ネタ帳vol.3
2025年ネタ帳47:君僕主は巻き込む
08/12 14:59
時々、私とデイヴィッドとは違って、ナマエちゃんとジョンさんは同じような道を歩んでいくと思う時がある。まぁ、CIAだとか世界を敵に回すだとかそういうことはないのだが。
ナマエちゃんはこちらを見て少し考える。いや、こちら、いわゆる私やオウくん、セツくんではなく、まぁ異世界からの来訪者というのか、そう言った面々だ。いやぁ、ここ数年というのか数ヶ月というのか、その中で増えたものだ。最初はナマエちゃんの家にジョンさん、私の家にデイヴィッドとオタコンだったのにも関わらず、彼女の家(というか所有するマンション)にはオセロットさんとエイハブさん、カズヒラさんが、オウくんの元にはリキッドが、セツくんの元に名はソリダスがいる。今でこそおとなしいが、全員ナマエちゃんがねじ伏せて説教して落ち着いただけである。いや大人しくない。双子が喧嘩をする、もしくはジョンさんを巻き込んで喧嘩する日が多いからだ。
ずれた話を戻し、話は元に戻す。何か考えてた彼女は、途中で考えることを放棄したらしい。面倒臭いという顔をした。ほんの一瞬だけ。ジョンさんが首を傾げる。
「ナマエ?どうした?」
「いや……面倒臭くなりそうだからいい」
そう言ったナマエちゃんに、なんだそれは、とジョンさんが告げる。
「絶対一緒に行くと面倒臭くなる……いや、エイハブやアダムスカならワンチャン大丈夫か……?」
ナマエちゃんはそう言ってまた考えた。エイハブさんが「エッ」と声を上げた。まぁ飛び火だ。
「どの範囲がセーフかわからないな……」
「何かあるのか、苗字」
オウくんの問いかけに、ナマエちゃんは彼に視線をむけた。
「実父と養父から来て欲しいと頼まれたんだが」
「アンタたまに主語抜けるな。どこにだ」
「海外だ」
「海外?」
「海外!?」
「そもそも実父と養父がいるのが驚きなんだけど……」
そう言った私に、ナマエちゃんは困った顔をした。実父は実父だ、と返した彼女に、それはわかる、とオウくんが告げた。
「実父と養父は仲が基本悪いんだが、たまにこうして意見が一致することがあって、そういう時はややこしいことが多いんだ。たまに妹が私に会いたいと騒ぐからの時もある」
「妹?初耳だな」
「まぁそれはそうだな。言ってない」
「海外にいるの?」
「あぁ、」
そう言ったナマエちゃんのスマホが音を立てる。そうして何かを確認した彼女は、頭を抱えーーもういいか、と息を吐いた。
「いや……こうなればヤケだ、全員巻き込目ば話が早い。やばそうなら途中で別れたらいい話だ」
ナマエちゃんはそう言って納得した。私は目をぱちぱちと瞬く。
「え、何に巻き込まれるの!?」
「移動しながら話す。知人に協力を取り付けてる。君たちは生身でいい。サチとオタコンは電子機器を持って行ってもいい」
ナマエちゃんはそう言って、あまり見たことがない車のキーを持った。
「流石にこの人数は無理か」
「バイクで追いかける。場所は?」
「横浜の米軍基地だ」
彼女の言葉に私たちは顔を見合わせた。彼女はBluetooth用のイヤホンとバイクの鍵をリキッドとオウくんに投げる。
「こっちのバイクを使っていい。イヤホンマイクはつけてくれ。時間が惜しい。ただ、念のため銃撃には気をつけろ」
ナマエちゃんの言葉にオウくんは眉間に皺をよせた。
「まさか、日本だぞ?」
「あぁ、そうだな、日本だ。でも相手が相手なんだ。本当は君たちを巻き込みたくないからそれとなく解散して数日間寄り付かないでくれでいいかとも思ったが、危害の範囲がわからない。どうもトラブルメーカーな友人が引き連れてくるオトモダチのオトモダチ、が、忘れたころにこういうことをしてくるんま」
彼女はそう言ってダイニングの床下を開けた。そこに現れた階段に、こっちから行くぞ、とナマエちゃんがつげる。なんでこんなところに階段が。
「こういうことって何?」
「まぁわかりやすくいえば殺し屋を差し向けてくる。基本的に場所がわからないように養父や実父が動いてくれるんだが、二人が揃って連絡してくるあたりバレた可能性はある」
「お前。何をしたんだ?」
「パラミリを一度締めた」
その発言に、ジョンさん含む周りがなんともいえない顔をした。
「お前それは……」
「いや、不可抗力なんだ。友人というか、まぁ今でこそ友人だが、その時はただの隣席が襲撃されてたから、ちょっと助力したら目をつけられた」
ナマエちゃんの言葉にアダムスカさんが口を開く。
「ご友人は何を?」
「武器商人だったらしい。話を聞いてやってしまったと思ったが、そもそもこんなに愛憎混じった執着を向けてくる奴がいるとは思わないだろう」
「ということは個人か」
「そうだ。だから基本的に私目掛けてくるんだが……」
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