ネタ帳vol.3

2025年ネタ帳114:大神妹とゆらぎとfg

08/12 16:05 
パタパタと珍しくかけてきたのはみつはちゃんである。奏くん、奏くん、奏くん!とどこか興奮したように口を開いた彼女が珍しくて首を傾げる。
「おーおー、どした?」
「STARがいる!」
そう言ったみつはちゃんに、私たちは首を傾げた。スターとは?奏くんは目をぱちぱちと瞬いた。
「は?なんで?」
「わかりませんが私のSTARです。光武ではなく、STARの方」
「STARって確か紐育のほうだろ。帝都になんであるんだ?」
「わかりかねます。しかし、光って挨拶してくれたので私のSTARで間違いないと思います」
その言葉に私たちは目を見合わせる。光……?と首を傾げていたが、二人の話はまだすすむ。翔鯨丸、豪雷号、ミカサがありそう、と告げた彼女に私はさらにわからなくて首を傾げた。ダヴィンチちゃんが不思議そうに口を開いた。
「二人で納得するのは良くないよ」
「ああー、すまん、藤丸達ってどこまで話してたっけ?というか俺たちについて何か知ってたっけ」
奏くんはそう告げる。
「カルデアの外で倒れてて、ドクターが拾ったことは知ってる」
そう言ったカドックに、そうだったの!?と私は叫ぶ。マシュが頷いた。
「はい、お二人は急にあらわれた……感知されたのだとも聞いています」
「私、二人が異世界から来たことしか聞いてない……」
私がそう言えば、カドックに、エッ、みたいな顔をされた。というか、通信でもエッと言われたら。いや、何かの特異点か何かというか、新宿あたりでこっそり言われたのだ。
「異世界?」
「おー、そこからか」
奏くんはそう言って頭を掻く。
「俺たちは、まぁ、りつか達が暮らす世界から遠く離れた世界から来た。来たんだが、正式にはある現象によって飛ばされて不本意できた。だから、敵意もクソもない」
奏くんの説明に、まぁ敵意があれば流石に牙向いてるだろうしな、とムニエルが告げる。
「簡潔にいうと、私達の世界は蒸気機関が発達した世界。すなわち、スチームパンクの世界の1900年初頭から揺らぎと呼ばれる現象に巻き込まれりつかちゃん達の世界に行き着いたんです」
みつはちゃんの説明に、私達は目を瞬く。
「揺らぎ?」
「はい、多くの場合、本来認識することもなく出会うこともない連なるどこかの世界で世界間の干渉をして力を手に入れようとする悪い方が活動することにより発生するもの、ですね。世界から世界に移動したり、強制的に移動させられたりします」
「わかりやすくいうとクロスオーバーゲームの導入に必要なやつ」
奏くんの言葉に、わかりやすい、と頷く。
「まて、じゃあ僕たちは強制的に何か変なことに巻き込まれてないか」
「いや、それがだな、今回はそれが噛んでないんだよ。揺らぎってのは一回大規模なのが起こると小さい揺らぎが起こりやすいらしい。んで、俺たちはそれに巻き込まれたってわけだ」
ははは、と告げた奏くんに、笑い事じゃないだろ、とカドックが突っ込んだ。それはそうだ。
「ま、いつかは戻れるって俺の勘は言ってるから。で、ここなんだけど、どう考えても俺たちの世界に特異点ができてるっぽい」
あっけらかんと奏くんは告げる。
「はい、まさしくそうだと思います。見回ってきましたが、こちらは帝国劇場で間違い無いでしょう」
そう言ってニコニコしているみつはちゃんは可愛い。隣にいたアルジュナが、劇場……?と首を傾げた。
「劇場の地下に何故あんなものが……?」
あんなものってなに。私たちがそれを尋ねる前に、奏くんが口を開く。
「古くから舞いや楽は魔を祓うっていうだろ」
「ええ、それは……」
「ここは帝都の霊脈の上なんだ。ここで、霊力……魔力を持った人間が音を奏で歌い舞い踊ることで帝都には結界が張られてる」
「はい、この劇場が抱えている帝国歌劇団はそのために結成され日本や他の国から魔力が高い人が集められ公演しています。結界の担い手として。そして、裏では対魔組織の実践部隊でもあります。所属は一応軍になると思いますが……」
みつはちゃんの言葉にダヴィンチちゃんがふーむとかんがえる。
「と、いうことで、改めて自己紹介。帝国劇場及び帝国歌劇団お抱えのオーケストラ指揮者、及び、魔障陰滅部隊帝国華撃団奏組隊長、かつ、海軍大尉、鷹司奏だ」
「帝国少女歌劇団の娘役、かつ、対降魔部隊帝国華撃団花組の大神みつはです」
敬礼した奏くんと、カーテンシーをしたみつはちゃんに私達は目を見合わせた。
「帝劇にようこそ、って言ってやりたいけど、誰もいないんだよなここ。いやだから、好き勝手に入れてるんだが」
「さっきのすたーさん?というのは?」
「妹ちゃんの機体だよ」
「機体?」
「スチームパンクロボットものだからな。魔力がデカく無いと動かせないロボットがあって、基本的に魔力が高いのは少女だからな。俺とか妹ちゃんの兄みたいなのは稀」
奏くんの言葉に、私はなるほどなぁと思う、反面、あれ?と思う。
「みつはの……兄?」
「え、奏さんがお兄さんではなかったんですか?」
「やめろやめろ、妹に対して過保護な兄貴になんて言われるかわかんねー。俺は妹ちゃんの兄貴と同期。自分の妹なら名前で呼ぶわ」
奏くんはそう言って少し嫌そうな顔をした。シスコンなの?と聞けば、そこまででは、とみつはちゃんに言われた。
「いや、普通なら多少は心配しても家の部屋にずっといろは言わない」
「うっ、それは……そうですけど……」
肩を落としたみつはちゃんに奏くんがほらみろ、という顔をした。
「まぁ、みつはちゃんに対しては結構お兄さん属性サーヴァントは過保護だよね」
「妹ちゃんが妹属性だから加護欲わくんだろ」
「妹属性ってなんですか!」
ぽこぽこと怒るみつはちゃんに、「そういうところなんだよー」と奏くんが告げた。
「と、話がそれたな。ってなわけで、帝国劇場は対魔組織を兼ねてるから設備もそれなりにあるし寝泊まりする部屋もある。誰もいないなら拠点にしても大丈夫だろ」


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「うーーん、霊力を乗せてやったら通いませんかね」
「試すか?」
という二人の会話ののち、奏くんがどこかに向かった。みつはちゃん達と舞台を見たり、ショップに残っていたプロマイドをみつけたりとする?戻ってきた奏くんは人をゾロゾロ引き連れている。まぁ!みたいな表情を浮かべたみつはちゃんに、連れてきた人達は驚いていた。
「奏組の皆さん!」
「いろはさん!」
そう言ってざわざわした彼らに、奏くんは手を叩く。
「はいはいお前ら妹ちゃんに会えて嬉しいのはわかるけど、持ち場につけ。劇場に音を通すんだよ」
「鬼だー」
「鬼が帰ってきたー」
「あぁん?また俺はもどんだよ。それまでにしごいてやるからな。さっさと、持ち場に、つく」
奏くんの言葉に周りはしぶしぶというふうに移動していく。
「藤丸達は座席にいてもどこにいてもいいぞ。音を通すだけだからな。扉と窓は開けといてくれ。妹ちゃん、人魚姫の曲から何曲かやるぞ」
「はい、頑張ります」
 


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