ネタ帳vol.3

2025年ネタ帳188:君僕主たちとよるむん(導入案書きかけ)

08/12 17:03 
「いや……」
ナマエちゃんはそう言って少し考えた。この夏の予定を聞いただけなのに、何を考えてるんだろうか。私は首を傾げた。ちなみにジョンさんに聞いたら、特に予定はないらしい。まぁデイヴィッドには何聞いてるんだと怒られたが。いやだって、三人で家に籠るよりみんなで出かけた方がいい気がするのである。
「今は考え中」
と困ったように笑った彼女に私はそうなのかぁと納得する。
「サチ達は?」
「篭りっぱなしは良くないかなって思ってるけど、行き先がない!」
そう言えば彼女は目を瞬きーーふふ、と笑ってフラペチーノを飲んだ。まぁそれは背後から青年がとったけど。そのまま飲んだ彼ーーセツくんである。この二人お互い気にしてないんだよな。周りが結構ギョッとしてるけども。
「俺もねー!父さん別に構わなさそうだけど、俺が暇すぎんよ。姉御どっか連れてってくんね?」
「それこそ桜くんに頼んだらいいじゃん」
「桜もなー、イーライつれてどって行くかって聞いたら親と喧嘩したから金がないっつってたんだよなー」
「個人情報を喋るな馬鹿」
そう言ってコーヒー片手に現れたのはどこぞの御曹司の桜くんである。
「だってさー?暇じゃん?ジョンさんにブートキャンプしてもらうとかあるじゃん?」
そのままナマエちゃんのフラペチーノを飲み干す勢いである。ナマエちゃんはちょっとしょんぼりした。ちなみに彼女のフラペチーノは念入りにカスタム済みだ。入念なカスタムズをみるに恐らく甘党である。桜くんは代わりにナマエちゃんにブラックコーヒーをおいて席についた。
「君のだろう」
「飲んでいい」
「いや……」
「悪いな、男前。そいつは甘党だからブラックのコーヒーは飲めない」
振ってきた声に私たちはびっくりする。ナマエちゃんの背後に立っているのは話題のジョンさんである。
「飲める」
「飲めてないだろ。砂糖が二つも入ったコーヒーはブラックコーヒーじゃない」
そう言った彼はナマエちゃんに新しいカフェオレをおいた。どうやら奪われたのを見ていたらしい。彼女はそれを見るとーー飲んでちょっとだけ顔を顰めた。苦かったらしい。
「何か話してたのか」
「夏休みの話だよ」
「ジョンさんにブートキャンプつけてもらいてーって話」
「それはセツくんだけでしょ」
私のつっこみにセツくんがえー??と言う顔をした。そんな顔をしてもダメである。ジョンさんはナマエちゃんが飲んだカフェオレをそのままとって飲む。
「丁度いい甘さじゃないか」
「ジョンにとってはな」
「お前、太るぞ。いやお前、太ったか?」
そう言った瞬間、ナマエちゃんの裏拳が飛んだ。もろくらってる。カフェオレは無事である。
「誰が太ったって?」
「お前以外誰がいるんだ。うわっ」
仲良いなぁ、この二人。私はのほほんと彼女達をみる。
「ジョンさん、お迎え?」
「あぁ、まぁな。ナマエの用事があるらしい」
「ナマエちゃんの用事?」
「海外に住む友達に会いに行くために、ジョンのパスポートをつくる。そのための写真とか色々準備する」
ナマエちゃんはそう言って肩をすくめる。私も桜くんも、えっと声をあげる。
「作れるの?」
「まぁ、作れる」
「無国籍、所属データがないはずだろう?」
「あぁ」
ナマエちゃんはそう頷いた。私達は彼女をみる。どうやって??と首を傾げれば、彼女は両手を上げた。
「伝手があれば作れる。その伝手に会いに行くんだ」
「伝手?」
「あぁ」
「普通にうらやましい」
セツくんはズズっとナマエちゃんのカスタムをのみほした。ナマエちゃんは私たちを見る。
「手続きする?」
「それは私達もあっていい人……?」
私の問いかけに彼女は、別に構わない、と答える。
「誰に会うんだ?」
「私の実父だ」
彼女はそう言って困ったように笑う。私たちはエッと声をあげた。もしかしてナマエちゃん、なかなかグレーゾーンでは。まぁ彼女は集合場所だけ告げてカフェオレを持ったジョンさんと去っていったが。
「これ俺たち行っていいのか」
「なんで?」
「何でって、普通に結婚前の挨拶だろ。指定された場所、いいホテルだぞ」
桜くんのセリフに、私とセツくんは「それだーー!!」と指差す。いやめちゃくちゃ邪魔じゃん!?
「でもパスポートは欲しいから行くが」
「それはそう」
「高いホテルに行く服装あるのかお前ら」
その言葉に私たちは顔を見合わせる。そんなものデイヴィッドとオタコン含めてない!!!!桜くんはそれをみて、はー、と息を吐く。
「適当に見繕ってやるから呼んでこい。まだ時間がある」
助かるけど!お金がない気がする!!

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三人揃った元スネーク達であるが、お互い暴れてナマエちゃんに絞められたからかもう暴れることがない。そしてトリプルスネークのスーツ姿に私は「ウッ」と声を出す。金髪束ねてスーツキメるイーライさんとかノーマルスーツきてやれやれしてるデイヴィッドとか、縞スーツ着こなすジョージさんとか。この兄弟かっけよすぎでは???オタコンは見慣れてるけど、デイヴィッドは違いすぎる。
「似合いすぎる……」
「似合う服を選んでるからだろうが」
「お嬢さんも可愛らしい服だな」
そう言った元ソリダススネークことジョージさんはスーツが1番似合うかもしれない。あと着慣れてる。
「まぁあたしは馬子にも衣装なんで……」
「そんなことはない」
はわわ、と声をだす。デイヴィッド絶対言わないじゃん。馬子にも衣装っていうじゃん。
「でも、桜、いいのか?金欠っつってたじゃん」
「親とは喧嘩したが、爺さんとはしてねぇよ」
さすが御曹司すぎない??


と、言うことで指定されたホテルにいく。確かに私たちの普段着だと絶対追い払われている気がする。声をかけてきたセキュリティの人に、桜くんが話せば確認されーー中のレストランに案内されたが。ナマエちゃんが待っていてくれたらしい。彼女も珍しくシックな装いである。 
「あぁ、スーツで来てくれたのか。気を遣わなくてよかったのに」
「このホテルのセキュリティに追い返される。今日はやけにセキュリティが多いようだからな」
桜くんの発言にナマエちゃんは苦笑いした。こっちだ、と彼女は私達を連れていきーー個室をノックした。どうぞ、と言われて開けたその先にいたのは男性とジョンさんである。見晴らしがいい綺麗な場所だ。広々としたきちんと私たちの分のお皿とかが置いてある。私、マナー、自信、ない!!と、思っていれば、男性が立ち上がった。なるほどナマエちゃんは全体的にお父さん似っぽい。目の色も同じ色だ。
「ええと、英語で大丈夫かな?日本語はまだ苦手でね」
そう言った彼に桜くんが営業スマイルを浮かべて、ええ大丈夫です、と告げた。
「よかった。ナマエがお世話になっているようだ」
「いえ、こちらがお世話になっています。名寺桜と申します。こちらは共通の友人であるイーライ」
「……どうも」
慣れ、慣れている……!!ジョージさんが次に口を開く。
「私の家族と私共々が娘さんにお世話になっています。私はジョージ、こちらはセツ」
「七志セツです!」
私達誰行くの!?と思ったらオタコンいける!?と思ったらナマエちゃんは彼女はサチ、と紹介する。
「デイヴィッドとハル。私の友達」
「三人で、お、お世話になってます!」
私の挨拶に彼はふふと笑った。
「私の名前はウィンタード。ウィンタード・ベルンシュタインだ」
どうぞ座って、君たちの食事も手配してある、と告げた彼にほえーと思う。桜くんがピシリと止まって頭を抱えた。
「通りでセキュリティが多いと……」
「何かあんの?」
「国際連合事務次長であるあなたがどうしてこちらに?」
桜くんの問いかけに彼は困った顔をする。私たちはエッと声を上げる。
「恥ずかしい話、ナマエの母親とは離婚してね、たまにこうして会ってるんだ。あと、もう事務次長ではなくなってしまったかな」
「なくなった?貴方は比較的鳩派でありーー東西の調整もかねていると文謙で拝見しましたが……」
「東西の調整?」
「冷戦期からある隔たりの調整だ。この人は東にも西にもつかない。人道的に正しいことは正しいというし、正しくないことは正す。どこの国でもな」
桜くんの説明に、彼は勉強家だねぇ、と頷いた。
「法において全ての人間は対等にあるべきで、そこには当然、東西のおもわくも国の思惑もあるべきじゃないから、と、若い頃からそのスタンスだったんだけどね」
ははは、と彼は困ったような表情をした。
「まだちゃんと歩けない娘が事あるごとに誘拐されるようになっちゃって」
「えっ……」
「まぁー、その度に知人に頼んだりして娘を取り返したりしてたんだけど、問題が問題だからその部門は降りたんだけどね。妻と娘をつれて色んな国を歩くけとになったんだけど……」
「危険だから離縁されたんですか?」
「いや、妻が恋多き女でね」
ははは、と彼は笑った。浮気されたってことだろうか。ナマエちゃんは特に気にしていないのか、運ばれてきた料理を食べ始める。
「何やかんやで娘の父親は三人いるから」
「最近四人目がいるっぽい」
ナマエちゃんはウィンタードさんにそう告げる。
「シードルとは別れたのか?」
「シードルさん、今多分任務で離れてたからだと思う。シードルさんから連絡きた」
「またか。相変わらずひどい女だな」
彼はそう言って眉間に皺を寄せた。ジョージさんが同じく問いかける。
「お嬢さんが日本で過ごされているのはやはり安全だからでしょうか?」
「ええ。でも、そろそろそうも言えなくなりそうですが」
彼の言葉に私はナマエちゃんをみる。ナマエちゃんはなんとも言えない表情である。
「貴方達に国籍を作ります。ただ、条件がある」
「条件?」
「娘と末長く仲良くして欲しい、かな?」
彼はそう言って穏やかに笑った。ナマエちゃんが咽せたのがわかる。
「……娘はね、来年には日本にはいられなくなる」
「……大学卒業まで待ってくれる手筈では?」
ナマエちゃんの訝しげな問いかけに、彼は「悪いね、そうも言ってられなくなった」とナマエちゃんをみた。
「援助団体からの申し出だ。我々が、君を隠した、と思われている」
「……わかりました。事態が深刻化する前に戻ります。そもそも夏に会いに行こうと思っていたところです」
ナマエちゃんはそう言ってため息をついた。
「ナマエ、決断することはまだ多い。彼女たちの扱いだ」
「本人の意思を尊重します」
「それだけではいけない。わかっているだろう?」
「ドクター・マイアミと会わせて彼女達の判断に任せます。彼女達が加わると言うのであれば、それはそれです」
「加わらないというなら?この国で暮らさせても誘拐されるのがオチだ」
「デイヴィッドがいるので多少は大丈夫だと思いますが……最悪の場合は……」
彼女はそう言い澱んでーー我々で、と口を開く。
「いえ、私が安全に暮らせるように手配します。巻き込むべきじゃない」
彼女はそう言ってナイフとフォークをおいた。何の話だろう、と私は首を傾げる。ウィンタードさんは「そうか」と息を吐いた。
「そのあたりは君に任せよう。うまくやってくれ」
彼はそう言ってから、また私達をみる。
「さて、名義上申し訳ないが国籍がない人は国連下の組織に身を置いてもらうことになる。まぁ、難民の為の物資支援及び医療支援の部隊だ。詳しい話は娘から聞いてくれ」
彼は立ち上がり、ジャケットを手に持つ。
「悪いね、ナマエ。今更ながら君を普通の子にしてあげたかったんだけれど」
「ご心配なく、自分で蒔いた種です。貴方達は私によくしてくれてる」
「そう思ってくれているなら嬉しいかな」
そう言って彼はハグをしてーーそのままデザートまで食べて帰るように告げて外に出た。それを見送ってからナマエちゃんはため息をついてーー、頭を軽く抱えるようにテーブルに肘をついた。
「ナマエちゃん?」
「いや……」
「誘拐、だなんて物騒な話が聞こえたが」
デイヴィッドの問いかけに、ナマエちゃんは「そうだな」と頷いた。
「父さんは他の会合に出たけたようだし、マナーはもう気にしなくていいから好きに食べていい。その間にちょっと難しい話をする」
ナマエちゃんがそう言えば、恐る恐る食べていたセツくんがよっしゃー!と普通に食べ出した。難しい話とは、と思っていたらナマエちゃんが口を開く。
「ここ数年でロシアが軍事に完全に舵を切る可能性がある。新生ソ連の誕生を目論みているらしい。まもなく、東西にまた冷戦がやってくるだろう。最悪のシュミレートでは、第三次世界大戦が起こるとも言われてる」
「えっ、そんな情報」
「日本には流れてない。まだ仮定の情報だ。国民を無闇に脅かしたくないんだろう。しかし……」
「確かに日本も緩やかに軍事方面に力を入れ始めている。数年のデータを漁ればわかる」
「と、言うことはアメリカがそう判断しているな。なら見えないだけでそれは仮定ではない」
ジョージさんの台詞にナマエちゃんが頷いた。
「まぁ、まぁ、新冷戦と第三次世界大戦はおいといてーー先にサチ達が関係する話を言っておこう」
「私達?」
「サチとオタコン」
ナマエちゃんはそう言って私たちをみる。
「つくる技術を全て軍事展開されてしまうという博士がいる。彼女自身はドイツのおもちゃ会社の人間だ。おもちゃ用に開発されたものが兵器に流用されーー人間よりも蝶が大事という変わった博士」
彼女はそう言って困ったように笑う。
「私の友達の一人」
「それで?」
「彼女は恐らく貴方達の論文を読んでーーもう一人を介して接触を図ってくる。そのルートを辿ると君たちは下手したら誘拐されるだろう」
「物騒だな」
デイヴィッドの言葉にナマエちゃんは頷いた。
「そうだな。だが、先手をうつ。彼女たちに君たちを会わせる。彼女の研究に力を貸すかどうかは君たちで判断してほしい。協力に前向きならそのまま協力してほしい」
「……協力しない、と判断したら?」
オタコンの問いかけにナマエちゃんは困った顔をする。
「その時は本当に申し訳ないんだが、私達のところに来てもらうことになる」
「ナマエちゃん達のところ?」
「さっき、父が言ってたでしょう?難民への物資や医療支援を展開する組織があるって。そこは、国連が唯一持つ『部隊』。安保理の採択では動けずーー必ず総会の採択による承認が必要となる部隊」
ナマエちゃんはそう言って目を伏せた。
「逆じゃないのか?」
「逆じゃないように、父がしたんだ。その判断にかつての戦勝国の意思だけが反映されないように。名前はswallow。たまにちょっと荒事もこなす国家も宗教も文化も何も関係ないちょっとしたーー軍隊」
ナマエちゃんはそう言ってから困ったようにーーまたは自嘲するように笑った。
「……無垢な子供が矢面に立つなんて、政治的な思惑がある団体ではよくある話でしょう」
「ということは……」
「代表が私になってるし、顧問という父の立場もある。もともとswallowにはいろんな人がいて国籍のない人でも働けるように特別な籍をつくることができる」
ナマエちゃんはそう言ってから、ごめんね、と謝った。
「君たちを国際的なややこしいことには巻き込みたくなかったんだけど」
ナマエちゃんはそう言ってため息をついた。
「いや、巻き込め」
桜くんがそう言ってグラスを傾けた。
「お前の癖か?


==


「もーー!ナマエーー!!日本で大学生してるとか聞いてないよ!!!」
そう言って勢いよくハグした白人女性に、ナマエちゃんは「中退した」とサラッと告げた。そうして背中を軽く叩く。
「誰かさんが嫌がらせするから……」
「えっ、なに!?私じゃないよ!!本社じゃない!?」
彼女はそう言ってナマエちゃんをみる。ナマエちゃんはそういうことにしとく、と彼女の頭を撫でたが。彼女は次に私たちをみる。
「あの人たちは?」
「私の護衛と君たちが気にかけてた人と将来有望なボランティア。メールで書いたとおり連れてきた」
「swallowの本拠地に下ろしてきたのかと思った」
「ミナミに会いに行ってからあっちに行く」
「っていうことは日本から直接ここなの?」
「あぁ。だから行く前に売ってほしくて」
ナマエちゃんはそう言ってため息をついた。そういうことね!!とナマエちゃんの両手をブンブンと振る。
「いいよ!!何種類かつんであるし、試射もオッケー!!的流すから」
「助かる」
ナマエちゃんはそう言ってアメリカ式で私達を呼ぶ。わ、なんかよく見たら少年もいる。こんにちは、と声をかければ、こんにちは、と返ってきたが。
「君も働いてるの?」
「まぁ」
「偉いねー」
と言ったがこの子多分拳銃持ってる気がする。乗組員的なものかと思った。
「……護衛してるの?」
「うん」



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