ネタ帳vol.3

2025年ネタ帳46:創作の書き直しチャレンジ

08/12 14:58 
悪役になればいいのだと、私は悟った。白く美しいこの世界で、たった一人の悪役に。白亜の城の外には、沢山の民衆と騎士達だ。それを率いているのは、私の兄や姉達である。魔女である私を殺せと彼らは叫ぶ。悪事は全て、私がしたことになっている。魅了魔法をかけて、惑わせたのだと。私はもちろんそんなことはしていない。やったのは兄や姉達だ。でも、私はそれを告げることなく、かつては父のものであった玉座に座っている。
ーー私は討たれる。国を惑わせた魔女として。
ただ一人、この国は悪役を欲した。父である先王が亡き後、国は傾き不満が溜まっていたのである。その矛先に選ばれたのが私だった。
かつて人々は私に告げた。白百合のようなお姫様。汚れなき白を纏う、万人に心優しく美しい乙女。我らが愛すべき姫。
今、彼らは告げる。魅了魔法を振り撒く魔女。黒を隠す白。この国を傾けた、排除すべき女。我らが憎むべき魔女。
扉が開く。顔を覗かせたのは、私の近衛騎士だった青年である。私が拾った、私の幼馴染だ。彼はいう。
「観念するんだ」
私はそれに微笑みを返す。彼はいう。
「君がそんな人だなんて思わなかった」
「何を言っているの?」
私はそう言って首を傾げた。私は何も変わっていない。周りに踊らされているのは彼らである。彼は剣をぬく。彼ら、は、剣を抜く。私も数回は彼らの剣を避けるけれど、彼の剣に貫かれる。
これで、この物語はおしまい。国を騙していた悪い魔女と、国を守った英雄たる青年の御伽噺はおわり。


ーーの、はずだったのに。
どうしてこうなった、と、私は周りを見渡す。周りの街並みは御伽噺のようであったあの世界だ。白亜の街を彩る美しい花々。周りにいるのは民衆で、目の前にいるのはかつての兄の面影を持つ人と、他の国の王族だろう。私は咄嗟に前髪を下ろして目元を隠す。良かったのが校則や周りの目もあって、髪を黒く染めていたことだ。それでも今世の私は、前世の私に似ていた。とくに瞳の色は、鮮やかな青のままだったのである。昔の自分に似ていなければ問題なんてなかったのに。
「ようこそ、我らが国に救国の聖女様」
そう言って屈んだ男性には見覚えがある。私の近衛騎士だった青年の一人に似ていた。薄紫色の服を着た彼は、神官であったはずなのだ。彼は優雅に私に手を差し出す。
「どうか、我らをお救いください」
と。


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私はただの女子高生である。いや、ただの女子高生とは言えないかもしれないが、うん、まぁ、今の身分はただの女子高生だ。できるだけ目立たず生きることを信条に、毎日をできるだけ!大人しく!ひっそりと!過ごしている。また前世のようなことがあってたまるか。
と、いうのも、私には前世といえば都合がいい記憶があった。あまり他人には言わない。お姫様でした、なんて、頭がおかしい人扱いされるからだ。とりあえず、私は潔白であったのに親兄姉国民に魔女と呼ばれて処刑されたお姫様だったのである。いやぁ、あれは飛んだ責任転嫁だ。私は差別をなくすために尽力したし、結構王様である父親を慕って一緒に街のインフラ整備とか色々と頑張っていたのである。むしろ、好き勝手していたのは義理の母達や兄姉達で、父が亡くなった後歯止めがなくなり唯一頑張っていた私に色々となすりつけーー話を聞くに私に操られていたのだと泣き落としーーああなったわけだ。私も私でまぁ一人死んでみんな助かるなら良くない?思考だったのでそれを受け入れたのだが。
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