ネタ帳vol.3

2023ネタ帳25:三國とあと田中

01/14 17:00 

頭を抱えたくなったのは仕方がない。妲己の妖術なのか、違うのか。包囲されている軍を助ければそこにいたのは私の従兄にそっくりだったからだ。顔立ちはそのまま、歳の頃もそのままだ。しかし、服は漢服より以前の衣服を着ている。
「助かりました、礼を申します」
そう言った声までもそっくりである。しかし、警戒はされている。さてはて、彼は従兄なのか違うのかはわかりかねた。なので率直に、家と首を左右に振ってみた。
「邯兄様がご無事でよかった」
私の発言に彼は動きを止めた。やはり違う人だろうと思えば、彼は阿李?と首をかしげる。その言葉に刻々と頷けば、彼は私を抱きしめたのだが。これは違う人の可能性はある。と、思ったが、耳元で今の西暦は?と聞かれたあたり本人だろう。とりあえず私がいた頃の西暦をいえば余計にぎゅっとされたが。よかった、無事で、と繰り返される言葉に、背中をさすろうかと思ったが鎧な為に頭をくしゃくしゃしておく。
「私は元気です。邯兄がどうしてこちらにいるのか聞きたいところですが、私が任せられている城下が近くにあります。兵の方々もお疲れでしょうからそちらまで戻りましょう。兵糧もありますから」
「ああ、それは助かる」
そう言った彼に私は兵達を見る。一番足が速い兵に、寵沙や陸治殿に伝えるように頼めば彼らは頷いてかけていった。
「皆様お疲れでしょうが、もう少し頑張ってください」
兵達にそう声をかければ彼らは返事をした。それにならい従兄が率いていた兵も頷くのだが。

「阿李、さっきの異形達はいったい……」
「私たちは妖魔と呼んでいます」
「妖魔?」
「はい、悪い仙の方々のような……いえ、妖魔も全員が悪いわけではないのですが……」
そう言いつつこの世界の成り立ちを説明する。というか、私が三國にいる経由も話す。従兄はふむと考えて、長期間行方不明になっているのはだからか……とぼやいた。
「えっ、そんなことになっているんですか?でもこちらで過ごした時間を考えればそうですよね……」
「あぁ、そうだ。阿李がいなくなって一年以上は経っているかな。俺も色々探してみたのだけれど」
「邯兄はどうしてこちらに?」
「私も似たような感じだよ。ただ、目が覚めたら時代が遡っていたといった具合かな」
「その服を見るに漢以前、ですよね?」
「ああ、時代で言えば楚漢戦争あたりになる」
私は困った顔をする。嫌だって、この人と同名の人物がその時代にいたはずだ。あと一応将軍将軍呼ばれているのも聞いた。そもそも、この人物、昔そう言ったことを私に言ったこともあった。昔を覚えているかという問いだ。もしや従兄とその人物はイコールなのではないだろうか。
category:中華組関連(msu・oa)