ネタ帳vol.3

2025年ネタ帳36:やっぱり高校生くらい(msu)

08/12 14:50 
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顔がいい。そう思いながら教えてくれる荀攸先生の顔を見つめる。よくよく見るとさすが親戚、似てるんだよなぁ。私の周りにいないタイプの人相である。いや、私の周りが似通ってるだけかもしれない。と、思っていれば、先生がわかりませんか?と首を傾げた。そういうことではないので首を左右にふる。
「先生、女性によく言い寄られそうだなあって見てました」
「は?」
ちょっと怪訝な顔をした荀攸先生に、先生カッコ良いし性格もいいので、という。褒めても何も出ませんよ、と言われた。残念。


さてはて、この変な世界に来てかれこれ三ヶ月が経とうとしている。何があったかはよくわかっていないが、恐らく母親が二度?体験し、戻ってきたあと父親達を召喚したとか言ったアレと似たようなことが起こっているのだと思われる。ごめん、お父さんとお母さん、ウツシおじ……冗談だと思ってた。三人が教えてくれた知識めちゃくちゃ助かってます。特にサバイバル関係。いや元々狩りは好きだから、ウツシおじ達と一緒に気炎万丈!!って叫んでる時あるけど。
とりあえず、現代だか現実だかにいる両親というか親類、加えて家の近所もはや里になっている場所に住んでいる人たちへ。私は元気です。中国語と礼儀と平方学んでいます。あと顔がいい人にかこまれています。
「これはむしろ運命の人を私の世界に連れて帰れということでは……」
と、胸に手を置いて告げる。近くにいた李子様(異世界に慣れてらっしゃる男装麗人お姉さん)が首を傾げた。もう私にすっかり慣れた荀攸先生(私に色々教えてくれる寡黙軍師)が、また貴方はそんなことを、という。
「先生、私だって甘酸っぱくなるような青春を求めているんですよ」
「あまず……?」
「あ、やばい、通じない。いや通じなくても良いやつか」
「10代前半から後半にかけての、恋だ学問だとしている期間を指すことがおおいですね。その期間は通常では酸いも甘いもあるでしょう?」
李子様が説明すれば、あぁ、みたいな顔をされた。わかるならその期間の話してほしい。気になりすぎんよ。李子様はナマエはそのくらいの歳でしたね、とのほほんされた。
「前から聞いてみたかったんだが、なんで最初に于禁将軍のところに行ったんだ?」
「え、一番厳しいところで追い込まれた方が習得早いなって」
賈詡様(いい塩梅な距離を保つ案外世話焼き軍師)の質問にそう答える。
「団体行動わからん!ってなるし、槍の扱い方もわからないので」
我ながら当たり引いたなとは思う。あの人厳しいけどやることやってたら怒んないし。あ、まてよ??コレ帰ったらランス系習えるかもしれないな??いやぁ、我ながら器用では??紫鸞様には負けるかもだが。
「紫鸞様連れて帰れないかなぁ。こっちが平和になった後に」
「それはやめておいた方がいいですよ。紫鸞殿は結構皆さんに好かれてますからね」
「あ、それは厄介な気配がするからやめとこ」
私はそういう判断ができる人だからな。ノー!と言える人間である。
「運命の人転がってないかなぁ」
「運命の人とは?」
「天命の示す人、でしょうか。通常男女の仲を指すことが多いですね。我々の国では恋愛結婚が主流ですから」
そう言った李子様に他がほーん、と納得した。郭嘉様(すーぱー顔がよくてやべぇ軍師)が、私をみた。
「私はどうかな?」
「郭嘉様は多分女の子の扱い上手いからあとぐされなく付き合ってくれそうだけど、顔が良すぎて私が緊張するのと、李子様がいるじゃないですか」
そう頬杖をつく。顔がいいから並んでてほしい。親類付近では得られない栄養素がある。
「おや、バレてしまったね」
「郭嘉殿、本気にされてしまいます。ナマエ、そういうことは言わない」
李子様がそう言って私の額を軽く弾く。否定してるようで否定してないということは……?と勘繰ってみる。まぁ、もう一回デコピンを食らったが。痛いぜ。


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諸葛孔明は流石に知ってんな。パリピ孔明、といえば近くにいた寵沙先輩(蜀にいる元気な人たらし先輩)に被弾しーー深く抉ったらしい。めちゃくちゃ笑ってるのを耐えている。悪いことをした。ちなみに李子様と陸治様(呉にいる硬派ヤンキー風面倒見良い先輩)にも被弾したらしい。
「向井くんでも大泉さんでもなかったか。でも顔がいい」
と、続いてぼやけばついに決壊したらしい。ふは、と息を吐いて笑いだした。寵沙先輩が。陸治様は肩を震わせているが。李子様は息を整えるだけで終わったが。
「無理、後輩のイメージそれなのか!?なんで!?」
「いや……ドラマしてたから」
「まぁライト層はそれくらいのイメージですかね」
李子様はそう言って呼吸を整える。私の頭の中でテンションあげあげな曲が流れて出したところで、李子様が色々説明してくれた。三国志よくわかんない勢に優しく説明してくれるの助かる。


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ちなみに魏には私の他にもこの世界に巻き込まれた勢が存在する。李子様が働く代わりに擁護を求めた人らしく、彼彼女らは働くこともなくただただ何もせずというかたまに癇癪だけ起こしている。李子様は私も庇護下においてくれていたが、私がそれを知らずに勝手に外に出て勝手に働き始め生活し出したというわけだ。ちなみにそういう人は寵沙先輩のとこにも陸治様のところにいるらしい。この前癇癪起こしてたのみたけど、一定数こんなことになるつもりはなかったとかおかしいとかいってた。どんなことを想定してたんだ。
ちなみに今もきゃんきゃんしてる。よく吠える人だなぁ、犬の方が優秀では?とこぼせば近くにいたお兄さんだけでなく、周りがこちらをみた。しまった、口に出てた……失言だったか。吠えてた人がこっちを向いたが。
「いやあの、……働いてから物事言いません?庇護下にいる人がその庇護していてくれるひとに文句言うって、どの口が、ってなりますよ」
そう言ってから、へらりと笑う。
「ま!働かざる者食うべからず!ってことで、本来なら働かなきゃ食べれないところを三人が上に掛け合って食べれるようにしてるんだから文句言わずに大人しくしてたらどうですかね」
まぁ私の言葉に彼らはくってかかってくるが。いや、くってかかられてもなぁ、というのが本音である。いや殴りかかってきたから普通に逆にこっちで拘束して、他の人達を目を細めてみるが。
「貴方達、同い年だか年上だか年下だかわかんないですけど……この際だからはっきり言いますが、この人達、国のために人を殺せる人達ですよ。軍師様方も含めて軍人です。そもそも私達の国ではほぼ起こらない謀という名の暗殺も手段として存在します。貴方達がそうやって喚いても政の邪魔をしても殺されないのは、三人の功績がそれを上回っているからにすぎないんですよ。三人が手を引けば、簡単に殺されるか追放されて、野盗か獣に襲われてさよならばいばいお陀仏!ってなる可能性が高いと思いますけど」
少し眉間に皺を寄せて彼らをみる。
「三人が最後の砦になってくれてるの、わかってます?」
いや、本当に。ある程度喚いても許されるのは彼らがいるからなのだ。
「ここは私達が住む国じゃない。時代でもない。似ている文化ですが、時代も場所も違えば思想も礼節も異なります。私達の常識は通用しない。異国の地で自分の国の道理が通らないからと、わがままを言うのは違う。郷に入れば郷に従え、死にたくないならそれが無難ですよ」
私はそう言って、またへらりとわらう。
「ま!最悪、貴方達はある意味三人も留めておく人質として機能してるので大丈夫かもですか」
いやぁ、真面目にしすぎてしまったね。うむうむと頷きながら拘束していた人を解放し、背中を押して他の人達に向かわせる。
「お互い穏やかに過ごしたいですね!みんなで帰れなかったら悲しいですし」
真面目モード終わり!である。のに、一人が私をみあ。
「あんたが奪ったんじゃないの」
「何を?」
「神様が願いを叶えてくれるはずだったのに、あんたがそれを奪ったんじゃないの!?」
そう吠えた彼女に私はウゲェみたいな顔をする。
「新興宗教的なのはご遠慮したいんですけど……神さまってなに。こわっ。神様が仮にいたとしても人間の都合よく願いを叶えてくれると思ってんの?」
わりかと本気でそう言ってしまったが、そうやら両親やら先生やら教官やらがなんか言ってたなぁと思い出す。私は魂じゃなく体ごとこれた幸運児ってコト!?と言いたいがだまる。あーとーで報告だ。分身に探らせたらいいのかもしれないけど、私みたいな半端じゃなくて戦国行けば本職いるしなぁ。
「いや、私元々こうだから、ごめんね!私の両親も周りも異常な身体能力してるから、神さまに叶えてもらうことじゃないし。生業が生業なんで」
ノーと言えるのでノーという。ぎゃあぎゃあとまだ言われて違う人が来たので、だから実力もないのに突出やめなって、と言いながら私はその人を簡単に地面に伏せさせる。
「いやだから突出やめなってば。私も人のこと言えないけど君らチームワークもクソもないな。こんなことしたらさー」
そう言いつつ紫鸞様から剣を借りる。
「そこのお前、周りの奴を殺せ。コイツを殺されたくないならな」
と少し殺気を込めて告げる。ヒュッと息を呑んだ彼彼女らに私は気を緩めて、「ってことになりかねないんだから、団体行動した方がいいよ」と言いつつ立ち上がり解放する。紫蘭様に剣も返した。
「李子様、と、先輩方、後でお話しいいですか?」
「ええ、わかりました。場所を変えましょうか」
李子様話が早いの助かる〜。

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色々説明したら3人がなるほどみたいな反応をする。まぁ、簡単に言えば異世界渡ろうぜ!異世界で無双しようぜ!みたいな宗教団体があり、それがよくないものを呼び出した際、呼び出した本人以外の周りの人を食べて異世界に繋げるらしい。その際にまぁあれだ運良く魂だけになった人ーー体『だけ』を食べられた人ーーは、魂がなくなった体に宿る、と言うわけである。ちなみに私の母親はそれだし、ハン太おじやその周辺もそれである。
「と、なると私達も一度はソレですね」
「あぁ、腑に落ちた」
「あ、なんだ先輩達母と一緒で戻ってきた人か。案外いるのかな?」
「案外いてたまるか」
陸治先輩の発言に私はまぁそれはそうと思う。カバンに入れてた秘蔵のポテチをあけて私は食べる。パーティー開きしとこう。
「家族そのままでした?」
「そのままだったけど、なんかあるの?」
「まぁたまに自分の存在自体消えてる時があって、家族に忘れられるときがあるらしいですよ。まぁ、今回は自分の体ごと来てるんで大丈夫でしょう」
「彼彼女達の発言を聞くに、おそらく誰かは叶えてもらったのでしょうか……」
「多分ね。適当に餌として神さまに願い叶えてもらえるぜ!って言いふらしたんじゃないですか?」
「で、近くにいた俺達がとばっちり食らった、と」
陸治先輩がポテチを取りながらそう告げた。寵沙先輩が感動している。
「探ります?」
「探る?」
「もうこうなったのではっきりいいますし、母親にこう言ったら理解される時があるから言えって言われたんですけど」
私はそう言って口を開く。
「私のまわり木の葉隠れとカムラから来た人たちなので、まぁ人をざっくりする以外は結構仕込まれてるんですよ。本職には劣りますけど」
私の言葉に、李子様がちょっと小首を傾げ、陸治先輩と寵沙先輩がぴしりとかたまった。陸治先輩の説明に、ああ!と納得してる李子様は癒しである。


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さすが生死をわける戦が近くにある世界。ちらほら重い人がいるんだよなぁ、と、私は思う。いや、母親周りも結構重いっちゃ重いが。


2025年ネタ帳39

「あ!ナマエじゃねぇか!」
そう呼ばれた名前に私は振り返る。そこにいた幼馴染に、私は目を瞬く。まぁ近くにいたのだから巻き込まれて当然かもしれない。無事だったんだな、とやってきた彼に、最近なんだから私の面倒をみてくれている荀攸先生が、知り合いですか?と私に問いかけた。
「幼馴染です」
「赤、と言うことは……」
「誰そいつ」
「荀攸先生。礼儀とか文化とか教わってる」
「お前真面目だよなぁ」
そう言った幼馴染ではあるが、ちゃんと挨拶する、と言って挙礼を教えれば、孫呉で世話になってるマキマです、と頭を下げた。よろしい。
「ナマエが世話になってます」
「私が普段世話してるのにそんなこという?」
苦い顔していえば、お前その顔父親達そっくりだなって言われた。
「俺は荀公達。魏軍の軍師です。ナマエと同郷が無事で安心しました」
「あぁー、化け物に食われかかったからか」
そう言ったマキマに、周りが固まる。荀攸先生達は知ってるからあれだけど。
「あれ?ナマエとマキマじゃん、久しぶり〜」
なんかデジャヴである。やってきたのは緑色の服を着たもう一人の幼馴染である。荀攸先生はもう見守りモードなのか少し離れた。無事だ〜と言って周りを回った彼女ーーアンに、私はそっちも無事そうで、と返した。まぁ、二人の保護者なのかわからない人も来たけども。顔がいい人多いなこの世界の人達。知り合いですか?みたいな会話があり、荀攸先生達が保護者集会みたいな感じになっている。あとは同郷というか一緒に巻き込まれた先輩である李子様達もやってきたが。
「なんだ、マキマのダチは李子殿達と寵沙達といたのか」
「おーう、ししょー!アンは心配してたけどナマエはそんなに心配してないぜ」
「あたしもマキマは心配したけど、ナマエは特にしてない」
「なんでよ。私の心配もしてよ」
じとっと二人を見る。『だってナマエ、自力でどうにかするじゃん』と言われた。どうにかするけど。李子様がクスクス笑ってるけど。進んで于禁将軍の調練参加、未だに魏軍でウケてるからなぁ。
「なんかしたの?」
「いや、初手で調練に参加しただけだよ。ま!里訓、第三!働かざる者食うべからず!に従ったまで」
ちなみに里訓とか言ってるが、自分たちの両親が言ってくることを適当にそう言ってるだけである。そんな大層なものではない。
「うぐ」
「ああー、真面目だ」
二人の反応をみるに働いてないらしい。私がなんとも言えない顔をすれば、二人が声を揃えて「子供だから免除されるかなって」と告げた。ハモるな。ハッピーアイスクリーム!じゃないんだよ。アイスないし。
「あのねぇ、迷惑かけてるんだから出来ることやりなよ。アンは色々作れるし、マキマは狩りとかできるでしょ」
「あたしは今ぎんぺーさまの力持ちをけんきゅーちゅうだから!」
「俺今師匠に武芸仕込まれてる最中だから!でも、狩りなぁ〜。狩りはしてぇな。何がいるんだよ」
「熊と虎」
私の返答に周りが私を見たが知らない。いや、荀攸先生は私が仕留めたの知ってるからあれだが。アンが口を開く。
「くまでもパンダは狩らないでほしい」
「え、パンダいるの。見たい。触れるかな」
「お前ならいけるだろうけど、あいつらも所詮は笹しかたべねぇ熊だろ。熊かぁ。熊鍋食べるなら冬前の方がよくね?今は冬眠明けでまずいだろ」
それはそうである。熊?熊?みたいな話を後方にいる保護者会がいっている。
「まぁ、今度狩猟するかぁ」
そう言ったマキマに陸治様がこちらを見下ろした。
「お前らどんな場所に住んでるんだよ」
「限界集落です、ある意味」
私の返答に荀攸先生が首を傾げ、李子様が説明してた。

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私がかの有名な諸葛亮をみて、向井理じゃない、といい、マキマが大泉洋じゃない、といい、アンが、金城武でもないよ、と告げる。陸治様と寵沙先輩に被弾した。まぁ、劉備様もディーン藤岡じゃないしな。他の人はなんだそれみたいな顔をしているが。
「この世界顔面偏差値高くない?みんな顔良すぎ」
私の発言に、さらに首を傾げられたので、美形が多すぎ、と言い直す。
「誰が好み?」
「え?顔の?難しいな……性格込みなら荀攸先生みたいな人と結婚したい気はする」
そうさらっと言えば、荀攸先生に視線がいった。子供のいうことですから、で締めた先生に私はにっこりする。ちなみに父親と母親は15歳くらいの差であるのはだまっておこう。


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三人揃うと碌なことがない、とは両親の上司的な位置(男)の台詞だが、ストップかける私もわりとそう思う。あーあー、売り言葉にかい言葉よと私は思いながら眺める。私達より年上の人達がぎゃんぎゃん騒いでいる。私は話を右から左しているが多分このままだとおさまらないだろう。私はため息一つついて手を叩き、仲裁にはいるというか、ヒートアップするマキマを引き離す。
「はいはい、そんな騒がなくてもいいでしょ。両者一旦深呼吸で落ち着きなーー」
よ、と言いたかったのだが、死角から現れたナイフに刺されかけたので近くにいたマキマを蹴飛ばし、変わり身の術をしてしまったのは仕方ない。まぁそのまま彼女の背後回り込んで気絶させて武装解除させるが。
「あっぶな、あやうく人殺しを爆誕させるところだった」
「お前に蹴飛ばされた俺の心配しろ」
「ナマエがいてよかったやつじゃん、マキマだけだと刺されてたじゃん」
そう言ったアンに、私は喧嘩をふっかけてきた彼らを見る。何が何だかわかってなさげであるが、敵意はだいぶ削げたっぽい。
「里訓、第二!困難は全員で迎え撃て!なんで、押し付けがましいですけど協力しません?貴方達も帰りたい、私達も帰りたい。はい、利害の一致!」
と言えば、帰りたくねーみたいなこと言われた。えっ。
「マジで行ってます?当たり前のものがないこの世界がお好き?……いや待てよ人の好みは色々か。でもその割にどこの勢力にもついてないのなんで?」
そう首を傾げる。マキマが手を叩く。
「一旗あげるぜ!って感じか?お前ら根性なしかとおもったら根性あるなぁ」
「の割には恨み言しかいわなくない?現実からいつも逃避したいだけでしょ」
はっきり言い放ったアンに、毒舌なことで、と思う。まぁ図星の人もいる。そもそも一緒にいたくている人だけじゃないようである。私はもうそんな真面目にしないぞ。
「はい。じゃあ改めて」
「改めて?」
「曹魏コーポレーション、劉蜀工業、孫呉株式会社の集団面接会場はこちらですー。私がそれとなく荀攸先生や李子様達に聞いてマッチングさせます。集え!内政できる人!戦える人!ものづくりできる人!工業建設木工などなどなど!生活を保証されて比較的安全な城下に住みませんか!」
はいはーいと手をあげてそう言えば、マキマ達だけでなく李子様達も笑う。
「笑った」
「勝手に始めんな」
「研究者採用はありますか?」
はーいと手を挙げたアンに、アンは蜀で働きな、といえば、はーいと言われた。
「集団面接ご参加の方は周りに気にせずこちらにお越しください〜。多分今のままだと敵と見做され普通に命の危機です〜」
そう言えば何人かこっちくるの笑う。裏切り者みたいなこといわれて、子供が家で待ってるんだ!みたいなこと言ってる。そもそもよくわからないから一緒にいただけである。そりゃそうなる。ほらほらはやくー、といいながら私は剣を借りる。武装した陸治先輩とか一部がカウントしたら逃げてった。怖いなら喧嘩売るな。
「やりだしたことは完遂しないとなんですけど、私流石に大学分野とか専門的すぎる分野はわかりかねるので李子様達すり合わせに協力していただいても?」
「わかりました、協力いたしましょう。まぁ、城下の商いをする店で働くなどということもできますし、みなさんの話を聞いてからにいたしましょうか」
と言って李子様が他国軍師陣と来た人達と一緒に下がっていく。陸治様が私を見下ろした。
「……お前さっきの変わり身か?」
「あっ!あー……」
隠してはないが話してないんだよなぁ、と思う。まぁいっか。
「ばれちゃいました?」
「隠す気ないだろお前」


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「これがあると、ナマエがギュン!ってくる」
と、マキマが飛雷神のクナイを見せながら告げた。いやぁ、あっちの先生や母親達に教わったからめちゃくちゃ便利で使ってしまう。たまにやりすぎてチャクラがってなるけど。ギュン……?と首を傾げた彼らにマキマは頷いた。

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私達三人が集まると碌なことはないとは、両親の上司的な人達だけでなく実は全員の親が思ってることである。
「ナマエに翔蟲出してもらって壁越えたら楽じゃね?」
なんだか脅威に対して集合!している今である。三人で熊狩をしてきて保護者に叱られたあとの話だ。まぁ血抜きまでしたから血がね。ついてるからね。びっくりさせたようで。
「……翔蟲?」
「みてねーの?」
「あー、様子見てたら妖術認定されるのと虫嫌いには無理だからとりあえず出してない。ウゲンとサゲンも出してない」
そう言えば荀攸先生がこちらを見下ろした。妖術、といえば、と彼は口を開く。
「この前、マキマを庇った際のアレ、のようなものですか」
「そうですね。まー、李子様達もたぶん見たけどないと思います。里の特殊な術的な」
素直にそう言えば、彼はふむと考えた。
「紫鸞殿の香術みたいなものでしょうか」
逆に何それ、なのだが。
「紫鸞様、翔蟲使えそうだな……」
そううむうむしていたら巨大な化け物が来ましたけど。



「おっしゃあ!!一狩り行こうぜ!!」
と、気合い満々なマキマに私は同じく化け物をみる。うん、これくらいなら余裕だろう。マキマがぴょんぴょんと準備運動をし、アンが武器を量産し始め、私は口寄せの術を使ってガルグのウゲンとサゲン、翔蟲などを準備する。
「マキマはサポートとこっちの被害防ぐの頼むね」
「りょーかい」
準備が終わったのでマキマを見れば、身の丈よりも大きな刀を背負ったマキマも頷いた。ぱん、と手を叩いて口を開く。
「気焔!」
「万丈!」
そう言って翔蟲を使ってそのまま城壁から飛びあがりーー化け物に近づく。黒いもやのようなものがあつまりーー触手のようなものへと変わった。伸ばしてきた触手を紫電を使って拡散する。マキマも上手く避けている。着地したウゲンがマキマと合流したので、私も着地してサゲンと合流した。
「行動パターンを掴むからちょっとさがる!」
「了解、じゃ適当にヒラヒラかわすかな」
そう言って私はクナイを取り出す。いこう、サゲン!と言えば、サゲンは吠えた。

行動パターンが読めた。マキマも読めたのだろう。そのまま攻撃に加わりーー結構なアシストが他からもくる。たのもしー!!と、いうことで四肢のような部分を欠損させ、身動きを取れなくさせる。
「マキマ!」
「おりゃぁぁぁぁ!!!」
そんな叫びと共に上からの落下してきたマキマの一振りが、化け物の首っぽい箇所が落とされる。甲高く大きなうめきをあげて暴れたかと思えば、しゅるしゅると影のようなものがきえていく。何か小さいものだけが真ん中に落ちていた。あんまりよろしくないもの、のような気がする。
「なんだこれ」
「さぁ?あんまりよろしくなさそう」
そう言いつつ剣で地面に線をかき、まるで囲む。
「二人ともおっつー。何それ」
「わかんない。封印術習ってないから封印もできないんだよね。無難に燃やす?」
そう言って剣でつんつんする。





category:隠れ里の人たち(nrt/MHR)