ネタ帳vol.3
2025年ネタ帳145:君僕主たちと指揮官たちと
08/12 16:32
「ナマエちゃん、五階なんか工事してたけど何かある?」
私の問いかけにナマエちゃんは、あぁ、みたいな感じで頷いた。
「私の友人が住むところを終われたらしくって」
「住むところを追われた」
「それは……大丈夫なのか」
デイヴィッドの問いかけはもっともだ。サラッと明かされたが、彼女は本当にすごい立ち位置の子で、たまに彼女を狙った人がくる。この前はその人相手にちょっとどんぱちがあったりした。ちなみに一部はそこの所属になっていて、きちんと働いてる人もいればデイヴィッドやジョンさん達みたいにナマエちゃんの護衛としてここにいる人もいる。まぁーー、それでも一悶着はあったが置いといて。そんなことがあったので、デイヴィッドはデイヴィッドなりに心配しているからの問いかけである。それに対してナマエちゃんは、
「あぁ。女の子が多いからロックかけとこうと思って」
と言った。あっけらかんと。女の子、と繰り返した私たちに彼女は頷く。
「ほら、カズが酔って侵入しそうだろ」
ナマエちゃんの言葉にデイヴィッドがなんとも言えない顔をした。まぁ否定はできないよね、この間ジョンさんに絞められてたし。ちなみにジョンさんとカズヒラさん、エイハブさん、オセロットさんはナマエちゃんのお願いした仕事で不在である。そうそうたる面子を見るに中東あたりのやべー場所に派遣されてる可能性はある。
「女の子って……」
「ほら、この間、私意識飛ばしてただろ?」
「うん」
確かに襲撃されて彼女は手術をしたはずだ。意識が一週間ほどなかったのだが、その時の親世代がやばいことになっていた。こう言う時になぜか息が会うデイヴィッドリキッドコンビが落ち着かせーーナマエちゃんの実父であるウィンタードさんが宥めて落ち着いた。ヘイティさん?彼は一番報復に舵切るの早いから。多分襲撃した相手が海外で消息立ったっぽいのはそう言うことだと思う。
まぁそんな話は置いておいて。
「その時知り合った」
ナマエちゃんがあっけらかんと告げた。まぁ意識だけ違う世界に行っていたようだから仕方ない。いや仕方なくはない。
「女の子だけ?」
「同級生の男があと一人と……まぁ男は多分いても二人かな」
「最近ナマエちゃんにノート貸して欲しいって頭下げてる人?」
「あぁ。どうやら彼も飛んだらしい。この前頭を下げられた。彼女達も特殊だったがーー今は普通の女の子だ」
「女の子……女の子かぁ。家具とか買いに行かなきゃね」
「まぁ先に部屋を決めないとだから」
ナマエちゃんはサラッとそう告げた。それはそう。私が納得すれば、納得するな、と言われた。
「いや、部屋の間取りと家具は大事だよ、デイヴィッド」
「はいはい」
「じゃあちょっと迎えに行ってくる」
ナマエちゃんはそう言って車のキーを持っていく。ついていかなくて大丈夫か、と聞いたデイヴィッドに、もうあんなヘマしないから大丈夫、と彼女は告げた。まぁーー防弾フル加工車に変わったから大丈夫かと思うが。
===
集合場所にいけば、皆木と数人の女の子、見知った男性が二人いた。うん、やはり大きめの車できて正解だった。車から降りて、皆木、と手をひらりと振れば疲れた顔の彼はこちらをみた。
「悪いな、遅れたか?」
「いや俺たちが先に来ただけで……」
とほほ、と皆木が肩を落とす。また何かあったらしい。まぁそれを置いておいて、だ。
「久しぶり、と言えばいいのかいつもわからなくなるが、まぁ私からするとそんなでもないが、久しぶり」
私はそう言って彼女達をみる。
「ナマエ指揮官……?」
「あぁ、」
「本物か?」
「何を持って本物かわかりかねますが」
そう言って私は考える。
「任務の回数などと言っても今は貴方に確認する術はありませんね」
「では、答えてください。貴方でなければいけなかったわけを」
ラピがそう問いかける。
「重量だ」
「重量?」
「ヨハンはなんとなくわかっていたようだが、あの通路、ニケでは通れない仕組みになっていた。オペレーターやシュエン達が何度も確かめてくれたがーー重量が成人男性以上で起動する」
私はそう答える。
「他の女性指揮官でも、と君たちは思うかもしれないが、それは無理だ。彼女達は解除の手段がわからない。ラプチャーの対応もな。そうじた結果、私が行くしかなかった」
「……しかし」
「そもそもあれは私を殺したい誰かが仕組んだモノだろう。副司令が知らないとなると、別の権力者だな。ニケにしたかったんじゃないか」
「……シュエンか?」
「まさか。あの娘は私にそうは言うが、本気でしたいわけじゃなさそうだ」
「探してた、苗字の死体を、ずっと。あるはずだと」
「そうか……やはりあんまり関わるべきじゃなかったかな」
私はそう言って肩をすくめる。
「権力者に目をつけられていた?」
「何度かロイヤルに食事に誘われたことがある。あと先考えない馬鹿が、私を手に入れたくて情報を貢いでくれてたんだが、まぁーー私をニケにして手元におきたかったんだろ。あと先考えてくれるロイヤルは自勢力に入れたがりはするが、一応はアンダーソン副司令の息がかかっているし、そのままでいさせてくれるからな……これで満足か?」
そう言って尋ねる。ヨハンがすごい顔をしているので、私は彼の眉間をぐりぐりする。
「おじいちゃん、眉間に皺がよってる。その年でつくと後になる」
「お前が馬鹿すぎるからな」
「ふふ、よく言われる。……さて、一度戻って皆木の部屋に荷物を取りに行くか」
「それが……」
皆木はそう言って肩を落とす。近所の火事で燃えたらしい。かわいそうすぎる。
「……予定変更だ。先に日用品と寝具を買う。最悪二、三日板の間で我慢してくれ。お金は気にしなくていい。乗れ」
「えっ、だが……」
と皆木が止まった。
「皆木からそう言った話は聞かないし、色々見たところ普通の人間の体重だろう?」
私がそう尋ねればラピが頷いた。
「……ええ」
「お昼ご飯もナマエの奢り?」
「あぁ。パンケーキでも……」
と言って私は皆木とアンダーソンとヨハンをみる。まぁいいか。
「……パンケーキを食べよう。美味しいお店がある」
「え、苗字流石にこのメンツでパンケーキは……」
「コーヒーでも飲んでおけばいいんじゃないか?誰か助手席に乗ってくれ」
私はそう言ってアンダーソンをみる。
「体調は大丈夫ですか?」
「……あぁ、すこぶるいい」
肩をすくめた彼に、私はそうですか、と笑ったが。
「念のために聞くがこの国では物騒なモノは持ってるだけで違法で、あちらで言う更正館行きだ。持ってないな?」
「持ってない持ってない!それは俺がちゃんと確認した!」
「それは結構」
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「とりあえず量販店にはなるが着回せる服を数着、下着を買ってほしい。皆木は男性陣を頼む」
ということでラピ達とキャッキャしながら服を選んだりする。うーん女子と買い物してる感じだ。と、思ったら皆木からヘルプがとんできた。まぁ、女子は女子で選んでも大丈夫だろう。
「顔がいいから何着せても似合うだろ」
「苗字の扱い」
「シンプルめのこの辺りが無難でいいんじゃないか?」
と言いながら、服を選ぶ。なんでもいいと言うので可愛い柄を持っていけば渋い顔をされた。ほらなんでも良くない。そうこうしながら服を選び、あとは布団とかマットを先に買い、ベッドは部屋のデザインもあるので後日にする。家電は備え付けがあるし、あとはタオル類と、と買っていけば手際がいいなと言われた。
「まぁ、慣れましたた」
「慣れた?」
「急に誰かが泊まりにくることが多々あるので」
そう言ってメニュー表をみせる。可愛いパンケーキからシンプルなものまで色々あるのだ。
「部屋なんですが、とりあえず副司令とヨハン、皆木で一部屋、女の子三人で一部屋でいいですか?」
ヨハンがよろしくない顔をする。まぁ人間嫌いだからか……。
「まぁ知らない場所だからそっちの方がいいかなと言う配慮だけど」
「お前の部屋は?」
「私の部屋は今は離れているが、同居人がいるからダメだ。……一人部屋にする?」
「……わかった。シキと同じでいい」
「食事は……まぁ慣れるまで一緒にとるとしよう」
作り方とかわからないだろうし。
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よくわからないが、苗字がとんでもないお金持ちだと言うことはわかる。一式揃えられた服、しばらく楽しんだらいいと与えられたカード、設備諸々。というかマンションもオフィスビルのようであるし、ジムっぽい施設もある謎さだ。あとはラピ達やアンダーソン達にもこの世界の情勢などを教えてくれるのだ。まぁ、働くにはそれがわからないと働けないだろうしな……とは思う。そう言えばちらほら授業は被っていて、年上の外国人と一緒にいるところをみるくらいで、何者なのかはわからないのである。苗字 is 何者?悪い人ではないだろうが。そう思いながら買い出しをすませていれば、旅行用カバンを持った赤いベレー帽を被った子供と黒髪の子供がマンションの外から中を伺っているのがわかる。
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「いや、……うーーん」
ナマエちゃんが眉間に皺を寄せている。いや、解決策はなんとなくあるんだが、とナマエちゃんは目頭をほぐした。
「それは恐らく知り合いがいけば収まるとは思う。ただ、その知り合い達に知らせてない」
ナマエちゃんはそう言って困った顔をした。ラピちゃん達の?と繰り返せば、ナマエちゃんは頷く。
「あの子達もあの子達で色々ある。ただ、こちらにいる以上は銃を持たない選択肢を増やすべきだ。もとは普通の女の子のわけだから、彼女たちには彼女達の人生を歩む権利があって、当たり前に銃を握らないという権利もある」
「それはそうだ」
画面越しのジョンさんはそう言って葉巻を吸った。
「だが、子供はどうするんだ?お前で止まるのか?」
「うーーーん、とりあえず私だけでいくから、無理そうなら彼達を呼ぶ」
ナマエちゃんはそう言って肩をすくめる。スマホの端で、ライクちゃんが「マミーがくるの!?」とぴょこぴょこしている。アマナちゃんが、本当!?と声を上げた。
「病み上がりの中悪いな」
「いや、いい。そろそろそちらに行かないととは思っていた。サチ、悪いが念のために彼らのパスポートを作っておいてくれ。あと、いくつかボランティア用の冊子を準備頼む」
「あいあいさー」
私はそう言って敬礼する。まぁ彼女はそのままバタバタと海外に向かったし、休学の手続きもきちんとしておいた。
で、まぁ、やっぱり案の定ヘルプが来るわけで。私は突撃皆木くんの家をするわけだ。わーー、揃ってる揃ってる。本当にヘイティさんの配色イケメン(ちなみにヘイティさんもその部類だと思う)とデイヴィッド達とカズさんを混ぜたような人だなぁと思う。どうした?と聞いた皆木くんに、私は彼にごめんなさいのポーズをする。
「ごめーん、皆木くん、ナマエちゃんからヘルプが来ちゃって」
「……ヘルプ?」
そう言ってちょっと緊張感を醸し出した彼らに、私はやっぱり軍事的な場所にいたんだなぁとわかる。
「あ、ごめん、言葉が悪かったね。元気元気、ナマエちゃんは心身共に元気」
「驚かせないでよ。ナマエがやばいって本当に大変なのかと思っちゃった」
「まぁわかる、ナマエちゃん結構スーパーウーマンだもんね」
「……どうかしたのか?」
皆木くんの問いかけに、私は頷く。
「ナマエちゃんって、ボランティア活動に関与しててね、人手が足りないから皆木くん達がよければ手伝ってほしいんだって」
「ボランティア?」
「そ」
「じゃあ今休学してるのも」
「うん、そっちの関連」
私はそう言ってパンフレットを取り出して「ここだよ」と渡す。
「swallow……」
「そう、まぁツバメ小隊とか、色々言われるんだけど」
「難民貧困支援及び教育医療支援……物資支援……」
とペラペラめくった彼らに私は頷く。皆木くんはそこで気づいたらしい。
「国連のマークがある」
「うん、swallowって国連で唯一総会の採択で動く平和軍だからね」
私はそう言って彼らをみる。
「この世界はたくさんの国があって、たくさんの人がたくさんの言語とたくさんの文化で暮らしてるから、仲違いすることもあるし、国同士仲が悪かったり、どちらの大国に寄るかで必要な支援が届かないことがあるし、安保理っていう旧戦勝国連合の力が強かったりもするんだよね。そうすると支援が届かない場所もでてくるをけだ。大国の意見ではなくて色んな国の人の意見で動きます、支援しますっていうのがswallow」
「そこの人手が足りないから手伝ってほしいということか?」
「まぁいつだってたりてないから、私もたまにお小遣い稼ぎに行ったりもするんだけど、ナマエちゃんが皆木くんに声をかけてほしいっていったのはそれだけじゃないよ」
私はそう言って頬杖をつく。
「多分行く前の会話を思い起こすに、皆木くんじゃないと宥められない子供がいるからだと思う」
まぁ私は彼に何があるかは知らない。やったことないゲームっぽいし。セツくんあたりなら知ってるかもだけど。
「ニケか?」
「ニケ?」
「いや……そうだったな。どんな容姿かわかるか?」
「写真があるよ」
そう言って私はナマエちゃんにもらった写真をみせる。それをみて、行く!となるのだが。
==
「イタズラ小隊勢力増してない?」
私はそう言ってナマエちゃんをみる。ちゃんとした軍服っぽいものを着た彼女は目尻をほぐした。まーーこっちにいると色々大変だからなぁ。
「あの子達はライク達が面倒を見てくれたから……」
「あらまー」
わんわんと泣く子供はイタズラをした皆木くんに抱きついている。ナマエちゃんはそれを見て、ライクちゃんの頭を撫でた。ライクちゃんはふふん!と胸を張ったが。
「なんたって、ライクはマミーの娘だからね!」
「あぁ、自慢の娘だ」
そう言ったナマエちゃんに、ライクちゃんは満足気に笑う。他が「えっ」と声を上げたが。
「イタズラ小隊、二人を借りても?」
「はーーい!大丈夫!」
「イタズラ小隊?」
皆木くんが起き上がりながら口を開く。
「イタズラをよくするからイタズラ小隊だよ」
「しれー!新しい人はのイタズラはどこまでオッケーですか!」
「すくなくとも、女の子のほうはダメだ、女の子は。男は怪我しない程度ならいい」
「おい」
「ヨハン……白い人はああ見えておじいちゃんだから気を遣ってやれ」
そう言ってナマエちゃんにヨハンさんがめちゃくちゃ渋い顔をした。イタズラ小隊ははーーい!と元気に挨拶をする。
「イタズラを仕掛けて満足しただろう。二人を残して全員宿題をしなさい」
そう言えば、敬礼してきゃあきゃあとかけていった。うむ、元気だ。
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