ネタ帳vol.3
2025年ネタ帳176:下記事の男版
08/12 16:54
ぐいっと手を引っ張られる。なんだ、と身構えれば、そこには金髪碧眼の青年がいた。見たことがある。どこで、と言われたら、この前まで見ていた夢でもみたし、なんならそっくりさんが朝に閉められているのはみた。彼の親類、なわけがない。彼はこちらに来てしまった人だ。ボス!と嬉しそうに私の名を読んだ彼であるが、私の様子をみて眉間に皺をよせる。「覚えてないのか……?それとも思い出してない……?」
ちなみに声らカズと同じ声だ。何してるんだ、カズヒラと現れた青年もまた、私を見て動きをてめる。というよりボス!と彼も嬉しそうにしてやってくる。
「やはり、母方の国にいらっしゃったんですね」
そう言った彼もまたオセロットと同じ声だ。若い時の。いや待ってほしい。私は片手で顔を覆う。
「ややこしいことになったなぁ……」
とりあえず二人をスタバに連れて行き、話を聞く。どうやら私達が通っていた国際高校に通っているらしいことやあの夢の記憶があることなどなど。オセロット曰く、あちらの母親だけでなくゼロ少佐も私を探しておりーー何かの節に私が在学していたことを見つけたらしかった。じゃあジョンはどうなるんだ?とそれとなく聞けば、入隊した記録はあるがそこそこで退役し、海外に行ったらしい。そこでわからなくなったという。それは多分家にいるジャックで間違いないだろう。なるほど、わかった、と私は頷く。
「ボスに会うのも少佐に会うのもハンガリーの友人に会うのも少し考える。できれば黙っておいてほしい」
「だろうなぁ。まぁ俺は関係ないから言う気はない」
「わかりました、黙っています」
そう言ってくれた二人の頭を撫でる。いい子である。またアンタは子供扱いして、と告げた二人に、まだ子供だろ、と額をこづけばなんとも言えない顔をされたが。とりあえず連絡先を交換しておき、その日はわかれる。尾行もちゃんと撒いて家に帰りーー、何故か私達の家によくたむろしている面々に挨拶してからーー私はそのままジョンの近くに行く。
「どうした?」
「ジョンのせいでややこしくなる〜」
そう言ってしゃがむ。腹が立つので脛の辺りをペシペシと殴っておく。むしってやろうかこのすね毛。まぁ、ジョンも屈んだが。
「何が」
「君が入れ替わるからややこしいことになってる」
私はそう言って彼の額にデコピンをする。彼は「は?」というだけだ。ロシア語はこの連中の前だと筒抜け、日本語もヨーロッパ系もアウト、アフリカ系の言語もイーライでアウト。比較的ジョージとセツコンビがマシかと思われるので中央アジアの言葉で口を開く。
『ーーあっちのボスとゼロ少佐、おまけにハンガリー語の友人が私を探しているらしい』
『なんだって?どこの情報だ』
『私が長くいた方の鏡と山猫』
『待て、違うのがいるのか』
『ああ。年下だ。高校生。鏡の方は偶々だが、山猫の方は私が在籍した記録を元に来ている。君の記録を確認したが、君はやっぱりアメリカを除隊後行方をくらました、イコール今の君と同じ経歴だ』
『……どうなってる?』
『私が聞きたい』
私はそう言ってため息をつき、彼にもたれかかる。サチが珍しい、ナマエちゃんがデレてる……と話す。
『敵意は?』
『恐らくない。言わないようにしてくれと言ったから、多分言いはしないと思う。が、だんまりを続けるのはよくないし、不仲の原因にもなる』
もう一度ため息をつく。おいイチャつくな、と告げたのはイーライだが無視だ。ジョンはそうだな、と頷いてから私を見下ろした。
『いっそのこと呼ぶか?』
『は?』
『いや、式に呼ぶか?そこで会えば何とかなるんじゃないか?』
その言葉に私は目を瞬く。いやそれは……いやそれが。
『マシかなぁ……ジョンがいなくならない?』
『ならない。最悪』
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