ネタ帳vol.3

2025年ネタ帳38:大神妹と奏がtwst

08/12 14:54 
目の前にいるのは知らない人である。はて?と首を傾げる。恐らく制服からして従兄弟の奏くんと同じ学校に通っているのはわかった。随分と背が高い人達である。は?誰?と言われたので、私は口を開く。
「えっと、奏くんのお知り合い、でしょうか」
「ええ、大きな意味で知り合いですね。2年のジェイド・リーチと言います。こちらは兄弟のフロイド」
「奏くんの先輩ですね。私はナマエと申します。奏くんの妹です。あいにく、奏くんはまだ寮に帰ってきておらず……お茶を淹れますね」
そう言って学校の先輩ならばととりあえず中に案内する。まだ掃除が終わってないところが多々あって、と説明をしつつ、ゲストルームがないために談話室に通した。自分たちように買ってある紅茶を淹れて先輩達の元へ行けば、ナマエさんはたまたま今日こちらに?とジェイド先輩が尋ねてくる。
「いえ……ええと、色々わけあって学園長のご配慮の元こちらに住まさせてもらってます」
私の説明に、おやおやとジェイド先輩が告げる。何かありましたか?と念の為に聞けば、どうやらまた奏くんとグリちゃんはエースくんとデュースくんと一緒にトラブルに巻き込まれているらしい。あちゃぁ、と頭を抱える。奏くん結構お人よしだからなぁ、と言えば、そのようで、と返されたが。フロイド先輩が私をみる。
「小エビちゃんの妹ちゃんはいくつ?」
「今年の誕生日で14です」
「学校に行かなくていいの?ミドルスクールの年じゃん」
「うーん……どうなんでしょうか」
流石にやはりこの年は学校に行ってないとやばいか。まぁその後結構すぐに奏くんがやってきた。話を聞くとちょっとヤクザっぽい感じだろうか。魔法?契約?とわからないまま聞いていたら、契約書には妹は含まれてないということで私の荷物一式は持ち出すことができた。そのまま狼の獣人であるジャックくんに連れられて、とりあえず奏くんと私の荷物と共に他の寮にやってきたのだが。

目の前にいるのはチェカくんの叔父さんである。いや、この歳でおじさんはダメか。あぁ?と言ってこちらを見下ろした彼に、ジャックくんがコイツは奏の妹で、と告げた。
「なんで妹がいるんだ」
「それは俺も知りたいけど入学式から実はいましたね。頼みますよレオナ寮長、貴方がわかってる通り、こんな男かうようよいる場所の廊下で妹寝かせられるか」
そう告げた奏くんに、私はなんとも言えない顔をする。
「まぁ、奏くん、いきなりの来訪だから仕方ないとは思うし……」
「仕方なくないんだゾ!」
ギャイギャイと文句を言ったグリちゃんと奏くんに、レオナ寮長ははぁーとため息をついて私を見下ろした。
「明日は先公のところに行くんだな」
「と、言うことは!!」
「お前らはしらねぇ。コッチはチェカが世話になった礼だ」
首元を掴まれてひょいと部屋の中に入れられると、扉が閉まる。アレを入れる以外は好きにしろ、と言われたのでとりあえず私は端っこにあるソファに座った。あまり部屋をじろじろ見ない方がいいのはわかっているが、エキゾチックというのか、異国のようである。外の空気も違いそうだ。鏡を通って違う場所に繋がっているとは聞いたが、不思議な世界である。まぁちなみにそりゃあもう奏くんとグリちゃんが扉の外で騒ぎ、レオナ先輩が折れたのは夜中のことである。


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笑った。朝練を手伝う妹を見て野郎たちがやる気出している。朝一にまぁいるのだからと言って手伝いを進み出た妹ちゃんではあるが、意外に体力も力もあるから普通に掃除とかドリンクとかも運ぶ、のだが、手伝いを普段しないのにしてる、とはラギー先輩の言葉である。まぁ高校生ぐらいだし、男子校だからなぁと俺は思う。妹ちゃんはあの世界でも今の世界でも歌劇団のトップスタァなのだ。つまり、顔がいい。まぁ妹は今日には先生に説明して保護をしてもらうのでいなくなるのだが。
さて、朝練が終われば担任のクルーウェル先生に話しをして、と頭の中で順序立てする。朝一学園長室に預けた方がいいか?と思ったが忙しいのでとしかあの人いわねぇしな、とも思う。とりあえず図書館にでもいてもらうか。手続きすれば他校生でも利用できたはずである。いや、先にクルーウェル先生に話をつけた方がいい。


「あれ?妹ちゃんじゃん」
「まさか授業に?」
「いや、妹に関してはずっとサバナクローにいるわけにもいかないから先生に頼もうと思って」
俺の言葉にデュースがしおしおになった。面白いなコイツ。イソギンチャクがめだつが。
「予鈴前に行けたら良かったんだけど、無理そうだな。放課後まで図書館で時間潰せるか?」
妹ちゃんにそう言えば、妹ちゃんは刻々と頷いた。部外者パスみたいなものを持っているか確認したあと、図書館近くで別れたが。

「は?」
「妹?」
とりあえず昼休みに先に職員室に行って相談する。事前に相談があることを言っておいたため、きちんと時間をとってくれていたらしい。近くにいた先生達もこちらを見た。
「あ、やっぱり聞いてませんよね。学園長どの範囲で知らせたかわかんなかったんですけど」
そう言って頭を掻く。待て待て待て、とクルーウェル先生が眉間の皺をほぐしながら口を開く。
「いつからだ」
「入学式から。境遇が俺と一緒なんで帰る場所ないですし、普段はあの寮にいるんです。でまぁ、昨日から色々今オクタヴィネルと寮の……改装のことで話し合いしてるんですが、それが終わるまで妹の居場所がないので、どうしたものかと」
俺の説明に、トレイン先生が口を開く。
「昨日はどうしたんだ」
「時間が時間だったんで、レオナ先輩んとこに兄妹揃って泊めさせてもらいました」
そう言えば、頭を抱えられた。何も起こらないとは思うが、と言われる。バルガス先生が俺をみる。
「妹は何歳なんだ?」
「今年で14です」
「ミドルスクールの年じゃないか。勉強は?」
その発言に俺は胸に手を置く。そうなんだよな。そこなのである。
「今めちゃくちゃ先生に言ってよかったと思った。そこなんですよね。基礎部分は俺と一緒にエーデュースに教えてもらいながらやってるんですけど、どのあたりまでがミドルスクールの範囲かわかんないんですよね。妹も魔力はないですし。元からホームスクーリングしてたんで、教材とかがあれば自分で勉強はすると思います。今も図書館にいますし……」
俺の説明にクルーウェル先生がこちらを見た。
「……何か事情があるのか?」
「いや、歌劇団の寮に入ってるので。もといた場所だとレッスンとかで学校通うのが元から難しいんですよ」
そう言えば爆速で職員寮が抑えられ、音楽のレッスン含めて妹の分も先生たちの空き時間に講義してもらえることになった。俺も普通に受けて〜。

ちなみに後日先生たちは「いい子すぎる」と頭を抱えていた。いやこの学校が問題児多いだけだから。悪い男に騙されそうというが、そのあたりきちんとしているから大丈夫だと思う。

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「えっ、海の中に!?」
そう言って目を瞬く。奏くんは、そ、と頷いた。
「今回の件で妹ちゃんも被害被ったろ?そのお詫びも兼ねてってやつだよ」
奏くんの言葉に、いいんですか!?と確認する。向こうから声がかかってるんだよ、と言われたので、私は目をキラキラさせてしまったのは仕方ないだろう。特に私はアズール先輩と少しお話ししたくらいで被害を被っていない気はするのだが。


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お招きいただきありがとうございます、と告げた妹ちゃんに、アズール先輩が「いえ」と断った。あなたにもご迷惑をおかけしましたので、と告げた彼に妹ちゃんが何か言う前に用意された薬を渡す。
「これを飲むと水中で呼吸できるようになるから。まずいけど」
「……。いえ、病院の薬に比べれば……」
そう言って妹ちゃんは薬をあおる。ちょっとだけ顔を顰めた顔も様になるのがまぁ。




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「何か困ったことがあればスカラビア寮に来てくれたらいい」
そう言ってくれたのはスカラビア寮のジャミル先輩という方である。奏くんが帰ってこないので心配していたのだが、どうやらスカラビア寮で勉強合宿に参加しているらしい。私も誘われたが、火の精霊を世話しないといけないことを説明すれば、それは仕方ないな、といってくれた。私はそれにありがとうございます、とお礼を告げておく。
さて、親切な先輩と別れ、奏くん達がいないのであれば、お餅をつくのは後日になりそうだ。サムさんが手配してくれている小豆と白玉粉は届いたので、ぜんざいでも作るか、と思っていればジェイド先輩がいた。
「あれ?ジェイド先輩は家に戻られなかったのですか?」
そう声をかければ、彼はこちらを見下ろした。
「おや、ナマエさんではないですか。僕たちの住んでいる場所は冬は氷に覆われてしまうので冬は帰らないんですよ。貴方も帰らないのですね」
「というよりは帰り方がわからないんです。闇の鏡がつなげないみたいで……おかげで学園長に火の精霊の様子を見るように頼まれてしまいました」
サボるともれなく全員凍死らしいです。
そう笑いながらいえばおやおやと言われたが。
「それはいっそサボってみては?」
「うーん、寒いのはちょっと」
悪いことを提案してくるなぁ、と思う。監督生さんは?と聞かれたので、スカラビアの勉強合宿に参加してるのだとか、といえば彼は目を瞬いた。



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「あら?貴方は……」
私を見てそう告げたのは、たまに音楽室あたりで会うめちゃくちゃ綺麗な先輩である。見ておいた方がいいおすすめ映画やら舞台やらを教えてくれる先輩で、なんでもこなす俳優さんらしい。こんにちは、と笑顔で返せば先輩がええこんにちは、と返したが。
「あ、そうか!オンボロ寮ってことはナマエもいるんだな!」
ニカリと笑ったカリム先輩に私は頷いた。ジャミルさんが複雑そうに、まさか本当にこの寮に住んでるとは……と告げた。
「……まさか、新じゃがの?」
「そーっす」
奏くんが頷けば、アンタね、妹がちゃんとしてるならなんでアンタはそうなのよ!と叱っていた。
「オーララ、ムシューお人形とたまに一緒にいる子だね。見かけない顔だと思っていたのだけど……」
「俺と一緒に来たんですけど帰れないんで。今まぁ帰れなかった時を考えて色々先生達に勉強を見てもらってるんす。ずっと男子校に居させるわけにもいかないんで。今回の合宿中は職員寮で生活させるつもり」
「先生と勉強合宿です」
そう苦笑いすれば、一部の生徒がうげぇと顔を顰めた。何か手伝えることがあれば教えてくだされば、といえば、ありがとうと言われたが。うーーん、やっぱり綺麗な人である。




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バレエは俺わからないのでとりあえず妹ちゃんを召喚してみる。まぁ、一回どっか行ったあとになってしまったが仕方ない。
「うーーん、あのですね、バレエって誤解されがちなんですけど、インナーマッスルをすごく使うんですよね」
妹ちゃんはそう言った。
「いんなー…-?」
「体幹って言った方がいいんですかね……私の世界では全てのスポーツに通用するものとされます。体幹を鍛えることで身体全体の安定性が高まり、バランスをとりやすくなったり、大きな筋肉が活性化するんよことでスタミナが上がり、疲れにくくなったり、手足などの身体の末端の力を効率よく使えるようになったりします」
妹ちゃんはそこまで説明してから、「つまり……」と指を立てる。
「つまり?」
「恐らく箒に乗った時などのバランスが崩しにくくなりタックルなどされた時の落下防止になるでしょうし、スタミナが上がることが予想されます。バレエのレッスンで疲れるのであれば、先輩達はインナーマッスルが足りていない証拠ですから、やっていて損はないと思います。箒に乗ってもぶれない体を保つために体感トレーニングとしてのバレエをしてる、と考えてみては?」
との提案に、エペルもデュースも納得していた。ちなみに体幹の話はマジである。サバナに世話になった時に、そういう話をレオナ先輩としていたからだ。
「ちなみに先程ナヨナヨしてそうとおっしゃられた男性バレエダンサーは体脂肪率5%から10%あたりの方がうようよいますので、ああ見えて結構がっちりされてますよ」
ちょっとはやる気出ましたか?とイタズラっぽく笑った妹ちゃんに、二人が良い返事をしていたが。

「アンタの妹、何かやってるでしょ」
「歌劇団の娘役」
そう言えば、ヴィル先輩に「そんな子に粗末な化粧品使わせるんじゃないわよ!」と叱られた。いやぁ、化粧品わかんねーし、妹ちゃんが麓のバイトで稼いだお金をそっちに回してるのだ。ちなみにモストロラウンジは俺が却下した。いやあんなとこに入れたら何あるかわかんネェ。まぁ、なぜかジェイドとは仲がいいのかたまに一緒にテラリウム作っているようだが。
「学園長に言って欲しい……」

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「ツノ太郎さんが庇ってくださいました」
そう言った妹ちゃんに、ツノ太郎サンキュー!!と言いながら背中を叩く。周りがザワッてなってるが知らん。
「いや、これしきは問題ない」
ちなみにツノ太郎は魔法で会場をなおしていた。すごすぎんか。二人ですごいすごいと騒いでたら満更でもない顔をされたし、周りはよくわからない顔をされた。

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あ、これは、と思う。どう考えても妹ちゃんの夢だ。あたりが帝劇周辺である。ということは。闇の俺がいるので闇の俺をぶん殴るしかないんだよなぁ、と思う。いやぁ、初手妹ちゃんの夢で妹ちゃんを連れ回さなくてよかったと思う。嫌だって妹ちゃんがたまにいる出演率よ。お前らも健全な学生だったんだな……といえばやめてほしいと言われたが。まぁ、人魚
「ここはどこかわからないね……」
「あー、これ俺の世界だから、多分妹ちゃんの夢の中だと思う」
そう思いながら、帝劇近くにいけばやはり妹ちゃん主演の人魚姫のポスターがあった。しかも公演日だ。さて、帝劇内はフリーだからチケットを買えば中に入れる。というか俺をなんとかすれば良い。加山いるか?いやでも多分俺の勘的にはいない気がする。
「とりあえず俺の姿したやつを見つけたら即殴りたい。花束買ってから、適当に、中にいるモギリに楽曲の件で奏を探してる、裏手側で、って言ってきて」
そういえば、シルバーとセベクがいき、まんまときた俺を霊音使って凍り付かせたあと魔法で倒した。イデアパイセンに頼み、さっきの服にして貰いオッケーだ。
「サクッと乗り込むぞ」
「何?監督生氏、劇場関係者?」
「俺は歌劇団お抱えの指揮者だから」
そう言って、こっちといって帝劇に入ったが。
「あれ?奏、早い帰りだね」
「まーな」
「この人たちは知り合いかい?」
「ニューヨークで一緒にやってた仲なんだよ。妹ちゃんの知り合いでもあるし、楽屋つれて行っていいか?」
「構わないよ。いつもの部屋にいるから」
そう言った妹ちゃん本来の兄、大神に俺はヒラヒラと手を振った。
「さんきゅー、大神ぃ。またな」
「変なやつだな、公演後に会うだろう?」
「俺も忙しいってわけ」

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妹ちゃんの控室に行けば、話し声が聞こえた。加山の声だろうか。見てみればなるほどいない。どっかいきやがった。あと妹ちゃんの周りに鳥が飛んでいる。俺たちをみてちょっと安心したような表情をみせた妹ちゃんに話を聞きたいが時間がない。
「よーっす、妹ちゃん、本番前に悪いな。マジで本番前だし、サクッと要点まとめて言うわ」
「なんでしょう?」
「思いっきり霊力乗せて歌って」
「え?でも……」
「大丈夫。俺を信じて欲しい」
「……わかりました」

と、言うことで、リプライズで霊力マックス乗せした妹ちゃんの歌唱により、観客もオーケストラも演者も正体をあらわした。

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