ネタ帳vol.3
2025年ネタ帳55:大神妹が監督生
08/12 15:09
できるかわからないが、やっぱり魔力と霊力は違うもの、らしい。霊力を乗せた歌声がカローンと呼ばれる機械にエラーを発生させたのをみるに、恐らくは相入れないものなんだろう。と、なればみんなを回復させるのは無理か、と思う。とはいえ、エペルの疲れがだいぶ見えて来たので彼の手に少しだけ霊力を馴染ませ、彼の中にある黒いものをとる。「なんかすごい軽くなった!」
そう言ったエペルくんに、私は効果あるのか、と思ったり。
「監督生、今のは?」
「えっとですね、私の世界には魔力はないんですが霊力というものがあって」
そう言って彼から手を離す。
「霊力?」
「魔力とは違うのかい?」
「はい、恐らくは。闇の鏡が反応しない、魔法が使えないことを考えると恐らくは魔力とは違うものということだとは思います。私の場合、霊力というのを使って……まぁとても簡潔に言いますと、あくまで元の世界において、ですが、バフとデバフをかけたり、索敵することができるんです」
そう言えば彼らは目を瞬いた。リドル先輩が首を傾げた。
「バフ?デバフ?」
「体力を回復したり、何かしらの効力をあげたり、逆に動きを止めたり、でしょうか」
「黙っていた?」
「いいえ、できるとは思いませんでした。しかし、先程咄嗟にその力を使ってしまい……カローン達が動きを止めたんです。魔力でない力を感じ取ってカローン達の内部にエラーが発生したのか、それとも私の意図通り止めたのかわからなくって。……エペルくんに試したらできたので、ある程度は反応するのだと、今理解しました」
もっと早くにわかってたら色々できたな、と思う。これで行くと探知もある程度機能しそうな気がする。
「俺で試したの!?」
「うーん、ごめん。結果オーライということで……」
そう言って困った顔をしておく。まぁそれはそうだけど、と言われたが。
「まぁ、霊力の使い方も色々で私の場合はちょっと色々中途半端で音色に乗せて広範囲かこうやって手などを触れて、しかできないんですが」
「やれ」
とレオナ先輩がいう。仕方ないのでやるが。黒いのをとってバフかけとこ。彼は手をグーパーさせて、へぇ?と悪い顔をした。
「監督生には影響はないのかい?」
「……疲れるくらいですね。全員します?手を握らないといけませんが」
と言って全員にバフかけとかをする。流石に疲れたが、グリムを探さなければ。
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そりゃあ寝込んだ。ヴィル先輩が御伽噺のように老爺から元の美しい姿に戻り、クルーウェル先生のお叱りを受けたあと、である。私はバタンと倒れた、気がする。クルーウェル先生とグリムが私の名前を呼ぶ声がした。そのまま意識は落ちーー起きたら何日かすぎていた。やはりあの黒いものは瘴気と同等らしい。保健室の先生に色々心配されたり、グリムに泣きつかれたりしたが、とりあえずは回復である。
「監督生サン!」
「監督生が動いてる……!?」
「監督生!よかった!起きたんだな!」
「体調大丈夫なのか?」
そう告げたいつものメンバーに、もう大丈夫!と告げる。安心したような彼らに私は謝っておいたが。グリムがしばらくへばりついて離れなさそうだ。
「ちょっと色々あったから流石に疲れちゃったのかも。クルーウェル先生達に顔出しとくね」
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「監督生氏、慣れてない?」
イデア先輩の言葉に私は彼を見る。操作さえ覚えて仕舞えば、色々とできるというものだ。
「ううん……イデア先輩にとてもわかりやすく言うと」
「言うと?」
「私の世界には表向きは華やかな劇団、裏側ではロボットに乗って戦う政府の組織、みたいなものが存在してまして」
「え、それ初耳なんだが?」
「こんな機会がないと話しませんよ。私はそこで小さい頃から働いてるので、こう言ったことには多少心得があります。まぁ、軍人らしからぬ軍人ですね」
「はわわわ」
「え、監督生、お前何歳なの?」
別の生徒に聞かれてそう答える。
「16歳です」
そう言ってぴこぴこする。グリムこっちに回復するか聞いてと言えば聞いてくれるグリムは助かるのだ。まぁなんか司令とかなんとか言って欲しそうなので言うが。
「シュラウド司令、対象行動開始まであと十分ほどです。現地隊員各位は攻撃に備えてください。ただいま対象現在地、オクタヴィネル南東約800m方向。オクタヴィネル各位は戦闘に備え回復いたします。グリム隊長、回復をお願いします」
「わかったんだぞ!」
「オクタヴィネル各位、ご武運をお祈りいたします」
と、ここまでやってあれだが、色々と楽だな。
「司令、対象の魔力及びブロットの上昇を確認しました!」
「移動させる!」
「対象の移動を確認いたしました」
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「ツノ太郎が無事でよかった」
そうホッと息を吐く。
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