ネタ帳vol.3
2025年ネタ帳182:君僕主(if)とジョン(if異世界ファンタジー)
08/12 16:59
よくわからないが、法律とかを学ぶべきでは?
どう言うわけが異世界に飛んだ私達である。これが現代または現代風なのであればこう言う心配はいらないのだが、サチ的には中世ファンタジー風という世界だった。となると、法律が変わる。把握をしていないと痛い目に遭うだろう。騎士団というよりは軍であるし。言語がわかるのはまだ救いだ。法律関連の本を、と図書館に行けば、まぁクラスメイトと鉢合わせし同じ目的のために二人で調べることになった。
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「うっ」
「う?」
私は音の出所をみる。ナマエちゃんが本で顔を隠している。なんでだ?と思ってそちらをみれば、なるほどイケオジである。隻眼ではあるが、男らしい顔立ちというのか、なんとなくゲームに登場するビッグボスと似ている気がする。そう言えば彼女の推しは多分ビッグボスだったとおもいだした。
「いや、ごめん、なんでもない」
そう言ってナマエちゃんはすんと表情を戻して本をおろす。イケオジこっち向いたけど、ナマエちゃんはすんっと澄ました表情のままである。すごいなぁ。
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「は?婚約?」
「形だけで構わん」
「誰が」
「お前が」
「誰と?」
「あの異世界からきた連中の一人だ。お前のこともお前の家のことも知らないからな」
「大佐……」
「覆せんよ、ジャック。これは国からの命令だ。国としてもお前たちが全員単身というのは都合が悪い」
「だが噂によるとまだ子供だろう?」
「こちらでいうと成人はしている」
「だが」
「ジャック、国の命令に従うほうがいい。ものは考えようだ。異世界からきた連中は脳内花畑の馬鹿と言っていい。その中でも文句を言わないだろう人間だ。あちらは保護を求めていて、国としても呼び出してしまった結果無碍には扱えん。女なら国の重役あたりの妾かお前みたいな独身にあてがう、男なら婿入りさせる、軍に入隊させるあたりが無難だ」
「……」
「お前が結婚しないからこうなる」
「ぐっ……」
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なるほど、向こうも向こうで国の命令で結婚したということだろうか。隣にいる男性は推しに似ているし、何よりも夢に現れた幼馴染のような男にも似ている。だからと言っていいのかまだ私が想定していたよりマシだった。でも、彼は違うのだろう。形だけだ。当たり前である。今日あったばかりで、関わりも何もなく、はい結婚式挙げてこいと送り出されたわけである。一緒の馬車に乗っているあたりムードもへったくれもないし、彼は口をへの字にしているあたり了承も納得もしていない。私は窓に映る彼と街並みから彼本人に視線をうつす。
「素直な方ですね」
「素直?」
「了承も納得もない表情をされていらっしゃいますから」
私の言葉に彼は「いや……」と少しだけ罰が悪そうに頬をかいた。私はそれをみて、少し笑う。ああそういうところも夢の中にいた人にそっくりだ。
「国の命令でしょう?」
「わかるのか?」
「貴方について今日交わされている周りの方の話を聞いても、軍の偉い方のようですし国の命令には逆らえないでしょうから」
私はそう言って窓の外を見つめる。
「君に一目惚れしたかもしれないだろう?」
「まさか……合ってもないのに?」
あの時に彼の視線と私の視線はあっていない。彼は気まづそうにまた頬を描いた。
「お前はどうなんだ?」
「私、ですか?」
「ああ」
「貴方に一目惚れしました」
そう冗談めかして笑ってみる。彼は目を瞬いてーー冗談だろう、と笑った。
「今したかもしれないでしょう?」
「そうか?」
「まぁ冗談ですけど」
私はそう言って笑えば、彼は笑ったが。私はまた窓の外を見る。
「で?」
「この国では私達は成人しているでしょう?」
「あぁ」
「学生だから色々と免除されてるだけ。それでもこの世界の人にとっては異質でありーー貧民と同じくせに異世界からきた人間というだけで優遇されている。そこに不満がたまらないはずがないとは理解しています」
そう、必ず不満はでてくる。この国は豊かだ。豊かではあるが、貧富の差はある。貧しい人達が、働いている人達が、異世界から来たというだけの人間をみてどう思うか。今はたいそうなレッテルが貼られているが、それが剥がれ落ちーーただの人間なのだと理解された時に必ず不満は爆発する。
「他、の、一定数を安全な階級および安全な立ち位置に回ってもらうには、強制的に後ろ盾をつくるには、コレが都合が良かった。まぁ、クラスメイト達もやいのやいの言いがちな私が鬱陶しかったのかもしれませんね」
私はそう言って肩をすくめる。
「結局お互い他者の為ですが」
「……そうだな」
「まぁ仲良くしていただけたら嬉しいです」
私はそう言って彼に笑いかける。彼は目を伏せて、あぁ、と頷いたのだけれど。キリスト教の結婚式に似ている。神様に私達は誓う愛もないのに誓い、誓いのキスを落とされる。なんとグロテスクな行為なんだろうか、と内心嘲笑いーー私はできるだけ綺麗に微笑んで外にいる人達に手を振った。
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彼のファンが多いな、と思う。いやマジで。嫌がらせをされたり掃除を押し付けられる程度には。まぁ嫌じゃないからやるし、嫌がらせはまぁ夢である程度慣れている。空いた時間には本を読んでいいとは言われているので本を読んだりもする。向こうも我関せずなので、私も我関せずということだ。今日もまたぐしゃぐしゃに濡らされた服にため息をつく。こんな暇があったら仕事をしてほしいところである。が、余所者は私なので黙る。とりあえずもう一度洗濯するか。
「大丈夫か」
そうかけられた声に私は見上げる。彼の弟の一人である。
「……ありがとうございます」
「それどうしたんだ?」
「花瓶の水をひっかけました」
と、適当に言っておく。彼はなんとも言えない顔をしたが。多分バレている。
「何かあるなら長男に言った方がいいんじゃないか。悪戯で済めばいいが、調子に乗って行き過ぎるぞ」
「転がり込んできた余所者は私ですので。余所者が気に入らないのはどこの世界も同じでしょう」
そう言って困った顔で笑っておく。彼は口を真一文字に結んだ。
「まぁこれは花瓶の水なんですけど」
「……そういうことにしといてやる」
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ナマエちゃんの鬱憤が溜まっている。私にはわかる。やっと会えたと思ったら、ため息をついて眉間の皺をほぐしてるあたり彼女は怒っている。
「どうしたの?」
「旦那様のファンの嫌がらせが鬱陶しくなってきた」
そう告げた彼女になるほどだから私達に大切なものを持っといてほしいというわけだ。セツくんが椅子を揺らしながら口を開く。
「姉御、やり返したら?」
「違うことで罪をでっち上げられて詰む」
彼女は真顔でゲンドウポーズをきめる。優雅に紅茶を飲んでいた桜くんがナマエちゃんをみた。
「だから言ったんだ。軍の入隊試験でフルボッコした方がアンタにははやい。成人したら当たり前に結婚するような世界で、この世界であの年まで未婚だぞ。何かしらあるから未婚なんだよ」
桜くんの台詞に、ナマエちゃんは「ですよねー」と言ってまたため息をついた。ちなみに後日メイドだかなんだかに浮気だなんだと言われたらしく、ナマエちゃんから会えなくなったと秘密裏に連絡があった。
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「おい、長男、どうにかしてやれ」
そう言ったデイヴィッドに、長男と呼ばれたジョンは「何がだ」と返す。それを聞いて、デイヴィッドは眉間に皺をよせた。やはり何も聞いていないし、何もみていないらしい。
「お前の嫁だ、嫁」
「……何かしてるのか?」
と眉間に皺をよせて返すあたり何か報告はいっているのだろう。だが、恐らくは逆だ。
「逆だ、逆。お前の嫁、ずっと嫌がらせされてるぞ」
「……は?」
「まぁ本人が丁寧に隠してなんともないように振る舞ってはいるがな、あれは嫌がらせをする側じゃない。どう見たってされてる側だ。そろそろ止めないと調子に乗った周りが怪我をおわせる」
そう告げたデイヴィッドにジョンは目を瞬く。
「聞いてる話は逆だが」
「そりゃあお前に取り入ろうとするからな。しばらく迷彩布被って様子を見てみろ」
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またかーー、とため息をつく。またかーー。服を汚されるのも慣れた、まぁ異世界の服を切られたりもするし、部屋も荒らされたし、色々である。またかとしか言いようがない状況だ。とりあえず飛び散ったガラスの破片を集める。クスクス笑う声とかはもう聞こえないふりだ。大事なものは預けておいて良かった。とりあえず掃除をして、集めたガラスは魔法で直せるかもしれないので集めておく。本は私のものではなく、四男のジョージさんのものらしいので無事なのが救いである。また色々されるし、ぎゃいぎゃいクスクス面倒なことばかりだ。
翌日、何故か旦那様がそばにいるようにと言うようになった。……まさか見張られてた?
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転機が訪れたのは、国際的なパーティーにパートナーとして出席することになっだことだろう。地理は頭に入ってはいるし、国際情勢なども頭に入っている。言語も調べたところ対応できそうだ。まぁ色々な情報が飛び交うもので。この国の人たちは私には理解できまいというふうに話すが、実のところ理解できる。なんなら周りで話している言葉も理解できる。ま、途中で解放されて私はテラスに出されたが。とりあえずお役御免というところだろう。テラスに出れば、同じように暇を持て余している女性陣がいる。はた、と、目が合った同い年くらいの少女に私は会釈をして、まぁ場所がないので彼女のそばに言った。
「初めまして」
と言えば困った顔をされる。言葉が違うらしい。ごめんなさいこの国の言葉がわからないの、と言った彼女に、なるほどフランス語、と思う。
「この言葉ならわかりますか?」
「!ええ!」
「初めまして、お隣に失礼致します。私は……ナマエ・サーペンティンと申します。申し訳ございませんが、世間には疎く……貴方の名前をお伺いしても?」
「まぁ、サーペンティン家の方でしたのね。通りで外国語に堪能なのね」
その言葉に笑みで誤魔化しておく。私は余所者である。
「私はクラエッテ。クラエッテ・ボナパルト」
と、なると。
「ガリアの王家の方でしたか。これはご無礼をいたしました」
「どうかかしこまならないで。私はガリアの王家でも末席なのです。どうかクラエッテと呼んでくださらないかしら」
「では、クラエッテ様、と」
そう言えば複雑そうな顔をされた。
「申し訳ございません、私はサーペンティン家に招かれはしましたが、元はいちいの民ですので」
と言えば渋々納得された。そこから話していれば、他の人もやってきたので彼女達とも話す。なるほど、言語が違う。やっぱり英語が主流ではあるが、できない人はできないらしい。まぁそのまま雑談(国の文化や流行などのまぁ当たり障りがない範囲の話)をしておく。まぁ、私は街に出ていないので流行に疎いし、翻訳みたいな感じで話していただけに近いが。そうこうしていれば、庭に人影が見えた。あまりよろしくない位置である。テラスを狙える。仕方ないので、くしゃみをするふりをしてーー冷えるから、と彼女達を部屋の中に誘導する。最後にチラッとみたが、やはりいる。とりあえず近くにあったカーテンは引いておいたが。
「ナマエ、どうかしたの?」
「……いいえ?みなさんそろそろパートナーの元に戻られた方がいいかもしれませんね」
とうながせば、彼女達はそうねと納得してパートナーの元に戻ったが。
「奥様、どうかしたのか?」
そうやってきたのはジョンさんの秘書的な人だ。たしか。
「こんばんは、アダムスカさん」
「ああ、こんばんは。で?」
「貴方がわかるかわかりませんが、テラスの下に人影が見えました。警備の方でしょうか?」
そう尋ねれば、彼は少し目を見開いてーー配置を思い起こしたんだろう。
「いいや、そんな話はきいていない」
「はっきりとは見ていませんので確証はありませんが……あのテラスに出られていたのは、各国の偉い方のご息女やご夫人、ご姉妹だったので念の為に入っていただいただけです。私のいた場所ではこういう時はカーテンをひくので、そちらも念の為」
私の説明に彼は「他の方には?」と尋ねる。
「勘違いだといけないので冷えるのでと説明しましたが」
「……上出来だ」
そう言った彼は2本指を揃えて耳に軽くあてた。連絡をとっているらしい。なるほど魔法だろうか。便利である。部下に向かわせてるのか彼は私のそばにいるらしい。しばらくしてジョンさんがきたが。
「アダムスカ」
「ジョン、俺は念の為に確認に行きます」
「あぁ、わかった」
「え、もしかしてそばにいてくださったんですか」
そう目をまたたけば、海外からしたらお前はお前があげたような身分だ、と皮肉たっぷりに言われた。あぁー、流石にうちうちのことわからないか。納得してお礼を言えばなんとも言えない顔をされて去っていかれたが。ジョンさんがこちらを見下ろす。この前まで少しあったこちらに向けられていた嫌悪感があまりなくなっている。
「食事はとれたか?」
「あ、忘れていました」
と、いうよりは周りにいる人が私のないことばかりをいう人なので近づきたくなかった、が本音であるが。
「少しでも食べた方がいい」
そう言った彼は私を手招いて食事が並ぶ場所まで連れて行ってくれる。ポイポイと色々乗っけられたが、こんなに食べれる気がしなくて笑ってしまった。
「旦那様、わたしはこんなに食べれませんよ。料理も戻せませんし、一緒に食べてください」
「ああ、そうしよう」
と、彼はふっと笑ってそう告げた。
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誰かいたらしい。ジョンさんが席を外しーーまぁ、そのタイミングで絡まれているというか。ぎゃんぎゃんとお前みたいな馬鹿が来る場所じゃないとか言わなくて良くないか。そばにいる女の子も呆れ顔である。まぁ、様子を見ていたクラエッテがやってきたが、クラエッテにも飛び火した。やめてほしい。ワインをぶっかけそうになったので庇って私がぶっかけられておく。洗濯物が増える。
「ナマエ……!」
「私は大丈夫です」
そうフランス語で言えば、彼女は「でも」と告げた。
「謝るのはこちらの方です。申し訳ございません、巻き込んでしまって。彼らは余所者である私が気に入らないのです」
私はそう言って彼女にかかっていないか確認する。まぁ彼女のお兄様がきてしまったが。なんの騒ぎだ、と告げた彼に私は困った顔をした。
「申し訳ございません、彼が誤って手を滑らせーーワインをこぼしてしまいまして」
嘘である。が、こうでもしないと国際問題になりかねない。多分周りは彼がきてーークラエッテが彼の連れてきた人であることがわかりーー国際問題になりかねないと理解した瞬間、完全に黙った。
「咄嗟にクラエッテ様を庇ったのはいいものの、ドレスを汚してしまっていないか確認していたところです」
話を合わせてくれないかな、とクラエッテを見る。彼女は不服そうであるので、兄である彼は少しだけ疑っているようだ。
「……貴方の妹様は大変お優しい方ですね。私が一人でいるのを見てお声掛けいただきました。彼は驚いてしまい、固まってしまっていますので、同じ国の者として謝罪いたします。申し訳ございません」
くらいは言っておこう。はっきり言ってこれで引いて欲しい。クラエッテが貴方のせいじゃないよ、と慌てていったからか、わかった、と彼は引いた。
「しかし、君のドレスが」
「ふふ、赤が色づいて華やかになりましたでしょう?」
そう言って笑っておく。彼は目を瞬いて、困った顔をしたが。私は彼女をみる。
「クラエッテ様、お兄様とそろそろお戻りになられた方がいいでしょう」
「でも、ナマエ」
「私は大丈夫ですよ」
そう言って見送る。ワインをぶっかけてきた人はそれを見送ってぎゃんぎゃんまた言い始めたが。一回ぐらいぶん殴っていいかなぁ。そろそろ鬱憤溜まってるんだよなぁ。とりあえずドイツ語で馬鹿はどっちだ馬鹿はと言えば女の子が「申し訳ない、こっちが馬鹿だ」とドイツ語で返す。おっと聞かれていたらしい。
「この馬鹿は言い聞かせておく。こちらもサーペンティン家の者とあまり揉めたくない」
「余所者なのでお気にせず」
「それにしても語学が堪能だな。こちらにきてから?」
「同じ言葉が我々の場所にもあったので少し話せるだけですよ」
と言えば彼女は目を瞬く。英語で話すとしよう。
「そろそろ視線がきついので外に出ます」
「うむ」
「失礼致します」
そう言って一礼してそのまま部屋を後にする。
まージョンさん達が取り逃したというか追いかけていた人がきてナイフ向けてきたので私に向かってきたくらいで、私はもうぷっつんきた。ナイフを蹴り上げてから夢で習ったCQCで無力化しーー降ってきたナイフをキャッチして彼の顔の横に刺した。倒れ込んだ彼を見下ろす。
「あーごめんなさい、ちょっと今気が立ってまして。貴方に恨みはないんですし、面識もないんですけど、そろそろ鬱憤が溜まっていたといいますか、こう、見るからに正当防衛ってわかりやすかったので、ごめんなさい」
そう言って横に刺したナイフを蹴飛ばす。ジョンさんが拾ったが。あー私が気が立っている。
「おい、大丈夫か?」
「どっちがです?この人なら目を回してるだけかと」
私は服を漁る。別のナイフ出てきたんだけど。とりあえず外してジョンさんの方に蹴飛ばす。アダムスカさんが拾ったけども。ジョンさんはくる。
「お前だ!ドレスが赤いが怪我は!?」
「ワインぶちまけられましたね。そろそろ本当に限界なんですけど、やり返したらなんか犯罪でっち上げられそうだから黙ってましたけど。ジョンさんモテすぎじゃないですか?」
そう言って見上げれば、彼は?を浮かべたが。私は目を瞬く。
「鈍い人だなぁ……」
と言えば、彼はまた首を傾げた。……ちょっと可愛い。まぁ彼も屈んで一緒に怪しいもの持ってないかチェックを始めたが。
「しかし……何か心得があるのか?さっきの投げは見事だった」
「まぁ……元の世界やらで色々ありまして。軍にいた記憶はあるので、その知識ですね」
「言語は?」
「元の世界と同じ言語だと理解したので、ある程度日常会話くらいなら話せます」
そう言っていれば彼はなんとも言えない顔をしたが。
「聞いてない」
「聞かれてないですし、決めつけられてましたから」
「他にもいるのか」
ジョンさんの台詞に私は少し考える。いやでも軍に行くって言ってたな。
「私が一度お茶会したでしょう?浮気だなんだとメイドに噂まわされて言われてやめましたけど」
「あぁ」
「あの中の男二人はそうですね。片方はまぁ補佐もできるし言語も複数喋れますし、私たちの世界の戦闘もいけますが、まぁ諜報や補佐向けかもです」
「なるほどな。もう片方は?」
「もう片方は戦闘特化、なんですが……」
「歯切れが悪いな」
「あの子は他の国にいたんですが……子供を兵士として無茶な戦い方をさせる地域があってですね、スイッチがはいるとその面が強く出るので。まぁ貴方ならコントロールできると思います。二人は軍に入るって言ってたんで声かけるなら今ですよ」
「あぁ、そうしよう」
「……もう一人の少女はないのか」
アダムスカさんが参戦する。魔法がわからないならこれ以上触らない方がいいかと思い、わたしはただ眺めることにする。
「あの子は非戦闘員ですよ。理数系といえばいいのか、技術系ですかね。他は一般世帯なので普通の子だと思います。私たちみたいに隠してたらわかりませんが」
とりあえずそのまま帰ることになるし、そのままジョンさんと軽く手合わせすることになり、最初の方は転がしてたのだが、流石に多少体格差があるし身体能力が高いから途中で色々負けたが。とりあえずスッキリはしたし、見ていたメイドやら色々の顔面が蒼白になっておりーーまぁ嫌がらせはぱったりやんだ。
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