ネタ帳vol.3
2025年ネタ帳195:君僕主とボス
08/12 17:08
長いゆめからめをさめてーー、そういうことか、と思う。通りで彼らは私を気にかけたのだと。飛行機を乗り継いでついたそこ、相変わらずいたその人たちを私はみつめる。ナマエ、と私の名を呼んだ女性に、私は目を伏せた。穏やかな表情だ。最後に見た表情じゃない。ナマエ、と不思議そうに呼んだ彼女に私は目を開く。私は彼女に寄って、正しく敬礼をした。「ただいま帰りました、ボス」
私の言葉に彼女は目を見開いた。いや。正しくは彼らは、かもしれない。思い出したの?と尋ねた彼女に、私は困った顔をして頷く。そうしてボスは私をハグした。強く、強く。私は目を伏せる。知っている。顛末は知っている。同じようなことがあった友人に聞いた。
「申し訳ございません」
私はそう言って謝るしかないのだ。彼女は何も言わない。
「全部私のせいだ」
私の上擦った声に、彼女は抱きしめる力を強くした。
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