ネタ帳vol.3
2025年ネタ帳134:君僕主たちと勝利の女神たちと
08/12 16:23
あぁ、うまくやったな,とは思う。この世界において、ニケと呼ばれる彼女達ーーある意味は新しい人種とも言えるーーは人間に手出しをしては行けないと言われている。だから、人間を人質にするのはある意味理にかなっておりーーある意味の定石なんだろう。さて、困ったことに仲間とこの世界に巻き込まれてどれほど日が過ぎたのだろうか。目が眩んだと思ったらここで、サチやこの世界を知っている七志やセツがいなければ詰んでしまっていた可能性がある。あとは、エリシオンの社長のおかげもあるだろう。
「聞きたいんですが」
私はエリシオンの社長を見る。彼女はなんだ、と尋ねた。
「人間でも扱える拳銃があるでしょう」
「ああ」
「それを人間が扱って人間に危害を加えた場合、やはり関与したニケも罪に?」
「通常ならな。だがしかし、ここには軍の副司令もいる」
サラッと告げた彼女は視界の端で誰かを見た。端正な顔立ちの髭面の男である。彼はこちらの視線に気づいたのか、人を人質にしている犯人からこちらを見た。
「君は確か……」
「おっと、名前を覚えていただくに足りない者ですよ」
「量産型のニケをあそこまでしておいてよく言うな」
社長はそう言ってから、副司令の男をみた。顔色が悪い。
「揉み消せ」
「何を?」
「今から起こることをだ」
サクッとそう告げた彼女に、私は手で合図をする。セツとナナシがそれぞれ秘密裏に拳銃を受け取る。私も受け取った。
「あれはニケ達が持つ拳銃と同じものですか?」
「ああ。同じとみる」
私はそのまま前に行く。別の指揮官とニケ達が止めたが、私はひらりと手を振り、隠れ解くようにつげた。
「くるな、コイツがどうなってもいいのか!」
「それは困る。が、お前は銃の扱いに慣れているわけじゃない」
そう言って私はそのまま彼を見る。
「先に私で試し撃ちしたらどうだ?」
嘲笑うように言えば彼はこちらに銃を構えた。
「馬鹿なことを……」
「その前にひとつ、指揮官学校に通っていなかったお前にいいことを教えてやろう」
私はそう言って彼に近づく。
「拳銃というのは人類が地上にいる旧来から存在するものではあるが、いや誰にでも扱いやすくなった弊害として、誤って引き金を引いてしまうという事故が頻発した。まだ物心がついていない子供がおもちゃだと思って触りーー自分や親を殺してしまう。人類も馬鹿じゃない。それを防止するために安全装置というものをつけるようになった」
私はそう言って、何が言いたいかわかるか?と彼を見た。
「お前の拳銃は安全装置がかかっている」
そう言えば彼は確認するのだ。その隙で十分だった。彼をCQCで投げる。他の人が反応するが、遅い。
「コンタクト!」
そう言えば援護射撃が飛んでくる。とりあえず周りを鎮圧する。離れた場所にいた人物は持っていた銃で足を撃ち抜いた。あとはいるとしたらスナイパー、あるとしたら自爆行為である。そのあたりはナナシが確認しているが。スナイパーの配置はなさそうだが、念のため確認したほうがいい。別の社長はニケに保護された。
「副司令、ここにいて飛んできていないので大丈夫かと思いますが、スナイパーがいないか確認はしたほうがいいでしょう」
「あぁ、そうしよう。しかし、腕がいいな。ニケじゃないのか」
「こいつらは真人間だ。どこからきたかは不明だが」
「どこからきたか不明……?」
「天国でも地獄でもない場所、だったか」
それはセツ達がふざけて告げた場所である。向いた視線に私はまた肩をすくめる。
「話は後にしましょう。Mr.には隠蔽していただかなければ」
何度も時計を確認していたのを見ると、おそらくは何かあるんだろう。
「……そうだな」
「社長もまた」
「ああ」
私は二人にひらりと手を振る。私の隊員達がぴょこぴょことやってきたが。
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普通にナマエちゃんが女の子にモテている。いやこれは仕方ない。ナマエちゃんは結構人をホイホイするタイプだ。セツくんもナナシくんもまぁホイホイするんだろうが、ナマエちゃんの規模が違う。
「ホイホイされるに一票」
私は出て行った彼女を見送ってそう告げる。セツくんが全員同じのにかけたら意味ねーじゃん、と告げた。
「いやわからないぞ。あいつ似てるだろう」
「線かなり細いじゃん。どっちかというとマスターじゃね?」
「声優含めてか?」
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