ネタ帳vol.3

2025年ネタ帳146:君僕主たちと指揮官たちと

08/12 16:33 
あぁ、なるほどな、と腑に落ちて目が覚める。だから彼女達は私に過保護なのだろう。そばにいるジャックが、何がだ、と言って私の頭を撫でた。
「どれくらい眠っていた?」
「一週間ほどだ」
その言葉に無理矢理起き上がる。なるほど、一週間寝ていただけあって体がバキバキだ。大きく伸びをすれば、四肢も欠損していないことがわかる。ジャックは私の無事を確認するように抱きしめる。大丈夫、生きてる。私はそう言って彼の背を撫でる。恐らくは、しばらくこのままだろう。

さて、しばらくは比較的に安全な日本で休暇だ。私の護衛になっているジャック達と帰る準備をすすめる。復学である。まぁーージョンが離れていた間に撃たれたので、今度は四六時中ジョンといることになりそうだ。こちらは実父達に任せる方はない。まぁ、私がもう少し子供の時から一緒にいる二人はあまりいい顔をしないが。私は二人を抱き寄せて、頭を撫でる。
「ここのことは任せる、私の女神達」
そう耳元で囁けば、彼女達は目をまんまるに見開いてーーはい、指揮官、と嬉しそうに笑った。うーーん、私の部隊の子が今日も可愛い。


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「厳重すぎる」
そう言って私は苦い顔をする。ずっとジョンがへばりついているのはまぁ自分が悪いんだが、新しい住居を用意された。私が購入したマンションではなくーー実父が一棟丸々買い取り、サチ達も協力させられて色々セキュリティが増した貸切マンションである。まぁ、ジョンと一緒に住むのはいい。ライクとアマナとの合流は私の危険が去ってからだ。隣室がオセロットも、まぁ、可愛いからいい。逆の隣室がカズ、下の階がエイハブとクワイエット、上の階が養父という謎な構成なのだ。ちなみに下の階はジム的な場所もあるし、研究室として利用できるブースもある。多分元々私を住まわせる気だったらしい。いつメンで集まるからと言っても離れた場所にジョン達がいる。
「そういえば、撃たれたらしいじゃん、姉御」
「えっ!?」
「致命症は避けた。あと数センチズレてなければ死んでたと思う」
「えっ!?」
「なんで避けれてんだよ、アンタは」
そう言った桜に私は肩をすくめた。嫌な予感がした結果である。
「もうみんなどうせなら引っ越してきたらどうだろう。部屋は大体3LDKで、サチ達のラボも作れるし、ジムもある」
私はそう言って頬杖をついた。
「えっ、いいの?」
「あぁ、もうこの際ビンゴみたいに埋めてやる」
「今どうなってるんだ?」
「下の階がエイハブとクワイエット」
「あぁ……」
「左右がオセロットとカズ、上の階が養父」
「もう完璧に鉄壁じゃん」
セツの言葉に私は肩を落とす。過保護……といえば、なんとも言えない顔をしたが。
「お前が悪い」
「それは……そうなんだがなぁ……」
そう言ってハンバーガーをかじれば、はた、と視線を感じてそちらを見る。完璧に目が合った。……ラピ達では。私はひらりと手を振った。
「ラピ、アニス、ネオン」
そう呼べば三人は驚いた顔をしてこちらにやってきた。
「ナマエもこちらにきたんですね!」
「あぁ、違う。私の出身がこちらだ。そういうということは、君たちはこちらにきたんだな」
そう言えば、何か知ってるの?と言われた。私はまぁなと頷く。
「君たちだけか?」
「指揮官は仕事よ」
「なるほど。好きなのを頼んできていい。頼み方はわかるか?」
そう言ってカードを渡す。やったー、と言ったアニスに、頼み方はわかるか?と聞けば、なんとかなると言われた。
「知り合いか?」
「意識がない時に知り合った」
「アンタ、またか……」
桜がなんとも言えない顔をした。私は肩をすくめる。え、どこに、と告げたサチに、近未来的な場所と答えた。
「待って、姉御。待ってほしい、指揮官してた?」
「あぁ」
「あぁぁぁ、なくなったげーむ……」
そう言ってセツが顔を覆う。どれだ?ときいた桜に、女の子のガンアクションのやつ、と返すあたり、また存在自体がなくなったらしい。
「ナマエちゃん、大丈夫?信者増やしてない?」
「増やしてない。女の子を多少甘やかせた」
私はそう言って頬杖をつく。セツが近くの机をくっつけた。
「ナマエ、ありがとう!お昼ご飯困ってたのよね!」
「シキは置いていかなかったのか?」
「師匠、朝バタバタして出ていっちゃいましたから」
そう言ってアニスとネオンはハンバーガーの包みを開ける。
「シキと一緒に?」
「はい」
「いつからこちらに?」
私の問いかけに、昨日、と返される。
「あぁ、じゃあ右も左もわからないな。何か説明は?」
「何も」
ラピはそう言って首を左右に振った。私は頬杖をつく。
「じゃあ私が代わりに説明しよう」
ということで、色々説明する。意識がない間他の世界の意識になることがあること、関わった人がこちらに来ることがあること、エクセトラだ。
「君たちは普通の人間だよ」
私はそう言って彼女達をみる。
「兵器じゃない」
「……何か根拠が?」
「この時代の建物は兵器であった君たちの重さに耐えられない。恐らく普通に崩落する」
「……」
「あとは、前例が数人いる。みんな人間だ」
私はそう言って、彼女達の頭をなでる。
「だから無理はするな。病気にもかかれば怪我で死ぬこともある。シキに養ってもらえ」
と、いってもラピは真面目だからいい顔はしないだろうが。伺っていたサチが口を開く。
「ナマエちゃんの、後輩女子的な……」
「あぁ、そうだ。右からラピ、アニス、ネオン。こちらは私の友人のサチ、セツ、オウだ」
「よろしくね、わからないことがあったら聞いて」
「よろしくなー」
「……よろしく。昨日の今日来たんなら生活用品買わなくていいのか」
オウが紅茶を飲みながら告げる。指揮官は多分頭がそこまで回ってない。イコール、いる。
「いるな。あとは通信手段か」
「三人分なんとかしてきてやるから生活用品買ってこい」
「そうしよう」
「あ、戸籍ないのか。オッケー、名前の綴り教えて。なんとかしてくるから」
そう言った二人に、三人はセツをみる。
「俺なんもねーー荷物持ちするかー」
「今日は荷物持ち大量にいるだろ。こっち手伝え」
「送っておくからそこで合流で」
そう言えば解散になる。ジョンがやってきたので、説明すればそのまま買い物に行くことになりーー


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「いいか、シキ。仕事をやめろ」
ナマエちゃんはそう言って男性をみる。見るからに顔色が悪い男性は、生活費、と頭を抱えた。
「しばらくは面倒をみるし、職も紹介する。退職代行を使ってもいい。今すぐ仕事をやめろ」
ナマエちゃんはそう言って釘を刺した。
「ナマエちゃんが依頼を出してやめさせた方がはやいんじゃない?」
「あと夜逃げみたいにはなるが引き払え。手配はしてやる」
そう言った桜くんに、ナマエちゃんは男性を転がして意識を失わせた。強強じゃん。
「エイハブ、今のうちに病院連れて行って診断書かいてくれ。寝かせといて。ラピは付いてていいが、ヨハンと三人のうちの誰かは引き上げを手伝ってくれ。ジョン、悪い車出せるか?」
「わかった」



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