ネタ帳vol.3

2025年ネタ帳186:二週目〜続きかもしれない

08/12 17:02 

・ジョン……周りを(恋愛感情込みで)拗らせた
・ナマエ……周りを(恋愛感情込みで)拗らせた

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ボス、と、手を引かれて振り返る。そこにいたのは金髪碧眼の青年である。その姿は見たことがあった。いや、見たことがある人よりは幼いが。
「カズ?」
そう尋ねれば彼は嬉しそうに私をハグした。一瞬身を固まらせてしまったのは仕方ない。会えると信じてた!と告げた彼に私は困った顔をする。
「だって俺たちは運命だからな!」
そう言った彼に私は少し距離を離させた。
「……ちょっと待て……なんでここに?」
「なんでって……まぁ、今風に言えば転生っていうのか?」
そう言ったカズに私はとりあえず頭の中に整理する。今何歳だ、と聞けば彼は「15だ!」と返された。
「そうか君の出身は日本だから日本にいるんだな……お袋さんのところに?」
「いや。友達の家を転々としてる」
その台詞に私は彼を見た。まぁ色々あってな、と告げた彼は私をみた。
「ボスはどうして日本に?留学か何かの仕事か?」
「いや、今の実母が日本人なんだ。アメリカには養父から行かないようにと言われていて……」
「と、いうことは……日本に住んでるのか?」
と、尋ねた彼に私は「まぁ」と答える。彼はパァッと目を輝かせた。だから私は先手をうつ。
「ダメだ」
「なんで!?」
「未成年誘拐になるし、同居人がいる」
そう言えば彼は同居人?と繰り返す。
「誰だ?ゼロか?オセロットか?それともヴェノムか?」
「……いや、君が知らない人だ」
私の言葉に彼は目を釣り上げる。怒っているらしい。
「おいおい、俺たちは前世の仲だろ」
「彼もそうだ」
そう返せばーー彼は目を瞬く。誰だと考えているのかもしれない。カズは意外と色々と接点があるのだ。
「……だがまぁ家を持たないのはよくないな。相談してみるから連絡先だけ教えて欲しい」
「!!ああ!」
「再会祝いにコーヒーくらいは奢ろう」
そう言ってスタバに誘導すれば、彼は嬉しそうについてきたのだが。

とりあえず解散して家に戻る。私の家は溜まり場になりつつあるので、そこにいたカズをみた。いや、いるな??これは別人扱いか??とりあえず、ツカツカと近づいて座っている彼の前にかがみ、ペチペチと顔を触る。大人の骨格に間違いない。
「カズ、今日はずっと家にいたか?」
「あ、あぁ。今日はジョンと仕事の話をしていたからな、家にいた」
そう言った彼からセツに目を向ける。
「セツ、サチが変なものを作ってないな?」
「えっ、」
「作ってないない!原稿忙しいからそこで原稿してるし」
セツがゲーム画面を見たまま告げる。ということは、サチの変な研究の成果でもない。
「私に聞かないの!?」
「誤魔化した前例があるからだろ」
「それはそう」
「サチ、原稿中悪いがカズの戸籍はどうなってるか調べれるか?」
「一回調べたよ、確かアメリカ生まれアメリカ育ちになってたと思う」
「ファミリーネームはミラー?」
「そうだよ」
サチの言葉に私はまたカズを見る。確か、カズヒラ・ミラーには兄だか弟がいたはずである。ベトナム戦争で戦死した。その立ち位置に彼がいる可能性はあった。というよりは、他もいる可能性が高い。ジョンの人生側というよりは、私の人生側の人が。
「通りで……」
養父実父共にアメリカには近寄るなというはずである。行ったが最後、彼女に会えるかもしれないが他に会う可能性もあるからだろう。
「ナマエ、いつまでカズにそうしてる」
そう告げたジョンに私は目を瞬く。カズが困惑したままこちらを見ていた。ので、私はパッと手を離して彼の近くからどいた。
「悪い」
「いや……」
「何かあったのか」
「あぁ。君があんなことするから」
その言葉に彼は首を傾げる。というか周りが首を傾げて私たちをみる。
「君が私の代わりに死ぬからややこしいことになってる」
正直にそう言えば、周りは一拍おいてから「は?」と声を出した。ジョンは「仕返ししただけだろう」と悪気なく言ったが。
「待ってください、逆とは……?」
「この前俺が一日中、ナマエが1週間目を覚さなかっただろう?」
ジョンはそう言ってオセロットをみた。ええ、と頷いた彼にジョンは口を開く。
「巻き戻ったから逆になった」
「……というと」
「私がビッグボスになる世界に飛んだ」
私の台詞に周りは持っているものを落とした。
「待てそんな記憶はない」
「君たちは多分別人だと思う」
「え、性別反転ユニバースか何か?」
「性別は反転……ジョージだけ多分した。ジェーンというアメリカ初の女性大統領だったかな。私より聡明で可愛らしい子だった」
そう言えば、サチが「もしかして」と口を開く。
「誰とは言わないけど、ナマエちゃんにめちゃくちゃ重い感情むいてるの?」
その言葉に私は目を逸らす。サチがこちらにやってくる。
「男同士だからまだまぁ拗らせた友情かな、はいはい崇拝ね、はいはい、って思ってた感情が??」
私はいや、といって彼女をみる。
「そこまでじゃ……」
「本当に?」
その言葉に私は視線をそらして、一歩ひいた。まぁ肩を掴まれたが。
「本当の本当に?」
「……多分、多分だ、ジョンに向いてたのがどういうのかわからないし、こう、わたしの思い違いの可能性もあるし、そもそも私は相手にしてなかったけど」
「うん」
「……恋愛感情がもつれてるから余計に執着された、かも、」
私はそう言って困った顔をする。一瞬黙ったカズが、ボスが女になるならそうなるよなぁ!!!と顔を覆った。オセロットが眉間の皺をほぐしている。デイヴィッドが尋ねる。
「だがどうしたんだ?急に」
「カズに会って……」
「は?」
「ああ、えっと、私のカズに会って」
「お前のじゃないが、どこで?」
「さっき。道端で。中学生だった。……でも、こっちにもカズがいるし……どう言うことだろうと」
「それに対するアンタの推論は?」
オウの問いかけに私は答える。
「多分ジョンのカズが、私のカズのお兄さんに当たるんじゃないかと思って。ついでに言うとアメリカに行くと多分わたしのフォックスまわりがいるかもしれない。実父と養父がアメリカ行くなと言ってるあたり……」
私はそう言えばジョンが私の近くにきて、大丈夫か?と尋ねた。結構動揺している自覚はある。
「……私は君じゃないし、ジャックはそんなことを思ってないだろうけど……本当のことをいうと……ちょっと色々怖かった」
と、素直に私が言えばジャックがハグしたが。私はとりあえず深呼吸してから離れる。
「それはそうと、カズが友達の家を渡り歩いて家庭環境がよろしくなさそうだからどうにかしたい」
「アンタが執着されるのは、そういうところじゃないか」
ばっさりとそう告げたデイヴィッドに私はなんとも言えなくなる。頭を抱えていたカズが口を開いた。
「とりあえず、ナマエ、会いに行く時は俺とジョンを連れていってくれ」

ちなみに連れて行ったら「勝った方が私の旦那」などと言う意味のわからない勝負になりーー最後は殴り合いになっていた。どれもジョンが勝っていてーージョン側のカズが爆笑していた。可哀想に。グスッとしたカズに、大丈夫か?と聞けば、ボス、なんなんだアイツら!と私に泣きついてきたが。
「……私の男版だな」
そう言えば彼はきょとんとしてーーひょっとして指輪の持ち主か?と尋ねる。それはそうなので頷けば、そうか、と彼は納得しかけーー「いや、認めないからな!」とジョンを指差した。
「そうか、お前に認めてもらえるように頑張ろう」
「こら、指を指さない」
「いててて……ボス痛い」

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「ナマエちゃん、ほんっとごめん」
そう言って謝ったサチに私は彼女をみる。何が、と言いかけたらーー彼女の後ろにはバツが悪そうなデイヴィッドとオタコン、その後ろには。
「久しぶりね、片割れ」
「ジェーン……?」
私の写し身がいたのだが。彼女はニコリと笑った。
「会いたかった」
そう言った彼女は私をハグする。私は少しだけ緊張して、それを受け入れる。本当に、会いたかったのよ、と少し上擦った声で告げた彼女の背中に手をまわした。

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「どうしてジェーンがこちらに?」
「留学」
そう言ったジェーンさんはソファに座ってコーヒーをのむ。本当にナマエちゃんにそっくりだ。ただ、彼女よりは上品な仕草をするし、ジョージさんと同じく髪色がグレーであるのだが。彼女はデイヴィッドをみた。
「このデイヴィッドはあのデイヴィッドじゃないのね」
「わかるか?」
「わかる。まぁ、私はともかくデイヴィッドは貴方の子供だし貴方がアメリカにいかない限りは生み出されないでしょうね」
そう言った彼女にジョージさんが口を開く。
「では、なぜお前はいる?」
「決まっているでしょう。騙して卵子と精子の提供を受けたのよ。だから私は彼女のコピーじゃないわ。どちらかというと、姉妹または双子ね」
ナマエちゃんが眉間に皺をよせる。彼女は「貴方がいないんだもの」とグロテスクなことを当たり前のように告げた。
「いないなら、代わりを求めるに決まってるじゃない」
「君は私の代わりじゃない」
「そうね、貴方は昔からそう言ってくれるけれど、周りにとっては違うわ。アイツらにとっては私は代わりなのよ」
これはもしや彼女の実父と養父はとんでもない過ちを向けたんじゃないだろうか。ナマエちゃんはもっていたコーヒーを落とした。絨毯にシミが広がる。ジェーンさんは告げる。
「私は相変わらず貴方なの」
「違う、君は私じゃない。君の人生を歩んでいい。会えないからだなんて、そんなの間違ってる」
「あなたのその優しさが大好き。昔からそう言ってくれるのは貴方だけだった。だから私は貴方になりたかったのに、同じ遺伝子を持つだけではなれなかった」
「違う、ならなくていい」
彼女は肩を掴む。ジェーンさんはナマエちゃんを見上げて、少しだけ驚いた顔をした。ならなくていいんだ、と、苦しそうに告げて抱き寄せたナマエちゃんに、彼女は目を伏せて、甘える子供のようにハグをした。
「私、やっぱり貴方が大好き。だって相変わらず貴方だけだもの」
私たちは何も言えず、口を紡ぐ。まぁ隣にいたジョージさんも何かしら思うことがあったのか、動きを止めていたがーーなんともないようにコーヒーを飲みながら口を開く。
「逃げたらどうだ。そんなろくでなし共の元からは」
「あら、私はエリート街道を歩いてるのよ」
「関係ないだろう。それはただ用意された道だ。お前の道ではない」
その言葉にジェーンさんはナマエちゃんを肩を叩く。
「……ねぇ、ナマエ、この人誰よ。というかこのデイヴィッドによく似た人達の話も聞いてないわ」
「別世界のお前とでも行っておこう」
ジョージさんの言葉に彼女は眉間に皺をよせて、訝しげに彼をみた。
「逆だ」
「逆?」
「昔、記録は漁っただろう」
「ええ」
「彼女は男を殺したはずだ」
「そうね。よく知ってるわね。それは本当に一部しかアクセスできない話よ」
「そうだな。私は逆だ。男が彼女を殺した世界の記憶がある」
そう言って本を閉じた彼に、彼女は少しだけ目を見開いた。まぁそのタイミングでジョンさんが帰ってきたが。この騒がしさからして多分ダブルカズさんである。
「ナマエ、……お前が抱きついてるのは誰だ?」
そう訝しげに彼はジェーンさんをみる。
「気づいた、だと……!?」
私がそう言えば、ジョンさんは眉間に皺をよせた。その代わりに答えたのは、ちびカズさんだった。
「お前、ジェーンか?」
「あら、貴方は愛しさ余って被害妄想教官じゃない。可愛らしい姿だこと。ナマエのそばに寄りつかないでくれる?この殺人享受犯」
うっわ、きつい一言すぎる。ナマエちゃんが固まったのが見たらわかる。表情は見えないけども。ひゅっ、と息を吸った彼はしばらく黙って口を開く。
「……おいおい、オセロットの入れ知恵か?お前の前の大統領と軍が任務を作ったんじゃないか」
「乗り気だったくせに。貴方は彼女を生かすこともできたくせに。手に入らないからって憎んで殺したくせに。せめてオセロットみたいに崇めておくべきだったわね。だから、イーライに殺されたのに気づいてないの?」
それはこっちにも恐らく刺さる言葉だ。ジョンさんが「やめろ」と低い声をだす。
「彼、母親を殺されてお冠だったわよ。その怒りがデイヴィッドに向かなかったのは、ナマエがデイヴィッドもイーライも気にかけて言葉を残したからよ。貴方、イーライをあの人に差し向けたんじゃなくって?」
「そんなことをするか。それこそお前じゃないか?それにあの後、どうせデイヴィッドを鎮圧に差し向けたんだろう!どちらが殺人享受犯だ」
「やめろ!!」
ジョンさんはそう言ってーーちびカズさんとジェーンさんの頭を殴る。痛い!と喚いた二人に、彼はナマエちゃんとジェーンさんを無理矢理引き剥がしてーー抱えた。何にも言わなかったナマエちゃんが小さく、ごめんなさい、と震える声で告げるのが聞こえる。カズさんがそのままちびカズさんを引きずっていきーージェーンさんを静観していたジョージさんが別室に連れて行く。
「ナマエ」
「ごめんなさい」
彼はナマエちゃんを黙って強く抱きしめる。思ったより拗らせがすごい。ガチで恋愛感情も親愛感情も絡んでるから余計だろうか。
「……大丈夫だ、俺もいる」
「……」
「俺はお前と一緒にいる。大丈夫だ」
その言葉にーー私は腑に落ちた気がした。彼は、ビッグボスと呼ばれた人はデイヴィッドとは違って、彼女を失って、周りと揉めてーー恐らく一人だったのだ。それは逆も然りなんだろう。眺めていたデイヴィッドが口を開く。
「あんた達だけじゃない。俺たちも味方になる」
「そうだね、僕らもお世話になってるし」
「そう!!私もできることをする!!」
デイヴィッドに便乗してオタコンとそう言えば、ジョンさんは、ふ、と笑って、そうだな、と大事そうにまたナマエちゃんを抱えた。
「今度の俺たちには味方がいる。大丈夫だ」


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「マイガール、いるね!?」
そう言って飛び込んできたのは知らない男性である。見たことはない。彼は私たちをみてーージョンさん達をみてーーナマエちゃんに向かって謝っているジェーンさんとちびカズさんをみた。彼は息を詰めてーーそう言うことか、と告げた。ナマエちゃんが少し首を傾げる。
「父さん?」
その言葉に私たちはエッと言ってもう一度彼を見た。グレーの髪に青い瞳は彼女にあまり似ていない。彼はナマエちゃんの肩をつかみ、口を開く。
「マイガール、他の彼らとここを出るんだ、いいね」
その言葉にナマエちゃんは息を詰めた。
「ソローを通してジョイから連絡がきた。君が記憶を戻したこと、君が日本にいたことはがバレた。ここに来るのは時間の問題だ。今はとりあえず逃げなさい」
「逃げるって言ってもどうやって」
「海に迎え。そこに君の友達が待ってる。追って君の実父か違う養父から連絡がはいる。いいね」
「父さんは?」
「僕はいつも通り大丈夫だ。お守りに戻るが、その前に一仕事だ」
そういって彼は覆面を被る。背後から同じような人がきた。
「昔みたいに君を安全な場所まで誘拐するよ、マイガール。抵抗はよしておくれよ。僕たちは君を傷つけたくないんだ」
そう言った彼に、窓ガラスが割れーーナマエちゃんがそちらを見た一瞬で彼はナマエちゃんを撃った。ナマエちゃんが倒れた、が、眠ったあたり麻酔銃だろう。彼は淡々と銃を向ける。私はデイヴィッドに庇われたけどーーあっけなく意識を失った。

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目を覚ますと真っ暗な世界である。なに、なに!?とパニックになったけれどーーそばにデイヴィッドがいたらしい。
「起きたか?」
「え、何、この状況なに、」
「誘拐されてる」
「正しくは誘拐に巻き込まれてる」
どこかで告げたイーライさんに、ナマエちゃんは「悪い……」と頭を抱えたようだった。
「何者だ?あの男」
「アメリカにいた養父と……その愉快な仲間だ。全員どこかの国の特殊部隊にいた経歴がある。今は武器商の護衛」
がこん、と揺れる。わ、とデイヴィッドを掴んだのは仕方ない。
「武器商?」
「H&C Logistics Incorporated」
「海運の巨人の会社か」
どこかにいるオウくんがそう言った。
「どこで知り合った?武器商なんざ普通は関わらないだろ」
「幼少期からいろいろあるんだ。ちなみにこれは4回目だ」
ナマエちゃんはそう言って息を吐いた。
「4回目はさすがに会ってほしくないって、願ってたんだけどなぁ……しかもサチ達も巻き込んでるし」
4回目。私たちは繰り返す。日本なら平穏に暮らせると思ったのに、としょんぼりしてるっぽい声色でぼやいた彼女に私は眉尻をさげる。
「今の状況がわかるのか?」
「多分武器と一緒に密輸されてる。そばにあるのは分解したヘリだかなんだかだ」
と、言っていたら扉が開く。ま、眩しい。そこにいたのは白人の女性だ。
「フフフーフ!お待たせ、ナマエ!友人の危機にはやっぱり馳せ参じないとね!って多!?」
「やぁココ……彼らは……私の護衛だったり友達だったり……でまるっと誘拐された」
「ええっ!?丸ごとって……」
「仕方ねぇよ、ココ。ナマエの場合、いっつもバレちゃいけねぇからな」
そう言ったのは男性である。
「……ナマエ今回は何したの?」
「毎回何もしてない……」
「いや貴方の場合、いつも何かしてるでしょう」
と、黒髪ロング眼帯の女性がつげる。
「今回は本気で何もしてない……」
ナマエちゃんはちょっとしょんぼりしながら降りた。男性がタバコをふかしながら口を開く。
「お前の場合、だいたい拗れた周りがしてるからな。だが、そんだけ護衛っぽい奴がいても退避か」
「いてもですよ……」
はぁーー、と深いため息をついたナマエちゃんは顔を上げて、私達をみる。
「紹介する。こちらはHCL社の武器商、ココ・ヘクマティアルと、その私兵の方々だ。レーム、バルメ、ルッツ、マオ、ウゴ、アール、トージョ、ワイリ、あと小さいのはヨナだ」
「覚えてたの?」
「もちろん覚えてる。ココ、こちら……私の護衛のジョン、オセロット、ミラー、エイハブ。その隣にいるのが私の友人のサチとオタコン、デイヴィッド、オウとイーライ、セツとジョージ……私の姉妹のジェーンと、面倒をみてるカズヒラ。軍役経験者はジョンオセロットミラーエイハブデイヴィッドイーライ……ジョージもか?」
「一応はな」
「あとセツは元子供兵だし、オウはまぁ家の関係で扱える。ココ達が配慮しなくても大丈夫だと思うから、君の私兵は君につけたままで大丈夫……と言いたいところだけど、実のところあんまり持たせたくない」
ナマエちゃんのざっくりとした説明に、ココさんと呼ばれた女性がわらった。
「フフフーフ!ナマエらしいね!色々借りがあるし友達料金で割り引くよ」
「ジョン」
ナマエちゃんはそう言ってジョンさんを見上げる。ジョンさんは「なんだ?」とナマエちゃんを見下ろした。
「選ぶのを頼めるか?いやというか、最低限の物を各自みといてくれ。お金は気にしなくていい。もしかしたら戦場を抜けざるを得なくなる可能性もあれば、道中襲撃される可能性もある。だが、セツとちびカズにはもたすな」
「ええ〜なんで!」
「戦い方の問題だ」
「俺たちが面倒をみてやる」
やれやれしているイーライさんの言葉にナマエちゃんが少し考えてからーー口を開く。
「わかった。そのまま悪いが二人はジョージとジェーンの補佐にも回ってほしい」
「了解」
「デイヴィッド、君はオタコンとサチを優先してほしい。ベン、デイヴィッドが一人だと厳しい時もあるから補助してほしい。最悪君たちは別ルートで帰国もしくは移動になる」
「ああ」
「エイハブ、オセロット、全体を見て適宜フォローしてくれ。私はジョンがいたらなんとかはなる。護衛要員全員

タバコを吸っていた男性が口を開く。
「どこだ?」
「色々だ。パラミリが多いと思われる。日本に来てからは触らせてない。できるなら触ってほしくなかった」


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