考えていれば、公達様がすぐに「俺は気にしてませんが」と告げた。
「言われてしまうと私が気にします。染め方がわからないので髪も二色になってしまってますし……染めれるんですかね……」
「染めるってことは、地毛が白銀なのか?」
「はい、父親譲りで……学校では、あまりいい目に合わないので染めてます。おばあちゃんとか脱色とか言われますし……今も呪いとかよく言われるので……」
あぁー、と彼彼女らは何ともいえない顔をした。学校あるすぎる、らしい。髪は諦めるとしても、服、服かぁ。動きやすい服……。あまり商店には行かないが見にいけばいいのか、と考えていれば、夏侯淵将軍が私を見おろした。
「しかし、お前は何で最初に于禁のところにいったんだ?」
「私にはこれといった取り柄がないですしお世話になる以上、私だけ働かないわけにはいかないですし、」
「ぐっ……」
「真ん中の兄が働かざる者食うべからずっていつも口酸っぱく一番上の兄にいってるので……」
「あ……」
「でも、市井の民みたいに畑するにも商売するにも知識がないので……于禁将軍のところは厳しいからこそついていけばある程度はできるようになるかなと思いました。皆さん厳しいって噂されていましたし……今もできることを増やしている最中です」
そう説明すれば、健気、と、戦える先輩と見目美しい先輩が顔を覆う中、頭がいい先輩だけがうんうんと頷いている。曹操様がこちらを見た。うっ。緊張する。
「最近、紫鸞といるのもその関係か?」
「最近は余裕ができたので、練兵場で自主練をしていたら、将軍様方とお話しすることが増えまして、紫鸞様の戦い方を参考にしてはとおっしゃっくださいました。最初は鍛錬を見学させていただいていたのですが……」
「飲み込みが早いから筋がいい」
そう言った紫鸞様に、お世辞でもありがとうございます、という。
「お世辞じゃない」
「ほう?それは将来有望よな」
曹操様の言葉に、ありがとうございます、と照れながらいう。お役に立てるように頑張ります、といえば、うむ、と返されたが。何か考えていた戦える先輩が、白髪で垂れ目、紫鸞の戦い方があってて筋がいい……?と繰り返して私を上から下まで眺めた。いやまさかな、とかフラグっぽいセリフを繰り返す彼に私は首を傾げる。
「まさか、あの気合い馬鹿ときょうだいなわけがない」
「気合い馬鹿?」
「いや。うん、ないない。悪い、こっちの話だ」
私は首を傾げる。まぁ話したくないなら、そうですか、で終わらせたが。

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ナマエ:先輩と仲良くなって嬉しい
戦える先輩(立志):武芸者待遇ではあるが、基本的に防備に回されていたので戦には出てなかった。このあと曹操に出たほうがいいか聞いたが、防衛に組み込まれた。
美人な先輩(祈里):お姫様待遇で普段は働いていない。甄姫と話したりはする。このあと女官にできることはないか聞きにいき、発明に目覚める
頭がいい先輩(李子):普段は軍師に混じって働いているし、この世界の郭嘉の世話もしてる。歳の差カップル可愛いなとおもってほっこりしている。実は三人が働かなくても保護してもらえるように動いてた
郭嘉:祈里に頼まれてセッティングした。ちなみに曹操達にもこんな会があるよと宣伝した。
荀ケ:荀攸がナマエを気に入ってるのをしっているし、健気でいい子だとわかったが、いかんせん見なりが市井の民よりぼろっとしてる時があるので綺麗にしてほしい。
荀攸:着飾って可愛いくなっていいよられたら困るので着飾って欲しくない。
夏侯淵:なんで于禁のところに出入りし出したのか本気で不思議だった。納得した。
夏侯惇:おもったより真面目だなと思っている
曹操:健気に努力する者は嫌いじゃない。紫鸞が子犬と言っていた意味がわかった。



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あのあと服を貰ったので、公達様と出かける時はそれを着て出かけるようになり、あとは公達様に簪も貰った。それを身につけるようにしていれば先日知り合ったばかりの賈詡様に、埋められてるねぇ、と言われた。何を?と首を傾げる。
「あっははぁ、今度酔った荀攸殿を見てみるか?」
と、賈詡様は私に告げたのだが。

賈詡様に連れて行かれたらお喋りになっている公達様がいた。酔っ払っているらしい。ああやって酔うとアンタのことをよく話すからアンタは荀攸殿の、と言われる。賈詡様の説明になるほど、と納得した。しかしながらなぜ私のことを……、と考えていれば公達様が私に気づいたらしい。
「は?なんでナマエと賈詡殿が一緒にいるんですか。いけません。こちらに来てください」
はやく、と、隣を叩いた公達様に私はそちらにとりあえず座る。目の前の郭嘉様と頭の良い先輩がニコニコしている。荀ケ様はなんとも言えない顔をしているが。ちなみに賈詡様は笑っている。
「ナマエ、いいですか、このような時間に男性と出かけるなんていけません。いけません。絶対に。俺以外とこんな時間に出かけない、むしろこんな時間まで出かけない。良いですか?」
「……?はい」
「あぁ、理由がわかっていませんが俺が言っているので納得している表情ですね、その表情は。まぁいいです。今後はこのようなことはしない。誰かに連れ出されるなど何かあれば俺の許可をとりに来てください。俺は貴女が来るなら何時でも対応します。あと、自分の部屋に招く、男の部屋に招かれるなどは絶対にしてはいけません。絶対にです」
「公達様はたまにこの時間教えに来てくださいますが、公達様はいいのですが?」
「えぇ、俺はいいんです。俺は学問を教えるという口実、いえきちんとした動機がありますから。それ以外はダメです。いえ、于禁将軍であれば考えます。が、他はダメです」
めちゃくちゃ喋るなぁ、と私は目をぱちぱちと瞬く。あと、とても心配されている。いやでも公達様がたくさん喋るの可愛いな……。たまーにめちゃくちゃ喋る公達様が尋ねてくるが、お酒飲んで酔っ払っていたらしい。上機嫌というやつか。
「ナマエ、聞いていますか。笑っている場合では……」
「申し訳ありません、公達様がそのようにたくさんお喋りされているのをみるのが好きなので、つい」
そう言えば公達様が固まる。
「おや……ナマエは荀攸殿が好きなのかな?」
「?親切にしてくださってる方を嫌うことはないと思いますが……」
と言ってから、ああもしかして恋愛的にだろうか?と思う。まぁ、私は嫌いであったりどうでもよかったりするとあまりこういうふうに一緒に出かけたりしないが。
「……。……ナマエ、いけません。男に簡単に好きと言ってはいけません。俺だからよかったもの、そんなことを言って本気にされて仕舞えば辛い目に遭うのはナマエです」
この人は常識人だなぁ、といつも思うのは、こういう風に注意を促すからである。なので、気をつけます、と告げる。そうしてください、と言って困ったような顔をしたが彼は周りにいないタイプである。
「ナマエ、また笑っていますが」
「公達様がお酒を飲まれると表情がくるくると変わられて好きなので」
「わかっていませんね」
わかっているのだけれど、それは言わないままにしておこう。


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ナマエ:荀攸が好きだが年上なので邪魔だろうと黙ってる。その代わり今のままがいいとおもってる。あの後軍師全員に送ってもらった。
賈詡:外堀埋めたなら言えばいいのにと思いつつ、様子に笑っている。
郭嘉と李子:やりとりが可愛いのでニコニコしている。
荀攸:酔っ払っているが、数日、ナマエが言った好きを反芻する。
荀ケ:荀攸を心配したらいいのかナマエを心配したらいいのかわからないがとりあえず過ちが出ないようにはする。

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さてはて、魏呉蜀といえば三国志であるし、名前を聞いても恐らくは三国志の人達だ。タイムスリップしたかというと、他の人達に聞いてもそういうわけでもないらしい。最後にいたのは学校だったはずで、先輩達はたまたま近くにいたようである。あとは他の国にも同じような人達がいる、ということで同郷が集まるということなのでその集まりに出席してみる。知らない偉い人がいるのでおっかなびっくりだが。兄達がいるかと思えばいなかった。残念。でも、他の国の仕事が入った紫鸞様がいた。自己紹介もよろしく、情報を交換する。この世界は悪い仙人が作った世界だとか色々知らなかった情報がくる。しかし、みんな場所と一緒に来ているなら、同じ理由なら私たちもまた場所とセットで来れているのでは?さがしたら学校あったりしないだろうか。
「後輩、どうかしたか?」
「皆さん場所と一緒に来ているのだから、私たちがいた学校も探せばあるのでは……?」
そう言って首を傾げる。いい着眼点だ、と孫呉にいる先輩が頷いて、蜀にいる先輩がそれがなぁと頭の後ろで手を組みながら口を開いた。
「ないんだよなぁ」
先輩の言葉に、ない?と首を傾げる。李子先輩が、はい、と頷く。
「恐らく私達は違う原因です。ナマエはこちらに転移する前に何があったか覚えていますか?」
その問いかけに、私は思い返す。黒い。黒い何かと、赤い。赤い。体が動かなくて。何を伸ばされて。
「ナマエ?」
「体が動けない時、黒い何かが蔦のようなものを伸ばしてきたのと……赤黒かったような……」
「……お前はこちらの世界に来た時、何故か拘束されてた」
呉にいる先輩の言葉に、拘束?と首を傾げる。
「あー、そうだったそうだった!縄でぐるぐるだった!」
「その上親指固定されてたもんなぁ」
祈里先輩と立志先輩の言葉に私は首を傾げる。公達様が眉間に皺をよせた。
「何故?」
「さぁな」
「……その前に誰といたか覚えていますか?」
李子先輩の言葉に、その前、と繰り返す。その前。その前は、確か。
「帰ろうとしたらクラスメイトがきて……一緒におやつ食べよって言われて……?」
うーん、と首を傾げる。断りきれなくておやつを食べた記憶はあるが、そこから記憶が飛んでる。
「記憶がないです、クラスメイトたちと一緒におやつを食べたあと、いきなりなんかそれです。ごめんなさい」
しゅんとすれば、李子先輩が、いえ、そこまで覚えているなら上出来です、と少し笑みをうかべた。
「……一緒にいたのなら貴方のクラスメイトを探さなければなりません。どこかで困っているかもしれませんから」
その言葉に確かに、と私は頷いた。そろそろ他の人にも目を向けるべきなのかもしれない。

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ナマエ:クラスメイトとおやつ食べて何したっけ?と考える日が増えたら、何故か悪夢をみる頻度が増えたので、荀攸のところに度々行くことになった
荀攸:怖い夢を見たとナマエが来るようになったので、葛藤する日が増えたのだが、自分が自分以外に行くなと言ったのでそのまま受け入れている。
李子:ナマエのクラスメイトが何か知ってる、もしくは原因だなと思っているが、ナマエに言うべきことじゃないので言わない。
祈里:アニメとかで人質にされた人の縛り方だったな、とおもってるし、黒いのは確かに見た。
立志:黒い触手みたいなの確か見たし、俺も掴まれたなーと思ってる。
呉にいる先輩(陸治):李子が連れてきたということは警戒しなくていいと理解している。ナマエをみてちっこいなとは思ってる。ナマエのクラスメイトを探すつもり。
蜀にいる先輩(寵沙):後輩できた!!と思いつつ、いやこれ多分クラスメイトが原因だよなぁとおもってる。
他の将:紫鸞から聞いた娘かぁと思っている。

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なんで生きてんの!?とはクラスメイトに言われた言葉である。私はその言葉に動きを止める。貴方を贄にしたはずなのに!と続いた他の言葉に私は動きを止めた。にえ?贄?なんの?竜とかそう言うのを呼ぶためなら、口寄せで良いのでは
と考えたが、それは確か私や家族、その周辺の人しか使えないことを思い出す。だから誰々がいないやら、色々言われるが、陸治先輩が鼻で笑った。
「人外が人間の意図通りに動くわけがないだろ。いなくなった奴らはお前らの願いの贄になったんだよ。何人で呼び出したが知らないが、一人で贄が足りるわけないだろうが」
私は困った顔をする。意味がよくわからないからだ。クラスメイトは顔を真っ青にしたり、うるさい!と逆ギレしたりする。そのうちに仲間同士の喧嘩だ。話が読めなくて李子先輩をみれば、彼女は珍しくただただ嫌悪を浮かべていた。私はとりあえず顔を青くしたクラスメイトをみる。
「いない人は元の世界にいるんじゃないの?」
「そう、そうだよな、はは、そうだよな」
「来た方法がわかるってことは、帰り方もわかるかな?」
「ナマエ、それは参考にしない方がいいと思う」
寵沙先輩は険しい顔をしてそう告げた。
「別で探そう。方法は一つじゃない」
まぁ、そこからまたクラスメイト達との戦闘に移行していくのだが。友達というわけじゃないがあまりよろしくない気がする。

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「貴方を生贄にして異界に渡ろうとした、ということです」
そう悲しそうに告げた李子先輩に、ああ生贄ってそういうことかぁ、と思う。しかしながら私は生きてるのはなんで?と聞けばそういうのを叶えるやつが何もかも人間の思う通り


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